2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

2018年度冬季セミナー 要旨

2018年度冬期セミナーの要旨は以下となります。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

・・・・・

実践提案&シンポジウム
「子ども主体の保育と『見える化』の取り組み」

 これからの時代は、すべての園が、子ども主体の学びを生み出す保育、つまり、質の高い保育に向けた取り組みが求められるのです。
 そうした子ども主体の保育の取り組みが全国のあちこちで広がっています。特に、研修を通して、園内の保育を変えていく園があちこちの自治体から生まれているのです。
 そこで、今回は、横浜市での研修(公開保育を含む)を通して、自園の保育を見直していった白百合愛児園の取組を通して考えてみたいと思います。
 この園では、この連続研修を踏まえ、子どもが主体的に活動するにあたって、ドキュメンテーションの作成による遊びが学びの見える化、計画のWEBをしようとするなどを通して、保育がとても豊かになったそうです。
 子ども主体の学びが生まれる保育ための工夫について、実践事例をもとに考えていきましょう

・・・・・

講演&鼎談 
「保育における『道徳性』を考える」

 新しい学習指導要領で、「特別の教科 道徳」が導入されることになり、新聞などの報道によれば、教育現場は大混乱に陥っているとか。ここで「特別の」という但し書き付きなのは、「観点別評価、いたしません」、「数値による評価、いたしません」、「他児との比較、いたしません」(「ドクターX」風宣言―もう古いか?)という「いたしません」三原則のためです。この「特別の教科」についての文部科学省の「解説」をじっくり読むと、「これは、“教科”観の大転換だ!」と言いたくなる。これこそ、「“勉強”から“学び”へ」への転換です。
 そもそも、“勉強”と“学び”の違いは、“勉強”(松下良平のいう「学習」)は「目標準拠型」の活動が中心になるが、“学び”(松下も佐伯も“学び”という)は、自生的(佐伯のいう「後追い的」―できごとが起こったあと、あれは“学び”だったとされる)活動です。幼児教育は倉橋以来、「学び」が生まれる遊び中心でした。それに対し学校教育は、大久保利通の進言によって敷かれた「学制」(明治5年)の当初から、ひたすら「勉強」中心でした。それが近年、幼児教育も「“勉強”への準備をしなさい」風のプレッシャーが強まってきている今日この頃ですが、「特別の教科 道徳」は、明治以来の勉強主義的学習観を、「特別」の(例外措置風の)教科としては、“学びへの転換”として「道徳」を設定しているのです。だったら、今こそ、「幼児教育はそれをずぅ~っと、明治以来、やってきていることを、自信をもって言おうじゃないか!(それからあとは、講演をお楽しみに。)

【参考文献】:
松下良平 自生する学び―動機づけを必要としないカリキュラム― グループ・ディダク
ティカ編『学びのためのカリキュラム論』勁草書房、2000年、236-255頁 

・・・・・

分科会A 
「子どもと出会い、探求し合うことを楽しむ ~0歳児クラスの実践をもとに~ 」

 分科会Aの実践提案は、O歳児クラスの実践です。実践提案してくださる3人は、0歳児であっても、色々なことを考え、色々なことを私たちや仲間に発信していることに驚き、喜び、楽しみ合いながら日々の保育を営んでいるようです。実践提案者の一人、森竹先生の言葉を借りれば、「子どもがみている世界を、感じたり、想像することに面白さを感じている日々」だと言います。もちろん、大変なこともあるそうです。
 そこで、0歳児が探求している姿と、その姿を探求する先生方の温かいまなざしを具体的なエピソードをもとに紹介していただきながら、目の前の子どもに対して丁寧に、応答的にかかわるということの内実を、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 0歳児の保育実践ですが、未満児全体、いや以上児の保育にも共通して重要になる保育の基盤について考える機会になったらいいなと思っています。

・・・・・

分科会B
「子ども理解にもとづく、一人ひとりのペースを支える保育 ~~保育者の葛藤と工夫~~」

 先日、コーディネーターの3人で和光保育園にお邪魔しました。子どもたち一人ひとりのペースが大事にされていることに驚きました。保育者も、子どもたちがそれぞれのペースで動いていることを認めていました。それなのに、保育園には自然な秩序感が漂っています。
 コーディネーターの3人は、疑問をもちました。「どうして、この秩序感が生まれているのだろう?」「子どもに働きかけないで、みんなに学びを保障できるのか?」「この保育園では、保育園で起きている学びをどのように説明しているのだろう?」。
 分科会の実践提案者である鈴木秀弘さんは「和光保育園の保育者たちも、子どもに任せた方がいいのか、働きかけた方がいいのか、葛藤して、工夫している」「任せるのは難しい。けど、任せないと新しいものが生まれてこない」「そういった葛藤や工夫は、和光保育園だけのものではないはず」と語ってくれました。
そうして、分科会のタイトルができました。当日は、子どもの姿をたくさん見て、子どもの話をたくさんするつもりでいますが、保育者どうしの関係の話も、ちょっとばかり出てくるかも知れません。

・・・・・

分科会C 
「園庭環境の工夫 〜1人でもできる!やってみたい!と思える工夫を探しに〜」

 みなさんの園には、どのような園庭がありますか。子どもたちは園庭でどんな遊びをしていますか。また、その園庭環境は誰がどのように整えていますか。
本分科会では、日々の保育において、なかなかじっくりと立ち止まって考える機会がない“園庭”にスポットを当てていきます。
 実践提案をして頂くのは、子どもがあそびたくなる草花のある園庭があり、自然の遊びを大事に実践しているひかりの子幼稚園・めぐみの子幼稚園の先生です。書籍でも紹介されている、夢のようなGardenの話だけではなく、園庭の状況が刻々と変化する中での保育者の思いや具体的な工夫について語って頂きます。
 提案を受けて、自然を環境とする園庭が、子どもと保育者の遊びや生活とどんな風に結びついているのか。なぜ自然なのか。なぜ園庭なのか。「環境を通した保育」についてじっくり考えてみたいと思います。また、園庭環境を誰がどのように整えていくのか、動的な変化のプロセスを支える園内での協働の仕組みや地域とのつながりにも話題を広げて、明日の実践へとつなげていきたいと思います。
 参加される方々が抱える様々な園庭事情もたくさん交換をしながら、1人でもできる!やってみたい!と思える園庭環境の工夫を探れる時間になることを願っています。

・・・・・

分科会D
「保育の質向上におけるリーダーシップを考える ~職場としての魅力を高める試み~」

 保育の質的な向上を具現化するためには多くの困難があります。元来子ども主体の保育を実践する園にとっては当たり前の事でも、一斉の活動や保育内容、行事のあり方などについて「させること」を中心に保育が展開され、保育が固定化している園が多く存在していることも否めません。
 3法令の改訂を受けて、子どもの主体性を中心に据えた対話的な学びや深い学びを実現することは簡単ではないと思います。しかし、子どもが将来に向かって生きる力を育み、遊びの中で培った学びが小学校の接続期までしっかりとつながるようにするには、園としての保育のあり方を見直さなければならない部分が多くあります。
 そこで、この分科会では園長や園を担う中堅としての役割などを具体的に提案してもらい、質的な向上に必要なファシリテーター的な役割を担う人の苦悩や具体的な取り組みについて皆様と検討できればと思っております。
 これまで2つの幼稚園だったものが、今年度、それぞれ幼稚園型と幼保連携型のこども園に移行し、幼保連携型は新築園舎での宮前おひさまこども園としてスタートしました。今回ご登壇いただく、亀ヶ谷園長先生は、後継者として他の法人で保育者経験を積むだけでなく、この数年は自園でもクラス担任として働き、新園のスタートに合わせて園長に就任しました。
 新しいこども園では、以前からの職員と中途採用職員とが一緒に働くわけですが、一方的に新参者が適応していくのではなく、古参者の側にも変容的な学びが生まれることを願いながら、対話の場・時間・ツールといった職場環境をどのように整えてきたのかなどをご報告いただく予定です。

2018年度夏季全国大会 要旨

2018年度夏季全国大会の要旨は以下となります。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

・・・・・

実践提案&シンポジウム
「遊びや生活を通して感じることと表現すること」

 子ども主体の遊びが学びの保育の重要性がますます注目される中、子どもが遊びや生活を通して、いかに主体的で、モノや人ととの対話を通して、豊かな表現が生まれるかはとても大切なテーマです。
 かぐのみ幼稚園では、昔から子どもの遊びと造形表現を大切にしてきた園です。かぐのみ幼稚園での保育実践から、遊びや生活と表現について考えていきたいと思います。
 特に、今回の実践提案者は、3年目の保育者です。若手の保育者が、子どもと共に保育を生み出し、語ることについても考えていきたいと思います。

・・・・・

講演&鼎談 
「保育における「やさしさ」について ~ブルームの「反共感論」をふまえて~」

 最近刊行されたポール・ブルームの『反共感論―社会はいかに判断を誤るかー』(2018年)は、一読して「ほとんど立ち直れないほどのショック」を受けました。それは、「他者が感じていることを感じ取る」とか、「他者の身になって感じる」とか、これまで小生を含めて多くの人たちが「共感」と呼び、それこそが保育の原点だとしてきたことが、むしろ暴力や排除などの非道徳的行為を引き起こしたり、反道徳的行為を正当化するもとになっていたりすることを、さまざまな事例や鋭い論考で、これでもかこれでもかと解き示しているのです。
 これはただならないことだと痛感したので、きちんと読み取ろうと思って原著を取り寄せたのですが、その原著を手にして、またまたショックでした。それは原著の表題が

Against Empathy: The Case for Rational Compassion
(共感に対抗する:知的なやさしさに向かうことの論拠)

だったということです。“rational compassion” を「知的なやさしさ」と訳出する根拠については講演でくわしく話しますが、あえてナゾめいたことを言って、みなさまの興味を喚起しておきます。それは村上陽一郎が「死に立ち会うこと」を徹底的に論考した
『<死>の臨床学』(新曜社、2018年)の最後に到達した「結論」にもかかわり、さらに、最近ではない近刊書の村井実著『教師と「人間観」』(東洋館、2015年)の後半で福澤諭吉についての
 詳細かつみごとな論考の中で、福澤諭吉の思想と生き様、人物を総括することばとして、“「やさしい」人、福澤諭吉”―実態は時の政府に強烈に対抗した強い人ですがーと宣言していることにかかわります。
乞う、ご期待。

・・・・・

分科会A

 幼稚園の2歳児保育の本格化に加え、保育所でも連携園からの転入など多様な利用形態が広がり、「2歳から3歳への接続」を考えることはこども園独自の課題ではありません。そこで本分科会では、2歳までの保育の充実を3歳以降の教育・保育の変革につなげ、2017年に発表された映像(「ある認定こども園の挑戦Ⅱ育ちあう保育」岩波映像)においても接続期のあり方について発信されてきた「さざなみの森こども園(東広島市)」の実践について、保護者の立場から語っていただきます。
 当日は、山崎家第2子(現在、4歳児クラスに在籍)も出ているさざなみの森映像から2歳から3歳への接続期の部分を紹介し、母親の目から見えた当時の様子を振り返っていただきます。さらに、当日はご夫婦で参加されますので、父親の立場からのお話も伺うことができるとのことです。

 接続期は、子どもにはどのようにとらえられていたのでしょう。子どもの立場からの意味をご参加の皆さんと共に考えていきます。


分科会B

 鳩の森愛の詩保育園の特徴的な水色の扉を回りこむと現れる小さな門扉。先生が笑顔でお迎えくださる。すると、先生の足元から「みて、みて!ほら!」と男の子が出てきた。3歳ぐらいだろうか。その小さな手に摘まれてブラブラと下がっているのは12〜3㎝のミミズだ。「あのね。こっち。」と園庭へと案内される。夕方のゆったりとした時間に、自分の発見をキラキラした瞳で伝えようとする男の子。訪れて3秒、私はすっかりこの園の雰囲気に包みこまれてしまった。

 今回ご紹介いただく事例は、1歳の子どもたちの(色)水遊びである。0歳の頃から感触遊びに親しんできた子どもたちに、5月のある日、ペットボトル数本に食紅で色をつけた色水が用意された。子どもたちは興味津々で色水に手を伸ばすのだが、そこで子どもたちが興味を広げ、遊びが発展していく様子は、まさに「考えて遊ぶ」姿である。子どもたちの表情は真剣そのもの。そして、先生たちも子どもたちの反応を真剣に楽しんで、子どもたちの姿に耳を傾け、目を凝らし、心を澄ませる。
これらの事例を基に、0,1歳児の子どもたちの「考える」という姿や力を改めて味わい、発見することを通して、それらを日々の遊びの中で引き出す環境や、子どもの傍らにいる大人のまなざしやかかわりについて、会場のみなさんと共に考えたいと思う。


分科会C

 保育をしていると思うようにいかないことが起こります。この遊びをもっと面白くしたいのに、こんな保育をしたいのに、あるいは遊びからもっと豊かに展開させたいのに。
「どうせ無理なんじゃないか」「うちの園では無理だと思う」という思いが頭をよぎることもあります。
 そんなときこそ、自分の悩みをさらけ出して、仲間や同僚と話し合うと「だったら、こうしてみたら?」というアイデアの出し合いが起こるかも知れません。いろいろな勉強会に足を運ぶ。「こうしたら、うまくいくかも!」というアイデアが湧いてくる。すると、見えなかった子どもの姿が見えてくるかもしれません。同僚や保護者に語りたくなる保育実践が生まれるかもしれません。
 そうなると、きっと保育がさらにおもしろくなってきます。
 現実は、うまくいくことばかりではありません。むやみに理想を語るのではなく、とはいえ、現実への愚痴にとどまることなく、西井さんの実践提案を手がかりに、保育がおもしろくなるためのヒントを参加者のみなさんと一緒に見つけたいと思っています。


分科会D

 保育が「見える」ようにするための様々な道具、媒体は、ICTの発展にともなって、ますます多様になっています。けれども、その多様な道具は、本当に保育が「見える」ことに、そして保育がもっとおもしろくなることに、うまく役に立っているでしょうか?
 今回は、2歳児クラスの子どもたちと共に、電車をめぐるプロジェクトがどんどん面白くなり、広がり深まって行った実践を紹介して頂き、そこに、どのように多様な「見える化」が関わっているのかを検討していきたいと思います。
 ハッピードリーム鶴間では、もともとドキュメンテーションを作る環境、道具が整えられ、丁寧に保育の見える化に取り組んでいらっしゃいます。けれども、今回の2歳児クラスの子ども達との実践は、その環境や道具だけがもたらすのではない、また、保護者に見えるようにするだけではない、本当に保育の日常を深めていく中に埋め込まれている多様な「見える化」のありようを紹介していただくものになっています。その実践から学び、参加者のみなさんの園、それぞれの保育の「見える化」を始めたり深めたりするきっかけを共に考える時間にしていきたいと思います。


2018年度夏季全国大会について

2018年度夏季全国大会
2018年8月12日(日)
場所:アルカディア市ヶ谷
内容:実践提案、講演、分科会(4分科会)を予定しています。

詳細は、決まり次第お知らせします。

2017年度冬季セミナー 講演+鼎談について

2017年度冬季セミナー 講演+鼎談の要旨です。

 ケアリング論で著名なN.ノディングズは、学生たちにしばしば、”Stop thinking!” (「考えることをやめなさい」)と注意するとのこと。それはなんらかの枠組みや解釈をあてはめようとすることをやめて、あらゆる感覚のチャネルを開いてしっかり見ること(open all channels to perceive it)といいます。(”Caring,” p. 146)。また、省察(reflection)論で著名なD.ショーンは、「実践の中での省察(reflection-in-practice)」は客観的に記述する観察者(傍観者)としての言葉によるのではなく、当事者自身が感じ取ること(feeling for)によるとしています。ショーンは、「感じること」は「知ること」と対立するのではなく、むしろ「深く知ること」であり、そのときは、どのように対応(むしろ「応答」)すべきかが“自ずから見えてくる”としています。
 講演では、ノディングズが”Stop thinking!” と言ったこと、ショーンが「傍観者的記述をやめて当事者としてその場で感じ取ること」と言っていることが、保育実践ではどういう意味になるかについて、私たちが最近著した『「子どもがケアする世界」をケアする』(ミネルヴァ書房、2017)と関連づけて説明し、それらをみなさまと「感じながら考えたい」と思います。 佐伯 胖


2017年度 冬季セミナーについて

2017年度 冬季セミナーについて
とき 2018年1月6日(土)
場所 玉川大学
詳細につきましては、決定後お知らせいたします。


2017年度 冬季セミナーについて

2017年度 冬季セミナーについて
とき 2018年1月6日(土)予定
場所、詳細については、決定次第お知らせします。

2017年度夏季全国大会のご報告

夏季全国大会は無事終了しました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。


会場は、昨年に続き横浜市開港記念会館でした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Img_6637 Img_6645

Img_6544


実践提案&シンポジウム 「“もっとおもしろく”で広がる遊びの世界」とは?

Img_6505 Img_6506

Img_6496 Img_6507


「鼎談 教育要領改訂・保育所保育指針改定(等)を現場にどう生かす?」

Img_6563 Img_6567

Img_6566 Img_6561


分科会A 小学校との接続

Img_6511 Img_6552

Img_6519 Img_6514


分科会B 保育を開くことによって生まれる変化

Img_6538 Img_6530

Img_6540 Img_6533


分科会C 0・1・2歳児の保育から考える生活と発達の連続性

Img_6545 Img_6543

Img_6524 Img_6542

2017年度夏季全国大会について

2017年8月12日(土)
夏季全国大会「対話から生まれる保育の創造 Part3」
要旨です。

・・・・・・・・・

実践提案&シンポジウム「“もっとおもしろく”で広がる遊びの世界」とは?

 保育においては、子どもの主体的な「遊び」を通した「学び」が大切にされています。しかし、ただ自由に放っておくだけで、子どもたちの遊びの深まりや広がりが自然に生まれてくるかというと、必ずしもそういうわけではないでしょう。子どもたち自身が主体的に豊かな「学び」を積み重ねていけるような「遊び」が展開していくためには何が必要なのでしょうか。
 今回、実践提案をしていただく奈良市立都跡こども園では、子どもたちが、興味・関心を持ってかかわりたくなる“ひと”や“もの”や“こと”との出会いを通して、「おもしろそう!」「ふしぎだな?」と心を動かされ、そこから「~~するのはなぜ?」「~~したらどうなる?」という「問い」や、「もっと~~してみたい」という「目的」を持って遊び込んでいくプロセスを模索し、そのための環境や実践の在り方について探究されてきました。今回は、その実践をご紹介していただき、子どもが思わず「おもしろい」と夢中になって遊び込んだり、その中で「~~してみたらどうなるか」「もっと~~してみたい」とさまざまな試しや工夫、発見など主体的に探究していくプロセスと、そこから生まれる子どもたちの学びの豊かさを、参加者のみなさんとご一緒に味わってみたいと思います。
 そして、そのような子どもたちの主体的な「遊び」の展開を支えていくために、子どもの傍らにいるおとなはどのような「まなざし」で子どもたちの姿を捉え、その遊びを支えていけばいいか、その「まなざし」の在りようを探ってみたいと思います。さらに、子どもたちがじっくり遊び込む過程を保障するための保育の時間や空間、モノなど多様な環境の在りようや、「資源としての計画」の在りようなど、さまざまな観点から子どもとともに遊びを創り出す保育実践について、シンポジストの先生方や参加者のみなさんと考えていきたいと思います。

・・・・・・・・・

「鼎談 教育要領改訂・保育所保育指針改定(等)を現場にどう生かす?」

  教育要領、保育指針が改訂(改定)されました。今回の改訂は、乳幼児教育が学校教育改革全体の改革の中に位置づけられた大きなものです。「幼児期の終わりまでにってほしい10の姿」や「3歳未満児保育の充実」、「小学校との接続」等々、様々なポイントがあげられています。しかし、こうした改訂の方向性に批判的な見解も出されています。
 そうした中で、私たちは、今回の改訂をどのように受け止めていけばよいでしょうか?この鼎談では、どのように実践の場で生かしていくかについて、事例を通して考えていきたいと思います。そもそも、「10の姿」って到達目標じゃあないっていうけど、どう使えばいいの?これって本当に意味があることなの?ということ等について、要領・指針の改訂に現場の立場でかかわった安達氏、渡辺氏に、きわどいところまで突っ込んでいければと思います。

・・・・・・・・・

分科会A 小学校との接続

 今回の幼稚園教育要領や保育所保育指針等の大きな改訂(定)の柱は、何といっても小学校以上の学習指導要領との整合性がとられ、「学び」が大事であるということが、乳幼児期から大学教育まで一貫して示されたことにあります。まさに、乳幼児期の保育・教育の基本が、小学校以上の教育にも広がっていく大きな転換点を迎えたともいえる改訂なのです。
 ところが、これまで、否、今でも、多くの園で、乳幼児期の保育や教育が、小学校教育を先取りするような形で行われてきました。また、小学校でも旧態依然のままに、受け身的な授業が行われている現実があります。
 そこで、この分科会では、小学校の授業が、どのように変わろうとしているのかを、実際に、小学校で生活科を中心に取り組んでいる先生から提案して頂き、その実践を通して、乳幼児期の保育・教育のあり方を、参加者みなさんと一緒に考えてみたいと思います。改訂(定)では幼保小の連携がより重視される中で、この改訂(定)そのものがうまくいくかどうかは、乳幼児の保育・教育の魅力を、どれだけ小学校以上の教育に発信していけるかにかかっているといっても過言ではありません。その連携のヒントをこの分科会で探したいと思います。


・・・・・・・・・

分科会B 保育を開くことによって生まれる変化

 本研究会では、これまで自園の外側に保育を開き、保育の質を向上させている実践をいくつか取り上げてきました。しかし、いざ、開く機会のなかった自園の保育を、他園や地域、保護者などに開いていくとなると、自分たちの保育を見られる(評価される)ことへの不安、仕事量の増加、開くこと・見せることが目的にすり替わってしまう等々、さまざまな課題が生じると考えられます。
 今回実践提案していただく鉄道弘済会与野本町駅前保育所は、昨年9月に始めて公開保育を実施しました。与野本町駅前保育所の先生方も、当初はさまざまな不安や課題を抱えながらの取り組みとなりました。しかし、自分たちの保育をよりよくしたい、子どもの遊びを大事にしたいという思いに基づいて公開することを園全体で共有していく時、園内の個々の職員の思い、保育や業務内容が職員間でより開かれて行ったように思います。もちろん、保育そのものも変化していきました。さらに、公開することがゴールではなく、公開後に新たな動きも出てきたようです。とは言っても、その過程は簡単な道のりではなく、対話と試行錯誤の連続だったと思います。
 そこで、本分科会では、公開保育前後の流れと悪戦苦闘の日々(現在も継続)を紹介していただきながら、自分たちの保育を開くことで生まれた変化について実践提案していただきたいと思います。
 その実践提案をもとに、自園の保育を開くことの意味や、具体的な開き方について、参加者との皆さんと考えていきたいと思います。

・・・・・・・・・

分科会C 0・1・2歳児の保育から考える生活と発達の連続性

 今回の改訂・改定では、乳児から小学校入学までの幼児教育で何が育つのかが明確に示されました。また、教育・保育要領、保育指針では、満3歳未満についてもねらい・内容・内容の取り扱いが、3視点・5領域で示され、発達の連続性・生活の連続性を確保した教育・保育のあり方を明確に示しています。さらに、早ければ次年度から、幼稚園が本格的に2歳児の保育を行えるようになるとも言われており、幼稚園の3歳児の保育のあり方もこれまでとはかわっていくことでしょう。
 そこで本分科会では、新しい園をスタートさせて2年目を迎えた、お茶の水女子大学こども園の実践報告をもとに、乳児の保育、1歳から3歳未満児の保育、2歳から3歳への接続について、参加者の皆さんと共に考えたいと思います。

・・・・・・・・・


少子化」時代における保育の課題を考える -「待機児童」問題を超えて-

講演のお知らせです。

少子化」時代における保育の課題を考える
              -「待機児童」問題を超えて-

20160705102813

汐見 稔幸(白梅学園大学学長)
宮里 暁美 (お茶の水女子大学人間発達教育科学研究所教授)
佐伯 胖 (田園調布学園大学大学院人間学研究科教授)
先生方の講演のほか、パネルディスカッションが行われます。
先着150名 (事前申込制、入場無料)

開催日時:平成28年8月18日(木) 13:00~16:30(開場:12:30)
開催場所:田園調布学園大学 2号館 2階 221教室
お申込み・お問い合せ先:田園調布学園大学 大学院事務室

詳しくは、大学のホームページをご覧ください。


子どもを「人間としてみる」保育者の創造へ

シンポジウムのお知らせです。

田園調布学園大学 大学院開設 及び 子ども未来学部10周年記念シンポジウム

子どもを「人間としてみる」保育者の創造へ
          ー 省察のできる保育者の養成に向けてー


20150819shimpojiumu_2

20150624180947_2

↑クリックで拡大します。


日時:8月19日(水)13:00~16:30
場所:田園調布学園大学4号館4階441教室
申込み:参加ご希望の方は、必要事項をご記入の上、
    FAXまたはEメールにてお申込みください。
申込み締切:平成27年7月18日(土)

田園調布学園大学ホームページもご覧ください。


より以前の記事一覧