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またまた、最近のいろいろ・・・

2週間ほど、ブログの更新を休んでいましたが、その間にもいろいろな所に行っていたわけで・・・連続してUPしております(笑)

□和光保育園と野中保育園

千葉県富津市の和光保育園と、静岡県富士宮市の野中保育園に行ってきました。
和光保育園へは、相模原市の立正保育園坂本先生が、大妻女子大大学院で書き上げられた修士論文の報告に同行させていただきました。

坂本先生の修士論文は、保育園での「くつろぎ」をテーマとしたもので、和光保育園を含め3カ所の保育園をフィールドに、撮影した映像から子どもの身体的な「くつろぎ」の姿を洗い出し比較したものです。
和光保育園の「くつろぎ」の特徴は、園舎外の環境の豊かさや、机と椅子を基本としない生活空間との関係にあるようです。

和光保育園は、お寺の里山の中に、50年前に旧兵舎を解体して建てられた園舎(兵舎として60年、計110年!)だそうです。
当日は、保育参加の時期で、数名の母親や父親が園に来て子どもと一緒に過ごしていました。
鈴木まひろ園長先生と、隣接するお堂の階に腰かけ語ることができました。
まひろ先生は、貨幣価値に換算できない価値があり、それに立脚した生活の在り方がある、ということを家族に向けてモデルとして示すという役割が保育園にはある、とおっしゃっていました。
4年間を四国で過ごした私には、お堂を包み込む里山の空間、杉や銀杏、楠などの巨木、裏山に父親たちが作ったという展望デッキからの富津岬と大貫沖の景色を見ながら語られるそれらの言葉が、実感を伴って聞こえてきました。

野中保育園は、25年ほど前の学生時代に「童童会」で、港北幼稚園のバスに乗って見学に行ったとき以来の訪問でした。
童童会とは、青山学院の学生と卒業生の教師・保育者や研究者の交流と学びの集まりでした。当時も上野のパンダの出産が話題となっていたのだなあと思い出しました。
私と大豆生田さんが20代の前半、渡辺英則さんが30代に入ったばかりではなかったかと思います。
その時は、静岡に宿泊し静大附属幼稚園、ねむのき学園なども見学しました。
深夜、ビジネスホテル隣の児童公園のジャングルジムに登って、3人で語ったことを思い出します。

今回の訪問は、ちょうど隣の市の乳児院で保育実習が行われていてその巡回指導の帰り道に寄ったものです。
ご存知のように仙田満先生の設計による園舎なのですが、副園長の中村先生によると、さすがに年数を経て建て替えが検討されているとのことでした。
28年前は休日の訪問だったため子どもたちのいない園舎を見学しましたが、今回はちょうどお昼時にうかがいました。
2歳児クラスの保育室玄関先の、あちこちにいろいろな向きで転がっている子どもたちの靴が微笑ましかったです。
いいですよねえ、子どものエネルギーが感じられます。
野中保育園と言えば「泥んこ」ですから、園内では裸足で過ごすことが多いようです。
短い時間の訪問ですが、靴に履き替えることを意識せずに、どん欲に遊ぶ姿が見られました。
何を優先しているのかがとてもはっきりしています。

こちらも、地方の大きな農家の敷地をそのままに保育の空間となっています。
当時は、仙田先生の設計されたモダンな園舎が注目されましたが、その周りの空間に大きな意味があったのだということを理解することとなった訪問でした。

鈴木先生、中村先生ありがとうございました。

□Babies As Mentors

先日紹介した、(株)ポピンズが主催する乳幼児教育学シンポジウムに参加しました。
今回は、ハーバード大学のプロジェクト・ゼロの研究員でったベン・マーべル氏の講演と、秋田喜代美先生、増田まゆみ先生らとのシンポジウムでした。
ベン・マーベル氏は、プロジェクト・ゼロの中でも「Making Learning Visible(学びの可視化)プロジェクト」に従事されたのだそうです。

今回のテーマ「Babies As Mentors」は、アメリカのハンプシャー大学チルドレンセンターと日本の東京大学けやき保育園との共同研究から着想を得たのだそうです。
この共同研究とは、日米をスカイプでつなぎ、それぞれの保育実践の映像を見合いコメントし合うといったものだったそうです。

その際のポイントとして次の点が上げられました。

Video Documentationを「対話の土台」にすること。
振り返りの手順(protocol)として 「Structure Conversation」を使うこと。
Structure Conversationとは、See Think Wonder。
探求を方向付ける、「主たる問い(Key Questions)」を明確にすること。
時間をかけること。
事例を作成すること。
他者の意見を取り入れること。


「see think wonder 」ですが、よく見ること、よく考えることなのですが、ワンダーが「驚く」というよりも「表現する」というニュアンスで使われていたように感じました。

映像の内容は、0歳児とそれにかかわる1歳児の映像でした。
その0歳児が翌年1歳児になって、0歳児に関わる様子や途中入園した1歳児の関わりの様子を、保育者がどのように価値付けたのかというものでした。

日米の保育実践には、明らかに文化の違いがあるのですが、文化の違いを超えて「共同的であること」の価値が確かめられた、というのが今回のテーマでした。

このところの一連の私の経験は、つながっているなあと感じます。
まだ整理しきれていないのですが、そのベースとなることが見えてきたように思います。
7月から9月にかけて、いくつかの保育者向けワークショップを担当することとなっています。
地域の幼稚園の小さな研究会もあれば、全国規模の研修会でのワークショップもあります。
そこへ活かすことができたらと思っています。

相馬靖明(和泉短期大学)

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