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書評「対話がクラスにあふれる!国語授業 言語活動 アイディア42」

北海道の中学校国語教師、石川晋さんの新著です。
重版してますが、手に入れるにはしばらくかかるような状況のようです。

アマゾンのサイト

保育者養成校の教員の方が読んだとしたら、「似たような工夫してます!」「あー、そういうことだったのか」という声が聞こえてきそうです。

目次と、本文の一部を紹介します。
出版社は明治図書ですが、単なるハウツー本ではないことがわかると思います(笑)。

1章「国語の教室の現状をどう捉えどう変えるか」

「現在、生徒の話し合い活動は、おしなべて低調だ。一見活発に議論しているように見えても、実際は数名の生徒が中心となって発言しているに過ぎなかったりする。」(p.9-10)
「さて、こうした厳しい状況を乗り越えるための重要な手がかりとなるのが、「教えやすさ」と「学びやすさ」の考え方である。」(p.13)

2章「なぜ、国語の授業に「対話」が必要なのか」

「この2つの授業を見せていただいて、よく見えてきたことがある。それは「対話」の価値を説明し、「対話」そのものを促すしかけを考え、体験させていかなければ、その力は育たないということだ。」(P.29)
「教科によっては、一部の生徒が立ち歩きや私語を繰り返している。実はこの一群の子供たちの動きに手掛かりがある。この一群の生徒同士のコミュニケーションが、極めて旺盛なのだ。教室で授業中に立ち歩きが発生する場合、あるいは数人の生徒を飛び越えて大声の私語が飛び交う場合、たいていは小グループの仲間同士のコミュニケーション活動になっている。つまり、子どもたちが「安心」して座って先生の話を聞いたりしにくい状況の中、少ない友人を頼りに安心感を得ようとしているのだ。」(p.31-32)
「活動中心の授業で「対話」を生み出していくために重要なのは、対話の「フレーム」づくりである。話しやすい「場」をいかに創出するかが、「指導」の中心になる。いわば「安心」を土台とするということである。しかも「対話」の「活動」体験を繰り返すことで、「安心」が生まれてくるという構造だ。」(p.33)


全6章の構成で、4、5、6章は具体的な授業のでの、教室環境の例やワークの実際が紹介されているのですが、石川さんの実践のエッセンスである1〜3章をじっくり読むことをお勧めします。
一番最後に引用した文章等は、「幼稚園教育要領解説」や「幼稚園教育指導資料第3集」などに「描かれて」いることと、情景は全く一緒ではないでしょうか。

そして、私が一番共感したのは第3章43ページの以下の文章でした。

「生徒がざわつく場面があっても、コワモテの先生が大きな声で威厳を持って「静かにしろ」と言えば、それで、済んでいた。離席などそうした先生の授業ではあり得ない話であった。生徒の「掌握」があり、その上に様々な学びが乗っていると見えた。
教師の特性・キャラクターによって授業の在り方は千差万別であると知った。また私自身は「コワモテ」キャラクターを持ち合わせた教師とは違う「立ち方」を必要としていると感じた。結果、私の選んだ「立ち方」は「掌握」ではなく「観察」であった。」(p.43)


新刊なのに、少し引用しすぎたかもしれません(笑)
保育者には、「へえ、そんなこと考えている中学校の先生もいるんだねえ」だと思いますが、養成校教員にとっては、目の前の現実です。

石川さんは、現在、育児休業をされていますが、育休が明けたらぜひ、保育の話として中学校教師の日常を語っていただきたいと思っています。
育休パパの話も面白そうですよね。

相馬靖明(和泉短期大学)


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