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子どもと保育実践研究会 2011年度冬季セミナーについて

1月7日・8日、和泉短期大学にて、子どもと保育実践研究会 2011年度冬季セミナーが開催されました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

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冬季セミナーのご感想・ご意見などございましたら、ホームページ(お問い合わせフォーム)にて承っております。
FAX、郵送の場合は、事務局までご送付ください。

■1日目配布資料に関するお知らせ
 財団法人日本花普及センターのホームページで無料配布の配布申請をすることができますので、お知らせいたします。
 また同ホームページでPDFファイルをダウンロードしていただくことも可能です。
 『財団法人日本花普及センターのホームページ』 http://www.jfpc.or.jp/hanaiku/index.html

<事務局>

2011年度冬季セミナーのご案内

2011年度冬季セミナーの申込受付を開始しました。
詳しくはホームページをご覧ください。 ファクス・郵送のほか、ホームページからもお申込いただけるようになりました。

【日時】
 2012年1月7日(土)14:30~17:40
 2012年1月8日(日) 9:30~16:00
【場所】
 和泉短期大学 クラークホール (神奈川県相模原市)
【参加費】
 会員 (両日) 6,000円/ (一日) 3,000円
 一般 (両日) 9,000円/ (一日) 5,000円
 学生 (両日) 2,000円/ (一日) 1,000円

<事務局>

子どもと保育実践研究会 第15回夏季全国大会について

8月9日・10日、アルカディア市ヶ谷にて、子どもと保育実践研究会 第15回 夏季全国大会が開催されました。
気温の高い2日間でありましたが、全国各地からご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

夏季全国大会のご感想・ご意見などございましたら、ホームページ(お問い合わせフォーム)にて承っております。
FAX、郵送の場合は、事務局までご送付ください。


■お知らせ
 8月9日、傘の忘れ物(下の写真)がありました。お心当たりの方は、事務局までご連絡ください。

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<事務局>


四国ブロック保育研究大会に参加した

先月のことになりますが、徳島市で開催された「四国ブロック保育研究大会」(徳島県保育事業連合会主催)の分科会助言者として参加しました。
全国保育協議会の各ブロックごとの研究大会という位置づけで、四国四県の保育所の皆さんが参加されました。

私が参加した分科会テーマは「子どもの育ちを保障する」でした。
そのテーマに基づき徳島・香川・愛媛から3つの研究発表がありました。
誤解を恐れずに言うと、それぞれ「科学遊び」「特別支援」「エピソード記述」を取り扱った研究でした。


研究手法にそれぞれの特徴がありました。
「科学遊び」は、近隣地域内3つの保育所が事例を持ち寄って検討したものでした。
「特別支援」は、用意されたハンドアウトや発表でも「私の…」とあったように、「私の研究」でした。
「エピソード記述」は、一つの保育所の中で様々な立場で仕事をしている人たちが、如何にしてエピソードを描き、それらを開き交流させるのか、ということがテーマとなっていました。

「科学遊び」で発表された園は、自然の豊かな地域にあります。
発表では、多くのスチル写真が用意されていました。
それらを見ると、前提としての「豊かな暮らし」があることがよくわかります。
その暮らしに少しだけ科学遊び、「サイエンスショー」的な場面を持ち込んでみたわけです。
私も素朴に「豊かな自然」「豊かな暮らし」があるだけで良いではないかと思います。
しかし、それらから子どもがより学ぶことで、豊かな自然や暮らしが将来も維持されることにつながっていかなければならない、そんな時代でもあると考えています。
これは「地方の保育」のキーワードではないかと思います。
サイエンスショーでのことが、子どもたちにどのようにイメージとして内在し、ヒトやモノゴトとのかかわりの中で、つまりは、子どもが「遊ぶ」中で表現されていくのかをとらえることが重要です。
「パフォーマティブな学びの様相」のとらえ、といってよいかと思います。
しかし、私も経験がありますが、複数の園から事例を持ち寄って検討する場合(地区研究会など)は時間的な制約が大きく、そこから先に深めることがとても難しいので、そこが工夫のしどころでもあります。

「特別支援」の発表は、まさに「私の保育記録」でした。
実践を振り返り事実を受け止めることを通して、子どもの育ちを引き受けること。
今回のテーマそのものだと思います。
この分科会では、この発表があったこともあり、私の他にも、国立特別支援教育総合研究所の先生も助言者として参加されていました。
その方からは、例えば絵カードや写真カードの使用など、それぞれの保育者がやってみたこと試してみて効果があったことなどを「できることリスト」として蓄積し共有していくことが大事だ、というアドバイスがありました。
絵カードや写真カードの使用については、発表者の先生のこだわりを感じたのでそこを指摘しました。
それは、その子のための特別な環境として「絵カード」が用意されるのではなく、クラスの子どもたちに対する視覚情報(絵カード的な)の環境を豊かにするということがまずあって、その次にその子にとっての環境がカスタマイズされるようにしている、という点でした。
これが療育ではない、保育の視点だと思います。
さらに、「できることリスト」と「しなければならないことリスト」の違いについても触れました。
誰でも(新人でもパートでも)できるように作成されたマニュアルは「しなければならないこと」がリスト化されます。
しかし、新人やパート職員が、それらのことを自分ごととして受けとらなければ、右に左に「流していく状態」になってしまいます。
この冬のセミナーで、佐伯胖先生が「そういうことがあるリスト」がいつのまにか「しなければならないことリスト」に変換されることの恐ろしさを述べてらっしゃいました。
しかし、ビギナーにとっては「できることリスト」として示されることの意味はとても大きいのです。

3つめの「エピソード記述」に関する発表には、まさに「できることリスト」がたくさん含まれていました。
エピソード記述のための時間の創出方法にとどまらず、子ども自身が自己の経験を振り返り、そのことを他者(友達や保護者など)と言葉を用いて語ることにつながるツールの開発、そのツールを運用するための工夫など…
誰か(多分、園長先生でしょう)が、戦略的にヒト・モノ・バをデザイン(リソースの配分)していることがよくわかりました。


ちなみに、今回発表された園はいずれも、平成の大合併によりいくつかの市町村が合併した地域の公立保育所でした。
合併以降数年を経ることで、人事異動なども何巡かし「いろいろあったけれども落ち着いてきた」という感じが伝わってきました。
実はこのことが「私たちの保育の見直し」につながっていたのではないかな?というのは少し感じました。

大変学びのある仕事をさせていただきました。
お声をかけていただいた徳島県保育事業連合会の皆様、ありがとうございました。
(相馬靖明 和泉短期大学)


ホームページを開設しました

子どもと保育総合研究所・子どもと保育実践研究会のホームページを開設しました。
各種お知らせ、イベント、申込書等のダウンロード等もこちらからお知らせいたします。
よろしくお願いします。

http://www.ab.auone-net.jp/~edu/

事務局


.

子どもと保育実践研究会 第15回夏季全国大会 申込みについて

夏季全国大会の申込みについて多くのお問い合わせをいただきましてありがとうございます。
大変遅くなりましたが、申込書ができましたので会員のみなさまには6月中には発送いたします。
会員さま以外で参加ご希望の方はホームページからもダウンロードが可能ですが、郵送が必要な場合は事務局までご連絡ください。
また、当日参加も受け付けておりますのでよろしくお願いします。

保育内容「ことば」の授業⑥

前期の授業も12回目を終え、残り3回となりました。
保育内容「ことば」では、残り三回のうち13回目「絵本」(児童文化)をテーマにします。
14回目は、1本のDVDを視聴します。
最終回で、視聴した映画の内容に関連させた課題を出し、授業時間内でレポートを書くことに取り組みます。

DVDは「able」です。
そもそも「able」との出会いは、10年ほど前の冬季セミナーでの佐伯胖先生の講演で取り上げられたのがきっかけです。
佐伯先生は、ドーナツ論との関連でお話されたのではなかったかと思います。

「安心(養護)→動き(発達に必要な経験=教育)に対して、保育者がどのようなまなざしを向けているのか」という枠組みで映像を見ると、「乳幼児期の言葉の獲得」の意味や構図が、「障がいのある青年二人のアメリカでのホームステイ生活と、受け入れ先のホストファミリーの姿」からクリアに浮かび上がってくるのです。
課題は、映像を見ての個人の感想を書くことではありません。
映像の各場面と関連付けて、この授業で学んだ内容を説明することを求めます。
さらに、前向きな自分をそこで表現することも求めます。
このあたりの、課題の提示の仕方やレポートの枠組みは工夫する必要があると思っています。

(相馬靖明 和泉短期大学)

なお、DVDの詳細は、「ableの会」のサイトをご覧ください。
「able」はシリーズになっていて、第4作「幸せの太鼓を響かせて INCLUSIONインクルージョン」が現在公開されています。


以下は、上記サイトからの転載です。
*****************************
『able』は、知的発達障がいのある青年2人のある日常を追ったヒューマン・ドキュメンタリー作品です。1999年、知的発達障がい者のスポーツ活動を支援する、スペシャルオリンピックスの活動を紹介した報道特集番組が放映されました。制作担当の小栗謙一監督は、撮影を通じて知的発達障がい者と彼らを支える家族、ボランティアたちの熱意に深く心を打たれ、日本のもっと多くの人々に、彼らのありのままの姿を知ってもらおうと、映画『 able 』の制作を企画しました。

『able』(エイブル)文部科学省選定
2001年/35mm/color/ビスタサイズ1:1,85/101min/モノラル
監督:小栗 謙一
製作総指揮:細川 佳代子
撮影:K.P.マロン
音楽:トルステン・ラッシュ
製作:羽根石 実佳
演出助手:花井 ひろみ/細川 裕子/百田 佳恵
出演:渡辺 元、高橋 淳、 キャサリン・ルビ、マーク・ルビ
*********************************

フリーソフト「採点斬り!」について

このブログでたびたび取り上げている、スキャナーを活用した出欠確認や成績処理に使っているフリーソフトがあります。

島守睦美さんという方が作られた「採点斬り!」というソフトです。
どうやら、3.11以降、ダウンロードサイト(島守さんのHP)へのアクセスが出来なくなったようです。
被災されたのではないかと思います。

ダウンロード先を探して、このブログにたどり着く方も多いようです。
私自身が以前に、島守さんのサイトからダウンロードしたファイルがあります。
再配布は可能だということなので、このブログからダウンロードできるようにしたいと思います。
自己責任でお使いください。
使用方法は、PDF(readme1-8)をお読みください。

(和泉短期大学 相馬靖明)


島守さんの作成されたreadmePDF(8ページを分割しています)を必ずお読みの上、自己責任でお使いください。

「saiten.zip」をダウンロード

「readme_001.pdf」をダウンロード
「readme_002.pdf」をダウンロード
「readme_003.pdf」をダウンロード
「readme_004.pdf」をダウンロード
「readme_005.pdf」をダウンロード
「readme_006.pdf」をダウンロード
「readme_007.pdf」をダウンロード
「readme_008.pdf」をダウンロード

現在、私はWINDOWS7で運用していますが、バグがあるようでテキスト表示が文字化けしますが、支障なく使えています。

以下は、島守さんのreadmeファイルからの一部転載です。

---------------------------------------------------------------------------------------
採点斬り!!  V1.6
2004/8/1
Copyright(C) 島守 睦美
-------------------------------------------------------------------------------------
教員用採点支援ソフト
動作機種 :PC/AT 互換機
動作環境 :WindowsXP,2000,NT,Win98
ファイル名 :saiten.exe
タイトル :採点斬り!!
ソフト種別 :フリーウェア
配布条件 :オリジナルファイルを全て添付で,個人での配布自由
転載条件 :ftp,ホームページ,大手商用ネット,草の根BBS,雑誌付録CDROMなど転載可
---------------------------------------------------------------------------------------
1.はじめに
竹内俊彦氏作成の「採点革命」をVBに移植しました。基本機能は「採点革命」と
同様ですが一部、インターフェースを変えている部分もあります。「採点革命」と
同様採点結果をEXCEL出力できますので、観点別集計や成績処理にも応用できます。
サンプル答案画像と名簿割り振り用のサンプルファイル同梱です。
VB6.0ランタイムがインストール済みであることを確認してから任意のフォルダに
解凍して saiten.exe を実行すればすぐに動作します。
2.動作環境
WinXP,2000,WinNT,Win98SEで動作確認しました。VB6.0のランタイムが必要です。
3.著作権,使用許諾,ユーザーサポート
「採点斬り!!」の著作権は、すべて島守睦美にあります。個人での配布は自由ですが、
転載の場合にはなるべく私までe-mailで連絡してください。(事後でも可)
転載は次の条件で可能です。
ftp,ホームページ,大手商用ネット,草の根BBS,雑誌付録のCDROM,その他書籍などへの
転載が可能です。
なお、このソフトウェアの使用によって生じた一切の損害について責任を負わないものとし、
フリー版・シェアウェア版を問わず、個別のバグ対応は一切行いませんのでご注意下さい。
 

保育内容「ことば」の授業⑤

今日は、次のようなプリントを配布しました。

Kotoba0630

「プリント上部の図(4つに分割されている)を見て、気付くことは何ですか?」

こういうタイプの質問は、本当に苦手です。
学生にしてみると、正解の予想がしづらいからです。
すぐに「わからない」「何も気付かない」と言います。
それでもしつこく聞いていくと、
「真ん中の段は、どちらも“かかわり”になっている」
などと言います。
「それは、“事実”です。その事実から気付いたことはありませんか?」
と、私もしつこいです。
すると隣の学生が「あ、5領域だ」とつぶやきます。「でも4つしかないよ」
「“表現”は表現、“人との”は人間関係、“環境”は環境…???」
「あ!言葉がないんだ。“個の安定と自立”は健康かな?」

あるいは、こんな答えも返ってきます。
「人とかかわったり、環境とかかわると、感性や表現力が育つ?」
「なるほど、下の層がベースになっているという論理を図に表したというわけですね。」

そんなやり取りをした後、
「(プリントの下半分にある)幼稚園教育要領の「言葉の領域」の内容10項目をよく読むと、言葉の獲得の発達には、人とのかかわりに関係が深い項目と思われるものや、表現の領域に関係が深いと思われるものがあることが見えてきます。」
「各項目を読んでみて、どの領域に関係していると思われるか、○数字の番号を図の中に記入してみましょう。二つの領域にまたがると思ったら境界線上に記入しましょう。」

この個人作業をした後
「さあ、隣の人と“見せ合いっこ”をしましょう。自分とは違うところに記入しているかもしれません。その場合、なぜ自分がその場所を選んだのかを相手に説明しましょう。“説明”すると、その言葉や文章の意味を深く考えることが出来ます。」

この作業の後で、保育指針と教育要領を比較し、異なっているところについて解説した上で、保育所での3歳児同士(2歳児クラス)のモノの取り合い場面の映像を見せました。
一方の3歳児に4歳児の姉がいて、そもそも姉が「ジャンケン」をすることを提案したことが発端となったエピソードです。
画面には保育士の姿も見えていますが、直接介入はしなかったという場面です。
前回までの授業では、幼稚園の4歳児のトラブル場面で教師が介入する映像を見ていますので、それとの比較も考えるように指示します。

学生の感想です。
感想と言うよりも、「私が言ったこと」をそのまま書いているのが多いのですが、「人の言葉を使って」ひとまとまりの文にしてみる経験が大事だと思っています。

「その内容が、どこと関係しているのかの分別は、答えのないことなので難しかったです。隣の人と何でそう思ったのかを話して、“そういう考えもあったか”と発見がいくつかありました。自分の考えを話すことの面白さがわかりました。ビデオは、ナレーションがあると、自分で“どういうことだろう?”とかんがえることが出来ないなとも感じました。」

「感性と表現、人とのかかわり、環境とのかかわり、個の安定と自立はすべて言葉の発達に関係していることを知りました。“生活の中で必要な言葉がわかり使う“というのは、環境とのかかわりだけど、人とのかかわりもあるねと友達と話しました。そこで、“生活の中で”という言葉のとらえ方がいろいろな出来ると思いました。改めて言葉って難しいです。」

「子どもたちは、言葉で自分の思いを伝える、というよりも、保育者のような存在の人に聞いてもらえる、というほうが大切だということがわかった。子ども同士のけんかで、その場その場にあった言葉を探して言おうと4歳のお姉ちゃんはがんばっていた。自分のしたことが原因でけんかが起こったのかと感じ、仲直りをさせようと子どもなりに考えているのがわかった。」

「一つにあてはめることが難しいものもあった。それだけ多くのことが密接につながって、言葉を獲得しているんだと思った。映像では、まだまだ言葉で上手に説明できなくても、保育者に抱きしめられ、泣きながら発している言葉を保育者に聞いてもらう、これは、子どもの安定につながり、自分の思いを伝える自立につながることなのかなと思った。」

「保育士が気持ちを理解してくれることがどんなに大きいかがよくわかった。話を聞いてもらっただけで泣き止んで落ち着いた。そういう時に自分の中でいろいろ考えられるんじゃないかな。お姉ちゃんのほうは、自分がけんかの原因になっていることに気付きとても気にしているようだったし、言葉をたくさん使えるので、必死の状況を説明しようとしていた。」

「前回の映像と同じように、泣き出してしまうような言葉に出来ない感情がありました。幼稚園の場面では、泣き出したところで先生がかかわっていました。今回は先生は見ているだけでしたが、年上の子が助けてあげる姿を見て、子ども同士でも解決できるんだなと思いました。」

今回は、後半の30分でお話作りもしました。

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ペアになって、カエルの紙人形を操作し、お話を楽しみ記録しました。
「モノの取り合い」をテーマにしたものが多かったのは…笑えました。


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(和泉短大 相馬)

保育内容「環境」の授業④・・・「幼児の教育2008年2月号」の記事・・・紙人形「おばけちゃんとかいじゅうちゃん」

前回は、岩波映像の「もういっかいやろうよ」を視聴し、映像の中の幼児の姿や教師のかかわりと関連付けて、「幼稚園教育要領解説」の文章をどのように理解したのかを記述するという課題でした。

前回各自が書いた文章を読み直した後、映像を再度見て、さらにピックアップした4名分の文章を読みました。
今回は、映像と同時進行で、映像に現れる「幼児がかかわるモノ」「幼児の体の動きの種類」を黒板に書き出していきました。

モノとしては
登れる樹木、綱引用の綱、縄跳びロープ、滑り台、ジャングルジム、ブランコ、バケツ、ビールケース、ゴザ、体育用マット、フープ(ソフト)、巧技台、大型積み木、水、石
動きの種類は
ロープをひっぱる、飛び上がる、台から飛び降りる、坂をよじ登る、太いロープを握る、細いロープの先をつまむ、ロープにぶらさがる、揺らす、手を伸ばす、体を支える、持ち上げる、引きずる、物をける

などがありました。

ここで、「幼児の教育2008年2月号」(第107巻2号)に掲載された「運動発達を阻害する運動指導」という論説をもとに、杉原隆先生(当時、東京学芸大学)らが調査された結果についていくつかのことを話しました。


①保育形態によって運動能力の発達に違いが見られ、一斉保育中心園の方が、自由保育中心・両者半々の園より運動能力が低い。
②保育の一環として運動を行っている園(体操・水泳・縄跳び・器械運動・サッカー・マラソンなど)といない園を比べると、全く行っていない園が最も運動能力が高く、よく運動を行っている園ほど低い。

杉原先生は、このようなことは「発達」と「遊び」とのとらえ方の違いから生じていると指摘します。

「スポーツや体力づくり運動の一斉指導が行われる背景には、発達とは量的な増大であるという考え方が根強くあります。」
「このような発達のとらえ方は非常にわかりやすく、保護者にも受け入れられやすいものです。」
「ただ、質的な変化は非常に複雑でわかりずらい上、遊びを通しての指導が子どもの発達的特徴に応じた指導であることを主張しても、これまで遊びの教育的効果を示す客観的な科学的根拠がほとんど示されてこなかったたために、なかなか保育現場や保護者に受け入れられにくいと言う現実があります。」

なお、「幼児の教育」誌は2008年度分までは、お茶の水女子大学リポジトリTeaPotで閲覧が可能で、上記の調査結果のグラフと表も掲載されています。

http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/49886/1/20080201_007.pdf

この図を見ると、それがよくわかります。
もう7年ほど前になりますが、東京家政大学の修士課程に在籍していた当時、夏に杉原先生の集中講義があり、院生3人に対してまる3日間ぶっ続けで講義をしていただきました。その時の講義内容にもこのデータが使われていました。

この授業は、保育内容「健康」ではなく「環境」なのですが、運動能力・機能の発達と遊びとの関係を理解した上で映像を見直すと、環境の領域の「内容」例えば(2)(7)(8)の意味が、身体性との関連として見えてきます。

(2) 生活の中で,様々な物に触れ,その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
(7) 身近な物や遊具に興味をもってかかわり,考えたり,試したりして工夫して遊ぶ。
(8) 日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ。

幼児にとっては、気付く・考える・試すといった精神的と思われる働きは、実は身体を潜り抜けているということです。
関心をもつ対象としての「数量」とは、1,2,3と数えることではなく、例えば「届かない」→「台を運び込んで載ってみる」→「届いた」という体験です。そこでは、長さ・高さ・比較・加算などの数学的な原体験をしています。
また、ロープを木や鉄棒にかけてひっぱる体験は、「力の方向」「素材による反発力の違い」など力学についての原体験でもあります。

学生の授業参加コメントをいくつか紹介します。

「前回見たビデオをもう一度見て、ブランコや滑り台など(固定遊具)の場に対して子どもは様々なイメージをもって自分の考えた遊びをしている事がわかりました。幼児の運動能力には、体育指導をしているしていないよりも、遊ぶ時に必要な物的環境の豊富さがより影響していることもわかりました。」
「改めておなじVTRを見ることで、一日のあるひと時の中で、すごくたくさんの運動をしていたことが、書き出すことでよくわかりました。」
「モノを使ってどう遊ぶか、どう使うかなど、考える力も同時に身についているんだなあと思いました。いつも使っていないモノを出してみることで、子どもの想像力や運動能力も上がって来るんだと思いました。」
「遊びを通して、モノとのかかわりを深め、性質を理解することは子どもの考える力や想像力を育てることがわかりました。そのために自由に遊ばせ、子どもたちの遊ぶ範囲を広がらせることで、様々なモノに触れる機会を増やすことが大切だと思いました。」
「小さい頃からやっていたことは、上手になるイメージがあったけれど、体育指導をしているかどうかではないということに驚きました。私たちは、もう子どもではなく意識的に考えて運動をしています。小さい子どもたちは遊びの中で無意識に動いています。だから、保育者側になる私たちは、子どもたちがよく学べるように工夫していく必要があるのだなと思いました。」
「物的環境の豊富さが大切だということがわかりました。子どもが魅力に感じるモノを自由に想像力を働かせて遊ぶことが、運動機能を育てることや考える力を育てるのに大事なのだとわかりました。それだけでなく、遊びを作り出すことが好きな子は、自分が気付いたことにみんなが気付いて、自分に対して興味をもっていると感じることができているなどの場面も、物的環境の豊富さによるのだと思いました。」


さて、授業の最後30分は紙人形の作り方をしました。
ハサミで紙を切るのではなく「破る」です。

《おばけちゃん》
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ハサミで少しだけ切れ込みを入れます。入れなくてもかまいません。
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一方を押さえて、びりびりと引き下げるように破ります。
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引き下げるように破ると、紙がロールします。
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水性ペンなど裏写りしにくいペンで顔を書き足します。
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曲がるストローにセロテープで、少しブラブラするように貼り付けます。
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「おばけだぞう~」もちろん「♪おばけになろう」(作詞:片岡輝 作曲:越部信義)を歌いました!
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《かいじゅうちゃん》

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おばけちゃんには、「足」がありませんが、足のほうも破ると・・・・
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四つんばいのかいじゅうちゃん!
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紙の目の方向を誤ると、こう破れてしまいます。気をつけて!
二足歩行のかいじゅうちゃんもいます。
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次週は、かいじゅうちゃんやおばけちゃんを使っての「お話作り」です。

(相馬靖明 和泉短期大学)

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