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保育内容「環境」の授業③

今日で、保育内容「環境」の授業前15回のうち9回が終了しました。
気温が32度を超える中、エアコンが停止した状態での授業は学生もつらかったと思います。
途中から教室に直射日光が当たらなくなったのと、少し湿度が下がったらしく窓からさわやかな風が入り助かりました。

この科目は演習科目ではありますが、短期大学の1年次前期に配置されているため、どうしても保育内容総論や保育原理などの総論的な講義科目の授業内容と重複せざるを得ません。

「幼稚園教育要領の法律としての性格や構造」や「教育課程」との関連などについても触れながら、保育内容の総合性を「環境」の側からとらえることができるようになることを一応の目的としています。

また、「考え」「感想」「気付き」などの記述の仕方の指導も同時に行っていく必要があります。

今日の授業は次のような流れでした。

①、前回の小テストでの記述式問題の「模範解答例」をコピーし配布。(記述式は2問、「好奇心」の説明、「幼児期の遊びの意義」について説明)
②、模範解答例(各7例)について、それぞれの良さ(例えば「自発性」という言葉を使わずに説明している、話し言葉と書き言葉を区別して記述している、例の挙げ方に特徴がある、など)を解説。(着目点はよいが、構文がおかしい場合なども指摘)
③、それぞれが、模範解答の中からどれかを選び、書き写す。(まったくそのまま書き写してもかまわないが、構文を考えて修正しながら書き写すことを推奨)
⑤、「幼稚園教育要領解説」の「環境の領域」の一番最初の文章(フレーベル館版解説書120~121ページ)をコピーし配布。
⑥、解説文の中の、着目すべきいくつかの点をあげ、この後のVTR映像の中から、それに関連しているのではないかと思われる場面を見つけ出す、というワークを行うことを説明。
⑦、岩波映画製作「もう一回やろうよ~心がうごく 体がうごく」(1994年)を視聴。
⑧、A5サイズの半分程度のスペースに、映像を見ての感想を書く(映像の中の、具体的な幼児の姿や教師のかかわりの場面を取り上げ、幼稚園教育要領解説のどの部分のことが「わかった」「理解できた」といった形で記述する)

学生の記述例を紹介します。

○今回のビデオでは、綱や紐などを、自由に使える状態にしていた。「幼児は身近な環境に興味をもち~」という部分に関しては、保育士が初めに用いた、綱引きの綱が相応していたと思う。新鮮なモノを与えるより、何度も関わったことのある物的環境がより、子どもたちの「身近な環境に自らかかわ」ることを助長したと思う。この園では、遊びに対する自由度が高かった。そのため、子どもたちの遊びの幅が広がったと考えられる。そして、外遊びの内容を中遊びで同じように用いる様子が「遊びを繰り返し」に対応していた。

Good1

○一人の子どもが言い出したのを元に、縄を滑り台につけて反対から登れるようにしたり、綱渡りが出来るように工夫した。初めは、靴も靴下も履いたままで渡ろうとしていたけれど「脱いだほうがいい」ということに気付き、裸足で渡るようになった。ここでも、遊びの中で「これはこうした方がよい」という理解につながり、調整力も身に付け心身や精神面も発達していっているんだなと思った。また、保育士の方は、側にマットを置いたり、アドバイスをさり気なくしながらも、全部子どもにやらせてあげる所にさすがだなと思った。「体を動かす」というのは、今まで走ったり遊んだりすることだと思っていたけれど、それだけでなく片づけを全身を使ってすることもそうなんだと、分りました。子どもにとっては綱一本でも好奇心をもち、自発的にかかわっていくいくことで、どんどん成長していき、また新しいことの発見にもつながるんだなと思った。

Good2


○今日はある幼稚園のビデオを見ました。思い切り体を動かして運動するということは、運動能力を身に付けると共に、精神的な成長にも大きな意味をもっています。その運動を自発的に楽しく行うためには、保育者の気付きや環境づくりが大切です。今回のビデオでは、先生が綱を持ってきて、子どもたちの興味をひき、安全性に気を配りながら遊びを広げ、子どもたちが自ら考え、体を動かしたいと思うように働きかける姿が映っていました。「綱渡り」は危ないと思う場面も多いですが、子どもたちの判断力や調整力を養うためにも、すぐに手を貸したりせずに、安全が確認できる範囲で見守ることも大切なのだということがわかりました。

Good3


○先生が運動会で使っていた綱を持ってきたところが「意図的、計画的に環境を構成すること」だと思いました。子どもたちの創意工夫のヒントを与え、そのヒントから子どもたちの発想が大きく膨らむのだなと思いました。新しい遊びが生まれた時に欠かせないのは先生の安全チェック。これを怠らずに、しっかりやることで、子どもたちの笑顔は倍増すると思いました。新しい技を生んだり、新しいことを発見した子どもたちの瞳はすごくキラキラしていました。先生はその輝きがさらに増すようにほめたり、一緒に喜んだりしていました。

Good4


まだまだ、保育士、教師、保育者といった言葉の違いすら認識せずに使っている段階です。
「ですます」と「である」が混じっていたり、「~なんだなあ、と思いました。」と小学生の感想文っぽいものもあります。また、学生が書いたものをよく読むと、映像の中のナレーターの言葉を多少変えながら持ってきているものもありました。
しかし、既に知っているコトガラや既に使っているモノ(ナレーターの言葉、自分の言葉、前回の授業内容で出てきた言葉など)同士を繋げたり組み合わせたりすることで新しい状況を生み出す(自分の思いや考えを幼稚園教育要領解説に書かれていることと関連づけ意味づけること)という作業は、まさに、今回の映像の中で子どもたちが遊びの中でしていることと本質的につながっていることを感じさせられました。

(相馬靖明 和泉短期大学)


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