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2018年度冬季セミナー 要旨

2018年度冬期セミナーの要旨は以下となります。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

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実践提案&シンポジウム
「子ども主体の保育と『見える化』の取り組み」

 これからの時代は、すべての園が、子ども主体の学びを生み出す保育、つまり、質の高い保育に向けた取り組みが求められるのです。
 そうした子ども主体の保育の取り組みが全国のあちこちで広がっています。特に、研修を通して、園内の保育を変えていく園があちこちの自治体から生まれているのです。
 そこで、今回は、横浜市での研修(公開保育を含む)を通して、自園の保育を見直していった白百合愛児園の取組を通して考えてみたいと思います。
 この園では、この連続研修を踏まえ、子どもが主体的に活動するにあたって、ドキュメンテーションの作成による遊びが学びの見える化、計画のWEBをしようとするなどを通して、保育がとても豊かになったそうです。
 子ども主体の学びが生まれる保育ための工夫について、実践事例をもとに考えていきましょう

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講演&鼎談 
「保育における『道徳性』を考える」

 新しい学習指導要領で、「特別の教科 道徳」が導入されることになり、新聞などの報道によれば、教育現場は大混乱に陥っているとか。ここで「特別の」という但し書き付きなのは、「観点別評価、いたしません」、「数値による評価、いたしません」、「他児との比較、いたしません」(「ドクターX」風宣言―もう古いか?)という「いたしません」三原則のためです。この「特別の教科」についての文部科学省の「解説」をじっくり読むと、「これは、“教科”観の大転換だ!」と言いたくなる。これこそ、「“勉強”から“学び”へ」への転換です。
 そもそも、“勉強”と“学び”の違いは、“勉強”(松下良平のいう「学習」)は「目標準拠型」の活動が中心になるが、“学び”(松下も佐伯も“学び”という)は、自生的(佐伯のいう「後追い的」―できごとが起こったあと、あれは“学び”だったとされる)活動です。幼児教育は倉橋以来、「学び」が生まれる遊び中心でした。それに対し学校教育は、大久保利通の進言によって敷かれた「学制」(明治5年)の当初から、ひたすら「勉強」中心でした。それが近年、幼児教育も「“勉強”への準備をしなさい」風のプレッシャーが強まってきている今日この頃ですが、「特別の教科 道徳」は、明治以来の勉強主義的学習観を、「特別」の(例外措置風の)教科としては、“学びへの転換”として「道徳」を設定しているのです。だったら、今こそ、「幼児教育はそれをずぅ~っと、明治以来、やってきていることを、自信をもって言おうじゃないか!(それからあとは、講演をお楽しみに。)

【参考文献】:
松下良平 自生する学び―動機づけを必要としないカリキュラム― グループ・ディダク
ティカ編『学びのためのカリキュラム論』勁草書房、2000年、236-255頁 

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分科会A 
「子どもと出会い、探求し合うことを楽しむ ~0歳児クラスの実践をもとに~ 」

 分科会Aの実践提案は、O歳児クラスの実践です。実践提案してくださる3人は、0歳児であっても、色々なことを考え、色々なことを私たちや仲間に発信していることに驚き、喜び、楽しみ合いながら日々の保育を営んでいるようです。実践提案者の一人、森竹先生の言葉を借りれば、「子どもがみている世界を、感じたり、想像することに面白さを感じている日々」だと言います。もちろん、大変なこともあるそうです。
 そこで、0歳児が探求している姿と、その姿を探求する先生方の温かいまなざしを具体的なエピソードをもとに紹介していただきながら、目の前の子どもに対して丁寧に、応答的にかかわるということの内実を、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 0歳児の保育実践ですが、未満児全体、いや以上児の保育にも共通して重要になる保育の基盤について考える機会になったらいいなと思っています。

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分科会B
「子ども理解にもとづく、一人ひとりのペースを支える保育 ~~保育者の葛藤と工夫~~」

 先日、コーディネーターの3人で和光保育園にお邪魔しました。子どもたち一人ひとりのペースが大事にされていることに驚きました。保育者も、子どもたちがそれぞれのペースで動いていることを認めていました。それなのに、保育園には自然な秩序感が漂っています。
 コーディネーターの3人は、疑問をもちました。「どうして、この秩序感が生まれているのだろう?」「子どもに働きかけないで、みんなに学びを保障できるのか?」「この保育園では、保育園で起きている学びをどのように説明しているのだろう?」。
 分科会の実践提案者である鈴木秀弘さんは「和光保育園の保育者たちも、子どもに任せた方がいいのか、働きかけた方がいいのか、葛藤して、工夫している」「任せるのは難しい。けど、任せないと新しいものが生まれてこない」「そういった葛藤や工夫は、和光保育園だけのものではないはず」と語ってくれました。
そうして、分科会のタイトルができました。当日は、子どもの姿をたくさん見て、子どもの話をたくさんするつもりでいますが、保育者どうしの関係の話も、ちょっとばかり出てくるかも知れません。

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分科会C 
「園庭環境の工夫 〜1人でもできる!やってみたい!と思える工夫を探しに〜」

 みなさんの園には、どのような園庭がありますか。子どもたちは園庭でどんな遊びをしていますか。また、その園庭環境は誰がどのように整えていますか。
本分科会では、日々の保育において、なかなかじっくりと立ち止まって考える機会がない“園庭”にスポットを当てていきます。
 実践提案をして頂くのは、子どもがあそびたくなる草花のある園庭があり、自然の遊びを大事に実践しているひかりの子幼稚園・めぐみの子幼稚園の先生です。書籍でも紹介されている、夢のようなGardenの話だけではなく、園庭の状況が刻々と変化する中での保育者の思いや具体的な工夫について語って頂きます。
 提案を受けて、自然を環境とする園庭が、子どもと保育者の遊びや生活とどんな風に結びついているのか。なぜ自然なのか。なぜ園庭なのか。「環境を通した保育」についてじっくり考えてみたいと思います。また、園庭環境を誰がどのように整えていくのか、動的な変化のプロセスを支える園内での協働の仕組みや地域とのつながりにも話題を広げて、明日の実践へとつなげていきたいと思います。
 参加される方々が抱える様々な園庭事情もたくさん交換をしながら、1人でもできる!やってみたい!と思える園庭環境の工夫を探れる時間になることを願っています。

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分科会D
「保育の質向上におけるリーダーシップを考える ~職場としての魅力を高める試み~」

 保育の質的な向上を具現化するためには多くの困難があります。元来子ども主体の保育を実践する園にとっては当たり前の事でも、一斉の活動や保育内容、行事のあり方などについて「させること」を中心に保育が展開され、保育が固定化している園が多く存在していることも否めません。
 3法令の改訂を受けて、子どもの主体性を中心に据えた対話的な学びや深い学びを実現することは簡単ではないと思います。しかし、子どもが将来に向かって生きる力を育み、遊びの中で培った学びが小学校の接続期までしっかりとつながるようにするには、園としての保育のあり方を見直さなければならない部分が多くあります。
 そこで、この分科会では園長や園を担う中堅としての役割などを具体的に提案してもらい、質的な向上に必要なファシリテーター的な役割を担う人の苦悩や具体的な取り組みについて皆様と検討できればと思っております。
 これまで2つの幼稚園だったものが、今年度、それぞれ幼稚園型と幼保連携型のこども園に移行し、幼保連携型は新築園舎での宮前おひさまこども園としてスタートしました。今回ご登壇いただく、亀ヶ谷園長先生は、後継者として他の法人で保育者経験を積むだけでなく、この数年は自園でもクラス担任として働き、新園のスタートに合わせて園長に就任しました。
 新しいこども園では、以前からの職員と中途採用職員とが一緒に働くわけですが、一方的に新参者が適応していくのではなく、古参者の側にも変容的な学びが生まれることを願いながら、対話の場・時間・ツールといった職場環境をどのように整えてきたのかなどをご報告いただく予定です。

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