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冬季セミナーが終わって・・・参加しなかったけど報告(?)

私の手元に、冬季セミナーのVTR映像が届きました。
セミナー1日目の3つのセッションについて見終わったところです。
とりあえずの感想を述べてみたいと思います。

保育の質を高めるために、自分たちの保育をいかにデザインしているのかについて3つの現場からの実践報告と、それを受けてのディスカッションでは・・・「対話」「発信」「PDCAサイクル」「わからなさ」・・・いくつかのキーワードがありました。

そして最後の「森上史朗・吉村真理子・後藤節美 鼎談」のセッションでは・・・「遺言」がキーワードかと思ったら「Yes!」でした。
当日参加した方にしかわかりにくいでしょうから、少し説明を・・・といっても、私もさっき映像を見たばかりなのですが・・・

後藤節美先生の幼稚園の作品展「もりのさくひんてん」の映像(保護者の方が撮った写真を拡大カラーコピーしたものを実物投影機で表示)が急遽、会場に映し出されたのでした。
後藤先生が、こんなになったら楽しいだろうな、面白いだろうな、とつぶやいたことを、園の先生たちが実現してくれた、ととても楽しそうにスクリーンに映し出された映像にコメントをされていました。
「Yes!」って受けとってくれる保育者たちのその保育は、日々新鮮で、楽しいのだとおっしゃられていました。

演劇のインプロビゼーション(即興)のトレーニングで「イエスアンド」というアクティビティがあります。
絹川友梨さんの「インプロゲーム」(晩成書房)によると
(同書については以下のアマゾンのサイトを)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E2%80%95%E8%BA%AB%E4%BD%93%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E5%8D%B3%E8%88%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97-%E7%B5%B9%E5%B7%9D-%E5%8F%8B%E6%A2%A8/dp/4893802674

「インプロの基本は、相手のオファーを“YES”とポジティブな気持ちで受け入れて、自分のアイディアを“AND”として付け加えることです。」
「自分のアイディアをオファーするだけでは無く、相手のアイディアに“付け加える”ことで、自分だけでは考えつかなかったアイディアに膨らみ、予想しなかったストーリーとして展開していきます。」
(同書66ページ)
そして、ポイントとして次のようなことをあげています。
「相手のオファーを聞かないと、イエスアンドはできません。相手がオファーしているときに、自分の次のアイディアを考えていませんか?よく聞くことの大事さに気づきましょう。」
(同書76ページ)

吉村真理子先生が、東雲短大附属幼稚園の実践報告を聞いていて気づいたこととして、壇上の二人の5歳児担任が、一人が話しているときに、もう一人が実によく聞いている、と言っていました。
よく、研究発表などで壇上に複数で上がると、自分の番の時にはなんて言おうか考えているのか、隣の人の話をよく聞いていない人がいますが・・・と吉村先生は続けられたのですが、「YES AND」のこの姿勢は、前半の実践報告での園長先生を含めた園の先生たちの基本姿勢でもあったのだろうな、と思いました。
吉村先生は、それが「研修の成果だ」とおっしゃられていたのが心に残りました。
さらに吉村先生は、「デザイン」には、自分にとってのデザインと他者にとってのデザインと両方が一体となっていることに意味があるといった意味のことをおっしゃられていました。

当日参加された皆さんは、臨場感の中で知的興奮を味わったのかと思いますが、私は当日参加できなかったおかげで、VTR映像を通してゆっくり、じっくりと味わうことができました。
VTRを撮影してくださった若月さんをはじめ皆さん、ありがとうございました。
さあ、次は2日目のセッション映像です。

(松山東雲 相馬)

子どもと保育冬季セミナー開催中!・・・その他

●「子どもと保育冬季セミナー2009」
本日より2日間、玉川大学において、「子どもと保育冬季セミナー2009」が開催中です。

今日は、3つの現場(保育所・幼保一体化施設・幼稚園)からの実践報告が行われます。
そのひとつ、松山東雲短期大学附属幼稚園の実践報告は、10月の運動会の前後での5歳児の事例が報告されます。
当日の配布資料として「学年だより」と保護者からの「連絡帳」の一部を抜粋したものが用意されていました。
附属幼稚園の「学年だより」は、私も授業の中で活用させていただいています。

私は、この期間、学生が施設実習を行っている関係でセミナーには参加できないため、後日いただくことになっているセミナーの様子を撮影したビデオ映像が届くのを楽しみにしています。
というわけで、今日は実習先施設のいくつかに巡回訪問指導としてうかがっていました。
今年度は、私が担当している、保育所・施設での実習について、実習ノートの指導方法の改善に取り組みました。
このことについては、昨年9月の全国保育士養成協議会の研究大会で発表しましたが、さらに詳しい内容については学内紀要にまとめています。

●子どもと保育実践研究会賛助会員について
子どもと保育実践研究会では、各地区の実践研究会会員・個人会員の他に、個人と団体を対象にした賛助会員制度があります。
賛助会員になっていただくと、例えば幼稚園や保育所ごとに団体会員になっていただくと、園の職員の方は研究大会やセミナー、各種講座の参加費が半額になるばかりでなく、研究所スタッフがそれぞれ研究紀要などに書いたものを取りまとめてお送りしています。
団体会員になっていただいている園では、職員の研修として活用されているようです。
ただし、大会・セミナー・各種講座とも、東京近辺で行われることが多いため、遠隔地の園にとっては利用価値が低いのが悩みですが・・・
なお、今回、私が学内紀要にまとめた実習ノートの指導改善についての論文が含まれたものは2009年度の賛助会員に向けてお送りする予定となっています。
2008年度会員の方には、私と高杉展さんの前年度の論文や大豆生田さん、小林紀子先生らの論文が含まれたものが近々送付される予定ですのでお楽しみに・・・
2009年度は、もう少し早い時期に送付できるようにしたいと考えています。

●認定こども園制度の在り方に関する検討会(第3回)議事要旨
12月12日に開催された上記検討会の議事要旨が公開されています。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/10motto/06kodomoen/k_3/pdf/g-1.pdf

「幼保連携型」で進むことが現時点では一番望ましいのではないかと考えた時に、問題となってくるのが
「保育士の働き方が8時間子どもといることを前提としていること」
だと、委員の渡辺英則さんが発言されています。

「8時間子どもとかかわっていたら、職員全員で会議も開けないし、研修会にも交代で行くしかないんですよ。
子どもと8時間かかわって働いてくれれば、経営者側からすると助かります。
だけど、多分今までの文化として、幼稚園では研修がきちんと認められていたり、みんなで話し合ったりする時間があったり、保育後に行事の準備や保育の準備もできたりしてきた。
そうするとどう考えても、保育者の働く待遇の差とかはなくしても、働き方自体が違っていたりすると、そこを一緒にしようといっても難しいかなというのが自分の中にはあります。」

この点については、無藤隆先生も
「労働時間のすべてが子どもにかかわるという前提で補助金が算出されている限りは、なかなかこの問題は解決しないということで、そこを考え直す必要があるのではないかと思います。
実はごくごく一部の、特に私立保育所などは、いや一部の認定こども園は、あっさりと、子どもにかかわるのは7時間にして1時間プラスという極めて簡単な解決をやっていますが、それは当然ながら補助金として額が増えるわけでありませんから、人手が増えるわけで、それはなかなかつらい決断ですね。
そういう意味では、そこら辺を考えないといけなくて、要するに理念は非常に立派だけれど、現実にはなかなかできないということが出てくるのではないかというふうに懸念いたします。」
と発言されています。

いずれ検討のまとめのようなものが報告されるのだと思いますが、この会議がそのあたりに実際に踏み込めるのかどうかというと、・・・・前後の議事要旨を読んでみると、厚生労働省の「社会保障審議会少子化対策特別部会」「次世代育成支援のための新たな制度体系の設計に関する保育事業者検討会」、財務省の「財政制度審議会」などとのにらみ合い、になっているような様子もうかがえました。

(松山東雲 相馬)


冬季セミナー2009のお知らせ

※12月20日までこの記事がトップに表示されます。
※最新のエントリーは、この下に表示されます。


子どもと保育総合研究所 冬季セミナー2009
「新・幼稚園教育要領・保育所保育指針と保育の実践PART2」

●日 程
【1日目】1月10日(土)13:00~17:30(12:30受付開始)
【2日目】1月11日(日)10:00~12:30(9:30受付開始)
●会場
玉川大学 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1 Tel:042-739-8111(代表)
●玉川大学へのアクセス
小田急小田原線「玉川学園前」駅下車徒歩3分


「冬季セミナー2009案内(PDF)」をダウンロード
「冬季セミナー2009申込書(PDF)」をダウンロード

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教育要領や保育指針の改訂(定)によって規範性が強調されています。いうまでもなく、子どもの発達に欠かすことのできない経験を重視することは必要なことです。しかし、その一方で、各園のミッション(存在意義)や自律性に基づいて自分たちの保育を創り出すことも重要なことです。「ねばならぬ」ということで義務としてやらされる保育であると意欲は減退します。この研究会では、自分たちで子どもに即する保育を創り出していこうとする手立てを実践に即してともに学び合い、考え合いたいと思います。

森上史朗(子どもと保育総合研究所代表)
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第1日目
『自分たちの保育をデザインするということ』

【実践提案】
「日常の保育をデザインする仕組みと工夫」
●提案者
若葉台バオバブ保育園
仁慈保幼園
松山東雲短期大学附属幼稚園

【パネルディスカッション】
「保育が深まり、面白くなる『体制』とは」
●コーディネーター
大豆生田啓友(関東学院大学)
●パネリスト
高杉展(松山東雲女子大学)
高嶋景子(田園調布学園大学)
三谷大紀(浦和大学)

【鼎談】
「実践提案とシンポジウムを受けて」
●鼎談者
森上史朗(子どもと保育総合研究所)
吉村真理子(元松山東雲短期大学)
後藤節美(別府大学短期大学部)

第2日目

『“ケア”から乳幼児期の教育を問い直す~保育における“養護”と“教育”の関係とは?~』

【実践提案】
●提案者
林浩子(青山学院大学大学院)

【パネルディスカッション】
●コーディネーター
若月芳浩(玉川大学)
●パネリスト
佐伯胖(青山学院大学)
吉村真理子(元松山東雲短期大学)
大豆生田啓友(関東学院大学)