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子どもと保育実践研究会 2012年度夏季全国大会について

8月17日・18日、東京家政大学にて、子どもと保育実践研究会 2012年度夏季全国大会が開催されました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

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夏季全国大会のご感想・ご意見などございましたら、ホームページ(お問い合わせフォーム)にて承っております。
FAX、郵送の場合は、事務局までご送付ください。

◆お知らせ
 8月18日、ハンカチや乗り物酔い薬の忘れ物(下の写真)がありました。お心当たりの方は、事務局までご連絡ください。
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保管期限は、次回冬季セミナー最終日(2013年1月14日)までとさせていただきます。
お申し出がなければ、処分させていただきますのでご了承ください。
<事務局>


夏季全国大会、分科会Aを終えて

2日目の分科会A、「保幼小の接続」分科会では、東京都の公立小学校で図工専科の先生をされている南育子先生に図工の授業での実践をお話しいただきました。
「子どもをよく見ること」が、保育者の専門性と小学校教師の専門性をつなぐのではないか?その視点から「接続」を考えてみたいと思いました。
このことは、1日目の「りんごの木の実践」で愛子さんや青くんが語ったテーマでもありました。
「とにかく、子どもをよく見てみようと思った」「子どもの声が見えにくくなる時」

南先生からは活動に取り組む子どもの姿や作品の映像を交えて40分ほど、その後フロアからの質問にいくつか答えていただきました。

ここで、20分ほどの時間でしたが、参加者が隣同士でディスカッションをしました。
私からは「やはり、保・幼とは違うなあと感じたことはなんでしたか?アートの視点から私たちが学ぶことができることはどんなことだと思いましたか?」というディスカッションのきっかけを伝えました。

ディスカッションの報告をしていただく時間はなかったので、ポストイットを用意し、ディスカッションで出てきたキーワードをメモしていただき、分科会終了後黒板に貼り出して自由に見ることにしました。
ただ、学生が数名参加していましたので2人の方に感想を聞きました。
「自分が小学生の時に受けた図工の授業とは全く違っていた!」「私の小学校は、図工室には鍵がかかっていて、勝手には入れなかった!」とのことでした。

手元に、その時のポストイットがありますので、いくつか抜粋してご紹介します。

「決まっているテーマ(題材)を子どもたちに表現させる、という小学校の図工のイメージがあったが、南先生の図工は、幼稚園の活動に似ていると感じた(子どもたちの生活・経験を活かした取り組み)」

「ねこのおうち・・・保育では材料探しからスタートするのでは・・・小学校は材料をはじめに与えている・・・小学校だと時間の制限があるから?」

「小学校で「好きなもの描いて」と言われても描けない・・・幼児の時に必要なこと、「楽しい!」という経験をすること、「好きなものを見つける」経験をすること」

「このような取り組みは一般的なんですか?それとも特別な例?」

「造形活動にどれくらいの幅をもたせることができるかが、接続を考える一つの要素ではないか」

「図工の評価とは?記録との違いは?」

「小学校の中で、他の教科との関連は?幼稚園は生活の中で流れの中で様々な活動が生まれるのだが・・・」

「子どものこと、作品を〝面白がって〟見られることがすごい」

「いつでも描ける、いつでも作れるコーナー、素材の準備、環境構成、図工室のような保育室に」

「週1回90分勝負の図工→ゆとりをもった活動へのアプローチ。次の回も続きができる幼保→時間の縛りが無いことの+と−」

「ひまわりの絵、同じ絵がない。作品として認められている。個として認められている。すごくいいな!保育と通じるものがある」

「幼保と小学校のつながりは、小学生になるための視点になりがち」

「もっと遊びと表現がつながり、学校でも自由さがあるとよいと思った。幼稚園では表現の領域として総合的にとらえているが、小学校では「教科」「評価」となっていく。大きくとらえられてきたその子のよさが出るのか不安に思った」

「小学校の中でも保幼に近寄りやすい教科と思われる図工でも、取り上げ方・投げかけ方の違いを感じた」

「子どもが主体的に活動をするという部分では、この図工の授業は、幼稚園と共通する部分があると感じたが、専任の先生が行うということで、担任との連携があるとまた違うのでは?小学校では難しいのだろうな・・・」


この後、コメンテーターの戸田雅美先生からいくつか南先生への問いかけがありました。
戸田先生は、こういう授業をすると図工の先生は学校の中では浮いてしまいませんか?、つまり、小学校の中での接続の問題はあるのか?ということでした。

そういえば、学校の中にギャラリー空間が創られていくなど、図工専科の先生は「切り取って見せる」ことが上手なのですが、南先生は「それは、私の仕事ですから」言っていましたね。
これは、午後の「レッジョエミリア」での刑部先生や佐伯先生の話題につながっていきました。


分科会の様子がなんとなく想像できましたか?(笑)

相馬靖明

分科会C「ビデオカンファレンス」夏季全国大会内容紹介(5)

■分科会C「ビデオカンファレンス」

                提案者 岸井慶子(鎌倉女子大学短期大学部)
                    高橋陽子(お茶の水女子大学附属幼稚園)
            コメンテーター 森上史朗(子どもと保育総合研究所)
           コーディネーター 赤坂 榮(聖徳大学)


しばらく前まで、子どもを意図通りに動かすことのできる保育者が力のある保育者と考えら
れてきました。しかし、今、幼児が周囲の環境に自発的・能動的にかかわりながら、自分の
世界を広げていく過程を発達ととらえ、一人一人のその子らしい見方やかかわりかたを大切
にする保育の実現が求められています。つまり、一人一人の子どもがさまざまな人やモノ、
コトと出会いながらそれらをどう受け止めているのか、何を感じ、何を考えているのかなど
を理解し保育を進めていくことが保育の専門性であるという方向に変わってきたのです。
人間の外側を捉えることは容易なことですが、内側をとらえなければならない幼児理解は大
変難しいものです。また、園内の保育者同士が話し合っても一致しないことが多いものです。
そこで、幼児理解を深めるためには同じ保育、同じ子どもの行動を見て自由に話し合う(カン
ファレンス)機会をもてるようにすることが重要になってきます。
カンファレンスのもち方については様々ありますが、ビデオカンファレンスが有効性を発揮
するのではないかと考えています。しかし、そのやり方によってはプラスもマイナスもある
ととらえています。
本分科会では、幼稚園における好きな遊びの場面のビデオを視聴し、実際にビデオカンファ
レンスを経験することによって、幼児理解の深まり、見方のくい違い、ビデオを用いる際の
留意点などを探りたいと思います。

文責 赤坂 榮(聖徳大学)

分科会B「幼保一体化について」夏季全国大会内容紹介(4)

■分科会B「幼保一体化について」

                提案者 河原 駒(ゆうゆうのもり幼保園)
                    平岡千寿子(仙北市神代こども園)
            コメンテーター 渡辺英則(港北幼稚園・ゆうゆうのもり幼保園)
           コーディネーター 高嶋景子(田園調布学園大学)


 先日まで議論されていた「総合こども園」の創設案は撤回されましたが、それによって幼保一体化の流
れが止まったわけではなく、「認定こども園」制度の改善による拡充という形で、その構想に向けて財源
の確保や法律の改正は着々と進められています。しかし、このような幼保一体化の制度的な枠組みの議論
がなされている一方で、ともすると、保育の内実についての議論が置き去りにされているような印象を受
けることはないでしょうか? 一人一人の子どもに寄り添いつつ、豊かな育ちの経験を保障していくとい
う保育の基本を踏まえながら、幼保の機能が一体化した時に求められる保育の在り方や課題について考え
ていくためには、「制度ありき」ではなく、子どもにとっての「保育の内実」を問い直すことから始めて
いく必要があるように思えます。そこで、この分科会では、改めて、幼保一体化が子どもや保護者にとっ
て持っている新たな可能性とそこで求められる保育の在り方を、実際の具体的な実践を通して丁寧に考え
ていきたいと思っています。
 今回、提案をしてくださる「仙北市神代こども園」は、少子化という地域の実状のなかで、全国でも先
駆けて幼保一体化を早くから推進してきた秋田県において、その実践を担ってきた園の一つです。また、
もう一つの実践提案をしてくださる「ゆうゆうのもり幼保園」は、それとは逆に、全国でも有数の待機児
童を抱える横浜市において、増え続ける待機児解消のための行政の要請を受けて開園された経緯がありま
す。そのような設立の経緯や社会的背景は異なる対照的な2園ですが、それぞれの園で、保育時間や家庭
環境が異なる子どもたちの生活、そこでの遊びや活動をどのように支え、日々の保育を創造されているの
か、これまでの保育実践において取り組まれてきた具体的な工夫や、そこで感じている課題などを語って
いただき、改めて、子どもたちにとって求められる保育の在り方を、会場のみなさんと一緒に探っていき
たいと思います。

文責 高嶋景子(田園調布学園大学)

分科会A「「子どもを見る目ー保育者・小学校教師の専門性の接続を考える」夏季全国大会内容紹介(3)

     ■分科会A「保幼小の接続について」
「子どもを見る目」ー保育者・小学校教師の専門性の接続を考える

                提案者 南 育子(墨田区立業平小学校)
            コメンテーター 戸田雅美(東京家政大学)
           コーディネーター 相馬靖明(和泉短期大学)


 幼保の一体化が実質的に進み、保育所幼稚園の地域共通カリキュラムが作られ、さらに小学校入学期
のカリキュラムが併記され、そこでは「遊びを通しての学び」という接続の視点が打ち出されている、
という流れがあります。このような動きを通してでも、「子どもが遊ぶこと」そのものの価値が、小学
校以降の教育にも引き継がれていくとよいなあと思うのですが…。
 今回の話題提供は、小学校図工専科の先生です。全国的には珍しいことなのですが、東京都では図工
専科教員が各学校に配置されています。小学校学習指導要領には、図工の表現領域は、造形遊びをする
活動を通して各学年の内容を指導すると記されています。そこでは、遊びの中でモノやバへと関わる子
どもの姿から、教科の目的である作り出す喜びや豊かな情操へとつなげていく教師の「子どもを見る目」
が求められます。これは、保育者の専門性とつながる小学校教師の専門性ではないでしょうか。
 今回は、幼・保と小学校の接続を、教師・保育者の専門性の接続の観点から、特に子どもがモノやバ
にかかわる姿を「よく見る」ことを通して、考えてみたいと思います。

文責 相馬靖明(和泉短期大学)

「保育と学びの原点としてのアート」夏季全国大会内容紹介(2)

       ■「保育と学びの原点としてのアート」
 ~レッジョ・エミリアの実践を通して~
               話題提供 刑部育子(お茶の水女子大学)
                    佐伯 胖(青山学院大学)

       ■シンポジウムⅡ
             シンポジスト 佐伯 胖(青山学院大学)
                    刑部育子(お茶の水女子大学)
                    渡辺英則(港北幼稚園・ゆうゆうのもり幼保園)
                    小林紀子(青山学院大学)
           コーディネーター 若月芳浩(玉川大学)


 今年の春にレッジョ・エミリアを訪れ、その実践を見学された刑部先生、佐伯先生に、それぞれの視点
から話題提供していただきます。
 レッジョ・エミリアの実践と報告を聞き、私たち日本の保育のあり方と比較することは、子どもの育ち
や学びにとって生かせることが多々あると思います。また、プロジェクトの実践を子どもの育ちのエビデ
ンスとして捉えることができれば、保育の質や価値は今までの保育のあり方よりも、更に明確に見え易く
なると考えられます。
 しかし、現実的な日本の保育の質や価値は、子どもにふさわしいと思えないことをやらせることに力点
を置く保育も多くあります。~~式などのように目に見えることに大人からの価値や評価を求めるような、
成果主義的な保育の蔓延も否めません。
 このシンポジウムでは、成果のみを求める保育ではなく、子どもにとっての学びの世界について、レッ
ジョの実践をきっかけにして、シンポジストの先生方に、日本の保育の質について議論していただ
きます。その観点としては、保育内容・保育者の役割やかかわり・環境の構成・文化などを考えて
います。この議論から、レッジョと我が国の保育の共通点や相違点、目指すべき方向などについて
検討していきます。今後変化するであろう制度的な変革にも対応出来るような実践の方向性を語り
「保育と学びの原点としてのアート」について理解を深めることができれば幸いです。

文責 若月芳浩(玉川大学)

りんごの木の保育と「子どものミーティング」夏季全国大会内容紹介(1)

     ■りんごの木の保育と「子どものミーティング」
               実践提案 柴田愛子(りんごの木)
                    青山 誠(りんごの木)

     ■シンポジウムⅠ
             シンポジスト 柴田愛子(りんごの木)
                    青山 誠(りんごの木)
                    小林紀子(青山学院大学)
                    三谷大紀(関東学院大学)
           コーディネーター 大豆生田啓友(玉川大学)


 幼稚園教育要領にも、保育所保育指針においても、子どもが主体性を発揮する保育が大切であること
が記されています。しかし実際には、ケガやトラブルが起こらないようにするなどの管理上の都合から、
禁止事項が多いなど、十分に子どもが自己発揮できていない現実があります。いまの社会は、子どもが
自己発揮することが難しい時代です。そうした中で、乳幼児期の子どもがその時代を十分に満たされて
育つためには、保育の場のあり方が重要であることは言うまでもありません。
 認可外の幼児教育の場である「りんごの木子どもクラブ」では、設立時から、子どもが子どもである
ことを大切にする保育が行われてきました。代表の柴田愛子さん(愛子さん)は、その保育にかかわる
傍ら、子どもがその子らしく生きることの大切さをあちこちで発信して来られました。また最近では、
保育者の青山誠さん(青くん)との共著で『子どもたちのミーティング』を出版されました。さらに、
『幼児と教育』の付録として子どものミーティングの実際を記録したDVDが出版されました。
 今回はそのようなりんごの木の保育の実践を通して、子どもが自己発揮することの意味を考えてみた
いと思います。特に、子どものミーティングの実際の場面(DVD)を手掛かりに、こうした保育の背
景や、その時の大人の思いも含め、代表の愛子さんと保育者の青くんから、それぞれのスタンスから語
ってもらいたいと思っています。
 二人の凸凹な語りに加え、シンポジストからの鋭い切り口と会場から意見も含め、ワイワイと賑わう
ような語りの場が生まれることを期待しています。

文責 大豆生田啓友(玉川大学)

子どもと保育実践研究会 2012年度 夏季全国大会のご案内

2012年度 夏季全国大会のご案内です。

【日時】
 2012年8月17日(金)13:00~17:15
 2012年8月18日(土) 9:30~15:30
【場所】
 東京家政大学 板橋校舎
 (受付は8号館ロビーです)
*詳細は、こちらをご覧ください。
*当日参加も可能です。受付にて、参加申込書をご記入の上、参加費をお支払いください。

チラシは↓こちらからダウンロードできます。

Summer2012

<事務局>