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子どもと保育実践研究会 第15回夏季全国大会について

8月9日・10日、アルカディア市ヶ谷にて、子どもと保育実践研究会 第15回 夏季全国大会が開催されました。
気温の高い2日間でありましたが、全国各地からご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

夏季全国大会のご感想・ご意見などございましたら、ホームページ(お問い合わせフォーム)にて承っております。
FAX、郵送の場合は、事務局までご送付ください。


■お知らせ
 8月9日、傘の忘れ物(下の写真)がありました。お心当たりの方は、事務局までご連絡ください。

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<事務局>


四国ブロック保育研究大会に参加した

先月のことになりますが、徳島市で開催された「四国ブロック保育研究大会」(徳島県保育事業連合会主催)の分科会助言者として参加しました。
全国保育協議会の各ブロックごとの研究大会という位置づけで、四国四県の保育所の皆さんが参加されました。

私が参加した分科会テーマは「子どもの育ちを保障する」でした。
そのテーマに基づき徳島・香川・愛媛から3つの研究発表がありました。
誤解を恐れずに言うと、それぞれ「科学遊び」「特別支援」「エピソード記述」を取り扱った研究でした。


研究手法にそれぞれの特徴がありました。
「科学遊び」は、近隣地域内3つの保育所が事例を持ち寄って検討したものでした。
「特別支援」は、用意されたハンドアウトや発表でも「私の…」とあったように、「私の研究」でした。
「エピソード記述」は、一つの保育所の中で様々な立場で仕事をしている人たちが、如何にしてエピソードを描き、それらを開き交流させるのか、ということがテーマとなっていました。

「科学遊び」で発表された園は、自然の豊かな地域にあります。
発表では、多くのスチル写真が用意されていました。
それらを見ると、前提としての「豊かな暮らし」があることがよくわかります。
その暮らしに少しだけ科学遊び、「サイエンスショー」的な場面を持ち込んでみたわけです。
私も素朴に「豊かな自然」「豊かな暮らし」があるだけで良いではないかと思います。
しかし、それらから子どもがより学ぶことで、豊かな自然や暮らしが将来も維持されることにつながっていかなければならない、そんな時代でもあると考えています。
これは「地方の保育」のキーワードではないかと思います。
サイエンスショーでのことが、子どもたちにどのようにイメージとして内在し、ヒトやモノゴトとのかかわりの中で、つまりは、子どもが「遊ぶ」中で表現されていくのかをとらえることが重要です。
「パフォーマティブな学びの様相」のとらえ、といってよいかと思います。
しかし、私も経験がありますが、複数の園から事例を持ち寄って検討する場合(地区研究会など)は時間的な制約が大きく、そこから先に深めることがとても難しいので、そこが工夫のしどころでもあります。

「特別支援」の発表は、まさに「私の保育記録」でした。
実践を振り返り事実を受け止めることを通して、子どもの育ちを引き受けること。
今回のテーマそのものだと思います。
この分科会では、この発表があったこともあり、私の他にも、国立特別支援教育総合研究所の先生も助言者として参加されていました。
その方からは、例えば絵カードや写真カードの使用など、それぞれの保育者がやってみたこと試してみて効果があったことなどを「できることリスト」として蓄積し共有していくことが大事だ、というアドバイスがありました。
絵カードや写真カードの使用については、発表者の先生のこだわりを感じたのでそこを指摘しました。
それは、その子のための特別な環境として「絵カード」が用意されるのではなく、クラスの子どもたちに対する視覚情報(絵カード的な)の環境を豊かにするということがまずあって、その次にその子にとっての環境がカスタマイズされるようにしている、という点でした。
これが療育ではない、保育の視点だと思います。
さらに、「できることリスト」と「しなければならないことリスト」の違いについても触れました。
誰でも(新人でもパートでも)できるように作成されたマニュアルは「しなければならないこと」がリスト化されます。
しかし、新人やパート職員が、それらのことを自分ごととして受けとらなければ、右に左に「流していく状態」になってしまいます。
この冬のセミナーで、佐伯胖先生が「そういうことがあるリスト」がいつのまにか「しなければならないことリスト」に変換されることの恐ろしさを述べてらっしゃいました。
しかし、ビギナーにとっては「できることリスト」として示されることの意味はとても大きいのです。

3つめの「エピソード記述」に関する発表には、まさに「できることリスト」がたくさん含まれていました。
エピソード記述のための時間の創出方法にとどまらず、子ども自身が自己の経験を振り返り、そのことを他者(友達や保護者など)と言葉を用いて語ることにつながるツールの開発、そのツールを運用するための工夫など…
誰か(多分、園長先生でしょう)が、戦略的にヒト・モノ・バをデザイン(リソースの配分)していることがよくわかりました。


ちなみに、今回発表された園はいずれも、平成の大合併によりいくつかの市町村が合併した地域の公立保育所でした。
合併以降数年を経ることで、人事異動なども何巡かし「いろいろあったけれども落ち着いてきた」という感じが伝わってきました。
実はこのことが「私たちの保育の見直し」につながっていたのではないかな?というのは少し感じました。

大変学びのある仕事をさせていただきました。
お声をかけていただいた徳島県保育事業連合会の皆様、ありがとうございました。
(相馬靖明 和泉短期大学)


ホームページを開設しました

子どもと保育総合研究所・子どもと保育実践研究会のホームページを開設しました。
各種お知らせ、イベント、申込書等のダウンロード等もこちらからお知らせいたします。
よろしくお願いします。

http://www.ab.auone-net.jp/~edu/

事務局


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