今年度は、2月末から毎週木曜日、4回開催し、今夜が最終回でした。
毎回、手作りのおにぎりや汁ものを用意し、約1時間半語り合いました。
①2/24
「あらためて保育の中の「安全」を考えてみませんか―保育の中のリスクとハザード」
参加者3名
②3/3
「子どもからの視座を、今一度、保育の歴史から学びましょう―幼児の教育アーカイブズを読む」
参加者10名
③3/10
「やってよかったといえる「会議」をしていますか―聴き合う関係を育むワークショップ」
参加者7名
④3/17
「年度末の「振り返り」どうやっていますか―ホワイトボード・ポストイット活用法」
参加者5名
例年に比べると参加者数は少なかったですが、大教室ではなくゼミ室を使い
円卓を囲み、ホワイトボードに向かってという形態での少人数ゼミのような形でできました。
最終回は、さすがに翌日や翌々日に修了式・卒園式を控えている幼稚園が多いため、
幼稚園からの参加者は、附属幼稚園からだけでした。
附属幼稚園も翌日卒園式ですが、明日の準備を終えてから参加して下さった先生もいます。
最終回は、ちょんせいこさんの「学校が元気になるファシリテーター入門講座」の85ページに紹介されている「友達関係マップ」のワークを参加者で体験してみました。
B4サイズ(100円ショップで売っているホワイトボードシート)ホワイトボードを2枚つないで、そこにクラスの子どもの名前を記入したポストイットを配置していきます。
参加者は、それぞれ自分のクラスの子どもたちの友達関係をマッピングします。
担任ではない方は、どこかのクラスを想定します。
友達関係のマッピングですから、4~5歳児のクラスを想定したワークとなります。
今回やってみて、年度末の時期なので3歳児クラスやほとんど3歳になっている今頃の2歳児クラスでも可能だということが分かりました。
参加された方は、次のようでした。
①4歳児(幼)担任
②3歳児(幼)副担任
③2歳児(保)担任
④5歳児(保)主任
④の方の感想として、
「このようにして力関係を見ていくと、実は担任が一番強いのではないかと感じた」
という言葉がありました。
保育者の一般的な傾向として、「人間関係」に引っ張られるということがあると思います。
特に、相手からの働きかけに対する反応の仕方の「強い」子どもや「弱い」子どもが気になり、それをコントロールしたくなります。
経験のある保育者ほどその傾向があります。
その場合、ここでマッピングしてみた「対人的な表現の仕方」から一度、その子自身の自分の出し方「自己表出」に戻ってみていく視点が大切になります。
そこでの「自己表出」とは、対人関係というよりもむしろ、
・自分の遊びを見つけているか?
・その遊びはいつもの遊び?目新しい遊び?
・「いつもの遊び」をすることで、安定できているか?
・「目新しい遊び」に触れて、興味・関心を広げているか?
といった視点となります。
この場合、先ほどの「友達関係マッピング」を「興味・関心マッピング」特に、身近なモノ(自然などの環境)やデキゴトへの興味・関心でマッピングするという応用編も考えられます。
②の方の感想として
「一人の子どもが、たくさんの線でつながれていることを実感した」
というのがありました。
3歳児クラスの終わりごろですから、気の合う友達のつながりが増えてきているのでしょう。
そのことが確かめられたら、保育室などの環境のあり方も、それに応じたものが要求されるでしょう。
かなり細かく区切られた空間、直接保育者の目は届かないが保育者の存在は意識できる空間、といったものでしょう。
5歳児も後半になると、それぞれの遊びが有機的なつながりをみせダイナミックになってきますから、環境図に友達関係や興味・関心の視点でマッピングしていくことが求められるでしょう。
このように考えると、既に保育の世界では、記録や計画のあり方の実践として、これらのことは行われてきたものです。
ただし、これまでは、保育者個人の「保育記録」としての実践が多かったように思います。
これを、学年集団やフリー保育者や主任・園長なども含め、大きなホワイトボードとポストイットを使いチームとしてやってみるという提案は面白いものだと思い、今回の実践講座で取り上げたわけです。
また、「平面では書き表しにくい」ということも感じられたようです。
保育者の頭の中では、保育の真っ最中には、三次元的にとらえられているのかもしれません。
それを一度平面に落してみることで、より意識して三次元的なとらえができていくように思いました。
前回の「聴き合う関係を育むワークショップ」でも感じたことですが、可視化の力はとても大きいです。
(松山東雲 相馬)
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