地方分権改革推進委員会第3次勧告への回答期限が11月4日

地方分権改革推進委員会の第3次勧告への、厚生労働省の回答期限が11月4日となっています。

10月27日の長妻大臣の記者会見
http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2009/10/k1027.html

から引用します。
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(記者)

(略)保育所の設置基準の権限を自治体に委譲するという話もありましたが、これはいつまでに決定をするのでしょうか。現時点での考えをお願いします。

(大臣)

(略)第三次勧告の話だと思いますが、保育所等の規制緩和ということでありまして、この緩和について保育所だけではありません。セットで障害者施設、あるいは御高齢者の施設の、それらの施設に入っておられる方に対して職員は何人かというのは、保育所以外のかなり数が多い施設とも連動する話となっております。面積の要件も保育所以外の施設にも広範囲に及ぶ話であります。ただ、これはメリハリをつけて、例えば、保育施設でも面積要件ではない要件、例えば、「必ず校庭が必要」やそういうものに関しては一定程度第三次勧告の考え方というのはとれると思いますが、今申し上げたような人員の問題や面積については、一つ一つ施設を確認した上で、御回答をしていこうと考えているところであります。

(記者)

先ほどの、保育所の施設基準の面積要件についてですが、面積要件については一つ一つ確認した上で回答したいということでしたが、11月4日が回答の締め切りだと思いますが、11月4日の回答の時点では、明確に自治体に基準の設定をゆだねるということにはならないことになるのでしょうか。

(大臣)

その締め切りが迫っているのは承知しております。まだ、検討の時間が一定程度ありますので、その中で急ピッチで検討しているということです。まだ、どういう結論なのか、その締め切りまでどういう問題点、論点があるのかということの洗い出しをしている段階です。

(記者)

一つ一つ確認するというのはどういう意味でしょうか。

(大臣)

第三次勧告の案件というのは、施設も保育所だけではありません。「例えば保育所」という例示なのですが、そこには先ほど申し上げましたように、老人福祉施設の面積要件も、職員配置の要件もあります。あるいは障害者施設でも面積要件がありますし、職員の配置基準もあります。今も3つだけ申し上げましたが、それ以外にも多くの施設の要件が緩和されるということになりますので、それぞれどういう論点があるのかということを見極めるということで、責任ある回答をして行きたいということです。

(記者)

その件に関して原口総務大臣とは、近く協議される御予定はございますでしょうか。

(大臣)

それはございません。
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この件については、様々な団体が大臣への要望書を出しています。
二つだけご紹介します。
ファザーリングジャパン
http://www.fathering.jp/pdf/youbou.pdf
保育園を考える親の会
http://www.eqg.org/oyanokai/kunikijunkenjikoujou.pdf

保育園を考える親の会の要望書中の
「機能面に着目した保育所の環境・空間に係る研究事業」はこちらでダウンロード可能です。
http://www.shakyo.or.jp/research/09kinoukenkyu.html

(松山東雲 相馬)


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愛媛地区「2009-2010保育実践講座」

11月から始まる、愛媛地区の「保育実践講座」の日程や主な内容が決まりましたのでお知らせします。

隔週木曜日、18時30分受付開始、20時30分頃までとなります。
平日の夜の開催のため、それぞれの勤務を終えてから参加される方がほとんどなので
実際には19時過ぎにスタートします。
それまでは、軽食や温かい飲み物とお菓子でお過ごしください。
毎回の参加費500円は、軽食やお茶の代金に充てていますが、残金をプールして最終回の特別講師への謝礼・交通費としています。
今シーズンのテーマは「豊かな園生活」です。
理論編の他、実技編の回もあります。

①11/12「豊かな園生活とは」・・・講座全体の趣旨説明です。
②11/26「からだが動く」・・・体育館で行います。室内用運動靴・動きやすい服装でどうぞ
③12/10「人とのかかわりを楽しむ」
④1/14 「豊なことばを育む」
⑤1/28 「豊な感性と表現1」・・・音楽室で行います。
⑥2/17 「豊な感性を育む2」・・・美術室で行います。製作活動を伴いますので、それなりの格好でどうぞ
⑦日程未定・・・ゲスト講師による講演(講師未定)

①・③・④・⑦は、D館3階の大教室(D-3-1)で行います。

今回は、若手向けということでもないのですが、実技編として運動・音楽・造形にかかわる内容を予定しています。
毎回のテーマを見ると・・・五領域の中で、環境だけがないけど???と思わないで下さい。
豊かな園生活といったときには、すべての回を通して「子どもと環境とのかかわり」という視点での検討が必要だと考えています。

子どもにとって、園での生活が豊かであるとは、どういうことなのでしょう?
子どもが充実した生活を展開できるということは、つまりは、主体的に遊ぶことができるということ、
子どもが夢中になって遊ぶことができるということでしょう。
そのためには、子どもにとって魅力的な「環境」が必要なわけですが、
多くの園の保育室や園庭の環境からは、
「子ども自身が自分たちで活動の場を作り、子ども自身が日々の生活を営んでいる」感
が乏しくなっているように感じます。

実は、若手の保育者が苦労しているのは、このことだと思うのです。
子どもと環境とのかかわりについて、そのことを「プロセス」として「見通し」としてとらえられるようになっていくようなON JOBでの学びのチャンスが少なくなっているのではないでしょうか。

(松山東雲 相馬)

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秋の保育実習(3)

2週間の保育所実習もあとわずか
今日は、高知市内の保育園に行ってきました
高速道路は使わずに石鎚山系の山越えコースを
いきは西側帰りは東側を通って往復しました
県境の峠道は紅葉が見頃を迎えていました

明日は瀬戸内の広島県側の離島、大崎上島に行くのですが
明朝6時台の今治港発のフェリー間に合わせて松山を出るには
5時出発になるので、今夜の最終のフェリーに乗ることにしました
この春まではフェリーの数もコースもたくさんあったのですが
いつのまにか廃止になった航路がたくさんありました

今夜乗った今治ー大崎上島フェリーと
かつて東京湾にあった川崎ー木更津フェリーが
大きさといい作りといい、そっくりの雰囲気で
とても懐かしく思いました
学生時代川崎の臨海部に住んでいたことがあり
フェリー乗り場によく行きました
ここまで書いて圏外になりました
続きを翌日の帰りのフェリーで書いています

今日伺った保育園は、お寺の保育園で周囲を蜜柑畑に囲まれた静かな自然に溢れた環境の中で保育が行われていました
新しい園舎は、自然の通気と採光に配慮され
園舎を覆うようにケヤキとイチョウの大木があります
太い幹には赤く色づいた蔦がからまり
見上げるのがうれしくなるような大きな木でした

断熱材で断熱効果を高めることで夏場もエアコンをあまり使わずに保育ができるそうです

保育室を仕切る建具はほとんどが取り外し可能だそうですが、
なるべく可動式家具でスペースを仕切っているようです
例えば5歳と3歳の保育スペースが隣りあっているのですが、間を低い可動ロッカーが仕切っています
異年齢の自然な関わりが生まれやすいようですが、
互いの気配りも必要になるらしく
旧園舎は教室タイプだったそうですから、保育室に壁がなくなることへの戸惑いは、初めの頃は大変だったということです

でも、現在の部屋割りというか、スペースの区分は暫定的なもので、まだまだ試行錯誤を繰り返していくとのことでした

お散歩から帰ってきた年長児たちは
近所からもらってきたという枝つきの柿の実と拾ってきた蛇の抜け殻を手に駆け込んできました
一年保育の公立幼稚園があるため5歳になると園児数は減るのだそうですが
どの子もふくらはぎの筋肉が程よく発達していて敏捷そうでした
お寺の山に園舎があり起伏のある環境での生活がいいのでしょうね
帰りのフェリーは秋の穏やかな海がとても気持ちよかったです

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秋の保育所実習ー2

先日は、離島の保育園を訪れました。
子どもの人数は10人、その内2組が兄弟・姉妹でした。
細長い島で、一方の端から他方まで一本の道路が通っています。
島の小学校や保育園でも交通安全指導をするのだそうです。
その指導内容が「歩行者は右側を歩きましょう」ではないのだそうです。
さて、答えは?

「山側を歩きましょう」
海に落ちないように、道路の山側を歩くように指導するのだそうです。

離島でなくても、山が海まで迫っている地形の地域では、入り江ごとに小学校があり保育園があります。
先日訪れた保育園は、目の前が漁港で、公民館や高齢者福祉施設と一緒に保育所があります。
こちらも、子どもの数は10人、内、女の子が9人だそうです。
午後に訪れた時は、1歳児さんが1人だけ別室で眠っていて、3,4歳児はごっこ遊びをしてましたが、年長さんが実習生と一緒に保育室に掃除機をかけていました。
しばらくすると、実習生も交えておやつ作りが始まりました。
広い庭のある大きな家に、兄弟姉妹とその友達が集まって遊んでいる・・・そんな感じでした。

小さな園舎に続いて、海に向かってバルコニーがあり、その先に園庭があるのですが、
半分は園庭、半分はゲートボール場として使われるそうです。
園庭にフェンスや門のようなものはありません。
地域の人たちの見守りがあるので、必要ないのでしょうね。
11月になると1歳児が3人入園するので、女の子たちはとても楽しみにしているのだそうです。

一方、山間部では、川に沿っていくつかの集落があり、集落ごとに小学校があります。
ある地域では、鉄筋コンクリートの校舎の横に、最近作り直した幼稚園がありました。
保育園自体はは10年ほど前にできました。
その地域では、ほとんどの家庭では4歳になると小学校に併設されている幼稚園に行きます。
そのため、その保育園では3歳以下の子どもがほとんどです。
両親がフルタイムで働いていても、おじいちゃんおばあちゃんが4時くらいには迎えに来てくれます。
ほとんどの家庭では、3歳までは保育園、4歳になったら幼稚園が可能なのですが
今年度は1人だけ5歳児さんがいるそうです。
実際は、幼稚園に行っている5歳児も5人なので、6人だったら一緒にしたほうがいいのに・・・と思うのですが、
地域の事情は様々です。

幼稚園がなく保育園だけ、という地域はたくさんあります。
そのためその地域出身の学生は、保育実習は地元でできますが、教育実習は大学の附属幼稚園で、ということになります。
実際、「保育に欠ける」要件とは別に、その地域のほとんどの子どもは、その保育園に入っています。
中には、どうしても幼稚園に入園させたいと、車で一山越えて隣の町の幼稚園まで通っている家庭もあるそうです。
その地域の園長先生や主任の先生たちを中心に、「保育所型」の認定こども園の研究をしようということになったそうです。
行政がどう動くかは分からないのですが、とにかく行動してみようということのようです。
保育園をベースに、できれば「保育所型」ではなく「幼保連携型」の認定こども園として進んでいけば、教育実習もその地域でお願いできるようになるのですが・・・。

過疎地の公立保育所も、所長・主任保育士クラスはは正規職員ですが、その他は臨時・パートの保育士でやっている地域がほとんどです。
この数年は、所長クラスの方が定年になり、それにあわせて主任保育士の方が所長へ、ということがどこの地域でも起きています。
ところが、その下の正規の職員ががせいぜい35歳までで、極端に人数が少ないのです。
このボリュームの少ないところが主任になるわけですが、クラス担任をしながら主任もするということが増えているそうです。
過疎地域では民営化の引き受け手が望めませんから、この先どうなっていくのでしょうか・・・。


松山東雲 相馬

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秋の保育所実習

今日から数日かけて、短大一年生の保育実習先を訪問しています
今は佐田岬に来ていて、道の駅で昼食をとりながi-phoneから投稿しています
今日一日で250km走って6園を回りたいのですが早くも無理そうです
明日はフェリーで離島の保育所へ行くので、今日回りきれなかったら明後日にまわすしかなさそうです
フェリーは一日3便なのです
1便は6時半出航です
2便で帰ってくればあと2えんほどまわれそうです
先日、松山にいらっしゃった戸田雅美先生から聞いた話では、都内近郊は完全にアポなしでの訪問はあり得ないとのこと
確かに、横浜で非常勤の仕事をしてたときは、アポどおりの時間になるまで園の近くで時間つぶししてました
さて次の保育園にいきましょう

相馬 松山東雲

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新政権になって・・・

「児童福祉施設最低基準」の規制を緩和するというニュースが出ましたが・・・
地方分権改革推進委員会の勧告を受けて検討しているということです。
検討内容として、施設だけでなく保育士の配置の基準も含まれているようです。

教員免許更新制度も廃止のようですね。
2011年度から廃止ということのようなので、来年度はやるということです。
やってもやらなくてもよいなら、私だったら受けないだろうな。
お金も自腹だし・・・。

ということは、更新講習を開催する大学としては、来年度は赤字になる可能性もあるわけです。
モチベーション下がるでしょうね。

(松山東雲 相馬)

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所得格差と教育格差

私がよく読んでいる、日経BP社サイトのコラムに、東京大学が行った調査結果を踏まえた論説が載っていました。
面白かったので紹介します。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091013/188159/?P=1

「所得格差」が「教育格差」を生む冷酷な現実(2009年10月13日)
金子元久(東京大学大学院教授)

東大の調査結果はこちらです。
http://ump.p.u-tokyo.ac.jp/crump/cat84/post-20.html

コラムでは、調査結果から「親の所得格差で子どもに与えられる将来展望や説得力に大きな差が出ている」ことが指摘されています。

金子先生は、調査結果を踏まえ、問題は、
家庭・学校が子どもに対して学習のためのモチベーションを与えられなくなり
高卒で社会に出る道の先細り(製造業が中国などに移転、サービス産業の非正規社員しかない)
により、進学するにせよ、就職するにせよ、ますます若者は目標を見出せなくなっている
ことだとしています。

さらに、
「大学進学」の量的拡大だけを論じるのでは不十分。
4年制大学の進学率上昇は、長期不況の結果、高卒者の就職口が激減し、仕方なく進学する人たちが多くなってきているから。
少子化によって無試験同然で入学させる大学も増え、その結果、大学での勉強時間も米国の半分程度にとどまっている。
と読み解きます。

うーん。
そのとおりだろうなあ。

で、結局、大学がこれからすべきことは、「大学は学生の「動機付け」を支援すべき」だといいます。
具体的には、

「これまでの大学では、学生は一人前であると勝手に想定して、講義はするけれど後は自分で勉強してくださいという態度をあからさまに取ってきた。これを改め、大学は学生にある程度の強制力を持って勉強させることが重要だ。自分で勉強するプロセスは大事だが、それにしても基礎的な手ほどきや学習スキルを身に付けさせるように大学の授業が機能する必要がある。」

「日本の学生は、最近ではサークルには参加せず、アルバイトに時間を割く傾向がある。経済的な問題もあるだろうが、それよりも現実社会に対する接触を求めているのだろう。いろいろな人と出会い、いろいろな経験をするということを、大学はカリキュラムの中に取り入れていくことが必要なのではないだろうか。」

「ここでいう「経験」とは必ずしも実務のことを指していない。一つの実務を覚えても、それが他で役立つとは限らない。それよりも異なる人たちとの接触、社会(地域、職場、国際社会など)との接触を通じ、ある程度自分の頭の中を整理する回路をつくることが重要なのだ。」

自分の経験から言ってもその通りだとは思います・・・私の場合は、勝手に自分でやってきた感じだけど・・・これを大学でやるのかあ・・・

(松山東雲 相馬)

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「観察のまど 子どものにわ」を読んだ

「幼児の教育」誌に隔月で連載されている、砂上史子先生の「観察のまど 子どものにわ」
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ぜひ、学生と読んでみたいと思っていたので、2年生が短大最後の実習(幼稚園実習)に行く直前に読んでみました。

本文のほかに、砂上先生直筆の観察記録が掲載されているのですが、これを読み解くのが面白い。
もちろん、誌上掲載可能なように、プライバシーなどに配慮して書き直されたものです。
ご自身でも書かれていましたが、独特の記録方法です。
用紙を縦長に使い、時間の流れに沿って書かれているのですが、同時進行しているいくつかの遊びの空間的な位置関係も見えます。
保育の同時多発的なダイナミズムをとらえられるように工夫されたのでしょうね。

「こっちでKちゃんとAちゃんがこんなことやっていると思ったら、あっちではOちゃんとNくんがこんなことになってしまっていて・・・」
と一通り、直筆観察記録を読み解いてから、「砂上先生は何を言っているかな・・・」と本文を読んでいきます。

学生が食いついたのは、食事の時の席決めをめぐる子ども同士のせめぎ合いが描かれていた回のものでした。
これまでの実習の中で、似たような経験をしていたのでしょうね。
砂上先生の子どもと保育者に向ける温かなまなざしが伝わって、きっと幼稚園に向かうのが楽しみになったのではないかな、と思いました。


(相馬 松山東雲)

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「見守る」と「決めてかかる」の間

先日、東京家政大学の戸田雅美先生に、松山に来ていただき講演をしていただきました。
子どもにとっての遊びの意味を、「なぜ大切なのか」「どう大切にするのか」という2点でお話いただきました。
(かなり平たく言うと・・・です)

講演の最後の時間、会場からの質問表に書かれた感想や質問に対して答えていただきました。
その中に、「見守ることの大切さを改めて感じました。でも、明らかに意地悪でしていることが感じられた時、先生ならばどうかかわりますか?」といった内容の質問がありました。

保育の行為には、一方の端に「手出しせずに見守る」があり、そして他方の端には「決めてかかる」がある。
その二つの間に、ものすごくたくさんあるのが「保育」である。
「ふんわりと置く」という場合もあれば、「直球を投げる」という場合もある。
その間を揺れながら、次第にその揺れがある幅に収まってくるというイメージです。
そんなニュアンスで、戸田先生は答えてました。

「ふんわりと置く」・・・というのは、環境としてそこに置いておく、子どもがそれを目にして意図したとおりに使うかも知れないし、意図を超えた使い方をするかもしれない、といった意味でしょう。

そうすると、「ふんわりと押してみる」というのもあるなあ、と思いました。
この体験はぜひして欲しいな、と思うことは、保育者だったらふんわりと押してみると思います。
何気なく押されて一歩目が出て二歩目も出ればそれでオッケーだし、ぎゅっと踏ん張ったら、今は待つという選択が出来ます。

「ふんわりと投げてみる」というのもありそうです。
置いておくだけではなく、ふわっと投げてみると、受け止めるかもしれません。
受け止められずに頭にコツンという場合もあるでしょう。
次は受け止めようという姿が出てくるかもしれません。


その後、久しぶりに師匠と話しました。
その中で、私が院生時代にフィールドにしていた幼稚園と小学校に、先日、戸田先生が園内研講師として呼ばれた時のことをうかがいました。

先生が目撃されたのは、幼稚園と小学校が校庭を共有しているのですが、幼児が遊んでいる真ん中を小学生が横切って遊び始めたのだそうです。
そのことを保育者に伝えると、なかなか言い出しにくい雰囲気なのだとか。
こんな場合、保育者が小学生に直接言わなくても、「お兄さんたちに言いに行こう!」と幼児に不満を言わせるというかかわりはアリだと思います。
そういった「直球勝負」的なかかわりは、小学生のいつもの姿がわかるからこそ出来るかかわりです。
連携って、そういうことが自然に行われるようになることのはずなんですけどね・・・
でも、今は「見守る」なのかもしれません。


松山東雲 相馬


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子どもと保育総合研究所冬季セミナー2010

冬季セミナーのお知らせです

●日程
2010年1月9日(土)14:30~18:00(14:00受付開始)
2010年1月10日(日)9:30~14:00(9:00受付開始)
●会場
和泉短期大学 (神奈川県相模原市)
●和泉短期大学へのアクセス
○小田急線相模大野駅(北口)からバス20分
○JR横浜線淵野辺駅(南口)からバス10分
※相模大野駅・淵野辺駅から、開催時刻に合わせてスクールバスを運行いたします。
時間詳細は後日、当BLOG、和泉短期大学HPにてご確認ください。

「2010.pdf」をダウンロード

詳細は、PDFファイルをダウンロードしてください。
以下は概略です。

●プログラム
【第1日目】(1月9日)
14:30・・・・・・・・開催挨拶&基調講演 森上史朗(子どもと保育総合研究所)
15:00・・・・・・・・講演Ⅰ&シンポジウム
「『評価』の持つ可能性と危うさ
~『自己評価』・『学校評価』の意味を問い直す~」
○講演Ⅰ
 「保育の質を高める『評価』のあり方とは」秋田喜代美(東京大学大学院)
○シンポジウム
シンポジスト:
秋田喜代美(東京大学大学院)
渡辺英則(ゆうゆうのもり幼保園・港北幼稚園)
小林紀子(青山学院大学)
コーディネーター:
大豆生田啓友(関東学院大学)
18:00・・・・・・・・1日目終了

【第2日目】(1月10日)
9:30・・・・・・・・・実践提案&カンファレンス
           「保育の振り返りに繋がるカンファレンスとは」
○分科会① 0,1,2歳児の事例を基に…
実践提案:
松村千春(東京家政大学ナースリー)
カンファレンス:
松村千春(東京家政大学ナースリー)
井桁容子(東京家政大学ナースリー)
若月芳浩(玉川大学)
須永美紀(國學院大學幼児教育専門学校)

○分科会② 3,4,5歳児の事例を基に…
実践提案:
松山洋平(鎌倉女子大学幼稚部)
カンファレンス:
松山洋平(鎌倉女子大学幼稚部)
岸井慶子(鎌倉女子大学短期大学部)
高杉展(松山東雲女子大学)
松浦浩樹(和泉短期大学)

11:30・・・・・・・・・昼休み
12:30・・・・・・・・・講演「『評価』というまなざし」 佐伯胖(青山学院大学)
14:00 ・・・・・・・・2日目終了・解散


第一日目【講演&シンポジウム】について
『評価』の持つ可能性と危うさ ~『自己評価』・『学校評価』の意味を問い直す~ 
       
保育園や幼稚園でも『自己点検・自己評価』、『学校評価』というように、保育・教育の質や成果を何らかの形で測ろうとする流れが活発になってきました。企業や小学校以上で取り入れられているチェックリストやテストで行うような評価を、そのまま形を真似して幼児教育にあてはめていったとしても、それが保育の質を示したり、高めるものになるとはいえません。
その一方で、幼保小の連携が重視され、幼児教育への関心が社会的に高まっていくためには、小学校以上の教師はもちろんのこと、園児の保護者も含め、一般の人も理解を深めていくような、保育の質や子どもの育ちにつながる評価の仕方が求められています。
ところが、保育の質や子どもの内面も含めた育ちを、客観的に評価することは非常に難しい問題です。そこで、秋田喜代美先生をお招きして、保育の評価についてお話を伺い、その講演を受ける形で、シンポジウムを行いたいと思います。
保育の質がよくなるための『評価』、保育者が成長できる『評価』、そして子どもの育ちをより深めていけるような『評価』はどのようなものなのかを、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

第二日目【実践提案&カンファレンス】について
保育者の振り返りに繋がるカンファレンスとは
       
昨今の保育の流れの中で、自己点検・自己評価・園内研修の充実などが話題に取り上げられることが多くなってきました。園内研修の回数に関するある調査によると、公立幼稚園・保育所は月に1~2回の頻度で実施し、私立幼稚園は年に数回程度という結果が出ています。研修の方法は園内で実施する場合もあれば外部の研修に出向くなど様々な方法がありますが、今回は園内で最近多く実施されるようになってきた「カンファレンス」を実際に壇上で実施してみたいと思います。
保育の質の向上としての幼児の理解や保育者のかかわりなどは、なかなか実践の場面で見せ合うことに難しさがあります。しかし、ビデオの撮影や事例の検討は、一度限りの実践を何度も考えると同時に保育者としての省察が可能になります。このようなカンファレンスの功罪を検証し、これからの園内研修のあり方を皆さんで探ってみたいと思います。

          
第二日目【講演】について
「評価」というまなざし
佐伯胖(青山学院大学)

保育実践にかかわりながら、保育者はたいがい、子どもと「共同注視」的なまなざしでかかわっている。すなわち、子どもと「ともに」、なにかを一緒に見ながら、かかわっているのである。そこで、突然、「評価」を意識したとしよう。そのとたん、保育者のまなざしは上空に浮遊する。子どもを「後ろ斜め上」から見て「この子は適切な経験をしているのか」を見ようとしたり、自分自身を「後ろ斜め上」からみつめて、「わたしはこの子に適切にかかわってきているのか」を見ようとしたり、あるいは、子どもと保育者の両方を「真上」から見て、自分と子どもとの関わり自身が、園の保育方針や保育計画に照らして適切かどうかを見ようとしたりする。このような「まなざしの転換」は、保育実践のさなかでも生じるし、保育実践をめぐるカンファレンスでも生じる。
講演では、このような「評価のまなざし」によって、保育のかかわりがどのように変わるか、あるいは変わるべきか、について、「まなざしの転換」に焦点をあてて考えてみる。

【申し込み方法】

「winter2010.pdf」をダウンロード

1.上記PDFファイルをダウンロードの上、必要事項をご記入の上、FAXまたは郵送のいずれかで、お申し込み下さい。
2.申し込み締切日は、2009年12月18日(金)です。
それ以降は、当日受付となります。受付にて参加申込書をご記入の上、参加費をお支払い下さい。
参 加 費
一般 両日9,000円 1日目のみ5,000円
2日目のみ5,000円
会員 両日6,000円 1日目のみ3,000円
2日目のみ3,000円
学生 両日2,000円 1日目のみ1,000円
2日目のみ1,000円

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