小麦粉粘土でアニメーション

先日、短大2年生のゼミで、小麦粉粘土で遊びアニメーションまで作ってみました。

http://www.youtube.com/watch?v=VYDjuCMbWzc


YOUTUBEにアップロードしています。

さて、水遊びの季節になりました。
ペットボトル水鉄砲の作り方・・・
最近出た「いろはす」というミネラルウォーターのボトルは、やわらかいので小さな子の握力でも大丈夫でした。
Photo

CMで阿部寛さんがギューッと握りつぶしているアレです。
キャップに千枚通しで穴をあけるだけです。
マヨネーズの容器は、洗っても油分がとれてなくて臭ったりしました。
園で遊ぶためには、数を集めるのが大変でした。
マヨネーズ使いきるには何日もかかりますから。
例えば、園で何かイベントをすることがあるなら、ボランティア参加された方たちに水分補給のための飲み物を用意しようといった時にこのボトルにすれば、たくさん集められますね。

附属幼稚園に行って3歳児に声をかけ「実験」してみました。
3歳児の握力で十分水が出ます。
構造上、下に向けないと水が出ないのですが、案の定、上に向けて水を飛ばしたかったようでした。
水槽用のエアチューブなどの、細いチューブを穴に通すという方法はあるのですが・・・。

(松山東雲 相馬)

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お待たせしました・・・待ってない?

この週末は、日本保育学会でした。
「自己評価」に関連した興味深い(さまざまな意味で・・・)発表やシンポジウムが多かったように思います。
私自身は、保育者の専門性が研究の大きなテーマなのですが、やっぱり根本的には「遊び」を考えたいという思いもあります。
そこで、学会の最終セッションは、「保育における遊びの豊かさ」をテーマにしたシンポに参加しました。
河邉貴子さんの切味はいつものように鋭かったのですが、さすがに、岸井、向山、加用3氏は、一滴も血を流しませんでしたね。
(何度も流血した身としては、チェッ・・・)

例年通り、「夜の保育学会」も盛況でした。
夜の保育学会というのは、つまり、仲間内の飲み会なのですが・・・飲み会の中で、次の研究テーマが浮かび上がってくるっていうことがあるように思います。
人との出会いの場になってもいるからです。
そういう意味でも、今回の学会はポスター発表が面白かったという思いをもたれた方が多かったのではないでしょうか。
千葉大会の事務局長、中澤先生にお話を伺う機会があったのですが、ポスターのパネルとパネルの間隔は「5メートル」だったそうです。
4.5メートルでは狭すぎ、それ以上では広すぎで、5メートルがベストだったと・・・確かにあの「市場の賑わい」は、5メートル間隔に負うところは大きかったのではないでしょうか。

学会で東京に戻ったついでに、練馬区の子育て広場のいくつかをまわってお話を聞くことができました。
というのは、東京都の江東区の子ども家庭支援センター「みずべ」にいらっしゃった新沢拓治さんが、法人が練馬区光が丘の支援センターを受託し、昨年から光が丘に移られてたいたのを今回の学会で知ったからでした。
光が丘に移られてから1年、特に幼稚園との連携がまだまだだということをお聞きしました。
また、以前勤めていた光が丘の幼稚園の保護者だった方たちが、NPOをたちあげていくつかの子育て広場を運営されているので、そこに行ってみようというのもありました。

新沢さんとお話をしているうちに、「この方は○○幼稚園の保護者だった方で・・・」「こちらは、私が○○幼稚園にいたときに、既に卒園されていたんですけどつながりがあって・・・」といったふうに、地域で活動されている方の中に、光が丘の公立幼稚園の保護者だった方たちが多くいらっしゃるということがわかってきました。
新沢さんは、「幼稚園が、親たちをエンパワーする力ってすごいんですね!」と言っていました。
確かにそうだなあって、思いました。
その後、それぞれの広場に行って、当時の保護者だった方たちにお話を伺うと、「先日、○○幼稚園の園長先生に来ていただいてお話をしてもらいました」といったように、人脈をしっかりと活用もされているようでした。

今回、自宅から光が丘まではかなり離れているのですが、自転車で行ってみました。
自転車で街の中を歩いてみると、車を使っている時にはわからないものが見えてきます。
午前10時から午後2時くらいの間、移動していたのですが・・・
0~1歳児はバギーに乗っていますが、2~3歳児は自転車の前後に乗っています。
以前よりも、ヘルメットの着用率が高まっていることを感じます。
今日は気温が28度を超えていましたが、それでも多くの子たちがヘルメットをしてました。
午前中は、保育園のお散歩と頻繁に会いました。
光が丘の公立保育所は、集合住宅の1階部分であることが多く、園庭もそれほど広くはありません。
光が丘団地は、団地全体が公園になっているので、「お散歩」という選択肢はアリでしょう。
一方、4つの公立幼稚園も集合住宅の1階なのですが、園庭はある程度の広さがあるので、どの園でも、砂場でのダイナミックな遊びが展開されていました。
帽子を目深にかぶりサングラスをしてフェンス越しに砂場の子どもたちを見ていましたので、まるっきり「不審者」だったかと思います。
降園後の親子たちが、夏の雲公園のそれも日陰の多い公園に集まっているのも、当時のままでした。
この時間帯に実は、親たちの成長の契機がたくさん埋め込まれていたのだなあ、って振り返ってみて思うことがたくさんあります。

途中の道で、当時担任をしていた保護者の方とも偶然お会いできました。
四国の松山にいることを伝えると驚いてらっしゃいましたが、「もう5年生になりました。好き嫌いが多いのは相変わらずです!」と携帯の中の写真を見せていただきました。
うれしい出会いもあった午後でした。


新型インフルエンザの影響の話題について・・・
インフルエンザの状況によっては、各種児童福祉施設での実習が受け入れ困難になっていきそうな様子です。
国の対応が変わってくる可能性もあるので、どうなるのかはわからないことが多いのですが・・・
私のところは、実習時期が1ヶ月後なのですが、今週や来週に実習が始まるような養成校ではどのような対応になっているのでしょうか?


(松山東雲 相馬)

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しばらくお休みしておりました・・・

気づいたらもう、GWでした!

大学の仕事のほうで、今年度から新しく担当した科目があったり、他学科の学生さんも受講する科目をもつようになったりで、昨年の授業内容をそのまやるわけにもいかなく、時間が取られる事が多かったのでした・・・。

さて、ニュースとしては
3月24日に、「幼稚園における学校評価ガイドライン」が公開されています。

その冒頭を読みますと、「幼稚園における学校評価の特性」として・・・

「幼稚園における教育活動は、教科学習が中心の小学校以降の教育活動とは異なり、環境を通して総合的に行うものであること、また、幼稚園は義務教育ではないこと、私立幼稚園が多く選択の幅が大きいこと、小・中学校に比較して規模が小さいものが多いことなどの特性がある。」

として、次のことに留意した学校評価になるとの事

①教育活動の内容の評価については、「幼稚園教育要領」の内容に十分配慮し、適切に行われなければならない。
②義務教育ではない幼稚園は、設置主体が多様であり選択の幅が大きい。そのため、保護者が、その園の運営状況を理解できるものであること。

そして、先日の保育所の自己評価ガイドラインのように進め方のイメージ図が後ろのほうにありました。

Image0428


このような学校評価を進めるためには、評価項目とその指標を自分たちで検討しなければなりません。
園長のリーダーシップの下だそうですが、職員全体で共有しながら進めることが大切だそうで、その参考となる12の分野を次のように例示しています。

教育課程・指導
保健管理
安全管理
特別支援教育
組織運営
研修(資質向上の取り組み)
教育目標・学校評価
情報提供
保護者・地域住民との連携
子育て支援
預かり保育
教育環境整備

というわけで、今回のガイドラインは、「園運営の評価」が中心ということのようですが、
現場にとって、現場の実感として、「リスト」が増えただけということにならないようにするにはどうしたらよいのでしょう?

東大の中原淳先生らは、近著「ダイアローグ 対話する組織」の130ページで
ドナルド・ショーンの「省察的実践者」(Reflective Practitioners)のコンセプトは、不確実な状況で「問題が何か」を適切に設定できることなのだが、同時にショーンが、省察的実践者の重大な問題点も指摘していることを見逃すな!と言っています。
それは、「混沌とした現場に身を置き、次々に起こるトラブルとの格闘を続けていると、思考がその場しのぎになりがち」だということだそうです。
優秀な「問題解決のエキスパート」が、「突貫工事のエキスパート」に陥る危険性をショーンは指摘しています。
そのようなジレンマから抜け出すには、中原先生らは、「他者との対話」が役に立つはずだとしています。

このあたりが、私の研究テーマと重なるのですが・・・今年の保育学会まで、あと一ヶ月をきっておりました・・・あせっております。

(松山東雲 相馬)

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春休み・・・

久しぶりに自宅に帰り、春休みをしておりました.
その間ブログを全く更新しなかったのですが、いくつかネタがたまっています.

●「保育所や幼稚園等と小学校における連携事例集」について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0319-1.html
文部科学省と厚生労働省とで一緒に作って、同じ日に発表されていますが、PDFでダウンロードして閲覧可能なのは、厚生労働省のサイトからです.

●「幼稚園における子育て支援活動及び預かり保育の事例集」について
同日、こちらも発表されていますが、同じくダウンロードはできません.

●「保育所保育指針を映像に!」(DVD)について
厚生労働省では、全保協、私保連、日保協が協力して、保育指針周知のためのDVDを作成したそうです.
本日25日午後、上映会が行われます.
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0323-1.html
この情報は、23日に公開され24日中に申し込めば一般参加ができるというものでしたので、私も申し込みました.

DVD自体は、霞が関に行ってすぐに買えるのでしょうか?
買えるとしても、年度末で決算閉めてるから、領収書は4月以降にしてもらわないと・・・
申込書くらいはもらえるかな?さて、いくらなのでしょう?
こういうDVDの相場は1本3万円くらいだけど、2本組だと6万円・・・価格設定によってはかなりの本数売れるはずなので、もっと抑えた価格になりそうな気もしますが.

●家庭的保育のガイドラインについて
すごい勢いで、検討会が開催されています.
しばらくすると発表されるでしょう.
現時点でのアウトラインは、次のサイトで確認できます.
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/s0305-10.html

●全国児童福祉主管課長・子育て応援特別手当関係課長会議資料
2月末に行われたものです.
例えば、「ひろば型」の地域子育て支援拠点事業が、、一時預かりや放課後児童クラブなどを一体的に実施した場合の補助単価(機能拡充型)が設定されるそうです.
現在、松山東雲学園の「ひろば」は週4日開催ですが、4月から週5日開催へと増やす予定です.
そうすると、年間の補助が約350万から430万になります.
その上、一時預かりや児童クラブを併設するなどして機能拡充をすると約730万円出しますよ、ということです.
ただしこの金額は、機能拡充を全部やりました、という場合のようです.
実際には、一時預かりは体制作りが難しいので赤字になるところが多いと聞きます.

●「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」について
この会は、次年度に引き続くことになったようです.

(松山東雲 相馬)

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50000アクセス!・別冊「発達」

2006年5月の開設以来、およそ2年10ヶ月ほどかかりましたが、50000アクセスに達しました。

世の中には、ものすごいアクセス数を誇るブロガーがたくさんいますから、5万アクセス程度はたいしたことじゃないかもしれませんが・・・「子どもと保育」でググると一番に出てきますし、「保育実践研究」でも4位くらいです。

「保育総合研究所」でググると・・・申し訳ありません、大妻女子大の中に大場幸夫先生や柴崎正行先生たちが立ち上げたNPO、その名も「保育総合研究所」があるのですが、「子どもと保育総合研究所」のほうが一番先に出てきてしまいます。
ブログのアクセス数が伸びてきたので、検索キーワードによってこのブログを訪れる人も増えてきています。
ありがたいことです。


さて、年度末が近づき、文部科学省・厚生労働省などの各種審議会や作業部会、調査研究協力者会議なども、報告を出す時期になってきているのか、3月の初めに開催される予定のものがたくさんあるようです。
例えば・・・
文部科学省「保育所・幼稚園・小学校の連携の推進に関する調査研究協力者会議」
3月2日・連携事例集の作成となっていますから、年度末には事例集が公表されるはずです。
また・・・
文部科学省「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」
3月3日・関係団体からのヒアリングとなっていますから、幼児教育の無償化などのことについて検討されるのでしょう。
研究会の期限が3月末ですから、そこでなんらかの報告書が出てくるのだろうと思います。
厚生労働省関係では、少子化対策特別部会・制度設計検討会・家庭的保育検討会などから、年度末に向けて報告書が出てくるのではないかと思われます。


ところで・・・ミネルヴァ書房の雑誌「発達」の別冊が、3月1日発売になります。
ミネルヴァのサイトでも詳細は確認できないのですが、同僚の高杉さんの所には一足先に送られてきていました。
無藤隆・柴崎正行両先生の監修です。
新しい保育指針・教育要領のすべて・・・という内容に、多くの方が執筆されています。
ざっと目を通してみたのですが・・・この一年間に、それらの人々が様々な会や雑誌などで語られてきたことですから、特に目新しいことはないと思います。
しかし、それらが一冊にまとまっているという点にアドバンテージがあるのかもしれません。
また、全体の最後のほうでは、鳴門教育大学附属幼稚園の幼小連携、練馬区の向南幼稚園の協同する経験としての5歳児の発表会の事例、香川のカナン子育てプラザの保育所の事例など、実践事例が紹介されています。

ただ、保・幼・小連携については、国立大学の附属幼稚園と附属小学校の連携の事例では、既に語りきれなくなっているように感じます。
附属幼と附属小でのケーススタディによって、地域の中の保育所・幼稚園・小学校にどのように普及・浸透していったのかの検討がこれからは必要なのではないか?と感じました。

そのような意味でも、文部科学省の連携事例集でどのようなモノが出てくるのか楽しみでもあり、検討もしていきたいと思いました。


(松山東雲 相馬)

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大学の子育てひろば・附属幼稚園「あしあと展」・三歳児の三輪車・・・

大豆生田さんが研究調査の一環で松山にいらっしゃいました。
今回は、保育者養成校が行っている子育て広場について、養成校の学生のかかわりの実態を聞き取り調査することが目的とのことです。

広場に行く前に、附属幼稚園にも顔を出しました。
年長の一クラスは、今日は、楽しみにしていた「坊ちゃん列車」に乗る日らしく、早くに集まって園バスで出かけていきました。
残ったもう一クラスが、保育室の火鉢を囲んで餅を焼いたりスルメを焼いたりしていたので、ご相伴に預かりました。
火鉢の網の上の餅をひっくり返す箸捌きの見事なこと・・・熱いせいか、長目に手にした箸で器用にひっくり返して餅を焼いてくれました。

今週末まで開かれている「あしあと展」(幼稚園の作品展)も、大豆生田さんと一緒に見ていたのですが・・・
ある保護者の方が下のお子さんと一緒に、あしあと展の会場にいらっしゃいました。
「明日(土曜日)見に来るんですけど、ゆっくり見られないから・・・」

その言葉を聞いて、大豆生田さんが感想を述べられました。
「いいですねぇ、自分の子どものだけじゃなくて、ゆっくり見てみたいっていう思いが出てくるなんて・・・」


さて、松山東雲の「しののめ広場たんぽぽ」では、春休み期間中、女子大子ども福祉専攻と短大保育科の学生が、一日に数名ずつボランティアとして参加しています。
午前中、大豆生田さんが学生・保護者への聞き取りをしているのを、少し離れたところから聞くともなく聞いていました。
学生たちは短大の1年生なので、「来年度は教育実習・保育実習と続くので大変なんです」といったことを話していると、それを聞いていた広場利用の保護者が、「資格が取れるんでしょ、いいわよ、絶対」と受け応えてくれたり・・・

確かに、十九はたちの子達が、ほんの少し上の世代と話す機会って減っているなあ、と、その時思いました。
自分はどうだったかな、と思い出していたのです。


それと関連するかもしれません・・・今日、附属幼稚園の子どもたちの姿を見ながら感じたことです。
昨年度、満三歳児クラスに入園した子どもたちがほぼ1年以上を幼稚園で過ごして・・・三輪車の運転の見事なこと!
それも、車体の後ろ部分にカーゴ(荷台)がついているタイプなのですが、ペダルを後ろに漕ぎながら、ハンドルを操作し、バックで、障害物を器用に回避しながら運転しています。
その昔、オート三輪というのがありました(映画「三丁目の夕日」で出てましたよね)。あれもバックが難しいのだそうですが、まあ、三歳児たちの運転の見事なこと!

私は、何となく、一年中、幼稚園の庭に三輪車が出ているのはどうなのだろう?などと思っていたのですが、考えを改めました。
昨日、附属幼稚園副園長もされている菅田先生と話をしていて、自分の三歳児の頃の生活を思い出したこともあって、自分が三歳児だった頃は、一年中、家の前で三輪車で遊んでいたなあ!と思い出したのです。
(もちろん、秋田なので、冬は三輪車はしまってましたけど。父親に、三輪車や自転車を物置から出してもらえると、春が来たなあと実感するのです、秋田の子どもは)
その三輪車で転んで怪我をして、頭に傷跡があるくらいです。
怪我をして泣きやんで、痛いので頭に手をやったら真っ赤で、また泣き出した、ということまで思い出しました。

話がそれてしまいましたが・・・今の三歳児にとって、三輪車をあれだけ自由に乗り回すことができる場所は、確かにないよなあ、ということです。
そんな路地裏や家の前の道で遊んでいると、お昼過ぎには小学生たちがやってきて、夕方まで一緒に遊んでいたよなあ・・・石蹴りとかゴム段とか、いれてもらってたよなあ・・・

幼稚園が預かり保育をやるようになって、さらに、学童クラブもやっているところの話を聞くと、私の子どもの頃の情景が復刻されているように感じます。

(松山東雲 相馬)

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柴崎正行先生講演会報告

去る2月10日の夜、柴崎先生にご講演いただきました。
平日の夜7時からの開催にもかかわらず、出席者は130人を越えました。

今回の講演のテーマは「新幼稚園教育要領と新保育所保育指針の実践のポイント」でした。
特に、「保育課程編成」や「保育要録作成」のポイントについては、現場が今一番知りたかったことだったのかもしれません。
しかし、柴崎先生が「最近は、構造的にお話しするように心がけています」と前置きをして話されたように、ベースになっていることが何か、が大切なのでしょう。
そしてそれらを具体的にイメージし、さらに自分たちの言葉に変えていくというプロセスをへて下さいね、というのが柴崎先生からのメッセージだったように思います。

構造的にといったとき、そのベースにあるものは何か・・・
ひとつは、教育基本法の10条(父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって・・・)と11条(幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ・・・)です。。
また、もう一つが学校教育法で、幼稚園は義務教育以降の生涯に渡る学びの基礎を培うとされたことです。

次の段階で、保育の充実を考えるときには、「人格形成の基礎を培う」「学びの基礎を培う」の2点から考えることが求められます。
そして「人格形成の基礎」「学びの基礎」と言ったときに、それは具体的には何かを考えることから、どう保育を充実させていくのかが見えてきます。
このあたりのお話をうかがってようやく、保育課程の編成や保育要録の作成のポイントや、保護者への子育て支援のポイントがはっきりしてきた感じがしました。


柴崎先生は、保育所の「保育要録」について、次のような話をされました。(だいたいこんなニュアンスで)

「私が園長先生だったら、来年度の年長担任は文章を書く能力に長けている人を選ぶな」
「要録を書くのは年長担任だけど、項目の中で「子どもの育ちに関わる事項」は、その子どもが入所してからの全体像を数行で書くのだから難しいですよ」
「そのままにしたら、来年年長担任になった人は困ってしまいますよ」
「だから、今年度中に、来年の年長児全員の入所からこれまでの全体像を職員みんなで書いてみるんです」
「来年の年長担任を発表するときには、あなたを見込んでと言います」
「そして、みんなで持ち寄って書いた「子どもの育ちに関わる事項」の資料をその方にプレゼントします」

なるほどなあ、と思いました。


ところで、保育要録については、厚生労働省から次のような通知が出ています。

厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課長通知
「保育所保育指針の施行に際しての留意事項について」(雇児保発第0328001号)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/200401-b00.pdf
(厚生労働省「保育指針研修会資料 」Q&Aでは、「雇児発第0328001号」となっていますがこちらは同日付の局長通知のほうで、誤りだと思います)

この課長通知の中に、「個人情報保護の観点からの留意事項について」とあります。
保育所児童保育要録は、児童の氏名、生年月日等の個人情報を含んでいます。

そこで、
「公立保育所については、各市町村が定める個人情報保護条例に準拠した取扱いとすること。」
「私立保育所については、当該保育所が個人情報の保護に関する法律第2条第3項に規定する個人情報取扱事業者に該当する場合については、原則として個人情報を第三者に提供する際には本人の同意が必要となるが、保育所児童保育要録については、例外的に同意が不要となる場合を定めた同法第23条第1項第1号(法令に基づく場合)に該当するため、第三者提供について本人(保護者)の同意は不要であること。」

と、なっています。
つまり、法令としての保育指針に規定されているので、「保育要録」を小学校に送付することは、個人情報保護法での例外規定にあたりますよ、ということです。
(各市町村の条例も同様な規定になっています。公益、あるいは児童の健全育成といった要件で例外とする規定だったりもします。)

しかし例えば、次年度に向けての園内研修として「今年度の年長児の保育要録を作成してみる」までは大丈夫でしょうが、今年度中に作った資料を元に小学校と連絡協議会を行う、などの場合は、4月1日の法律の施行以前ですから、個人情報保護法や条例に触れないように気をつけなければならないということでもあります。

「うちの園は頑張ってます!前倒しして、今年度から保育要録を作りました!小学校に送りますので読んでください!」
とやってしまうと、保護者の同意を得ていない場合は法律に触れてしまいます。
受け取った小学校も、封を開けられずに戻すしかない、ということになります。


(松山東雲 相馬)


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明日の柴崎正行先生講演会・・・その他

愛媛地区実践研究会より・・・
過去4ヶ月間でこのブログに検索サイト経由で訪れた方の、検索キーワードのダントツ一位(全体の約1割)は「保育課程」でした。
これまでの園の保育全体を見直してみようという機運が現場で盛り上がっているのでしょうか?
その他にも「保育所の自己評価」「保・幼・小連携」「保育要録」・・・などなど、4月の改訂教育要領・改定保育指針・改正児童福祉法などの実施に向けて、現場が気になることはたくさんあると思います。
しかし、ここはひとつ柴崎先生の話をちょっと落ち着いて聞いてみようではありませんか。

明日、柴崎正行先生の講演会があります。
○2月10日(火)午後7:00~
○松山東雲女子大学・短期大学桑原キャンパス
○D館3F(D-3-1教室)
○参加費500円(軽食・お茶などを用意しています)
○自家用車の方は、キャンパス内の駐車場をご利用ください。


さて、話は変わって・・・今のところ、読売新聞だけなのですが、次のような記事が出ていますね。
「希望の保育所、利用者が選べます…厚労省が変更の方針」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090207-OYT1T01225.htm

(以下、記事の一部を抜粋)
厚生労働省は認可保育所に関し、市区町村が入所先を割り振る制度を改め、利用者が直接申し込んで契約する仕組みに変更する方針を固めた。
都道府県が認可している新規業者の参入も、全国共通のより詳細な基準を明示し、これを満たせば原則参入できるようにする。
月内にも社会保障審議会少子化対策特別部会で決め、2011年の通常国会での児童福祉法改正を目指す考えだ。

同省は、利用者が希望に沿った保育所を選べるようになるほか、保育所間の競争により保育時間の多様化などのサービス向上につながると見ている。ただ、政府の規制改革会議が求める保育料の自由化は、保育料の高騰や過剰競争につながるとして見送る方針だ。

直接契約方式は、規制改革会議が07年にまとめた第2次答申に盛り込まれ、同特別部会で検討してきた。事業者側には「事務量が増大する」「公的責任の後退だ」などの慎重意見が出ており、決定まで時間がかかる可能性もある。
(2009年2月8日03時02分 読売新聞)

少子化対策特別部会の「第一次報告(案)」に基づいた記事のようですが・・・
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/s1216-7.html

報告案では、「公的契約」という言葉を使い「直接契約」とは違うという説明だったように思います。
読売の記事では、「直接契約」といっていますが同じことのようです。
詳しい日程が出てきているので、決定なのかな?と思わせます。
難しいのは、「保育のニーズの判断」のところでしょう。
「市町村の判断」と「各保育所の受け入れ」の調整、「所得に関する個人情報の取り扱い」など、テクニカルに難しい問題が横たわっています。

(松山東雲 相馬)


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飛び出すカード作り

松山東雲短大の保育科共同研究室は建物の最上階にあります。
建物自体が小高い丘にあるため、窓からは、お城の山から瀬戸内の海、さらに向うの島なみまで見通すことができます。
今日は、下の附属幼稚園の豆まきの声が聞こえてきて、節分の雰囲気が伝わってきました。
大学は通常の授業が終了し、試験や補講の期間になります。
それが終わると、成績をつけ、単位の認定があり、卒業記念パーティー・卒業式と続いて今年度が終わります。

今年の卒パは、相馬ゼミのメンバーががそのまま実行委員になりました。
そこで、2年生のゼミ最終回は、卒パのインビテーションカード作りをしました。
飛び出すカードなので、応用すれば誕生カードや各種行事の招待状などに使えます。
今回のインビテーションカードは、保育科共同研究室のある建物(白いビルの上に赤い三角屋根の塔があり、てっぺんに十字架があります)を模してみました。
Image_230

今回、四つ切のマーメード紙を用意して作ったのですが、いくつか気付いた点がありました。
飛び出すカードの紙面のサイズですが、タテをA4の長辺の長さ(297ミリ)、ヨコをA5の短辺の長さ(148ミリ)にするとバランスがいい感じでした。
半分に折るとだいたい15センチ角の正方形になります。


これをゼミ生10人と約120セット作りました。
みんなで作業をしているとおしゃべりも弾みます。
就職先の研修の話になり、2月中から始まる人もいれば、3月になってからという人もいて様々なようでした。
おしゃべりをしながらも手が休まないのを見ていると、これなら現場でちゃんとやっていけそうだな、と実感しました。


(松山東雲 相馬)

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保育雑誌・・・その他

大学の図書館委員をしている関係で、学生用図書や雑誌の選定にかかわることが多いのですが・・・
保育者向けの雑誌もたくさんの種類があるのですが・・・この時期、新年度に向けて「新指針対応」「リニューアル」「保育指針検討委員○○先生監修」・・・の文字がおどるチラシがたくさん送られてきます。
保育課程のせいでしょうね。売れ筋は、「指導計画」のようです。
CD-ROMが毎月綴じ込み付録になってる雑誌も増えているんですね。
ざっと見たところ、ワンちゃんネコちゃんクマさん・・・から、写真中心な感じにシフトしてきているように感じます。
それも自然を背景にした写真を多用したナチュラル系エコ系の雑誌に近い感じですね。

そういえば、園児向け月刊誌の営業もこの時期盛んになるのでした。
3、4年前は、各誌とも「食育対応」が流行でしたが、今年はどんななのでしょう?

図書館と言えば、松山市には公立図書館が5館あります。(県立図書館、島しょ部の図書館を含めて)
練馬区に住んでいた頃は区内に十数か所の図書館があり、どこに住んでいても近くに図書館がある感じでしたけど、松山では移動図書館が活躍しています。
しかし曜日と時間が決まっているので、私のような人には利用しにくいので、自転車をゲットしてからは、週末は中央図書館に通うことが増えました。
岩波の児童書を中心に借りています。
最近のヒットは「木曜日はあそびの日」(ピエール・グリバリ)でした。子ども心あふれるお話です。
あと、フィリップ・ターナーの一連の作品(「シェパートン大佐の時計」「ハイ・フォースの地主屋敷」「シー・ペリル号の冒険」)も、小学生に戻った気分で読みました。
近くの公共立ち寄り温泉に行きお風呂に入った後、休憩所の畳に座布団を枕に寝転がり、温泉には近所の農家の野菜や果物が売っているので、ミカンや伊予柑を買ってきて食べながら、図書館で借りてきた本を読む・・・という休日を過ごすことが増えました。(安上がりです。お風呂400円ミカン100円くらいですから)

温泉の休憩所の面白さは、もう一つあります。それは、赤ちゃん見物です。
三世代同居の家庭が多いのか、若いお父さんお母さんがお風呂に入っている間、おじいちゃんやおばあちゃんが赤ちゃんを休憩所で見ていることが多いのです。
一歳になるかならないかの子は、テーブルの醤油さし、割り箸いれ、いろんなものに興味しんしん・・・見ているものを飽きさせません。
赤ちゃんと一緒に温泉へ行こう!っていいなあ、と思ったんですけど、三世代同居だったら温泉も可能だけど、夫婦二人で赤ちゃんを育てていると、温泉でゆっくりなんてできないですね。思い返してみても・・・

(松山東雲 相馬)


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昨夜の実践研究会・・・テーマ「子育て支援」

愛媛地区実践研究会、昨夜のテーマは「子育て支援」

渡辺英則さんが、初等教育資料1月号に書かれた「幼稚園における子育て支援と教育課程外の教育活動に関する配慮」をテキストに進めました。

渡辺さんは、ゆうゆうのもり幼保園と港北幼稚園の実践から、いわゆる「預かり保育」が始まると、次のようなことが起きると言います。
1.教育課程の時間だけではわからなかった子どもの姿が見えてくる
2.固定メンバーではない、遊びの継続性がない・・・もっともっと柔軟性が求めれるようになる
3.クラス単位の発想では実現しにくかったこと・・・実現可能になる
4.いろいろな人を巻き込める
5.担当者が非常勤の場合は難しいが・・・今までできないと思っていたことが意外と簡単にできる・・・そのことがきっかけで、教育課程にかかる保育そのものが新たになる可能性がある

本文では港北幼稚園での様々なボランティアの一端が紹介されていますが、昨夜の研究会では、香川県の「カナン子育てプラザ21」での実践について、急遽ご紹介いただきました。(山本先生、ありがとうございました)
「カナン子育てプラザ21」
http://www.ans.co.jp/n/kanan/plaza/index.html
こちらではかなり早い時期から、一時保育、午後10時までの保育、休日保育、病後児保育を実現されてきました。
その一方で、ボランティア養成講座を実施し、ボランティアの方が保育に様々な形でかかわることができるような環境作りもされてきたそうです。
「赤ちゃんを抱っこしたいおじいちゃん」ボランティア・・・そのおじいちゃんは赤ちゃんを抱っこしたいのだそうです、それも7、8ヶ月限定。・・・確かに・・・反応はあるし、人見知りはまだないし、目を離せないようないたずらはそれほどしないし、なにしろ可愛いし・・・でも、ゆったりと抱っこしてくれるおじいちゃんがいることで、保育士がほっとし、おじいちゃんと赤ちゃんが醸し出す雰囲気に他の子どもたちも寄り集まって・・・そんなことが起きるのだそうです。

今回、山本先生には急遽、「園に関わるボランティア」について話していただいたのですが、カナンの子育て支援センターの実践も、子育て支援を保育園がすることの意味に、ずーっと、ずーっとこだわって実践されてきました。
子どもが育っていない子育て支援は意味があるのか・・・ということへのこだわりだと思います。
また、機会があったらお話いただけたらと思いました。


追伸
「初等教育資料」最新号の2月号では、障害のある幼児の指導をテーマに、仙田晃先生が執筆されています。こちらも注目です。

(松山東雲 相馬)

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宮崎駿「仕事の流儀」

大学の授業もいよいよ終盤です。
短大2年生の保育者論は、2回分(幼稚園実習期間の)の補講を含めて、各クラスあと3回となりました。
今日は、NHKの「仕事の流儀 プロフェッショナル」のスペシャル版、夏休みに放映された「宮崎駿」の回のVTRを学生と見ました。
スタジオジブリの保育園の話も少しして、宮崎駿さんのように保育の世界を応援してくれる人がいるのは心強いね!という授業にしたかったのです。

さて、まもなく社会人の彼女たちには、宮崎がスタッフを叱責する緊迫した場面などが響くかと思ったのですが・・・
何より宮崎の「人間理解」に保育と通じるものがあることを感じとった学生が多かったようです。
それも、全てを理解した上で作品作りが始まるというのではなく、作品を作っていくプロセスでその登場人物の人間性が「ああ、そうだったのか」と理解できるようになる・・・これが、まさに保育的です。
また、スタッフが描いた全ての絵に宮崎が目を通している場面からは、「常に見直しをすること」「繰り返し何度も試すこと」という点が保育との共通点ではないか、と感想を書いてきた学生もいます。

いくつか、学生の感想を紹介します。

・宮崎駿さんのビデオを見て、子どもたちが夢や希望をもてるような環境や援助を大切にしていかなければいけないと思いました。私は、子どもが生き生きしている社会は幸せな社会だと思っているので、自分自身が生き生きと遊ぶことができる保育者を目指していきたいと思いました。

・幼少時代の思いや考え方や体験は、やはりその人の将来に大きな影響を与えていると思いました。また、保育とつながる大切な部分も感じました。そういった豊かな心によって、あのジブリの世界観と感動が生まれるのだなと思った。

・私たちは子どもと向き合っていくけれど、宮崎監督はアニメの人物と向き合っているんだなあ。アニメだけど、その主人公の性格や雰囲気や、ものすごく大切にして愛情をもって接して、描いている。

・作品作りと保育は、人間を理解して表現するという点で、同じことが言えるのかな、と思った。一つの映画を作るためにこだわり続けること、そのこだわりが素敵な作品を作り出す・・・スタッフの子どもの写真を見て、主人公の性格が作られていくなんて、少し驚きました。

・見る人に楽しんでもらいたい、という監督の言葉がありました。自分が考えたことを実践し、それが自己満足で終わるのでなく、全ては相手にある・・・確かに、保育に通じるものがあると思いました。

・ゴールを決めないで、今の子どもたちに向き合うことの大事さとして感じました。

・監督は、私たち以上に子どものことをよくわかっているなあ、むしろ、大きくなった子どものようだった。

・「プロ」の仕事は、裏でとても大変な思いをしていることがよくわかった。そして、全てがうまく行っているわけではないことも。私たち、保育士や幼稚園教諭も、周りから見たら子どもと遊んでいるとしか見えないが、見えないところでは計画を立てたりなどの役割もある・・・

・ジブリの保育園に行ってみたい!ぜひ、宮崎監督の考える保育観とかを聞いてみたい!(私もそこで働きたいなあ・・・愛媛にも保育園建てて欲しい・・・)


最後は、やっぱりそうきたか、という感じのコメントでした・・・
(松山東雲 相馬)

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締め切り・・・

明日が、今年5月の日本保育学会の発表論集の原稿締め切りなので、たぶん多くの方が昨日か今日郵便局に持って行ったのではないでしょうか。
学会の準備委員会に方には本当に申し訳ないのですが、かなりやっつけ仕事でした。ごめんなさい。(研究者の倫理とか言わないでー!でも多分間に合ったのではないかと・・・)

と、そんなことをしている間に、再来年の保育学会は松山東雲が会場校となることになっています。
準備委員会も立ち上がることになりました。
自分のいいかげんにしていたことが、そのままはねかえってくるのでしょうね。(因果応報・・・)

そんなこんなもあったのですが、自分の楽しみもしっかりやった1週間でした。
東京に帰ると、我が家には3種類のダッチオーブンがあって、この年末年始はフル稼働でした。
東京ではキッチン用のダッチオーブン・スキレット・ディープスキレットの3種類を使っているのですが、松山での単身赴任では、キャンプ用ダッチオーブンを購入して楽しんでいます。
キャンプ用のは、鍋のフタの上に炭火を置いての天火が可能なので、昨日は御荘の牡蠣を食べました。
御荘というのは、愛媛県南部、高知県との境目にある海のきれいないいところです。そこの牡蠣が、5個盛りで298円!
近所のスーパーです。
広島や三陸の牡蠣よりはやや小ぶりでしたが、味はめちゃくちゃ美味かった・・・地方暮らしの美味しさはこれですよね!

本当は明日、附属幼稚園の餅つきがあり、その翌日、ダッチオーブンで煮た小豆で、餅を焼いてお汁粉を作る約束を学生としていたのですが、インフルエンザの流行で、餅つきが1週間伸びました。
お汁粉デーも1週間後の予定です。
食育がなんたらかんたら、と授業で話した覚えがあるのですが、やっぱり、自分で作って食べる楽しみは、誰かに誘われないと出会えないものだったりするのですよね。
夏にやったトコロテンもそうでしけど、学生と一緒に作って食べる楽しみを味わえる機会をなるべく多くしたいと考えています。
そういう点では、ダッチオーブンはいいですよ!

(松山東雲 相馬)

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「規範意識」・・・昨夜の保育実践研究会

昨夜は、愛媛地区実践研究会がありました。
今回のテーマは「規範意識」

1.保育指針と教育要領及びその解説書の中で、「道徳性の芽生え」「規範意識」「きまりを守る」といった文言がどこで使われているかを押さえました。
保育指針本体には「規範意識」という文言は出てきません。解説書で一箇所、人間関係の内容⑪についての説明で最後に出てきます。


2.次に、「初等教育資料」2008年8月号の岩立京子先生(東京学芸大学)の論説文を読みました。乳幼児期の規範意識の発達について、岩立さんの枠組みでひとまずは理解してみようということです。
規範には「道徳的規範」と「慣習的規範」があるとのことでした。

3.そこで、参加者それぞれの幼稚園や保育所では、どのような「きまり」があるのかをA5サイズの紙に書き出していただきました。
よく「お約束」という言葉が使われますが、出てきたものを一覧してみると、「道徳的規範」の範疇のものが意外と少ないということに気づかされます。
また、園の環境(建物の構造・場の広さ・子どもの人数・・・)といったものに規制されて生じる「お約束」は、確かに多いのですが、安全を考えると仕方ないことなのか・・・

その後、相馬・児嶋・菅田・高杉から、いくつかをピックアップしてコメントをし、最後に吉村真理子先生にお話いただきました。
私は、吉村先生が語られたことの中で、次の言葉が印象に残りました。(録音していたわけではないので、こんなニュアンスだったということでお許しください)

「規則は破られるためにある」とよく言いますが、保育の場では
規則を「作る」こと「守る」こと「破る」こと、そして「見逃す」ということが起きているでしょう。
このうちのどれか一つでも突出しているとしたら、それはよい状況ではありませんね。

指針や要領では、「きまりがあることがわかる」「きまりを守る」「自分たちできまりを作る」といった表現はされています。
でも、確かに、そこまでに至るプロセスの中で、きまりを破ることや、そのことを見逃したりということが起きますね。
指針や要領では、そこに至るプロセスが大切ですよといっています。
見逃してくれた人の存在に気づいたり、あるいは好意的な誤解が生じて違った意味合いが作り出されたり・・・
このような、センス・メークのプロセスのある保育が、吉村先生の言う「質の高い保育」なのでしょう。

佐伯胖先生は、「幼児教育へのいざない」の中で、次のように述べています。

園児同士の葛藤が生じないように、事細かに「こういうときは、こうすることにしましょう」というようなルールをつくってしまうと、見かけ上の葛藤は少なくなるかわりに、保育者を頂点とした支配関係的な階層構造ができあがってしまう。つまり、「先生の決めるきまりに率先して従い、違反者を監視する」グループと、常に「監視」されて、「逸脱」を非難されるグループ、などである。
(同書176ページ)

私は、そのような階層構造の問題と同時に、子どもの遊びそのものが、粘りの無い薄っぺらな消費的なものになってしまうことに危惧を感じます。

(松山東雲 相馬)

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YES、AND

昨日のエントリーの続きになるのですが・・・

今回、冬季セミナーに参加できなかった私は、研究所スタッフのご好意で冬季セミナーの様子を撮影したVTR映像を見せていただくことになりました。
昨夜、セミナー1日目のセッションを見終わったのですが、2日目のセッションについてはもう少し日を置いて見てみようと思いました。
それほど、1日目のセッションで気づかされることが多かったのです。

見ていて感じたのは、いつもだったら、会場の反応はどうだろうかとか質問が出てきたときにそれを聞いている相手の表情はどうだろうか、といったことが気になってしまっていたんだな、ということでした。
VTRで見ると小さなフレームに切り取られた中を視ることになります。
そうすると、見え方が違ってくるなあ、ということでした。

今回、東雲短大附属幼稚園の実践報告は5歳担任が二人で壇上に上がりました。
主に今回の事例のことを語るAさんとそのかたわらで相槌を打っているBさんとういう「構図」でした。
他の視覚情報は入ってきませんから、自然と今語っているAさんに視線が集中するのですが、次第にかたわらにいるBさんの姿が目に入ってきます。
それでわかったのは、完全なシナリオを決めて二人で役割分担しながら、ということではなかったんだな、ということでした。
話し続けているAさんが、自分で少しつらくなってきた(かのように見えた)ときに、横のBさんに「でね・・・(どうぞ)」というようにマイクを渡すと、Bさんはそこでちょっとひと呼吸置いてつなげていきます。
この構図が、見事だな!と思いました。
この場面を見た時に、私はインプロビゼーションの「YES、AND」のトレーニングを思い出したのです。

後のセッションで、吉村真理子先生が「身びいきではなく」と前置きをされて、この二人の語りの様子を「研修の成果」だと評価されていました。
さらに後藤先生が「YESと受け止めることから新たなアイディアが生まれてくる」そのことを「遺言」として伝えたいおっしゃいました。
私は思わず、見ていたビデオカメラの小さな液晶画面に向かって拍手をしてしまいました。


さて、今日は短大2年生の「保育者論」の授業があり、今回は吉村真理子先生の「保育者の出番を考える 今、求められる保育者の役割」(21世紀保育ブックス フレーベル館)の第2部「舞台の上で」第1節「主役として」第2節「相手役として」(同書24ページ~45ページ)を読んでみようと考えていました。
ことに、保育者が相手役としての役割を果していくときの、「YES」と共感し受け止め「AND」で共感したこと自体を相手に返していく、さらにそこに子どもに育てたいこと経験して欲しいと願うことをも付け加えて・・・というプロセスが、とても身近な事例で語られています。(もちろん、吉村先生はYes、Andという文言は使っていませんが・・・)

本書の45ページには
「こうしてよい信頼関係ができれば、大きくなってよい相談相手になることができるでしょう。」
とあるのですが、この相談相手とは、保育者が子どもの相談相手になるのではなく(そればかりではなく)、子ども自身が保育者にとっての相談相手になる、という意味なのだということに、今回、読み返してみて、改めて気づかされました。

そこで授業では、別府大学附属幼稚園の事例(セミナーで後藤節美先生から紹介された「もりのてんらんかい」の事例)と後藤先生の言葉を紹介し、インプロビゼーションでの「YES AND」のアクティビティーを簡単に説明した後で、吉村真理子先生の文章を読みました。


以下、授業の感想です。

「子どもたちがやりたいと思ったことに対して、保育者たちが「Yes」で答えていくことが大切であると思いました。このことで、いろいろな事が発展し、つながっていくのだと思いました。なので「Yes」の関係を子どもたちとつくることが大切だと感じました。そして言葉で「Yes」と伝えられない場合は、メッセージしていかなければならないことがわかりました。ただ伝えるだけでなく、「あなたのことを思っているんだよ」という気持ちを伝えることが大切だと思いました。」

「私たちは、周りの人の意見・アドバイスをしっかり聞き受け止める心を持つことが大切だと感じました。子ども・仲間の話を聞き、どうすればよいのかを話し合うことでよい保育ができていくのだと思いました。保育者は主役または相手役として、その時、場によって関わり方を臨機応変に変えていくことが大事だと改めて感じ、子どもが安心できる居場所となることが役目だと思いました。」

「子どもに対して「話を聞いているよ」「あなたのことをちゃんと見ているよ」ということを伝えることは大切なことなんだなあと感じた。毎日子どもと関わる中で子どものいろいろな気持ちを読み取ることができ、それを踏まえて関わっていくことを大切にしたいなと感じた。Yes、Andを大切に!」

「イエスで受け止めアンドで返していく・・・主役と相手役を演じるのは・・・難しい・・・慣れたらできるようになるのか?・・・不安」

「保育者が子どもの相手役となるのは、年齢によってや時と場合によって、方法をいろいろ変えていかなければならないのだとわかった。でも方法は違っていても「イエス、アンド・・・」の気持ちを忘れなければ自然にできてくるものなのだなと思った。春から働き始めると自分の不安や焦りなどもあり、つい「No」の思いが出てきてしまいそうな自分に気づけたので、「Yes」の思いをもつことを意識して保育をしていくようにしたいなと思った。」

「毎日の園生活を送る中で、子どもたち個人個人を知れば知るほど、子どもたちへの接し方や話し方に偏りが出てくると思います。個人差を考えた対応は必要だと思いますが、ふと初心を思い出し「みんなを平等に見て接してみる」という考えもいるのではないかと思いました。新人保育士だからこそ、見えるもの、できることがたくさんあると思うので、毎日しっかり考えながら、また自分を振り返りながら保育をしていきたいです。」

「子どもたちが入園してきた頃は、新任保育者の気持ちと同じであるいうことに納得しました。そのような不安がたくさんある状況の中で、保育者は子どもが語りかけることを受け取ること。また、受け取るだけでなく、子どもたちの気持ちを共感することが大切だということをあらためて実感しました。子どもは保育者と様々なことを共感することにより、言葉の獲得や人間関係の確立などたくさんのことを経験していくと思います。保育者はたくさんの様々な役割があるけれど、子どもと共感することもとても大切な役割の一つだと思いました。」

「・・・保育者自身も子どもたちと過ごす時間や行っている活動を楽しむことができるような保育をすることが大切なのかもしれないと感じました。」

「子どもに対してYESと受け止めることが大切ということを聞き、これは普段の友達とのかかわりにも言えてくると思った。友達の話を聞くとき、確かに聞いているのだけれども、自分の意見を言おうとしてついNOの返事に変っているなと思った。つまり、子どもでも大人でもYESという返事をし、相手の気持ちに共感して相手が安心できるようにすることが大切だと思った。」


(松山東雲 相馬)

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「子どもをみる目」・・・2008年最後の授業

2008年最後の「保育者論」の授業がありました。
2クラス体制の講義なので、ハッピーマンデーなどの関係で月曜振替の日があると、1クラスだけ同じ週に2回ということがおきます。
実習の時期などを考えると、2クラスの授業内容の進行を揃えて進めていく必要があるのですが、その調整がなかなか難しい実態があります。
授業の進行を揃えるためには、内容的に連続性のないものを用意しておく必要があります。
実は今回は、Aクラスで既に実施した内容を、時期をあけてBクラスでも、ということだったわけです。


今回は『子どもをみる目』(ある保育者の実践記録から)というVTR作品を試聴しました。
岩波映画の作品で既に30年を経過しています。
私自身、大学の4年生の時に、「初等教育原理」の時間で見ましたが、当時はチンプンカンプンだったのを憶えています。
私と「保育」との出合いでもあるこの作品を、ぜひ今の学生にも見てもらいたいと思いました。

【岩波映画の作品紹介より】
『子どもをみる目』(ある保育者の実践記録から)
1978年/カラー/16ミリ/45分/岩波映画製作所
製作:田中勝志・藤瀬季彦/企画演出:時枝俊江/撮影:八木義順
録音:佐久間俊夫/ナレーション:伊藤惣一
舞台:東京都中野区立 東中野幼稚園
登場する先生:吉田真弓先生

すっかり仲間同士の社会を作り上げた幼稚園年長組の子どもたち。なかでものぼるは人望の厚い、頼れるリーダーです。でも、周りのみんながのぼるにくっついて回るだけの状況になってしまったことが先生には気がかりです。のぼるが幼稚園を休んだある日、先生は思い切ってのぼる抜きで新しい遊びを始めるようにみんなに仕向けるのですが・・・
「子どもをみる目」では、保育者からの要望に応えて、子どものあるがままの姿を記録することに最大の注意が払われています。専門の保育者も舌を巻いた時枝監督の"子どもをみる目"の確かさと、「撮影の合間にできるだけ子どもに接して子どもたちの性格をおぼえた」「ひとりの子どもの表情から、他の子どもの次の行動を予測できるように心がけた」という撮影スタッフの努力が結実した作品です。


今見ても、全く古さを感じさせません。
出たのが1978年(昭和53年)ですから、映像自体は1977年(昭和52年)でしょう。
1977年は、王貞治がハンク・アーロンを越え、TVが完全カラー化され白黒放送が無くなった年だそうです。

古さを感じさせないというか、「6領域」の時代に、この実践があったことの意味の大きさを感じます。

学生の感想です。

「遊びの中でイメージしながら、友達同士でコミュニケーションをとり、子どもにとっての遊びは、大人には分からないくらい子ども同士が深く関わったものとなっていると思う。」

「積木で基地を作っていて、基地でお弁当を食べていたのが珍しいと思いました。昼食の時間になったら遊んでいたものを片付けるのが普通だと思っていたので驚きました。しかし、昼食の時間になって遊びが途切れてしまうのでなく、遊びの余韻や基地を作った達成感を味わいながら、楽しく食べることができてよかったと思いました」

「いつもリーダー的な存在で遊びを引っ張っているのに、自分の知らないところでみんなが新しい遊びをしているとショックだし、自分の中にプライドがあるから、自分から“入れて”とは言えない。でもその子にとって良い経験になったのだと思う。古いビデオだというけど、子どもの姿は今と全く変わらない。子どもたちとのかかわりは、古いとかそういうのではない。このビデオは先輩の先生からのアドバイスだと思った。」

「映像は・・・とっても古い!と思ったけど、子どもがやることや考えることは今とそんなに変りはなく、逆に今よりも自由な感じがした。今は安全面や衛生面でかなりうるさくなっているから、子どもの活動も制限されている気がする。子どもの発想を大切にすることで、子どもの生き生きさも違ってくる。いっぱい遊んでもらえる保育がしたいなぁと思った。」

「子どもの遊びの広がりに寄り添って、子どもたちが伸び伸びと活動できるように、様々な素材が用意されている。トラブルになっても、子どもの気持ちを受け止めながら、どうすればよいかを一緒に考え、無理やり変えさせようとするのでなく、保育者自らが共に動くことで、子どもの気持ちの変化が起きるようにしていたと思う。」

「今とは違う子どもたちの遊びが見られる、と思ったがあまり変っていなかった。保育者の援助もあまり変化なく、“保育”は流れにあまり左右されない、と感じた」

「昔のビデオなのに遊びは今と全くといっていいほど変ってなかったように思います。子どもたちはたくさんしたいことや作りたいもののイメージがあって、それをより近づけるために努力していると思います。その努力から、ハサミの使い方を身につけたり、ものの作り方を考えたり、友達同士で話し合う力を養ったりしているのだと思った」

「1日目、エレベーターをみんなで作り上げられたのは、ノボルくんという存在がいなかったから。いつもはノボルくんの言うことに遠慮しながら遊んでいたのかもしれないけど、ドアをつけたり、ロープを上下させたり、協力して伸び伸びと活動できた。2日目、ノボルくんが来た時、ノボルくんの気が乗らないのは何となくわかっていたけど、その時の対応には、きっとうろたえてしまうだろうな」

「毎日毎日、たくさんのコト・モノに興味をもって遊んでいる子どもたちは、友達がどのようなものを作るのか、どんな風に遊んでいるのかを見て、友達に頼ったり相談したりできるようになっていくのだな、思った」

「所々で、保育者が「どうする?」と投げかけていた。子どもたち自身にどうしたいかを考え、相談し、協力していくことを促す、このような配慮がとても大きいのだと思った」

「同じ材料から、こんなに遊びが展開されていくのに驚きました。その子どもの様子を保育者はしっかり見ていて、こどもの想像の世界を壊さないように伸ばしていけるようなかかわり・援助、私もしてみたいと思いました。」

「大人だったら、無理だと思ってやらないと思うけど、子どもなりの発想で、人は乗れないエレベーターだけど、動くようになったのに感動した。」

「子どもたちのイメージが次々と実現されていくのは、実は環境が整っているからだと感じた」

「何を今必要としているのか、子どもと一緒になって探すことが大切だなと感じました。」


子どもの世界は変っていない、という感想が多かったのですが・・・
というより、この2年、そのことをベースに授業を進めてきたわけなので・・・でも、実習先で、どのような「子どもの遊び」に出会っているかは、本当に大きいなと思います。
実習の時期によっては、大きな行事が控えていて・・・ということもありますし。
私が以前非常勤をしていた専門学校では、通年の教育実習をしていました。
通年実習の難しさは多々あると思いますが、これから、4年制の保育者養成が主流になり、修士をもつ保育者も出てくると、そのような体制をどう作っていくかということも課題になります。


(松山東雲 相馬)

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ひろばのクリスマス・たき火CAFE

昨日の松山は、風もなくおだやかに晴れて、陽射しが心地よいお天気でした。
午前中の「しののめ広場たんぽぽ」のクリスマスのイベントの様子です。

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三角帽子やクリスマスツリー作り
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おやつのカップケーキ
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ミニツリーができました!(お子さんの顔が判別できないように小さい画像にしてますので、わかりづらいですが・・・)

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午後は、外の芝生で七輪のたき火(炭火じゃ焚き火じゃないかもしれませんが・・・)
「たき火CAFE」の看板も作りました。
七輪の上のダッチオーブンでは「焼きりんご」を作っています。
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自分で挽いた豆でコーヒーをいれ、ミルクをあわ立てカフェラテでいただきました。
もうすぐ1歳の女の子、慣れない味だったのか最初は焼きりんごをベーしちゃいましたが、そのうちに喜んで食べてました。
午前中のイベントスタッフだった女子大子ども福祉専攻の3年生や通りがかりの大学教員も立ち寄ってCAFEを楽しんでいます。
木の枝に刺して炭火の上にかざして「焼きマシュマロ」
乾燥芋も網の上で焼いています。
気をつけないとあっというまに焦げてしまいます。

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最後の写真は、大学の中庭の夜のクリスマスツリーのイルミネーションの様子です。

焼きりんごのレシピを紹介します。
分量は適当です。
①りんごの芯をくり抜きます。貫通させないで下の部分は残しておきます。
②砂糖とシナモンパウダーを混ぜ、バターと一緒に練りこみます。チューブタイプのバターが柔らかくて作業しやすかったです。今回は、沖縄のふんわりした砂糖を使いました。優しい味になるようです。
③くり抜いた部分に②を詰め込み、りんごの上の部分にも塗っておきます。
④りんごの皮部分にフォークでプスプス刺しておくと皮が破れにくいそうです。
⑤熱しておいたダッチオーブンの中にアルミフォイルを敷いてりんごを並べ、フタををします。フタの上にも炭を置いて上火にします。
⑥約20分ほどで出来上がりのはずでしたが、今回は遠火で40分ほど火にかけましたので、ほとんどジャムのような焼きリンゴになりました。オーブンの底の煮汁をかけていただきます。

リンゴは酸味の強いのがおすすめですが、近くのスーパーで一番安いジョナゴールドでしたけど、美味しかったです。
皆さん、焼きリンゴは初めてだったそうですが好評でした!

(松山東雲 相馬)

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クリスマスパーティー

先日、当研究所スタッフの運営会議が行われ、冬季セミナーについての打ち合わせが行われたそうです。
セミナーの準備については(当日の配布資料の作成・印刷・製本など・・・マンパワーが必要な仕事がたくさんあるのです)東京近郊のメンバーに時間的な負担をかけることになります。
スタッフの皆さん、ありがとうございます。

私は、今回のセミナーは実習期間と重なり、巡回訪問日程などを組んでいましたので参加することができなくて残念です。

さて、今週の1年生・2年生の各ゼミでは、クリスマスケーキ作りをして楽しみました。
市販のスポンジケーキにホイップクリームとフルーツで飾りつけるだけなのですが・・・グループで一つのことに取り組む姿が見られて楽しいのです。
1年生と2年生ではその様子が違います。
どんなケーキができたか紹介します。(1年生のゼミ生が写メで送ってくれました)

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ケーキの中に立っている雪だるまは、マシュマロ2個をツマヨウジに串刺しにして(お団子のように)作りました。
2年生のゼミでは
「顔を書きたいよね」
ということになり、何かよいものはないかと探しました。
結局、カフェラテ用に用意していたココアパウダーを水で溶いて、ツマヨウジをペン代わりにして目や口を書き足しました。

ケーキの他にも、チョコバナナなども作りました。
出来上がったデザートを、紙製のプレートに並べてテーブルセッティングも楽しみます。
シンプルな再生紙のプレートでしたので、キャンパスの針葉樹の小枝の先を数本ハサミで切ってきて、小さなクリスマスツリーを作ってプレートに添えました。
針葉樹といっても枝の形や葉の生え方は様々ですね。
枝葉が平らな種類があり、平面的なクリスマスツリーができました。


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植木鉢は、片面段ボールです。
新しい教育要領・保育指針の解説書を注文し送られてきた梱包の中に入っていたのでとっておいたものです。
片面の段ボールは、欲しい時に探すと意外と見つけられないものなので・・・
金の星を飾っています。

ついでに・・・ちょっと前に作ったものなのですが、雪だるまとトナカイです。
色画用紙で立体的に作っています。
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雪だるまは「円柱」、トナカイは「三角柱」、紙を加工して立体を作るときの基本ワザですよね。
円柱・三角柱を横向きにすることで面白さが出てきます。
トナカイは、胴体に切れ込みを入れて、頭やしっぽを差し込んでいます。
紐を通してぶら下げられるようにしています。

こんなことも、ゼミでやっています。


1年生のゼミをしていて感じたこと・・・
今年度、施設実習の時期を変更しました。
昨年までは、夏休み中に行っていました。
今年度は、冬の時期に、それも授業期間中に3期に分けて行っています。
通常、科目ごとに2クラスや3クラスで授業をしているのですが、そうするとクラスが違うために2年間で一度も話をしたことがない相手がいるということが起きます。
施設実習は、保育所や幼稚園の実習と違い、1施設に必ず数名で行きます。
通常の授業では一緒にならない相手とも実習先が同じということが起きます。
クラスの違う相手と10日間宿泊をともにして過ごすのですが、昨年までは、実習が終わるとそのまま夏休みでした。
ところが今年は、実習を終えて学校に戻ってくるので、実習仲間でランチを・・・なんてことが起きているようなのです。
1年生のこの時期に友達関係のシャッフルがおきているということは、この先、これまでの2年生とは違う姿が見られることになるのかもしれません。


(松山東雲 相馬)

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あいさつ・・・燭火賛美礼拝

昨夜は「木曜研」、いつの頃からか火曜日の夜にするようになっているのだそうですが、木曜研と呼んでいる小さな研究会があります。
数人の小さな会で、毎回いくつかのテキストを読んで語り合います。
昨夜のテキストは、「幼児の教育」誌に寄せられた、砂上史子さん(千葉大学)の「保育の中のあいさつを考える」でした。
砂上さんによれば、「日本の集団施設保育や家庭教育の中であいさつが重視されているという事実は、海外の研究者によって指摘されて」いるそうで、ハロウェイやウォルシュのフィールドワークが紹介されています。
砂上さんは、あいさつには「相手に対する親しみを感じることが重要であるという心情面を重視する立場を前提としつつも、「型」があることによって身につけることが容易になったり、「型」があることで心情を表しやすかったりするということも見逃してはならない」と、心情と型との二つの側面を子どもたちが様々な場面で経験していくことに重要な意味があると指摘します。

子ども自身が「型」と出合うことで、そのことを受け止め、そのことに喜んで参加するということが生じているかどうかが問われるのだろう、と感じました。

今夜は、松山東雲学園桑原キャンパスの「燭火賛美礼拝」でした。
短大保育科学生のトーンチャイムクワイヤ・中高等部のハンドベルクワイヤの素敵な音色やキャンパスの聖歌隊の歌声をキャンドルの灯りの中で楽しみ、静かな時を過ごしました。
附属幼稚園の子どもたちのご家族もたくさん参加されました。
子どもたちは、チャペルの入り口に幼稚園の先生たちを発見すると「おはようございまーす」といって走りこんできました。

キャンドルの灯りが消され、チャペルの天井の電光がついたら座席の隣近所に「メリークリスマス!」と声をかけあいます。
私の座ってる席の2列前に一人きりで座ってる若い女性がいましたので、前に回って「メリークリスマス!」と声をかけると、一瞬目を合わせてニコッと笑顔が返ってきました。
チャペルの外に出ると、卒業生がボーイフレンドと二人でクリスマスツリーを見上げていました。(在学生がボーフレンドを連れてくるには抵抗があるようです・・・)
「○○ちゃん、メリークリスマス!」
と声をかけると、「あ、先生、メリークリスマス!」と返ってきました。
となりの彼氏は、照れくさそうにこちらに会釈を・・・

砂上さんも、文章の最後のほうで「他者との微妙な距離感からくる不安やもどかしさ、自己を表すことへの気恥ずかしさといった複雑な間合いや機微を自分なりにとりなしていく経験が、あいさつをするということの意味ではないか」と言っていました・・・

(松山東雲 相馬)

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キャンパス内ライトアップ・・・23区内最後の牧場

松山東雲女子大・短期大学がある桑原キャンパスでは、25日までクリスマスのイルミネーションで飾られています。
中庭にある大きな針葉樹のクリスマスツリーは見事です。
また最近、ブロンズ風の街燈がいくつか設置され、桜や楓の木を下から照らすライトも設置されました。
少々時期はずれですが、赤く染まった楓がライトアップされて美しくなっています。
桜の時期には、夜桜がキレイでしょう。

大学の職員の方との雑談で・・・
「キレイに飾られる樹もあれば、切られてしまう樹もあって・・・」
数週間前に伐採した樹木は、落葉が周辺の住宅に迷惑になるからだったそうです。
「桜の時期には、地域の方限定で夜桜を楽しむ会とかやったら、多少はそのような不満も解消されるのでは?」
「そういうこともやったらいいんですよね」
「そういうのには子どもを絡ませたほうがいいですよね」

その方は、小学校のPTA会長さんをされていたのでそういった発想が出たようでしたが、「わかってるなこの人!」と思いました。
それで思い出したのが、東京23区で最後に残った「牧場」の話。

(社)農山漁村文化協会 の「食育コンクール」で紹介されています。
http://syokunou.net/repo/archives/2005/11/post_266.html

練馬区立大泉小学校の総合的な学習の時間の実践です。
それは、3年生が総合的な時間の「まち探検」で学校の近くの牧場を訪れたことから始まります。
練馬区の大泉地区は以前は練馬大根、最近は都市型の農業が注目されていますが、ほとんどは住宅地となっています。
住宅街の中の牧場に子どもたちが訪れることで、牛舎の掃除・ブラッシング・バター作り・アイスクリーム・仔牛の出産・・・様々な物語が生まれていきます。

たまたま、私の妻の元同僚がこの小学校に勤務されていたので、詳しい話を聞くことができたのですが・・・
牧場の後継者の方は、小さい時から牧場の「臭い」のことでコンプレックスがあったのだそうです。
あとを継ぐことにも消極的だったのだとか。
ところが、子どもたちが継続的に牧場に来るようになり、思いが変わってきたとおっしゃられたそうです。
確かに、この数年牧場周辺の臭いはあまり気にならないくらいになっています。
一番変わったのは、地域の人たちのまなざしだそうです。
子どもたちの実践が知られるようになり、子どもたちの物語をその牧場がまとうようになることで、臭いに対する不満が少なくなっていくということが起きたようなのです。

見事な「文化的実践」です。
ちなみに、佐伯胖先生による「文化的実践」の定義は次のようなものです。
元は、1983年の佐伯先生の著書『「わかる」ということの意味-学ぶ意欲の発見-』なのですが、昨日のエントリー「デザインド・リアリティ」で著者の有元先生たちが次のように引用しています。(105ページより)

佐伯は、人間たちを自分たちの生活を「より良くしたい」と願うものとして前提する。そして、そのために、以下のような四つの活動を行っているとする。
(1)「よい」とは本来どういうことなのかをさぐる(価値の発見)
(2)「よい」とする価値を共有しようとする(価値の共有)
(3)「よい」とされるものごとを作りだす(価値の生産)
(4)「よい」とされるものごとを多く残したり広めたりする技術を開発する(価値の普及)
佐伯は、このような人間の営みによって生み出されるものごとを「文化」と呼び、(1)~(4)のような人間の活動を「文化的実践」と呼んでいる。

子どもの立場から、牧場の人の立場から、地域の人々の対場から、様々な立場からの価値が発見され、共有され、物語が生み出され、発見された価値が継続され広められるという活動が、子どもたちがその場所に出向くことから生まれているのですね。

この実践は、たまたま「食育」という枠からの実践紹介として目にすることが可能となっていますが、そのことにとどまらない文化的実践としての意味があったように思うのです。
もちろん「食育」自体が、文化的実践であるはずなのですが・・・。

(松山東雲 相馬)

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クリスマスを楽しく!

今日の午前中は、私たちの附属幼稚園のクリスマス礼拝でした。
年長児のページェントや、各学年ごとの歌や合奏なども披露されました。

午後は、短大1年生の施設実習の巡回訪問指導に出かけていました。
この時期は入試があったり、土曜日はほぼ出勤している状態です。
次週の土曜日も・・・「しののめ広場たんぽぽ」のイベントがあります。
土曜日は通常開設していないのですが、今回は9時半から2時半まで開いています。
午前中の10時ごろから、クリスマスのオーナメントやミニツリーなどを作って簡単なおやつも食べながら、クリスマスを楽しもうと思います。
女子大の香川先生のゼミの学生が中心になって準備をしてくれています。
美術の増本先生は、木の枝の輪切りをたくさん用意してくれています。
輪切りにした枝の中央にドリル穴をあけておき、針葉樹の小枝を挿してミニツリーにします。
ちょっとステキなリボンを結んで飾り付けます。
参加費は無料ですので、お子さん連れでどうぞご参加ください。

そのまま、午後にかけてキャンパスの中で、七輪の炭火で「焚き火CAFE]をします。
コーヒーやココアを沸かして、マシュマロや乾燥芋を炭火であぶって食べたり・・・
私は、コーヒー豆とミル、ミルクの泡だて器、シナモンやココアのパウダーを持参する予定です。
大学の職員の皆さんにも、お気に入りのカップをご持参くださいと声をかけたら、何人かの方が参加していただけることになりました。

このようなイベントを企画するときに、私はマーサスチュワートのサイトを見て参考にすることも多いのです。

http://www.marthastewart.com/
全くの英語サイトですが、画像を次々に見ているだけでも楽しめます。


La_1298_treeplacesetting_xl

ミニツリーのイメージはこんな感じです。
http://images.marthastewart.com/images/content/pub/ms_living/1998Q4/la_1298_treeplacesetting_xl.jpg

画像をクリックすると拡大表示されます。


また、17日の夜、6時半から8時にかけて、大学チャペルで「クリスマス燭火賛美礼拝」が行われます。
これは、地域の皆さんにも公開されている礼拝です。
キャンドルに火をともしての礼拝を行います。
詳しくは下記をどうぞ。
http://www.shinonome.ac.jp/college/info/detail/info_detail.php?ifno=580

さて、このところのテレビのニュースでも取り上げられていた「平成20年度学校保健統計調査」の速報が文部科学省のサイトで公開されています。
幼稚園児に関することでは、10年間の変化として、虫歯(処置済みを含む)のある子どもの割合が大きく減っていますが、視力の低下や喘息、耳や鼻の疾病の割合が増加していることがわかります。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/003/20/08120114/002.htm

(松山東雲 相馬)

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学校保健安全法・・・などなど

先日の、「育休父さん日記」のエントリーに岩瀬さんからコメントをいただきました。
岩瀬さんの幸せに感染してしまったような「学生からの授業の感想」をお読みいただいて感激されたとのこと、私も学生たちにそのことを授業で伝えたいと思います。
貴重な教材をありがとうございました。
いわせんブログへの転載もどうぞ、どうぞ!

今週は、大学のチャペルアワーでお話をする機会をいただきました。
私が学生時代、青山学院大学でしたが、チャペルで「いつも喜んでいなさい」という聖書の言葉に出会ったことなどを話しました。
英語で言うと「Be Happy」なのですが、私の生きかたの真ん中にあるように思います。

ちなみに、私が大豆生田さんや渡辺英則さんたちと学生時代をすごした、青山学院大学第二部の教育学科が次年度から募集停止だそうです。
さびしいですが、どのような学びの場として新たになっていくのかに期待したいと思います。


昨夜は、第3回の「保育実践講座」がありました。
今回のテーマは「健康と安全」
まずは、私から、保育指針の第5章と「学校保健法」の共通性のようなことをお話しました。
で、気づいたのですが、このブログで学校保健法が改正されることに触れていませんでした。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/08040703.htm
前回の通常国会で、6月に可決されていたのですが、学校保健法が改正され「学校保健安全法」として21年4月より施行されます。
法律の全文と新旧対照表などは上記のサイトでご確認ください。

今回の改正のポイントは、
①学校での保健と安全に関する法律であることが明確にされたこと
②これまで局長通知として定めていた「学校環境衛生の基準」をふまえ、文部科学大臣が「学校環境衛生基準」を定めることになったこと
③現在も学校で行われていますが「保健指導」を法律上で明記したこと
④地域の医療関係機関との連携強化・・・救急処置や健康相談、保健指導を行う際には地域の医療機関と連携を図ることが盛り込まれたこと
⑤「学校保健計画」「学校安全計画」・・・これまでは「保健安全計画」として一体的に取り扱われていたのですが、それぞれに策定して実施することが義務付けられたこと
⑥「健康相談」・・・これまでは健康診断と一体的に規定されていましたから、学校医・学校歯科医が行うこととされていたのですが、学校の関係職員の連携の下に学校が行うことになったこと
⑦「伝染病」→「感染症」・・・用語の変更
⑧「学校環境の安全確保」・・・改善を図るための必要な措置を学校長はしなければならないこと、改善措置ができない場合は設置者に申し出ることなど、学校長の責務が明示されたこと

などなど、たくさんあるのですが・・・

つまり、このような内容は、幼稚園に関しては「学校保健安全法」で規定されるので、教育要領に盛り込む必要はないのですが、保育指針に関して言うとこのような法律に該当するものがないので、指針の第5章に規定しているわけです。
読み比べてみると、ちゃんと共通性を持たせていることもわかると思います。

とはいえ、幼稚園教育要領にも、第3章の3節に「安全指導」に関する規定があります。
これを受けて、愛媛県教育委員会が作成している「学校安全の手引き」が10月に改訂されています。

http://ehime-c.esnet.ed.jp/hosupo/gakkouanzen/tebiki.html

もちろん幼稚園だけでなく他の学校種すべてに関することなのですが、「幼稚園における安全教育」という章があります。
県内の公立幼稚園には配布されているようですが、上記のサイトでダウンロードできます。

昨夜は、「初等教育資料11月号」で河辺貴子先生が「領域健康 基本と改訂内容について」と題して詳しく解説されていますので、それを配布資料として用意しました。
ついでに、以前私が勤めていた園で作っていた保健と安全に関する年間計画の実際のものも見ていただきました。

さて、私の話はこのように「伝達講習会」チックな硬い話題でしたので、その後の、高杉先生、児嶋先生、菅田先生、吉村先生と、後になるにしたがってやわらかく、子育て・保育の話として語っていただきました。
高杉先生の真っ最中の子育ての話題、児嶋先生のお子さんが2歳の頃のお話、附属幼稚園の焼き芋や火鉢の話題・・・吉村真理子先生からは「国がわざわざこんなことを教えてくれなくても、保育者は子どもの幸せを思ってしていることだ」と・・・そうですよね。
「幸せ」がキーワードの一週間でした。


昨夜の実践講座に参加された方たちも携帯で写真を撮っていましたけど、キャンパスのイルミネーションが本当にきれいです。
正門側のイルミネーションは道行く人からも見えるのですが、外からは目に付かない中庭の大きなクリスマスツリーが今年リニューアルしています。
5時から9時の間、灯りが燈されています。
まもなくクリスマスですね。
Be Happy!

(松山東雲 相馬)


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コメントありがとうございます

ようやくこのところ、このブログにもコメントを寄せていだだく方があらわれてきて、とてもうれしいです。
コメントを寄せていただいた皆さん(といってもまだ3件だけですが・・・)ありがとうございます!
今回は緊急サポートネットーワークについてコメントをいただきました。
実際に多くのファミサポが病児・病後児の一時預かりを始められるようになるには少し時間がかかるのでしょうね。

今日の保育者論の授業では、NHKの番組「あしたをつかめ」で男性保育士を取り上げた回の録画映像を学生に見てもらいました。
横浜にある「鳩の森愛の詩保育園」の新人男性保育士さんの奮闘ぶりです。
学生たちも「あしたをつかめ」は高校生の頃には見ていたそうですが、今は、4月から保育の現場に出て行く短大2年生ですから、「保育者をする」目線で映像を見たようです。


NHKの番組紹介サイトです。
http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/170/top_2.html
みっくん先生こと稲勝さんのインタビューや、視聴者からの質問に対する稲勝さんからの答えなども紹介されています。
ちなみに、みっくん先生は、関東学院大学の卒業生で大豆生田さんの教え子です。番組内にも恩師として登場しています。

授業の感想です。

「どのように子どもに接したらよいのか、子どもをひきつけるためにはどんなことをすればよいのかと迷うことも多くあると感じました。子どもの前で何ができるのか不安のほうが多いけれど、みっくん先生のように、反省しながらも積極的に関われる保育士になりたいと思った。」

「みっくん先生を見ていると、自分もいざ働くとなるとこういう風になるのだなと感じました。3ヶ月という期間でも、親にもとてもよい印象を与え、すごいなと感じました。けんかの間に入ることも、みっくん先生のように、気持ちを伝え合うことが大切だとわかっているけれど、いざ実践してみると子どもの心に届いてなかったり、逆に嫌な気持ちにさせてしまったり・・・保育をする毎日が勉強だと思って頑張りたいと思います。」

「子どもたちの心をつかむのは難しいことだなあと改めて思いました。子どもたちの間に入って話を聞いたり、子どもたちがひきつけられていくように考えていくことはすごく大変だけど、子どもたちと関わっていく中で見つかっていくのかなあと思いました。」

「私は今日の授業を通して、保育者は子どもと関わることを通して成長するのだとわかった。そのためには、子どもとのかかわりを大切にし共感することや、トラブルにも前向きに向き合うことを大切にしたいと思った。私も保育者になったら「元気ハツラツ!子どもの味方」な先生をめざすぞ!」

「保育者も子どもと同様で、日々成長しているんだなぁ。いろんなことを悩み、迷いながら保育をするのもいいものだ。私は、自分が不安でいると子どももその雰囲気で不安になったりするので、保育者は自信をもっていることが大切、と思っていたけど、子どもと一緒に成長するのもいいことだと感じました。」

「最初は、自分に不安があるので、つい自分が「主役」になってしまいがちなのかもしれません。子どもが主役であることを忘れないでいると、いろんなことが見えてくるんだなと思いました。」

「自分の中で反省したり試行錯誤を繰り返したりして、だんだんと保育者として成長していくのだということがわかったので、私も働き始めて同じような状況になっても、みんな同じだと思って頑張りたいと思った。」

「保育士になってよかったですか?という質問に、みっくん先生が「よかった」と堂々といっていたので、私もホッとした。」

「新人保育士としてのスタートがだんだんと近づいてきています。楽しみな気持ちと不安な気持ちが半々です。保育の現場に出るとビデオのみっくん先生のように悩むことがたくさんあるだろうと思います。頭の中ではこうすればいいとか、後から考えればああしたらよかったんだとか・・・そんな失敗の毎日の中から、たくさんの引き出しを作っていけたらいいなと思いました。」

「自分の保育での経験を積み重ね、引き出しを増やすことは大切だけど、その引き出しの使い方を間違えてはいけない。引き出しの中のものを子どもに押し付けるのではなく、子どもと接したその時に、様子や気持ちを読み取って、引き出しの中のもの使っていくんだなぁ、と思いました。」

(松山東雲 相馬)

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保育者論の授業で

後期は、短期大学の2年生を対象に「保育者論」を担当しています。
これまでの授業内容は、「保育者になる」ことのイメージをもつために様々な情報を伝え考えてきました。
後半は、「保育者をする」イメージです。
吉村真理子先生の「保育者の出番」をテキストに考えています。
中間の、先週から今週にかけては、保育・子育てについての新たの取り組みについて知るために、いくつかの資料や文章を読んでいます。

今週は、これまで何度かご紹介している小学校教師をされている岩瀬さんが書かれた、「育休父さん日記」です。
この日記は、岩瀬さんが育児休業を1年間されたときに、ブログを使って日々の様子を書かれたものです。
現在このブログは公開されていませんが、お願いしてその一部を、授業や研修に使わせていただいています。

学生の感想を一部紹介します。

「お父さん目線だと、より大変さ・辛さが伝わってくる。お母さんが育児をするという考えが強いからこそ、お母さんの辛さは伝わっていかないんだと思った。」

「こういう人がダンナさんだったらいいな、と本当に思った。主夫っていうと女っぽいとか思う人もいるかかもしれないけど、これを読ませたい!自分が結婚して子育てを始めたら、ダンナさんに読んでもらおう!永久保存版や!こういう男目線のものや考え方がわかるものがもっと出回ったらいいなー」

「赤ちゃんを連れている人たちを見ると、楽しいそうだなと思う気持ちもあります。だけど、本当は悩んでいたり、不安と戦っている人もいるんだと改めて感じました。私も3歳までは母と家にいました。その頃の写真を見ると楽しそうだけど、大変だったこと悩みなどを聞いてみようと思います」

「子育てをする親にとって、緊急サポートやファミリーサポートはとても必要なのだと感じました。日記を読むと、一時保育を利用したり、とても興味深い内容でした。一時保育など、そういったものを利用することで、親も余裕を持って子育てをし、子どもとも向かい合っていけるのかなと思いました」

「子育て日記を読むと、一日目は、今までと違う生活で、少しは楽しく過ぎたんだなと思ったけど、段々日がたつにつれて、大変さがわかってきたので、奥さん的にはうれしかったのではないかなあ、と思いました。奥さんは、大変さをわかってくれたので、休みの日も買い物に一緒に行ってくれたのかな」

「子育て日記を読んで、保育現場ではないところの子育ての話を聞き新鮮な感じだった。家庭で子育てをするのは、母でもなく父でもなく二人であることや、思いやりが大切だということがすごく伝わってきた。何といっても、これから保育の現場に出て働こうとしている私に、安心感を与えてくれたような気がする。「大変だよねー」って共感された気がする。あー頑張ろう!って思えた」

「日本が全国的に、お父さんの育児休暇が普通になれば、お父さんも家事・育児の大変さを理解してくれるし、お母さんも仕事をするお父さんの大変さを理解し合えるのでとてもいいと思いました。お互いがお互いを理解し、夫婦が協力して家庭を支える、子どもはそんな親を見て育つので、私もそんな家庭にしたいなあと思いました。」

「育児はやはり経験してみないと、大変さや、発見する楽しさ等がわからないのだと思った。夫婦が協力し合って育児のできる世の中になったらいいなと思います。認定こども園はそんな世の中になっていくための第一歩になるのではないかと思いました」

「やはり、男の人が子どもを連れて子育て広場とかにいたら、「あれ?お母さんは?」と思ってしまう自分がいます。環境もそうだけど、意識改革が必要だと思います!」

「子育てをしながら子どもも成長するけど、一日中子どもと関わり育児をすることで、親も成長していくことがわかった」

「日記を読むと、困ったことや悩みも、軽ーく書いてあるのですが、きっと日記に書いている以上に育児は大変なのだろうなと感じました。でも日記からは、お父さんの、子どもを可愛く思う気持ち・大切にする気持ちがすごく伝わってきて、大変だろうけど私も育児を経験したいと思いました。」

「どれだけ現代の子育てが“お母さん”と“子ども”になっているのかがわかった。私たちが思っている以上に子育ての負担感は大きく、保育者の支援が必要とされているのだろう。私は子育ての経験もなく保育者となるので、気持ちに寄り添いにくいとは思うが、様々な視点で子育てをみて関わっていきたいと思った」

「育児休暇を有効に使うと、子育てがより楽しくなるんだということも感じた。」

「子育て日記をブログに書いたりすると、夫婦の関係がよくなったりしてステキだと思いました」


岩瀬さんの家庭の「幸せ」に、どうやら感染したようです。
こういう「パンデミック」が日本には必要?


(松山東雲 相馬)

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耳コピーから楽譜作り・キリタンポ鍋

現在、私たちの学校の1年生は施設実習に行っています。
1月まで3期に分かれて、1/3ずつの学生が実習に行きますので、通常の授業は引き続き行われています。
そのため、実習先への訪問指導は担当者の授業のない時間帯や日を選んで訪問させていただいています。
昨日は、午前中入試だったので午後からいくつかの児童養護施設や知的障害児施設にうかがいました。
どちらの施設も、1年生にとっては、宿泊の実習であり、また社会のリアリティに直面する場となります。
この数日で、石鎚山(西日本最高峰)の頂上付近が雪景色になったほどですから、風邪を引かないで無事乗り切って欲しいと思います。

さて、数日前、実習園の一つであるある保育所から連絡が入りました。
実習担当者は、実習先からの電話が入るとドキッとするのですが・・・・
実習生が実習中に歌った歌の楽譜が欲しいとのことでした。
その曲は、私のゼミの学生だけに教えた曲だったのですが、実は私自身が中学生の時に
秋田の十和田湖でキャンプをした際に、千葉県のガールスカウトがやってきていて、一晩、一緒にキャンプファイヤーをした時に教えてもらったものでしたので、楽譜などありません。
その上、既に30年以上も前のことで、たぶん原曲とも少々違っているはず・・・
とりあえず学内の音楽に堪能な方に、私が歌ったCDを聞いてもらい耳コピーから楽譜を起こしていただきました。
その楽譜を元に、Fainal Notepadという楽譜作成ソフトを使って入力しなおし、MIDI再生した曲を聴いて修正していきました。
Fainalは楽譜作成ソフトのスタンダードといえるものだと思いますが、機能限定のフリー版があり、それを使いました。
以下のサイトでダウンロードできます。
http://content3.e-frontier.co.jp/notepad/

その後、ゼミの学生に協力してもらい、歌の振り付けをデジカメで撮影し、ワードで編集しました。
出来上がったものを、FAXで園にお送りしたのですが、お役に立ったら幸いです。

ちなみに「おさななじみ」という歌です。(永六輔・中村八大ではありません・・・)
ガールスカウトのサイトを見ても関連する情報は見つかりませんでしたが、ガールスカウトの歌集なんかには入っているのかもしれません。
30年前に耳コピーした曲ですので、原曲と大きく違っていたらどうしましょう・・・

ところで、明日の夜、友人たちとキリタンポ鍋パーティをします。
食材を、秋田の実家から送ってもらおうと思ったのですが、愛媛の食材を使って作ってみることにしました。
こちらの新米でご飯を炊いて、半分つぶしたものを角棒にかぶせるように・・・
炭火で表面を焼き、鶏のスープでいただきます。
味付けは醤油と日本酒のみ。
必ず入れるのは、ササガキしたごぼうと舞茸などのきのこ、セリです。
愛媛はスーパーで親鳥の肉やモツが売られています。
肉質は固いのですが出汁をとるのはこれがいいのです。
スープに入れて煮て食べるのは、柔らかい地鶏を使うことにしました。
こちらでも、久万高原町という標高が700メートルくらいの町まで行くと、道沿いの販売所でキノコが売っています。
ヒラタケを手に入れましたので、舞茸の代わりに使います。
ヒラタケはさっぱりした出汁が取れます。
セリだけは、大分産のものしか手に入りませんでした。高知産のものだったら、四国の食材のみになったのですが・・・
秋田はそろそろハタハタの季節ですね。
こちらでも、島根や鳥取産のものを時々見かけますが、生の、特にブリコの入ったものは手に入れにくいです。
実家では三五八漬けにして焼いたり、キャベツや白菜と麹で漬けたりしますが、うーん、食べたい!

(松山東雲 相馬)

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柴崎正行先生講演会のお知らせ

愛媛地区実践研究会でもある、松山東雲短大・女子大で開催している「保育実践講座」での、ゲスト講演の日程が決まりました。
保育所の「自己評価ガイドライン」の検討委員でもある、大妻女子大学の柴崎正行先生に松山まで来ていただけることになりました。

保育実践講座は連続講座の形ではありますが、皆さんご都合のよい回に参加していただいていますので、柴崎先生の話を聞きたいという方は、当日のみの参加も可能です。
多くの方のご参加をお持ちしています。

●講師
柴崎正行先生(大妻女子大学)
●日時
2009年2月10日(火)午後7:00~
●会場
松山東雲学園桑原キャンパス
※通常の実践講座はD-3-1教室で行っています。ただし、当日の参加人数によっては他の教室を使用するかもしれません。(桑原キャンパス内であることは変わりません)
●参加費
500円

※柴崎先生の講演会のみ参加されたい方は、氏名・所属・連絡先などを、以下のFAX番号あてご連絡いただければありがたいです。
〒790-8531
松山市桑原3-2-1 
松山東雲女子大学 心理子ども学科 高杉展 宛
FAX 089-932-5447

※自家用車の場合は、キャンパス内の駐車場をご利用ください。

※キャンパスへのアクセス方法は、以下をご覧ください。
http://www.shinonome.ac.jp/shinonome/access.php

ちなみに、本日午後6時30分より、第二回保育実践講座が開催されます。
今回のテーマは「保育所保育指針・幼稚園教育要領の改定・改訂の背景とポイント」です。

●今後の予定(18:30~20:30)
12/11(木)「保育内容①健康と安全(食育なども)」
1/15(木)「保育内容②規範意識と協同性」
1/29(木)「子育て支援(在園児の保護者支援と預かり保育」
2/10(火)「柴崎正行先生講演会」(19:00~)
2/26(木)「保・幼・小の連携、保育実践の向上をめざして」


(松山東雲 相馬)

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愛媛地区「保育実践講座」第1回目

昨夜、松山東雲短大で今年第1回目の「保育実践講座」を行いました。

今年度は、保育指針・教育要領が新しくなりましたが、そのことを日常の実践に引きつけて一緒に考えていきたいと思っています。
そこで、昨夜のテーマは「日常を振り返る」でした。

今回は、ワークショップ形式で行いました。

コミュニケーションに関する心理学などでよく取り上げられる「ジョハリの窓」や、組織の評価などで用いられる「重要度-実現度分析」を紹介し、2軸の座標を持ったマトリクス(2×2)に、日常の自分たちの仕事を分類してみるというものです。

当日の配布資料をご覧いただくとわかりやすいと思います。
「配布資料PDF」をダウンロード

「ジョハリの窓」については、日経文庫の「ファシリテーション入門」(堀公俊、2004)を参考にしました。
「重要度-実現度」分析については、筑摩新書の「学校評価-情報共有のデザインとツール」(金子郁容、2005)を参考にしました。

実際のワークショップでは、横軸に重要度(大事だと思っている/いない)を置き、縦軸に資源投入量(人・モノ・カネ・時間・情報の投入量大/小)を置いた、2×2のマトリクスに分類してみました。

これは、文部科学省が2004年に作成した「学校組織マネジメント研修テキスト」(以下のPDFファイル)の86ページに紹介されている「学校における各種活動の見直し-各種活動整理マップ」を参考にしました。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/025/houkoku/04051201.pdf

参加者それぞれが、自分の身近な仕事内容について、どの窓に分類されるのかを考えるのですが、ここでのポイントは、「資源投入量」を「自分の思いを向けられているか/いないか」とすることだと思います。
仕事としてやってはいるけれど、なかなか自分の思いがそこに向けられていないことってありますよね。
今回のワークは、そのことを自分に対してオープンにしてみるという作業だと思います。

これを個人でする場合は問題ないのですが、園内での研修や、今回のように様々な保育所や幼稚園の方たちが参加する研修でする場合は、このあたりが難しいと思います。
そこでポイントとなるのが「ジョハリの窓」です。

「自己開示とフィードバックの好循環」が起きることが大事だと「ジョハリの窓」は言うのですが、「他人に見せたくない自分」が大事にされないと本当の自己開示は生じないのではないかと思います。
今回のワークショップでは、匿名で記入していただいたものを集計し進行者の判断で、そのコトガラが2×2のどの領域に分類されていたのかを紹介していきました。

面白かったのは、「重要度大」で「資源投入量小」の領域(つまり、大事なことだとは思っているけど、自分の思いがなかなか向けられていない)に、会議系のコトガラが多かったことです。
この領域は、文部科学省の研修テキストによると、「学校のミッション(使命・存在意義)を実現するためには、この領域での業務成果が重要」で、他の領域での「業務の見直し・改善の結果として生み出される余剰資源は、この領域に集中投入」することが必要だとしています。


最後は、吉村真理子先生に全体のラップアップをしていただきました。
「この中で私が一番、新しい保育指針を読んでいると思う」とおっしゃるのですが、それは、かつてご自身が書かれた保育者養成用のテキストの中に、「保育指針では」「保育指針によると」といった記述をした部分について、改定されたものに合わせて書き直しをする必要があり、新保育指針を隅々まで読まれたのだそうです。
そして「かつて保育指針がそれまでのものと画期的に変わったことがありました」「それはもう40年も前よね」とおっしゃられたとき、私と高杉展さんは平成元年のことだろうと思ったので「20年前じゃない?」と言っていたのですが、吉村先生は昭和40年に初めて保育所保育指針が作成されたことを言っていたのでした。
もちろん二人ともその時には生まれていましたが、歴史の重みが違いすぎる・・・と思いました。

吉村先生からは、今回のワークショップを振り返られて、自分がもっている「基準」を意識することが大事だとおっしゃっていただきました。そして、保育者のもつ基準には「変わり難さ」があるのではないかと。

「変わり難さ」の背景には何があるのでしょうか?
変えないのか、変えられないのか?


(松山東雲 相馬)


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愛媛地区実践研究会「保育実践講座」のお知らせ

愛媛地区実践研究会「保育実践講座」のお知らせです
秋から冬にかけて何かとご多忙の頃かとは存じますが、多くの方の参加をお待ちしております。


○テーマ
「保育実践を高めるために~教育要領・保育指針の改訂を受けて」
○ゲスト講演
柴崎正行先生(現在交渉中です。)
○期間
2008年11月1日~2009年2月24日(原則として、隔週木曜日、月平均2回の予定で開講)
○時間帯
18:30~20:30
○会場
松山東雲短期大学 D館 3階教室(D-3-1)
○参加費
各回500円(資料、茶菓代、特別講師への謝礼・交通費)
○担当者
児嶋雅典、高杉展、菅田栄子、相馬靖明、吉村真理子
○申込先
毎回ごとに受け付けます。
資料、参加者名簿作成の都合がありますので、第1回講座までに下記に申し込んでいただければ幸いです。

〒790-8531
松山市桑原3-2-1 
松山東雲女子大学 心理子ども学科 高杉展 宛
TEL 089-931-6211(代)
FAX 089-932-5447

○その他
お車での方は、学内駐車場をご利用ください。
なお、午後9時以降は閉門となりますのでご注意ください。

○各回の予定

●第1回(11月1日 )
「今年度テーマの趣旨説明・日常の生活を振り返る」
●第2回(11月5日)
「幼稚園教育要領・保育所保育指針の改訂の背景とポイント」
●第3回(11月29日)
「保育内容①…健康と安全(食育を含む)」
●第4回(12月13日)
「保育内容②…規範意識と協同性」
●第5回(1月10日)
「子育て支援…在園児の保護者支援と預かり保育」
●第6回 (1月24日)
「保・幼・小の連携、 保育所児童保育要録」
●第7回(2月14日)
「まとめ…保育実践の質の向上をめざして」
●第8回(2月26日)・・・火曜日となります
※午後7時開始
「柴崎正行先生 講演会」

なお、テキストとして、『幼稚園教育要領解説』『保育所保育指針解説』を必要に応じて使用しますので、お持ちください。
ご購入なさりたい方は、第1回目に希望をとり、一括注文したいと思います。
(フレーベル館、各200円)


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セキュリティの形成

先の記事で、お茶大のTeaPotを紹介しましたが・・・テキスト検索可能なのはタイトルだけです。「幼児の教育」誌の全文から検索できるわけではありませんでした。


1951年(昭和26年)の「幼児の教育1月号」で、倉橋は、波多野完治氏(お茶の水女子大学教授)と多田鉄雄氏(文部省調査官)との鼎談をしています。

http://hdl.handle.net/10083/30561

波多野氏がアメリカの幼稚園事情を視察してきた後のことで、そのことが話題となっています。
****************************************************************************
倉橋
ところでアメリカの幼稚園に何を学ぶかの問題ですがね。
多田
日本の幼稚園は脱皮せねばならぬことが多々ある。何といっても昔の形式主義がまだまだある。
倉橋
日本の幼稚園には差が大きい。施設も実にマチマチです。子供の幸福の公平という点からいっても重大問題だ。そこで波多野さん、アメリカの幼稚園教育で最も重きをおいてる点は・・・
波多野
それはこういうことぢゃありませんかしら。アメリカの幼稚園の保育方針というのは、根本はセキュリティ(安全感)Security ということです。躾けはおのづから生まれてくる。しいて「しつけ」というと劣等感が生まれてくる、という点は日本の行き方と違う点ぢゃないかと思う。
倉橋
そのセキュリティというのをもっとくわしく話して下さい。
波多野
セキュリティというのは安全、安心という程の意味でしょうが、セーフティというのとはちがう。何といますかな。自分というものを完全に発揮して社会に十分貢献することが出来るようにするためには、自分のやることに自信がなければいけない。その基礎となる心構えというか、心理的態度というが、そういった意味合いのことなんですが、このセキュリティの問題は、年齢がすすめばあまり問題にする必要はない。自我の独立ということが出来上がりますからね。小さい中は困るんです。このセキュリティをもたないと、しょっちゅうおどおどしていることになる。それでは困るというんです。安全といっても自分の安全を守る教育というのとはちがう。例えば電車なら電車に対して、単にセーフティというだけのことなら、電車は危ないから近寄ってはいかんという風に教えればいいかも知れないが、しかしそれではセキュリティが形成されない。電車はこういうものでこういう場合は危ないものだが、そうでない時は危険なものではないという風に教えて、電車に対して自信をもたせるようにする。これがセキュリティです。それから幼児の要求というものについても、これを欲求と本当の要求とにわけて考えて取扱う。例えば・・・・
*****************************************************************************
と続きます。


「養護と教育が一体となって」というのは、セキュリティの形成ということだったのですね!
厚生労働省の資料でも、保育所保育の「養護」の概念は、児童養護施設などの概念とは異なると説明してましたが
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0327-8e.pdf

セキュリティとセーフティの違いとしてとらえるとわかりやすい?
もっとわからなくなったりして・・・
(松山東雲 相馬)

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昭和25年「幼児の教育」倉橋惣三「幼児教育の反省」を読んだ

同僚の高杉さんが今度書くことになっているある文章のネタ探しをしていたら・・・

ご存知の方も多いと思いますが、「お茶の水女子大学研究成果コレクション」というサイトがあります。

http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/

お茶大の研究紀要などの他、「幼児の教育」が1901年の1巻1号から現在のところ1953年の52巻12号までを読むことができます。
当時の紙面をそのままPDFで閲覧することができるのですが、多くが旧字体、旧仮名遣いの上、原本をスキャンした画像なので判別しにくい文字もあって読みにくさもあります。
しかし「復刻版幼児の教育」を何十冊もひっくり返すよりは楽に探し出せます。
PDFにテキストが埋め込まれているわけではなく画像として表示されますが、テキスト検索が可能だからです。
(ただし、旧字体で検索する必要がありますが・・・)

例えば、「反省」という語で検索すると12件が該当しました。
1950年(昭和25年)1月号の「年頭語」として、「幼児教育の反省」という文章を倉橋惣三が書いていることがわかります。
以下全文を(旧字体を新字体に変換して)紹介します。

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「幼児教育の反省」
幼児教育は何を反省すべきかを考える前に、なぜ常に厳しく反省しなければならぬかに就いて考えなければならぬ。それはつまり、幼児教育の不十分を言いわけさせるような要素が真の幼児をめぐって幾つもあるからである。
その一は、幼児教育の効果が、客観的に測定評価されにくいことである。教育の効果そのものが、一般的に必ずしも容易に客観的にあらわし尽し難いが、幼年期たることにおいて特にそれが著しい。強いて、その直接効果を挙げ顕そうとすると、保育の特質を誤ることもないとしない。そこで、えてして、不徹底におわるを免れない。殊に、その施設教育効果の本質が家庭教育の本質と区分し難いことが多い為に、その効果の不充分を譲りあって、自らの責任領域の明かでないことが多い。
その二は、義務教育へのつながりが、何等規準的でないゆえにその教育効果への要求が厳しくないことである。その規準が年長児童の場合の如く制定的であり、殊に一斉的であることは、幼児教育の本質上強いて求むべきでないところもあるが、そのために、幼児教育の教育的期待効果が、時に余りに無方針不確定であり易いことは免れない。
その三は、幼児教育の方法技術が遊戯的のものであるがゆえに、教師も亦、過程を楽しむところが多くて、あながち効果の期待に綿密でない傾向があることである。幼児と共に楽しむことは幼児教育の肝要要件である。傍に立ちて教ゆるというよりは、生活のうちに共に溶け込むことなしには真の効果を挙げ難いのであるが、その主観性は屡々反省的たることに適するとはいえない。
その四は、以上の如き本質上のことでないが、幼児の保育が社会問題として、厚生問題としての重要性の下に置かるゝことのために、その効果が量的に考えられたり。幼児教育以外の点において考えられたりすることのために、純教育的効果の厳密さをみつめていられなかったり、時には、それを言いのがれたりすることもある。これは、そうした幼児保育施設についての論評ではなくして、幼児教育の反省の上に及ぼす影響としては、事実の上に考慮せらるべきことである。
以上、その一端を挙げたに過ぎないが、幼児教育に反省の欠け易いことの所以の分析として、必ずしも個々の幼児教育者その人の責めのみでないことを見たのである。

必ずしも幼児教育者の責めのみではないとしても、幼児教育者が無反省であっていゝことにはならない。これらの条件下にあることを知って、特に心を教育的に厳にし、純にして、自分の日々の幼児教育を反省しなくてはなるまい。
幼稚園が学校教育法の中に入れられたことは、幼稚園が就学前の教育としての要求に直面させられたことを意味するものである。その教育が同じく学校の名において、就学後の教育と混同せられてならないことが重要であると共に、義務教育たる小学校教育への正しい意味での連絡が十分考えられ実行せられなければならないことも当然の要件である。直接細部の連絡は暫く別としても、それが、国民の幼児期の教育施設としての教育効果を、充分に挙げる得るものでなければならぬ。
保育所は児童福祉法の下にあって、学校教育法の下にないというところから、幼稚園と一つでないとせられているが、その一人々々の幼児に対する教育的反省は、幼稚園と別のものであっていゝ筈もないし、別のものでなければならぬことのありよう筈もない。若し厚生的福祉のために、教育的反省の途がないといわれるようなことがあったら、厚生的福祉としては兎に角、幼児の教育的福祉を完うするものとはいえない。
すなわち、幼児教育の反省の必要は、幼稚園においても保育所においても区別はない。教育的効果を省みない幼児施設は許さるべからざるものである。その名の如何を問わないのである。少くも本誌は、幼児教育の反省を以て、あらゆる幼児施設に参加しようと希う。或る時はその伴侶となり、或る時はその批判者となるであろうが、いづれにせよ幼児教育の反省を推進することを念とする。
勿論、教育的反省の名において幼稚園教員が幼児と共に遊ぶことを忘れ、保育所保母が幼児の生活保護を怠る、ことを意味するものではない。保育はどこまでも実際である。その実際を離れて反省もない。実際によって反省するのである。反省がすぐ実際となるのである。保育の実際は忙しい。しかも、反省を伴わない忙しさは、幼児教育に真に忙しいことゝいえない。
我国の幼児教育の向上発展するとは、施設の数の増加することでもある。制度の整理せられることでもある。しかし、何より重要なことは、幼児教育の反省の進められ、高められ深められることである。斥くべきは無反省な麻痺的惰性的保育や非良心的当業的保育である。
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昭和25年1月号ということは、24年中に書かれた文章でしょう。
学校教育法・児童福祉法が昭和22年にできた直後の時期です。
占領軍の統治の下(サンフランシスコ講和条約締結は昭和26年)、まだまだ復興もならない時代ですが、倉橋の並々ならない情熱がほとばしる文章です。

読んでみると、現在の状況に通じることがたくさんあることに気付かされます。
反省的実践家としての保育者像が既に描かれています。
最近は、保育の世界でも「PDCAサイクル」という言葉が使われますが、元々工業製品の品質管理の世界から出てきた考えで、何となくしっくりこないんですよね。(それで、「反省」をキーワードに検索したわけです)

しかし、ついつい「無反省・麻痺的・惰性的」に流れてしまいがちな自分を省みると、結局、連休中に部屋の掃除ができなかったりして・・・ACTIONにつながらなければ意味がないわけということですね。
PDCAサイクル的な発想での取り組みは、「内省を促すツール」としてとらえてみればそれもありかな、と思いました。
帰ったら掃除機かけよう!

(松山東雲 相馬)

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秋の気配

一転して、爽やかな日が続いています。
陽射しが日に日に柔らかくなるのが感じられます。
夜はかなり涼しくなってきましたね。

今年は、9月のカレンダーと月齢(月の満ち欠け)とがピッタリ合っていて、満月は9月15日になるそうです。
まさに十五夜ですね。
旧暦の8月15日は9月14日なので、本来の中秋の名月は14日の夜なのですが、満月に一番近いのは9月15日の夜の月ということでした。
ちなみに昨年の中秋の名月は9月25日、来年は10月3日とのことです。

三連休の最終日ですが、私も松山で知り合いになった方たちと一緒にお月見の会をすることになっています。
昨夜は、美しい上弦の月が西の空にありました。
ところで、「上弦の月」とは、月を弓に見立てて弦にあたる側(欠けている側)が上を向いているので上弦というのですが、これは月が沈む頃合のことをいっています。
上弦の月でも、東の空から昇ってくるときは弦側は下を向いています。
ちなみに十五夜は、日没とほぼ同時に東の空に満月が昇ります。午前0時頃に南中し、翌朝日が昇った後に西に沈みます。

さて、大学のすぐ近くにある公立保育園が、キャンパスをお散歩コースにしてくれています。
あと2週間ほどは学生は夏休みですので、ゆっくりキャンパス内のお散歩ができます。
もちろん、授業をしている時期でも邪魔というわけではなくて、学生にとっても身近で幼い子どもたちの様子に触れることができるよい機会となっています。
ただ、引率されている保育士の方にとっては「気兼ねなく」できるというのがよいようです。

昨日は2歳児クラスの子どもたちが芝生広場にやってきました。
夏休みの間施設管理をされている職員の皆さんが丹念に水撒きをされたおかげで、夏の陽射しをたっぷり浴びて芝生がとても美しくなっています。
歩くとやや長めの芝の柔らかな感触が足の裏から伝わってきます。

芝生の上ではトンボが大人の頭の高さくらいを沢山飛んでいます。
「トンボだ!」と2歳児たちが芝生の上を駆け回ります。
トンボがいるというだけで20分間ほども走り回っていました。
芝生の上ということで、とても安心感をもって走っていることが伝わってきます。
芝生の柔らかな感触が心地よさそうです。

前期に1年生の施設見学をさせていただいた縁で顔見知りになった若い男性保育者に
「子どもたち気持ちよさそうに走ってましたね、この際だから、運動会もここでやっちゃえば!」
と言うと、少し困惑した表情をしていました。
それはそうですよね。
松山市では、公立の保育園の職員の2/3は臨時採用の職員といって過言ではない状況です。
若い保育士さんはほとんどが期限付きの臨時採用ですから、突然そんなことを言われても困惑してしまうしかないでしょうね。
これが正規採用の保育士で数年間はその園で勤務することが決まっていれば・・・
「本当ですよね!その節はよろしくお願いします!」
などととりあえず受け答えて、すぐには無理でも、様々な形で大学の施設を活用することを提案していくことにつながっていくのかもしれません。

以前、ある公立保育園の園長先生が
「臨時の保育士が自分で判断して次につなげていくことができるような仕組みにできていない」
と、現状の難しさをおっしゃられていました。
園内や保護者を含めた地域社会には沢山の有用なリソースがあるのだが、内側からはそれが見えにくくなっている。
どう使えばよいのかが具体的に見えるようにしていくことが必要で、園長には、現場の保育士、特に多くの臨時採用の保育士と外部のリソースとのつなぎ目になっていく役割が求められている、ということでした。
このあたりを、別の私立幼稚園の園長先生は、園長という仕事を
「現場とその外側とにまたいで立っているような感じがする」
「外と内とを手をつないでいるのが私、という感じです」
と例えておっしゃっていました。

さて、松山東雲短大では、一部の2年生が児童館での実習をしています。
その実習巡回を数件終えると、全国保育士養成セミナー参加のために函館に行きます。
同僚の高杉展さんらと、保育実習の実習ノートについて発表をすることになっています。
それで夏休みはおしまいで、戻るとすぐに後期の授業が始まります。

(松山東雲 相馬)

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保育実習Ⅱ巡回訪問終了!

2週間にわたり行われている、短大2年生の保育所での実習ですが、巡回訪問も今日で終わりました。
トータル6日間で、県内外を820km走りました。
うかがった園の数は40園!
一日に11園を回れた日もあれば、4園回って日が暮れた日もありました。
間に、香川県の保育所の園内研究会に参加した日がありましたので、1週間の走行距離が1300km!
運転し続けで、背中がパンパンです。


市街地の保育所は、水不足の影響でどこも水遊びが中止になっていました。
5つのテーブルを並べると保育室がそれだけでいっぱい、1テーブルに6人年長さんが座っていて、今日の休みは2人、そこに担任の先生と、加配の先生、実習生と、大人が3、4人加わって、熱気でムンムンの保育室の園があるかと思えば・・・

山の中の保育所、海に面した保育所は、すれ違いができないような道がくねくねと続いた先にありました。
年長さんは6人だけの海辺の保育所、その上6人全員が女の子・・・。
全園児が6名、今年度で閉所の山の中の保育所、「この保育所にとっても最後の実習生です」・・・・。

愛媛県は、9月に運動会を実施する地域が多いようです。
そのため、既に「運動会体制」に入っている園もあれば、小学校の運動会、中学校の運動会、高校の運動会、地域の運動会などに毎週のように園児が参加している(参加せざるを得ない?)という園もあるようです。
9月の前半はまだまだ暑い日が続きます。
その中を、体を動かす活動が中心の生活になっていくわけです。

ある園でうかがったところによると・・・
以前は、水遊びは8月で終わりにして9月になると運動会の練習を中心とした生活になっていたそうです。
しかし最近は、さすがにプールは2週目までということですが、3週目くらいまでは水遊びの環境を残し、園庭でかけっこをしたりダンスをしたり汗をかいた後に、水浴びをしてさっぱりして昼食・午睡という生活の流れが定着してきたそうです。
水不足の松山市や香川・徳島の園からはうらやましがられそうです。

5歳児のクラスで「総合実習」をすることになったある実習生の話。
その園では、5歳児は運動会で「リレー」をすることになっています。
ラップの芯をバトンにチーム対抗のリレーした後、前日に作ったカブトムシやクワガタムシをバトンにしてリレーをすることを実習生が提案したそうです。
「カブトムシ・クワガタムシ」とは、乳酸飲料の容器(ヤ●ルトなど)をタテに半分にカットし、黒や茶色のビニールテープで表面を覆ったり、油性ペンで塗ったりした後、ビニタイ(被覆された針金、キュウリのツルを支柱に固定する際に使用したりする)の黒(菊用として売られています)で脚をつけ、工作紙や牛乳パック紙などで作った角や大あごをとりつけたものです。
クワガタムシを頭に載せて落とさないように走るというのが、実習生からの提案だったのですが、その後、四つんばいになって背中に乗せる、仰向けの四つんばいでおなかの上に載せる・・・いろんなリレーの仕方が生まれてきたそうです。
さらに、どうしたら落ちにくくなるかチームで作戦を考える場面を用意することで、5歳児にとって手ごたえのある活動になったようでした。


今回の実習は8月末から9月にかけてと、二ヶ月にまたがっての実習です。
園によっては、途中入園があって園児数の増加に伴い採用されたばかりの臨時の保育士さんがいたり(場合によっては臨時保育士の手当てがつかず園長・主任が休めない状態が続いている園もあるそうですが・・・)、入園したばかりで泣いているお子さんが多かったりと、園全体が落ち着かない雰囲気の中での実習となっている場合もあるようでした。
また、夏休みで子どもの数が減る時期に園舎や庭の工事などが入ることも多いようで、職員の方たちも「あそこのトイレは今日使えるんだった?」「あそこが通れなくなるのはいつからだっけ?」とかなり気をつけながらの保育となってしまうようです。
そんな中にいる実習生にとっては、どうしても、職員の方たちの動きを「探りながら」の実習となってしまいます。
自分から「積極的に動く」ということが難しい状況になっている場合もあるようでした。

1年次の実習園と基本的には変更しないで2年次の実習を行うようにしています。
しかし、地域によっては園児数が少なく2年次の実習には向いていないと受け入れを断られる場合や、地元での就職の見込みが無いので将来を考えて松山市内での実習を学生が希望したりすることもあり、数名は初めての園での実習でした。
多くの実習生が、子どもたちが昨年のことを憶えてくれていた、自分も子どもたちの名前を憶えていた、というところから実習が始まるのですが、実習先を変更した学生は、子どもの名前も職員の名前も初めから憶えなくてはならないのでやはりハンデとなります。

多くの実習生が今日・明日で総合実習を終える予定になっています。
屋外での活動を予定していた実習生にとっては、雨が降らずに済みそうでなによりです。
笑顔で子どもたちとの別れを惜しむ実習となるように祈っています!

(松山東雲 相馬)

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お久しぶりでした

2週間以上お休みしていました。
といっても、その間に柏市と横浜市の私立幼稚園協会の方たちが松山に来て愛媛の保育事情を視察されていったり、今週からは短大2年生の保育所実習が始まったり、四国厚生支局の保育士養成施設指導調査があったりとあわただしい日々でした。
現在、愛媛県内と高知県の保育所を巡回しています。
ビジネスホテル生活が続いているのですが、久しぶりにネット環境のあるホテルに宿泊しています。
保育所巡回の合間を縫って、今日は香川県のある保育所の園内研に参加してきました。
10月にある公開保育で講演することになっていて、事前の園内研の2回目です。
四国に行って2年目でようやく園内研によばれるようになりました。
保育の現場に伺うのは楽しいですね。
実習巡回などでうかがうこともあるのですが、巡回では1日に10園前後を回るのでゆっくりと保育の様子を味わうことはできません。
実習生や園の先生たちと面談させていただくことが目的なのでしょうがないのですが。

今日伺った園では、「やさしさ」が一つのテーマになっていました。
やさしさっていうと、どうしても対人関係に目を奪われがちですが、モノとのかかわりの中ではぐくまれるのだなあと感じさせらる場面がありました。
3歳児がデイパックをしょって1階のホールに行きました。
3歳児の保育室は2階です。
1階には先生たちが用意した魚釣りのコーナーがありました。
釣り上げた魚をそれぞれのデイパックにしまって保育室に戻ることになりました。
一人一個のデイパックがありますからそれぞれが背負うと1対1に対応しますから必ずなくなるはずです。
ところがひとつだけデイパックが床に残っています。
そのデイパックをみつけて何か言っている男の子がいました。
はっきりとは聞こえなかったのですが、とても気にしている様子でした。
持主はけがでもしたのか先生の一人が職員室で手当てをしていたようでした。
「○○ちゃん、ここにいます!」とその先生の声が聞こえました。
するとその男の子は安心したように、階段を登って行きました。
多分、先生たちが用意してくれた魚釣りの遊びが楽しかったのでしょうね。
どの子も、とても大事そうに自分が釣り上げた魚(乳酸飲料の容器が魚になっていました)をデイパックにしまっていましたから。
その大事なデイパックが一つだけ床に残っていることに気づいて、そのことに心をとめている子どもの姿から、やさしさってこういうモノとのかかわりの中からも育まれるのだろうなと感じられた場面でした。
自分が大事にされる経験と、自分が何かを大事にする側に回る経験との間で優しさって育まれるのではないでしょうか。
その他の年齢の子どもたちの遊びの様子も面白場面がたくさんありました。
遊びが充実している園の保育を見るのは本当に面白いです。

(松山東雲 相馬)

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対話

前期の出席のチェックをしたり、保育所実習の巡回視察予定を作ったりしているうちに時計の針が12時を跨ごうとしていたのであわてて帰ってきたところです。

ひとつ前のエントリーで、宮里暁美さん(お茶の水女子大学附属幼稚園)にしていただいたワークショップが、
①語ること
②共に体験すること
③対話につながる仕組み(ツール)を用いること
の3つのフェーズで行われたと紹介しました。

この3つのフェーズは、実は、以前から紹介している「感じるマネジメント」とも通じているのです。
「感じるマネジメント」では、
組織全体に理念を浸透させるにはどうすればよいのか?人と組織にとって本当に大切なものは何か?
ということを追求する中で、三つの道筋のモデルが発見されていきます。
それは、
道筋1:語り伝える(言葉と論理で)・・・知識による学び
道筋2:体験を共にする(実体験、疑似体験を通じて)・・・行動による学び
道筋3:対話する・・・つながりの発見(深く理解し、行動で表現)
でした。
似てますよね!

「感じるマネジメント」で、本当に大切なこととは、次のようなことです。
①繋がりを語り、繋がりを問うこと
②スローガンを叫ぶのではなく、物語を語ること
③説明するのではなく、憧憬を生み出すこと
④浸透させるのではなく、共有すること
⑤教えるだけではなく、共に歩むこと
⑥言い尽すのではなく、余白をつくること
⑦常に「仕組み」の目的を問うこと

これらは、宮里暁美さんのワークショップのエッセンスにもつながっていることを感じます。
というより、宮里暁美さんの「保育のエッセンス」に、なのでしょうけど、実際に参加された方は、きっとそう感じるのではないかと思います。

今年の日本保育学会での私の発表は「境界を越える経験がもたらす保育者の成長」というタイトルでした。
境界とは、幼と保、公と私、集団保育と育児支援などの間にある境界線のことです。
そのような境界を越える経験の中に(つまり転職経験)、新たな保育者の成長プロセスが見出されるのではないかと仮説を立て、聞き取り調査を行ったものです。
しかし、実際の聞き取り調査では、職場内の「正規と非正規」あるいは「スタッフルームを共用しない」といった状況が、当事者にとっての「境界」であることが浮かび上がってきました。
さらに、当事者が境界を感じつつも、対話を求めて行動している姿も浮かび上がってきました。
保育者の「自ら成長したい」という願いが「成長への契機」へと結びつくためには、対話(他者と、自己と)が必要なのだろうということも見えてきます。
「境界を越える経験」とは単なる転職経験ではなく、「対話へと至る道筋に存在する困難を越える経験」となるのではないか、というのが一応の結論なのですが、なんだか、このところ「対話」がキーワードになってきているなあ、というのを感じます。


話は全く変わるのですが、先日のオープンキャンパスでペットボトルの水鉄砲のゲームを紹介しました。
エアーホッケーのパックに相当するものとしてプリンカップを裏返し、両側から水鉄砲でねらって相手側に落としたら勝ちというゲームです。
で、実際に何度かやってみたら、面白い遊び方を見つけました。
ペットボトルのふたを使います。
スタートラインにペットボトルのふたを人数分置きます。
ヨードンで、自分のふたを水鉄砲で狙います。
水の勢いで前に進みますから、テーブルの向こう側に早く落ちた人が勝ち、というルールです。
短大生の女の子たちもかなり白熱して遊んでいました・・・。

なお、保育室で使っているようなテーブルを使用する場合、炎天下で遊ぶと、テーブルが濡れた状態から急激に乾燥しますので、テーブルの合板がはがれてしまうことがあります。
それを防ぐには、天板が濡れないようにビニールのテーブルクロスをかけておくことをお勧めします。
「このエントリーを見てやってみたら、テーブルがダメになって、園長先生に叱られた!」っていうことにならないように・・・

(松山東雲 相馬)

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東雲夏の保育ゼミナール・実習事前指導

今年も、セミが大量発生のようで、朝の5時6時から盛んに鳴いています。
さすがに最近は、クマゼミ・アブラゼミのジャワジャワ、ジージーも、日中は元気がありますが夕方になると弱々しい感じです。
その上今日の夕方には、「カナカナカナカナ・・・・」
「夏休みもまだなのに、ヒグラシだけはやめてくれー!」

明日の補講で前学期の授業は終了です。
短大2年生の保育所実習事前指導の個人面談も、昨日・今日で2/3が終わり残り30人ほどを明日行えば終了です。

今回は、保育指導論の授業内容と関連をもたせてみました。
「作ったり描いたりする活動の指導」について、実際に夏の遊びをいくつか紹介し、実際に作ってみてその後指導案も書かせてみました。
そして、個人面談では、オリエンテーションのアポインメントの時点での報告と、総合実習に向けての準備状況を確認し、作ってみた指導案について、予想される子どもの姿と環境設定との関連について、「スタートしやすいとゴールもしやすいよ」ということを個別に伝えてきました。

これは、作ったり描いたりする活動は、使う素材や用具に対して子どもたちがどのようにアプローチしていくのかを十分に考えておくと、片付けの時も「元に戻す」ことがしやすいよ、ということです。
学生たちの指導案を見ていると、最後は「・片付ける」で終わっているのがほとんどです。
しかし、どう片付けるのかを意識していると、「子どもはあっちこっちに散らばっていて実習生だけが一生懸命後片付けている」ということにはならないはずです。
例えば、牛乳パックの切れ端やスチロールトレイの切れ端がゴミとして予想されるならば、燃えるゴミ(あるいはリサイクルの紙ごみ)と、は燃えないゴミ(あるいはリサイクルのプラごみ)とに分けることを言葉で伝えたりすることも必要になってくるわけです。

というのを、個別の指導案の内容ごとにポイントを伝えていくわけですから、昨日今日の70人ほどで、約10時間ほどかかりました。
これが授業時間数にはカウントされないというのが残念なのですが・・・・。

さてさて、宮里暁美さんを松山にお迎えしての「東雲・夏の保育ゼミナール」でしたが、この日曜日に約60名の参加者がありました。
午前午後で約4時間半ほど、それもワークショップ形式で行いましたので、ちょうど良い人数だったと思います。

今回のテーマは「保育実践を語る」ということです。
実際には、3つのフェーズで進められました。
①宮里さんが、自分の実践を「語る」
②宮里さんが体験した子どもの面白さを、共に「体験してみる」
③「語り合い(対話)のためのツール」を使ってみる

キーワードは「なぞ」でした。
例えば、あるシチュエーションで子どもが言った言葉「そのとき子どもは何と言ったでしょう?」、といったようなことを、その時に撮影した映像を見ながらみんなで考えるわけです。
これは面白い手法でした。
宮里さんが非常勤で持たれている「言葉」の授業で、実際に学生対象にやったそうですが、宮里さんにとっては学生とは全く違った反応があって面白かったそうです。

最後は、宮里暁美さんお気に入りの紙芝居を二編読んでいただきました。
午前中から始まり、午後も3時半を過ぎたころ、参加者の頭も疲れてきています。
紙芝居を読んでもらって一日が終わる、そのことの心地よさも味わえました。

次は、夏の実践研究全国大会です。

(松山東雲 相馬)

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オープンキャンパス

先週末は、香川県のある保育園の園内研に参加してきました。
公立園なのですが、園庭がたいへん広く恵まれた自然環境の中にある園でした。
たいへん暑い日でしたが、子どもたちがよく遊んでいるのが印象的でした。
4歳児の男の子が二人、シャベルで庭の砂を集めていました。
園庭の遊具がどうやら船のイメージのようで、集めた砂の中に木の枝が混じっていると「うなぎがとれた!」といっています。
そういえば、土用丑の日の翌日でした。
また、近所のおじいちゃんとおばあちゃんたちが、園舎内の一隅に座卓があって和やかに談笑されていました。
それもまたとてもよい雰囲気で、地域の中の園として大事にされている様子が伝わってきました。
翌日は、別の市の保育士会のみなさんと研修会でした。
保育所保育指針について解説するという仕事をいただき、約150名の皆さんの前で話してきました。
今回は主に「保育課程」と「食育」、さらに人間関係の領域にしぼって「保育内容のとらえ方」について提案してきました。
私が時間配分を間違ったために、参加者相互のディスカッションの時間が取れずに終わってしまい、たいへん申し訳ないことをしました。

以前ご紹介した「感じるマネジメント」という書籍についても触れ、

Kannjirumanejimennto

企業の組織理念の浸透について著者らが取り組んだことの中で、初めは「語り伝えること」次に「共に体験すること」さらに「対話によって共感を生み出すこと」と3つのモデルが、次第に見えてきた。
そんな話をしていて、私の話が「語り伝えること」で時間切れになってしまったというなんとも情けないことでした。


松山に戻り昨日はオープンキャンパスでした。
今回は、附属幼稚園を会場に、夏休みの日曜日で子どもはいないのですが、幼稚園の環境の中で遊んでみましょう!というのがテーマでした。


04


ペットボトルの水鉄砲でテーブルの両側からプリンカップを狙って水を打ちかけます。
水の勢いで相手側に落ちたら勝ちというゲームです。
サイドはB型ブロックを長くつなげたものを物干しざお用洗濯バサミでテーブルに固定しています。


01

乳酸菌飲料の容器を縦に半分に切り、クワガタやセミを作っています。
カラービニールテープの黒や緑や茶色で覆って胴体にします。
ビニタイ(キュウリのつるを支柱にとめたりする時に使う被覆された針金)の黒や緑や茶色を使って足にします。
クワガタの大あごやセミの羽(スズランテープに油性ペンで葉脈のようなものを書き込みます)をつけます。
園庭の木にネットを掛けて、そこに虫たちが引っ掛かるようにしてあります。


02


魚釣りのコーナーです。
つりざおは、カレンダーの紙を細長く丸めたもの。
先端にストローをセロテープで止めてます。
ストローに糸を通して、竿の手元にはトイレットペーパーの芯を十字に取り付けています。
そこに糸を巻きつけてリール竿にしているわけです。
糸の先端には、おもりとしてワッシャー(ボルトを締めるときの座金、5円玉のように中心に穴が開いています)を結びつけ、エサとしてセロテープを丸めてつけています。
魚は、細長く切った色画用紙を細長の透明な袋にいれ、口を絞ってセロテープで留めてから魚の尾のように広げています。
セロテープにくっついて釣れるわけです。

03

牛乳パックやスチロールトレイのゴム動力船を作って、プールに浮かべています。


05


縦になって水中を泳ぐ魚の作り方を、学生スタッフが説明しています。
適当な大きさに切ったスチロールトレイを、切り開いた牛乳パックではさみます。
(アジの開きをイメージしてください。開いた魚を元に戻すような感じで、お腹に浮き袋としてスチロールを挟み込みます)
牛乳パックの白い面が外側になるようにして、油性ペンで魚の絵を描きます。
ジャンボクリップで腹側を止め、そのクリップにおもり代わりのワッシャーをぶらさげます。
スチロールの浮力と、ワッシャーの重さが釣り合うと、水中にサスペンドして縦になって魚が泳ぎます。


アップの写真が撮れていなかったので、詳細がお見せできなくて残念ですが・・・


(松山東雲 相馬)

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海の日・・・

今日は海の日でした。
せっかく海に近いところに住んでいるのですが、海には行けませんでした。

日本全国、暑い日が続いていますね。
昨日は、愛媛県の大洲市が38度を越えて日本で一番暑かったそうです。
そして甲子園の地区予選も熱い闘いが繰り広げられています。
私の母校も、今日決勝戦に駒を進めたのですが、残念ながら甲子園行きはかないませんでした。
創立110年で初めての甲子園か!と、秋田の放送局のライブ映像をPCで観戦しておりました。
同窓生のメーリングリストで、ライブ映像のURLをお知らせしたところ、日本各地のみならずアメリカからも、
「相馬くんのおかげで、ライブ中継見れました!ありがとう!3年B組○○」
とメールが帰ってきました。
女子から「相馬くん」と呼ばれると、なんだか高校時代にタイムスリップしたような感じで、うれしかったです。
高校卒業して28年、お互いに相応に年齢を重ねているはずですが、「3年B組」当時の顔立ちしか記憶にありませんから・・・。


先週は、大学の学生会主催の清涼祭、夕涼み会がありました。
私の「心太屋」も盛況でした。
アジアからの留学生も興味津津、手作り三杯酢と黒蜜のトコロテンを味わっていました。
酢醤油と蜜を両方入れて、「試してみました・・・」という留学生も・・・。
この合わせ技は、カブトムシやクワガタには効きそうです・・・。

その翌日は、附属幼稚園のお泊り保育二日目。
朝早く幼稚園に顔を出し、朝食のご相伴に預かりました。
先生たちの手作りのおにぎり、具沢山味噌汁、かぼちゃの煮物、ウインナ炒め、ゆで卵、早朝にパン屋さんから届いた焼きたてバターロール・・・などなどがテラスに並べられたテーブルの上に大皿に盛られています。
子どもたちはそこから、自分の好きなだけを皿にとって食べています。
ホテルの朝食バイキングのようです。
牛乳もありましたが、ポンジュースとはまた違う愛媛産のミカンのジュースがまた美味しかった!
ムシ好きの子どもたちは、朝食を早めに済ませて、早速のムシ探し!朝7時半から幼稚園で虫採りができるなんてムシ屋の彼らにとってはたまらないでしょう!
私も美味しい朝食を沢山いただいたので、その後の保育室の復旧作業に汗を流しました。

その日は地域の園や施設での夕涼み会も多く開催されていて、私も1箇所、施設実習でお世話になっている知的障害児施設へ学生ボランティアを送迎するという仕事がありました。
長い一日でした。

さて、8月は短大2年生の保育所実習があります。
先週の授業で、実習の目標を考えさせました。
今日は、各自が目標を記入したシートと、1年次の実習の園からの評価をつき合わせて、実習目標の添削をしていました。
元気さ・明るさ・積極的に質問・質問したことは実習ノートに反映・体調管理・10分早めの行動・・・
具体的な目標が書けていない学生にはコメントを記入します。
100人に近い実習生がいますから、けっこう時間がかかりました。

今週は、各保育所に実習関係書類を送付する予定になっています。
実習目標ができると、顔写真を添付した実習生の調査票も完成です。
関係書類を送付した後、学生が各自オリエンテーションのアポイントメントをとります。
その後、アポの報告もかねて、実習園ごとに面談を行います。
この面談は、個人での面談を行っていたのですが、ある程度の人数でのグループ面談の方がよいようです。
他の学生からの報告やそれに対するアドバイスを聞いておくだけでもずいぶん違うようです。
実習ノートを広げてテーブルに数名ずつ並んで座ります。
対面で私が、一人ずつ実習ノートを確認し、アポとりの結果報告を聞きます。
この時に、他の学生と私との対話に耳を傾けているかどうかが、実習の充実につながるはずです。

一方、1年生の保育所実習は10月開始なので、同時進行で実習依頼文書の送付作業が始まります。
実習先が確定すると、遠隔地での実習生は、夏休み中の9月中旬までには、オリエンテーションを済ませておく必要があります。
次週は曜日の変更があり、1年生の「保育原理」が2クラス×2回あり、「保育実習Ⅰ」も1回あります。
ここで、新しい「保育所保育指針」について集中的に取り上げていきます。
10月になってからでは、保育所実習終了後すぐに施設実習が控えているため時間が無いのです。

その合間を縫って、児童館実習を夏休み中に行う学生と実習ノートの作成です。
それが終わると、来週末は香川県の保育園での園内研と保育士会での講演があります。
送っていただいた保育指導案に目を通し、講演のパワポの作成・・・
同時に、大学院時代の恩師からいただいた原稿の締め切りも待っています。
今回の保育学会での発表をまとめてある雑誌で発表することになっています。

明日の朝は、キャンパス内子育て広場「しののめ広場たんぽぽ」のプールの準備です。
ベビー用の浮輪やおもちゃのジョウロやお風呂の湯桶などを購入してきました。
暑い日が続いているので、こちらも盛況が予想されます。
8月2日は土曜日なのですが、広場を開催します。
お父さん連れでの参加があるとうれしいなと思っています。

かつて海の日は、夏休みモードへの切替えの日だったのですが・・・・

(松山東雲 相馬)


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心太・水鉄砲・ビニールプール・・・

次週になるのですが、香川県のある市の保育士会に伺って、新しい保育指針についてお話をすることになっています。先月一度大まかなことを話しているのと、今回は保育士さん+栄養士さんや調理師さんたちも研修に参加されるということなので、食育についても触れて欲しいと言われています。

そのことと関係あるのかどうかなのですが・・・
四国に来てから、道の駅などの地元の特産物を売っているところをのぞいていると、夏場はテングサがよく売られていることに気づきました。
そこで、この夏は一丁、手作りのトコロテンを作ってみようと思い立ったのですが、トコロテンを突き出す道具がどこに売られているのかが分かりませんでした。
そこで、先日東京に帰った時に東急ハンズでプラスチック製のトコロテン突きを購入してきました。
(後日、松山に戻ってから、近くのホームセンターに行ったら、昔ながらの木製のものが売られていました。)

テングサを100グラム購入し、毎日トコロテンを作っています。
100グラムで、相当作れます。
何度か繰り返すうちに、喉越しのよいトコロテンの固さもわかってきました。
西日本では、三杯酢だけでなく黒蜜でもよく食べると聞いたので、黒砂糖も購入して自家製黒蜜も作ってみました。
個人的な好みですが、純米酒や軽めのワインには、高知のポン酢でトコロテンが最高です。
四万十の青海苔をトッピングしてみたらどんなだろうと思います。
黒蜜と白玉を合わせると、上品なドルチェです。

今週末は、学生会主催の清涼祭(夕涼み会)があります。
そこで私も、急遽なのですが「心太屋」を開くことにしました。
ホームセンターで新たに購入した天突きと、附属幼稚園の先生たちがお持ちのものも合わせて、「自分でにゅっと!やってみよう!」というトコロテン屋さんです。
東京の自宅からは、浴衣と下駄も持って来ました。

考えてみると、秋田のそれも山のほうで育った私は、子どもの時にトコロテンを食べた記憶がありません。
テングサなんて売っていなかったと思います。
やはり、海に近い地方の食文化なんでしょうね。
地域の食文化との出会いって面白いですね。


さて、キャンパス内の子育てひろば「たんぽぽ」でも水遊びが始まります。
今日は、昨年しまっておいたビニールプールの様子を見るのも兼ねて、キャンパスの中庭で膨らませて水をためてみました。
ビニールの劣化などは無いようでした。
そこで、今日の午後の2年生のゼミは、水を使った遊びをやってみました。
牛乳パック・発泡トレイ・割り箸・輪ゴムで動力船を作ったり、テーブルの上に載せたプリンカップを、ペットボトルのキャップに千枚通しで穴を開けた水鉄砲で、両側から水を掛け合い、相手側に落とした方が勝ちというゲームをやったり。

このゲームは、東京フレンドパークでホンジャマカがエアホッケーをやっていますが、あれのウォーター版です。
テーブルの上にブルーシートをかぶせ、両サイドからカップが落ちないようにBブロックを長くつなげたものを、物干し竿用ピンチ(洗濯バサミの幅の広いもの)でテーブルの両端に固定します。
(ブルーシートでなくてもいいのですが、テーブルが直接ぬれないように、ビニールクロスなどで覆っておくことをオススメします。テーブルの合板が水を吸い、直射日光で乾くときに合板が剥がれてしまいますので・・・)
テーブルの長辺にBブロックが固定されていますが、短辺はオープンになっているので、水の勢いでカップを推し進めると、最後はテーブルから落っこちるわけです。

今回は、3対3のチーム対抗で遊んでみました。
結構盛り上がりました!
初めは、「濡れるんじゃない?」なんていってましたが、ゲームが始まるとお構いなしにピュー!
今日は特に暑かったので、水に濡れると気持ちいい!も味わえました。

2週間後のオープンキャンパスで、参加した高校生と附属幼稚園の園庭でこれで遊んでみようと思っています。
ゼミ生は、その時のスタッフでもあるので、今回は事前にそれを体験しておくという意味もありました。
次週のゼミでは、作り方や遊び方を模造紙に書いたり、作っていく途中のプロセスが分かるような展示物を作ることを課題にしました。
そして、それをそのまま、保育所実習の指導案作成の素材にし、他の2年生全員にプレゼンテーションさせる予定です。
できたら、実際に実習中に子どもたちと一緒に楽しめたらいいですね。

遊んでいる相馬ゼミの様子を見ていたのか、後で他のゼミの学生がやってきました。

「今度、ボタンティアクラブの活動で、小学生と水を使った遊びをすることになっているんですけど、私にも水鉄砲の作り方を教えてくれませんか?」

「子どもの握力を考えると、ペットボトルよりマヨネーズの方がいいけど、最近の円柱型でないやや平べったい食器用や家庭用洗剤の容器もそのまま使えていいし、でも、何より子どもたちとやるには数を集めないといけないから、今だったら「生茶」だね。小栗旬くんがパンダの指人形でやってるでしょ」

「あー、なるほど。キャップに穴を開けるのは危険なので、こちらであけておいたほうがいいですかね?」

「何年生が来るの?」

「1年生が多いです」

「もし、子どもにやらせたいとしたら、キャップを粘土に一度押し付けてから上から両手で千枚通しを使わせると怪我しないって言う方法もあるけど、今度は千枚通しが沢山必要になるよ・・・」

「なるほど・・・ありがとうございました」

なんということもないやりとりだったのですが、私にはその学生がとても成長したなあと感じられたのでした。
「子どもが自分でできるようにしたいけど安全面を考えるとどうなのかなあ」という思考をめぐらした、ということが伝わってきたからです。


さて、清涼祭では、そのビニールプールは、西瓜冷やし用として使われることになっています。

(松山東雲 相馬)

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土曜日の補講・・・

今日は、女子大学の2,3年生対象の「保育内容人間関係」の補講をしました。
2週間の保育所実習期間の分の補講です。
私の授業は5限だったのですが、3、4限にも別の補講があり、学生さんたちにとっては土曜日の午後いっぱい授業をしていたわけです。
実は、3、4限は同僚の高杉先生の授業だったので、相談をして、同じVTRを使って、それぞれ違う切り口で授業をしてみようということになりました。
文部科学省が作成した新規採用教員研修用VTR「こんなことがおこったら」を使い、私は「遊びの中で育つ人とのかかわり」の切り口で授業をしたわけです。

映像は、都内の幼稚園の4歳児クラスの6、7月の様子です。
そして、実は、当時のその園の研究紀要に、その後修了までの2年間の記録も残されているのです。(高杉先生が、当時、園内研講師としてその研究に携わったため)
そこで、映像を見た後に、映像に出てきたクラスの2年間のエピソード記録を印刷したものを配布して読みました。

まず、授業の最初に、「遊びの中で育つ人とのかかわり」の中でも、特に基本的なこととして「自分の思いを出すこと」「自分の気持ちを抑えること」「友達の気持ちに気付くこと」の3つにおきました。
映像とその後のエピソード記録を見ていくと、遊びの中でその3つのことを経験している様がよく伝わったように感じます。

このVTRは、以前、他の学校での授業でも使用したことがあるのですが、私にとっては使いにくいVTRのひとつでもありました。
映像を見ても、そこで幼児が経験していることが見えてこないし、「たいへんな子がいると先生もたいへんだなあ」といった感想しか出てこなかったからです。
しかし、2年間のエピソード記録も合わせてみていくことで違ってくるのです。

映像では、2年保育4歳児2クラスの幼児たちが登場します。
モノの取り合いの場面がいくつか出てきます。
そしてエピソード記録を読んでみると、最初に出てきた幼児だけが6月に転入園した幼児であることがわかります。
モノの取り合いをしながら「ボクが最初に使ってた」と自分の思いを言葉に出している場面があるのですが、
その幼児の視線を見ると、取り合いの相手ではなく、担任の先生に向かって言っていることが分かります。
その幼児たちは、4月に入園しているのです。
幼児の視線に着目して映像を見ることで、たった2ヶ月間の違いですが、担任と幼児との関係性が異なっていることが見えてきます。

さらに、エピソード記録を読み進めていくと、転入園してきた幼児の「こだわり」が、友達と織り成す生活の中で輝きはじめていく様が伝わってきます。
そして、
「振り返って考えてみると、映像の中の「モノの取り合い」の場面もやはり、その幼児なりの何らかのこだわりがあったのではないか?」
「しかし、その時点ではその幼児が抱いているイメージが伝わらなかったのだろう」
「友達との遊びの中で、子どもの思いやイメージが伝わり受け止められていくときには、介在しているモノによるところが大きい」
ということも見えてくるわけです。

もちろん、大学2年生ではここまでの読み取りを自分一人でできるわけではありません。
「学びあい」が必要なのですが・・・まだまだ、映像の場面に注目させたり、前後のエピソードを関連付けて説明したりする形で授業を進めていて、学びあいにはなっていません。

思い返してみると、私が学んだ大学は2部だったこともあり、社会人がたくさん同じ授業にいました。
そうすると、人生経験分だけ注目するところが違うので、(長い方が良いというばかりではない、という意味も込めて)自然と「学びあい」が生じていたように思います。

せっかくよい教材があったのですが、まだまだ授業としては不十分、を感じています。

(松山東雲 相馬)

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公務員試験勉強会

授業の空き時間で、公務員試験を受験する学生の面倒を見ています。
といっても、週一回金曜日の夕方、問題を渡してやらせてその解説をするだけですが・・・。

私の出す問題は、保育士の資格試験や幼稚園教諭の資格認定試験の過去問が中心です。
市販の問題集を共同研究室に用意してあるので、学生はそれを借りて個人的に勉強しているようです。

過去問は以下のサイトでごらんいただけます。

全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/

文部科学省教員資格認定試験
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/nintei/main9_a2.htm

問題の質としてはかなり難しいと思いますが、問題の傾向や設問のタイプをとらえるには良いと思います。
上記のサイトでは問題と正解が公開されていますが、解説はありません。
何故それが答えなのかは、自分で勉強する必要があるのですが、短大生ですとまだ履修していない内容も多く含まれているため、ほとんどチンプンカンプンのようです。


先週は所用があったため、問題と回答だけ渡して各自やらせたので、今日はその解説編でした。
今回は、音楽と絵画制作に関する知識を問う問題です。
その中に「染め紙」に関する問題があったのですが、数日前、空き時間にその学生たちに染め紙をやらせてみたので、理解が早かったようです。
他には、各種の版画的技法について、版の断面の共通性を問う問題でした。
エッチングとかマーブリング、紙版画、ステンシル・・・
音楽については、「繰り返し記号」「音階」「音程」「和音」に関する問題でした。
移調に関する問題が一番説明が難しかった・・・
フラットが3つある楽譜を長2度上げて演奏すると、楽譜のこの音符はキーボード上ではどこになるか?
それは、何長調?

ハトニイホロヘハ、ヘロホイニトハって憶えるんだよ・・・フラット3つが何長調かって言うと、へ、ロ、ホ・・・変ホ長調!
で、長2度上だから、今度はイロハニホヘ・・・ほら、ヘ長調でしょ!

音楽理論を説明してくれるサイトがあるので紹介します。

http://musical-grammar.com/index.html

保育指針の「内容」に関する問題は、19年度までの過去問は現行指針(12年版)を基にしているので、年齢別の内容の違いを問う問題が多かったのですが、20年度の問題はどうなるのでしょう?
新保育指針を基にした問題が出るのでしょうか?
このあたりは、今年度受験する学生には、悩ましいですね。
新指針の内容については教育要領との整合性が図られましたから、これまで幼稚園の採用試験で扱われた問題のようになっていくのではないかなとは思いますが。


(松山東雲 相馬)

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スタートカリキュラム

先日、小学校の新学習指導要領の解説について書いたところ、個人的にメールをいただきました。

その方が勤務されている地域でも幼児教育振興アクションプログラムが策定され、移行期のカリキュラムについても検討がされ始めたそうです。
そこで、最近「プレスタディ」という言葉が使われるようになったということです。

「プレスタディ」は、数年前に文部科学省の研究開発学校として幼小連携に取り組んだある校・園で使われたのが初めだと思います。
その後、佐賀市教育委員会が作成した「幼保小接続期のプログラム」のなかにも、登場しました。
このプログラムは、5歳児の12月から小学校1年の5月までの6ヶ月間を、幼稚園・保育所の期間を「プレスタディ・えがお」とし、1年生になってからを「ソフトプログラム・わくわく」とネーミングしています。
詳細は、佐賀市教育委員会のサイトでご覧ください。
秋田喜代美先生のコメントも読むことができます。

http://www.city.saga.lg.jp/contents.jsp?id=12544


さて、以前、相撲に興味をもった幼稚園の年長さんとその家族の「相撲にまつわる探求の物語」を紹介しました。

「クリスマスに大銀杏?」
http://kodomotohoiku.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_8593.html

その子も1年生になり、まもなく小学生として初めての夏休みを迎えます。
最近の様子をお父さんから伺いました。

「算数は、相撲のおかげで、15までの数は完璧でした」
「そうだよね、7勝8敗とか11勝4敗とか、15になる組み合わせには強いだろうね」
「国語で、ね、のつく言葉をさがして書くっていうのがあったんですけど、ねこだまし、って書いてたそうです」
「決まり手だ!さすが!」

「でも、小学校に行ってから、おなかがすかないようです」
「へえ」
「幼稚園の時は遊びまくってたからおなかがすいてたのに、学校では活動量が少ないんでしょうかね」
「なるほど、イスに座っている時間がほとんどですからね」
「最近は食も細くなってきたようです」
「あらあら」
「小学校の給食って、これだけは必ず食べるっていうのが先にあるらしくて、おかわりは沢山あるんですけど、最初の量がものすごく少ないらしいんですよ」
「そうみたいですね、食の細い子が多くなってきていて、そこに合わせて指導せざるを得ないのかもしれませんね」
「でも、それって逆のような気がするんですけど・・・」


先日、柴崎正行先生が松山で講演をされたとき、一番強調されていたことが
「外で、体を十分に動かして遊ぶこと」でした。

体を動かして遊ぶと、おなかがすく
体を動かして遊ぶと、疲れるので眠くなる
つまり、今の子どもたちにとって問題となっている、食や睡眠のリズムが回復されていくのだと。

さらに、「外で」というのが大事で
外で遊ぶと、汚れる
外で遊ぶと、自然環境に触れる
つまり、手足が汚れたら洗う、衣服が汚れたら着替える、といった生活習慣も自然と身につくし、自然環境とふれ合うことで生命に対する感動や思いやりの心が育つ機会にもなるのだと。

食や睡眠のリズム・生活習慣については、もちろん保護者に一義的な責任はあるのだが、保育所や幼稚園にできることがある。
それは、子どもが十分遊ぶことができるようにすることだ。
日中の多くの時間を子どもたちは園で過ごしている、その時間、十分に体を動かして遊んでいれば子どもは夜になれば眠くなる、親だって眠たがっている子どもを無理やり夜遅くまで連れまわったりしなくなるでしょう。
口先・手先ばかりの保育になっていませんか?
と、柴崎先生は強調されていました。

接続期のカリキュラムを考える時も、基本はここにあるのではないでしょうか。
小学校のスタート時期も、戸外で体を十分に動かして取り組む活動が中心にあると、おなかがすいてよく食べよく眠り、生活リズムが整ってきて次第に学校生活にも十分耐えうる体力もつき・・・

現実には、このあたりがすっとばされていることが多いのではないか、と、1年生のお父さんの話を伺って感じました。

(松山東雲 相馬)


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七夕・・・

明日の午後、しののめ広場たんぽぽでは、七夕の笹飾りをします。
ある大学職員の方のご自宅の竹藪から、笹竹を数本運んでいただけることになりました。
枝を切り落としておきますので持ち帰って、ご自宅でも笹飾りを楽しんでください。

そこで、相馬ゼミでは短冊にするための「ビー玉コロコロ」と「染め紙」などを楽しみました。

染め紙の材料としては、これまで障子紙を切って使っていたのですが、今回よい物を見つけました。
「テンプラ敷き紙」です。
正方形よりは1.5センチほど長辺が長いのですが、ほとんどそのまま使えますし、何より水を染み込ませても耐久性があります。
ロールの障子紙は、何より切らなければなりませんし巻き癖もついています。
テンプラ敷き紙オススメです!
私がパッケージショップ(業務用のいろいろなものを売ってますよね)で買ったのは100枚入りが230円でした。5000枚単位ですと1000円~2000円くらいのようです。

今回は、染め紙をして乾かした後、彦星・織姫の着物として使うために、正方形にカットしました。
切り落としは、紙縒り(こより)になりました。

「折り染め」・・・紙をジャバラに折って、一度全体を水に浸します。水分をよく絞ってから角を絵の具に浸します。3色くらい色をつけたら、また水分を絞ります。ペーパータオルがあると便利でした。
「グジャグジャ染め」・・・規則正しく折ると幾何学的な文様になりますが、適当にグジャッと絞ると、絞り染めの風合いが出ます。

染めたあと紙を広げますが、この時に、電話帳を数冊用意しておくと便利です。
タウンページですね。古くなるとNTTが持っていってくれますが、作品の乾燥用に便利です。
数ページに1枚の割で間にはさんでいきます。
少し時間がたったら、新しい電話帳にはさみなおすと乾燥は速いです。
いつまでもはさんでおくと逆に乾燥しません。

例えば、幼稚園でする場合で考えてみると・・・
午前11時くらいから始めて、30~40分くらいやったとします。
そのままお弁当や給食の時間になるでしょう。
その間1冊目の電話帳に挟んでおき、早くお弁当が終わった子と一緒に新しい電話帳にはさみなおします。

午後の遊びの片づけが早く終わった子に、電話帳の中から染めた紙を出しておいてもらうとよいでしょう。
その頃にはかなり紙がパリッとしてますから扱いやすいはずです。
お帰りの前にはほとんど乾いていて、どんな作品になったかクラスのみんなに紹介できます。
翌日には、染め紙を使って何か別のものを作るという活動ができるはずです。

Aちゃんがした染め紙をAちゃんが使って何か作る、という場合、染め紙を電話帳にはさむときに名前をどうするかの工夫が要ります。
電話帳を数冊用意できれば、厚紙を細長く切って名前を書いておいて一緒に挟み込んでおくとよいでしょう。
そのページの近くにその子の作品があるようにすればよいわけです。
でも、この手は、年長さんにしか使えないかもしれません。なので私は、ページに赤ペンで名前をなぐり書いていました。
電話帳から出してしまった後は、個人別のファイルがあるといいですね。
クリアファイルに名前を書いておいて挟み込んでしまえば、誰のものかわからなくなることは防げそうです。


ビー玉コロコロは、お菓子の空き箱の中に、B5の半分くらいにカットした色画用紙を置き、その上を絵の具に浸したビー玉を転がすと、絵の具の跡が残ります。
短冊にするには、乾燥後そのまた半分にカットして使います。

絵の具は、アクリルガッシュを使いました。
手元に白のガッシュが無かったので、白はポスターカラー(近所のスーパーの文具売り場にあったチューブのバラ売り)を使ったのですが、色画用紙との馴染みが微妙に違いました。
アクリルガッシュのほうがビー玉が転がるときに絵の具の伸びがよく、その上乾燥が速いのでくっつきにくいようです。
ポスターカラーには、糊が含まれているそうですから、その関係なのかもしれません。

Image_188


彦星・織姫の顔は、学生さんたちが描きました。
夏の夜、ボートに乗ってデートです!

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七夕の願いは・・・

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染め紙の残りで、網飾りです。
(画像をクリックすると拡大します)

(松山東雲 相馬)

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新小学校学習指導要領解説を読んだ!

7月1日に公開された小学校学習指導要領解説に目を通してみました。
幼児教育(つまり幼稚園・保育所・認定こども園)に関連した記述だけを、抜粋してみましょう。
長文です。

まずは、「総則」
「合科的・関連的な指導」について、保・幼・小の連携・接続に関連して、次のような記述があります。
******************************************************************************
学習指導要領では,合科的・関連的な指導について,総則におけるこの規定のほか,国語科,音楽科及び図画工作科において「低学年においては,生活科などとの関連を積極的に図り,指導の効果を高めるようにすること。」とし,生活科において「国語科,音楽科,図画工作科など他教科等との関連を積極的に図り,指導の効果を高めるようにすること。特に,第1学年入学当初においては,生活科を中心とした合科的な指導を行うなどの工夫をすること。」とそれぞれ示している。このように,低学年では特に生活科を中核として合科的・関連的な指導の工夫を進め,指導の効果を一層高めるようにする必要がある。特に第1学年入学当初における生活科を中心とした合科的な指導については,新入生が,幼児教育から小学校教育へと円滑に移行することに資するものであり,幼児教育との連携の観点から工夫することが望まれる。
*******************************************************************************

「家庭や地域社会との連携及び学校相互の連携や交流」について、以下のような記述があります。
******************************************************************************
学校間の連携としては,例えば,同一市区町村等の学校同士が学習指導や生徒指導のための連絡会を設けたり,合同の研究会や研修会を開催したりすることなどが考えられる。その際,幼稚園や保育所,中学校との間で相互に幼児児童生徒の実態や指導の在り方などについて理解を深めることは,それぞれの学校段階の役割の基本を再確認することとなるとともに,広い視野に立って教育活動の改善充実を図っていく上で極めて有意義であり,幼児児童生徒に対する一貫性のある教育を相互に連携し協力し合って推進するという新たな発想や取組が期待される。
*******************************************************************************

次に、「特別活動」の解説を読んでみました。次のような記述があります。
********************************************************************************
(3) 学校生活における集団活動の発達的な特質を踏まえた指導
特別活動は,集団活動を通して人間形成を図る教育活動であることから,発達課題について理解するとともに,幼児期の発達や指導の状況を理解し,次のような児童期の集団活動の発達的な特質を十分に踏まえて指導する必要がある。
ア低学年
児童は,まず学級生活を中心に新しい生活を始める。小学校への入学当初においては,幼児期の自己中心性がかなり残っており,学校の中の児童相互の関係は,個々の児童の単なる集合の段階にある。また,教師と児童との関係が中心で,児童相互の人間関係は少ない。さらには,行ってよいことと悪いことについての理解はできるようになるが,感情的,衝動的な言動が多く,入学期に小学校生活や集団生活にうまく適応できなかったり,このことによって授業が成立しにくい状況が生まれたりするなどのいわゆる小1プロブレムの問題も生じてくる。
(中略)
そこで,教師は,このような低学年の学校生活における集団活動の発達的な特質を踏まえ,いわゆる小1プロブレムに関わる課題に配慮し,就学前教育との関連を図りながら,例えば,幼稚園教育要領の「人間関係」の領域などの教育や社会性をはぐくむ幼児期の教育との接続を図って,小学校における集団生活に適応できるようにすることが大切である。
(後略)
***********************************************************************************

続いて「生活科」
********************************************************************************
さらには,小1プロブレムなどの問題が生じる中,小学校低学年では,幼児教育の成果を踏まえ,体験を重視しつつ,小学校生活に適応すること,基本的な生活習慣等を育成すること,教科等の学習活動に円滑な接続を図ること,などが課題として指摘されている。そもそも生活科新設の趣旨の中には,幼児教育との連携が重要な要素と
して位置付けられており,その意味からも,小1プロブレムなどを解決するために,生活科が果たすべき役割には大きなものがある。
そこで,これまでも重視してきた幼児と児童の交流等をはじめとした幼児教育との連携を,一層推進することが改めて重要であるとされたのである。
*****************************************************************************
幼児教育から小学校への円滑な接続を図る観点から,入学当初をはじめとして,生活科が中心的な役割を担いつつ,他教科等の内容を合わせて生活科を核とした単元を構成したり,他教科等においても,生活科と関連する内容を取り扱ったりする合科的・関連的な指導の一層の充実を図る。また,児童が自らの成長を実感できるよう低学年の児童が幼児と一緒に学習活動を行うことなどに配慮するとともに,教師の相互交流を通じて,指導内容や指導方法について理解を深めることも重要である。
*******************************************************************************
⑤幼児教育及び他教科との接続
幼児教育との接続の観点から,幼児と触れ合うなどの交流活動や他教科等との関連を図る指導は引き続き重要であり,特に,学校生活への適応が図られるよう,合科的な指導を行うことなどの工夫により第1 学年入学当初のカリキュラムをスタートカリキュラムとして改善することとした。
*******************************************************************************
また,幼児教育から小学校教育への円滑な接続を図る観点から,入学当初においては,生活科を核とした合科的な単元を構成したり,新一年生の体験入学の際に,児童が幼児と交流する学習活動を設定したりすることも考えられる。
その際は,幼稚園や保育所などとの連携や全校的な協力体制をとれるようにすることが大切である。
**********************************************************************************
今回の改訂において加えられた,「第1学年入学当初においては,生活科を中心とした合科的な指導を行うなどの工夫をする」とは,上記の第3と関連が深い。児童の発達の特性や各教科等の学習内容から,入学直後は合科的な指導などを展開することが適切である。例えば,4 月の最初の単元では,学校を探検する生活科の学習活動を中核として,国語科,音楽科,図画工作科などの内容を合科的に扱い大きな単元を構成することが考えられる。こうした単元では,児童が自らの思いや願いの実現に向けた活動を,ゆったりとした時間の中で進めていくことが可能となる。大単元から徐々に各教科に分化していくスタートカリキュラムの編成なども効果的である。
このように総合的に学ぶ幼児教育の成果を小学校教育に生かすことが,小1 プロブレムなどの問題を解決し,学校生活への適応を進めることになるものと期待される。
入学当初の生活科を中核とした合科的な指導は,児童に「明日も学校に来たい」という意欲をかき立て,幼児教育から小学校教育への円滑な接続をもたらしてくれる。
***********************************************************************************
こうしたことから,指導計画の作成に当たっては,一人一人に即して個別性と協同性の両面にわたる観点から児童の実態を的確に把握し,個々の児童に対応した指導ができるようにすることが大切である。
そのためにも,一人一人の児童が,これまでどのような自然に触れる活動や体験を行ったことがあるか,動物を飼ったり植物を育てたりした体験はあるか,地域の様子や人々への興味や関心の向け方はどうか,生活上必要な習慣や技能をどの程度身に付けているか,家庭や地域での生活や友人関係の実態はどうか,言葉や絵等による表現力の育ちはどうか,集団による活動の体験をどの程度もつか,学習を進める上で特別な困難はあるか,などについてあらかじめ的確に把握する必要がある。これらのことが,指導計画に反映されて,はじめて一人一人の活動や体験が充実したものとなり,その広がりや深まりが期待できるのである。
このように,児童の実態を把握するに当たっては,日常の姿にとどまらず,家庭をはじめ,幼児教育を担う幼稚園や保育所などの協力を得ることも大切である。その際,直接の聞き取りや調査用紙によるもののほか,幼児教育にかかわる施設等を訪問して,指導に当たる人々との交流を深め,実際の保育や教育内容,指導方法などの理解に努めることも大切である。
なお,今日の学校教育が対応すべき課題となっている,発達障害のある児童をはじめ,特別に配慮を要する児童の実態把握と理解も大切である。学習上の障害や困難を適切に把握することは,児童へのきめ細かな指導や支援に欠かせないものである。
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さらに,今回の生活科の改訂では,幼児教育から小学校への円滑な接続を図る一環として,児童が自らの成長を実感できるよう,低学年の児童が幼児と一緒に学習活動を行うことなどに配慮することが求められている。また,教師の相互交流を通じて,指導内容や指導方法について相互理解を深める重要性が指摘されていることからも,改めて近隣の幼稚園や保育所など,幼児教育に携わる人々と交流し,協力体制づくりに努める必要がある。その際,幼児と児童の交流が互恵的,継続的,計画的に行われるよう,相互に年間計画に位置付けたり,事前や事後の打ち合わせを行ったりすることが大切である。
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なお,今回の改訂では,入学当初をはじめとした低学年の時期において,生活科が中心的な役割を担いつつ,他教科等との合科的・関連的な指導の一層の充実を図ることが求められている。これは,指導計画の作成に当たって,幼児教育から小学校教育への円滑な接続を図るためには,児童の学習環境についての見直しが必要であるということを示唆している。また,低学年児童の発達は未分化な特徴をもつことから,このような工夫は必ずしも入学当初に限らず,2年間にわたって積極的に行うことが大切である。この場合,生活科だけの指導計画の作成にとどまらず,低学年教育の全体を視野に入れた教育課程の創意工夫が必要である。
幼児教育と小学校教育の接続とともに,2年間における児童の成長や第3学年以上の学習への接続にも留意することが大切である。
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「国語」です。
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生活科や幼稚園教育との関連についての事項
(6) 低学年においては,生活科などとの関連を積極的に図り,指導の効果を高めるようにすること。特に第1学年においては,幼稚園教育における言葉に関する内容などとの関連を考慮すること。

低学年の児童の特性を考慮し,他教科等との関連を積極的に図るようにすること及び幼稚園教育の言葉に関する内容などとの関連を図ることについて示している。
幼児期は体験活動が中心の時期であり,周りの人や物,自然などの環境に体ごとかかわり全身で感じるなど,活動と場,体験と感情が密接に結び付いている。小学校低学年の児童は同じような発達の特性をもっており,体験を通して感じたことや考えたことなどを,常に自分なりに組み換えながら学んでいる。
このような発達の特性を生かし,生活科など他教科等との関連を積極的に図ったり,幼稚園,保育所,認定こども園における言葉に関する内容などを参考にして国語科の指導計画を作成したりすることが必要である。例えば,育成を図る資質や能力を明らかにした上で,教材についても他教科等と関連付けたり取り上げる時期を合わせたりすることが考えられる。
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「図画工作」にも同様の記述がありました。
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(5) 生活科など他教科等や幼稚園教育との関連を図ることに関する事項
この事項は,低学年の児童の表現の特性や傾向を考慮し,他教科等との関連を積極的に図るようにすること及び幼稚園教育の表現に関する内容などとの関連を図ることについて示している。
幼児期は体験活動が中心の時期であり,周りの人や物,自然などの環境に体ごとかかわり全身で感じるなど,活動と場,体験と感情が密接に結び付いている。小学校低学年の児童は同じような発達の特性をもっており,体験を通して感じたことや考えたことなどを,常に自分なりに組み換えながら学んでいる。
このような発達の特性を生かし,生活科など他教科等との関連を積極的に図ったり,幼稚園や保育所,認定こども園での表現に関する内容などを参考にして低学年の題材を検討したりする工夫が必要である。例えば,育成を図る資質や能力を明らかにした上で,題材を選択する時期を他教科等の関連的な題材と時期を合わせることが考えられる。図画工作科の時間につくったものを生活科で紹介するなど,他教科等の時間に使うことや,他教科等における自然や社会などの経験を造形的な発想に生かすことなども考えられる。
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「音楽」にもです。
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(4) 低学年においては,生活科などとの関連を積極的に図り,指導の効果を高めるようにすること。特に第1学年においては,幼稚園教育における表現に関する内容などを考慮すること。

この事項は,低学年の児童の表現の特性や傾向を考慮し,他教科等との関連を積極的に図るようにすること及び幼稚園教育の表現に関する内容などとの関連を図ることについて示したものである。
幼児期は体験活動が中心の時期であり,周りの人や物,自然などの環境に体ごとかかわり全身で感じるなど,活動と場,体験と感情が密接に結び付いている。小学校低学年の児童は同じような発達の特性をもっており,体験を通して感じたことや考えたことなどを,常に自分なりに組み換えながら学んでいる。
このような発達の特性を生かし,生活科など他教科等との関連を積極的に図ったり,幼稚園や保育所,認定こども園における表現に関する内容などを参考にして低学年の題材を検討したりする工夫が必要である。例えば,育成を図る資質や能力を明らかにした上で,題材を選択する時期を他教科等の関連的な題材と時期を合わせることが考えられる。音楽科における歌唱の表現活動において,生活科など他教科等で学習した内容を関連付けることにより,歌詞の表す情景や気持ちをより豊かに感じ取って歌うことができるようにしたり,季節や地域の行事にかかわる活動と関連した音楽表現を工夫したりするなどして,より広がりのある楽しい表現活動を楽しむことも考えられる。
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「総合的な学習の時間」にもちょっとありました。
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また,総合的な学習の時間の年間指導計画の中に,幼稚園や保育所,中学校や特別支援学校等との連携や,幼児・児童・生徒が直接的な交流を行う単元を構成することも考えられる。異校種との連携や交流活動を行う際には,児童にとって交流を行う必要感や必然性があること,交流を行う相手にも教育的な価値のある互恵的な関係であること,などに十分配慮しなければならない。教師,保育者が互いに目的をもって計画的・組織的に進めることが大切である。
なお,学校外の多様な教育資源の協力を得たり,異校種との連携や交流活動を位置付けたりして学習活動を充実させるには,綿密な打合せを行うことが不可欠である。
そのための適切な時間や機会の確保は,充実した学習活動を実施する上で配慮すべき事項である。
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図工や音楽にあるから体育にもあるかな、と思うと無かったりして面白いなあと思いました。
最後「道徳」です。
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(3) 小学校ではよりよく生きる基礎となる道徳性を育成する
小学校における道徳教育は,人間としてよりよく生きるための基礎・基本となる道徳性を育成するところに意義がある。幼児期においてなされる道徳性の芽生えを促す指導を踏まえて,小学校では,人間としてよりよく生きるために必要な道徳的価値や行動の仕方を様々な体験や学習を通して学び,一人一人の基礎的な道徳性を確立していく必要がある。そして,自らの日々の生活や現在及びこれからの自己の生き方に結び付けて考えを深めようとする視点が重要になる。それらは,人間としての生き方の自覚を重視した中学校における道徳教育へと受け継がれていく。
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2 学年段階ごとに配慮すること
(1) 低学年
低学年の段階では,あいさつなどの基本的な生活習慣,社会生活上のきまりを身に付け,善悪を判断し,人間としてしてはならないことをしないことについて配慮するようにする。

この段階の児童は,小学校という全く新しい社会での生活を始めることになる。比較的自由にふるまうことができた幼児期と違って,小学校では,様々なきまりや課題が課せられる。この期の児童に対しては,学校での生活に適応していくとともに,例えば,嘘をつかない,人を傷つけない,人のものを盗まないなど,人としてしてはならないことや善悪について自覚でき,基本的な生活習慣や社会生活上のルールなどが身に付くようにしていくことが求められる。特に,幼児教育との接続に配慮するとともに,家庭との連携を密にしながら,自己のよりよい生活についての考えを深めることなどに結び付く基本的な道徳的価値を繰り返し指導することが大切である。
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生活科の「スタートカリキュラム」がどのように具体化されていくのか、に興味がありますね。

これについては、PDFファイルですが、上越教育大学の附属小・園と上越市立高志小学校の実践例が紹介されています。
ご参考までに。
http://www.gakuto.co.jp/sidouyouryo/pdf/seikatsu1.pdf
http://www.gakuto.co.jp/sidouyouryo/pdf/seikatsu2.pdf
http://www.gakuto.co.jp/sidouyouryo/pdf/seikatsu3.pdf

(松山東雲 相馬)

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社会保障審議会資料

先のエントリーの統計的資料については、社会保障審議会での資料のほうが、わかりやすいかもしれません。
「保育サービス」の範囲が図で示されています。
先にふれた資料は、この中の一部だったようです。

「次世代育成支援に関するサービス・給付の現状(1)」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0321-6c.pdf

これに示されている範囲まで広げると、20.3パーセントはもう数パーセント上がりそうな気がします。
計算してなくてすみません。

(松山東雲 相馬)

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保育サービス利用率

昨日のエントリーで「保育サービス利用率」という言葉がありました。
20.3パーセントを2010年に26パーセントまで上昇させることを目指すというのです。
この「保育サービス利用率」というのがどういう意味で使われているのかわからなかったので、調べてみました。

「新待機児ゼロ作戦」に次のような資料があります。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/05/dl/s0519-4e_0002.pdf

これをみると、2006年度の、3歳未満の児童数が「108万+105万+109万=322万人」
同じく、2006年度の3歳未満の保育所入所児童数が65万人
65÷322=0.2=20パーセント
この資料で、利用率20パーセントとしているので、そういう意味のようです。


というわけで、一番新しい厚生労働省の「保育所の状況(平成19年4月1日)」をみてみましょう。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/09/tp0907-1.html

「年齢区分別の保育所利用児童の割合」という表があります。

19年度の低年齢児(0~2歳) 654,754人 ( 20.3%)
という数字がありました。
下のほうに説明もあります。

(保育所利用児童の割合:当該年齢の保育所利用児童数÷当該年齢の就学前児童数)
ということです。


つまり、「20.3パーセント」という数字が元になっていることを考えると、2007年度に比べて2010年度までには、3歳未満の低年齢児について、保育所(認可保育所です)に入所する子どもの割合をそこまで増やすという目標だというふうに読み取れます。

しかし、ここでは「保育サービス」という言葉が使われています。
「保育所入所児童の割合を26パーセントに」とは表現されていません。
「保育サービス」の中に、認可保育所以外も含まれていくというニュアンスなのだろうと考えられます。

(松山東雲 相馬)

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夏の保育ゼミナール2008

松山東雲短大の保育科では、地域の実践者の皆さんを対象とした研修会として「夏の保育ゼミナール」を毎夏開講しています。

今夏は、宮里暁美さんをお迎えし、「保育実践を語る」をテーマに行います。
宮里さんは現在、お茶の水女子大学附属幼稚園で副園長をされています。

○2008年8月3日(日)10:00~16:30
○松山東雲学園桑原キャンパス
○参加費1,500円(昼食代含む)

宮里さんに依頼するにあたり
「実践を語り合う楽しさが体験できる参加型のものにしたい」
というお願いをしました。

ある程度おおまかにはデザインできているのですが、細かいところについて電話やメールで打ち合わせているのと、そのたびに、

「ワークショップなんだから、ワクワク感がないとねぇ・・・」
「この際だから、午前の部と午後の部を入れ替えて・・・」
「もっと、遊んでしまう方がいいよね!」
「いっそのこと、ダンゴムシレースで遊んじゃうか!」
「じゃ、エモンも松山に連れてって・・・」

と、結局、7月に東京に帰ったときにお会いして細かいところをつめることにしました。
エモンとは、暁美さんの夫、宮里和則さんのことなのですが、ダンゴムシレースについては

http://homepage2.nifty.com/e-mon/index.html

をご覧ください。

というわけで、かなり「遊び」の要素の濃い、それでいて「子どもの面白さ」について発見や共有が生まれるものになりそうな予感がします。

(松山東雲 相馬)


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コミュニティ消失のデザイン

昨日に引き続き、東京大学准教授中原淳さんのブログに興味深いエントリーがありました。
「コミュニティの世代継承と消失のデザイン」
http://www.nakahara-lab.net/blog/
(6月17日のエントリーをご覧ください)

ある企業では、自由なコミュニティ作りが奨励されていてそれは、その企業の組織変革プログラムの一部として位置づいているそうです。
コミュニティ オブ プラクティス による組織変革ですね。
しかし、時間の経過によって、コミュニティ構成員個々のもっている「熱意」に層が生まれてくるのが避けられない。
コミュニティの活動が活発になればなるほど、コミュニティに後から入った人と設立当初の人との間での「熱意」の共有が難しくなってくるというわけです。
中原さんは、こう言います。
「問題は世代を継承し、場合によっては人間関係にしこりを残さず、コミュニティに安らかな死を与えることなのです。」

15年ほど前、私が幼稚園教諭になって4年目、東京の練馬区に異動したときのことです。
たまたまその園の一番近くの児童館や学童保育の職員に、私の以前からの友人がいたために、そことの交流が活発になっていきました。
もちろん、既に交流は生まれていたのです。
その頃、児童館では、小中学生が来ない午前中は幼児とその母親のためのプログラムを盛んにやり始めた頃です。
児童館で母親同士の関係性ができて、そして幼稚園に入園してくるという状況があったからです。
例えば、児童館の太鼓クラブに入っていたお母さんたちは、幼稚園でも太鼓をやりたいと言ってきます。そこで、児童館の太鼓を借り出したりといった形でです。

実は、その当時の児童館の職員の方が、このブログでも時々紹介している「アフタフ・バーバン」のメンバー須貝京子さんなのですが、その須貝さんが、当時こんなことを言っていました。(当時を思い出して、須貝さんっぽい口調で脚色してますが、大意は違わないはずです・・・)

「お母さんたちの関係性を作っていくと、熱くなっちゃうのね。
燃えちゃうのよ。
でも、アツクなっていくプロセスを経る体験て、子育てしている母親には貴重な体験じゃない。
初めての社会参加みたいな。
で、1年たつとサークル活動みたいになってきて、新しいメンバーも入ってくる。
そうすると、アツ過ぎてついてけない人も出てくるのよねぇ。
ヤメタインデス、みたいな相談も出てくるわけじゃない。
で、最初からいたメンバーは、どうして?ってなるんだけど、その人たちは、立ち上げ当初のメンバーが経験していることを経験してないわけ。
大体、幼稚園入園前の子育て期間中の親子が対象だから、メンバーの在籍スパンとしては長くて4年位だと思うの。
そうすると、一つのサークルはそれくらいで消えていかないと、世代交代した時に、次の世代が、熱くなっていくプロセスを体験できなくなっちゃうのよね!
自然消滅って大事なのよ、ソーマくん!」

須貝さん自身がアツイ人なので、そのそばに近寄った人たちも「自然発火」してしまうのはよくわかります。
で、火がついたら、それが消えないように、フーフーと息を吹きかける人がいるからこそ、コミュニティが続き、魅力を感じた新参者も入ってくる。
しかし、児童館で生まれた「アツイ関係」をそのまま児童館の中に置いておくことはできない。
須貝さんが言うには、せっかくできた関係だから、幼稚園につながるといい、ということでした。

でも、幼稚園でも全く同じことが起きていくわけです。
パネルシアター、人形劇、ガーデニングなどの保護者サークルができていきます。
ここで、重要だったのは、「去年やったからといって今年もやるとは限らない」ということの浸透でした。
メンバーが入れ替わるから、また新たに、できれば少し違ったことをしてそのことを楽しんで欲しい、というメッセージを送ることでした。

何かをするということは、お金も関係してきます。
予算的な考え方をしていくと「やらなければならない」になってしまうので
「やりたいことができたので、これだけのお金が必要です」と相談に来てもらい、「結果的に今年度はこれこれをしたのでお金はこう使いました」と報告してください、という決算的な考え方をしてもらうというのも大切なことだと思います。
これについては失敗事例もあります。
保護者の自主的なコミュニティができてきたとき、父母会やPTA組織などの活動として位置づけてしまうと、「年間事業計画」「予算案」といったものに組み込まれてしまい、それが数年繰り返されると、園側ではコントロールできなくなるのです。
コントロールできなくなるというのは、既に活動が停滞しているし、更には、していることの意味を構成員が感じとれなくなっているのもかかわらず、それを終えることができなくなるのですね。
これをくずしていくには、相当なエネルギーが必要です。
というか、でした。

(松山東雲 相馬)


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組織理念と幸せの感染力

何度か紹介している、東京大学の中原淳さんと埼玉県の公立小学校の先生岩瀬直樹さんのブログ
「NAKAHARA-LAB.NET」と「いわせんの仕事部屋」ですが、
今回、岩瀬さんが中原さん主催の「Leaning Bar」に参加された感想をアップされています。

先日、私が講師として参加した研修会で語りきれなかったこととも、密接に関連していますのでご紹介します。

中原さんの6月のLeaning Bar は
「組織が大切にしている価値観や理念といったものをどのように広めることができるのか?」
がテーマでした。
http://www.nakahara-lab.net/blog/
(6月14日をご覧ください)

岩瀬さんが、リクルート ワークス研究所 Works編集長の高津尚志さんの話を聞いての個人的なメモとして書かれているのが
http://d.hatena.ne.jp/iwasen/
(6月13日をご覧ください)

私自身、深く考えるところがありましたので、岩瀬さんの文章を少し引用させていただきます。
**********************************************
ボクが高津さんにした質問、
「もしお子さんを公立に通わせるとしたら、どんな先生に担任してもらいたいですか?」
という、なんとものんきな質問に、高津さんはこんな回答を下さいました。
「先生たちが幸せそうにしている学校に行かせたい。先生という仕事を愛していたり、子供を大切に思っていたり。幸せには感染力がある。子供たちにも伝わっていく。先生が幸せそうにしていれば、きちっとした理念があると推定できる。」
中原さんからは、
「幸せそうにしてますか?」
ボクは幸せだけど、それがちゃんと表に出ているかなあ。
***********************************************

「幸せの感染力」・・・字で読むと別のイメージが出てしまいますが
「シアワセ ノ カンセンリョク」・・・音で聞くと、濁音がないせいか、すっきりとした言葉の響きがあります。
いい言葉ですね。
「物語」を予感させる言葉です。

(松山東雲 相馬)


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讃岐うどんはやっぱりうまい!

今日は、香川県のある市の保育士さんたちの研修会に、講師として呼ばれて行ってきました。
来月ももう一回あって、改定された保育指針について解説するのが与えられた課題でした。
改定に至るまでの経緯や改定のポイントとなることをお話ししました。

最後に、フロアの方から「子どもの最善の利益の尊重」についての質問をいただきました。
このことを保護者にどう伝えるのかが難しいとのこと。

この言葉は、児童憲章にまでさかのぼる児童福祉の理念ともいえる言葉です。
理念を直接伝えるのは難しいなあ、と思いながら、どうお答えしようか考えました。

私が、クラスの担任をしていたときのエピソードでお話したのですが・・・
「お母さん、もしかして○○君って、ブランコに乗せたことないの?」
2年保育で入園してきた男の子が、ブランコに座って「先生、動かないよ」と言ってきたのでした。
まあ、その後2年間でいろいろあって、その子もそれなりに成長して卒園していったわけです。
結果的に、私も保育者として成長する契機となった2年間でしたし、そのお母さんからも親として成長できたということを卒園の時に語っていただけました。
しかし、最後に「実は、あの言葉、ちょっとショックでした」とお母さんが言ったのが、2年前の入園してしばらくしてのブランコの一件の言葉、だったのです。

子どもの最善の利益の尊重・・・子どものために、子どもにとってよかれと・・・これって、親にとっては「責められてる」ニュアンスがまとわりついていますよね・・・私だって、子どものこと考えてないわけじゃない・・・先生はそう言うけど・・・的な
改正教育基本法では、家庭教育について、「第一義的な責任は家庭にある」と規定されているように、「子どもの最善の利益の尊重」の一義的な責任は親にあるでしょう!のような「聞こえ方」がするのではないか?
実際、私は親に向かってそう言っていた、ということです。

今回は、うまく説明できなかったのですが・・・
親も、子も、そして保育者も育ち合える関係ができることが大事だということを言ったのです。
で、本当は、親自身が「子どもの最善の利益の尊重ってそういうことだったのか!」と気付けることが大切なのだということなのですが、そのことが伝え切れませんでした。
そしてさらに大事なのは、気付いたのは自分だ!と思えることです。
自分で気付いたことは、きっと自分でそのことを大切にしていくと思うのです。
園が「育ち合い、学び合い」の共同体になっていけるかどうかは、実はこの点にあるのではないか?と思っているのですが、そのあたりが、今日は伝え切れなかったなあと思います。
(実はそこにもジレンマがあります。こちらが上手に、でも直接そのことを伝えてしまうのか・・・学びの主人公は誰なのか・・・)


あ、今日のタイトル「讃岐うどん」でしたね。
美味しかったです。普通に、その辺のお店の、醤油かけうどん、青ねぎとしょうがだけのが、メチャうまでした!
また来月うかがうのが楽しみです。
(松山東雲 相馬)

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遊びの援助を考える②「先生の真似をして」

短大2年生の「保育指導論」は2クラスです。
今日は、もう一つのクラス。
「実習中、遊びの場面で、今は直接的な援助をせずに子どもの様子を見守るという、担任の先生の動きってありませんでしたか?」
という質問に、手を上げて答えた学生さん。
「縦割りのクラスで、最近入園した3歳児がいて、通園バックの始末とかそれまで年長さんが手伝ってあげてたけど、先生が年長さんに言って手伝わせないようにしている様子がありました。」

「なるほど、でも、これは生活行動の場面だね。今回のテーマは遊びの援助なんだ。でもKさんが手を上げて言ってくれたおかげで、生活行動の場面ではなくて遊びの場面で考えるんだということが皆さんもはっきりしましたね。遊びの場面ではありませんでしたか?」

「3歳児なんですけど、先生の真似をして、絵本を読んでる子がいました」
「男の子?女の子?」
「女の子でした」
「先生が、クラスのみんなに読んであげるよね、あんな感じを真似していたの」
「そうです」
「字を読んでた?」
「字は読めないけど、知ってる絵本で、先生の読む真似をしてました」
「そのとき先生はどうしてたの?」
「特に何もせずに見てたました」
「ニコニコ見てたのかな?」
「でも、すぐに他の子たちが集まってきて、イスを並べはじめたら、先生も絵本を読みました」
「その子が読み終わってから?」
「そうです」

これも、なかなか面白い事例でした。
つまり、

①先生の真似をして絵本を読み語るという「動き」を出した子
「こんなことをしてみたい」という思いやイメージが子どもにあり、「場」や「モノ」などにかかわることによって「動き」が誘い出されれている。ここでは、絵本を誰か相手に見えるように手に持つこと。

②その子の「動き」を見て、先生に読んでもらうときのようにイスを持ってこようと周囲の子が「イメージ」した
初めの「動き」によって、周囲の友達に「新たなイメージ」が想起され、「場」や「モノ」にはたらきかけ、思いやイメージがつながり、遊びに「流れ」が生まれている。ここでは、イスをもって集まるということ。

「場」「モノ」「イメージ」「動き」「流れ」といった遊びの要素となることが表れている事例だったからです。

初めの子どもが出してきた「動き」に対しては、保育者は多分ニコニコと見ていることで、自分の動きを出すことはいいことだよ、と受け止めるメッセージになっていたようです。
さて、子どもたちが集まってきたということに対して、「先生も読んでみる」という動きを保育者が出しました。
このことの意味はどうだったのでしょう?
子どもたちにしてみると、「絵本を子どもに読む」ということは先生がすることですから、その正統な担い手である担任の先生が、子どもの後に自分も読んでみるということで、「とても素敵なことをしているね」というメッセージになったのではないでしょうか?

「聞き出す」ことで、保育のエピソードの細部を思い出す。
このやり方は人数の多い授業ではかなり難しいのですが、このやりとりを経ないと「エピソードを書く」ことは難しいのではないかな、と思っています。

(松山東雲 相馬)


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遊びの援助を考える「むっくりくまさん」

今日の短大保育科2年生の「保育指導論」の授業のテーマは、「遊びの援助を考える」でした。
用意したプリントの事例を元に進めていこうと思っていたのですが・・・
どうやら、この後の授業で小テストがあるらしく、どの学生の机の上にもその授業のプリントが載っています。
(さあ、どうしよう!)

2年生は、先日2週間の教育実習を終えてきたばかりです。
そこで、実習中に経験したことを学生から聞き出しながら、授業を進めていこうと考えました。

「実習中であった場面で、例えば、担任の先生が、ここはもう少し子どもの様子を見ながら待ってみよう、としていた場面はありませんでしたか?そういう場面に気付かなかったかなあ」
とSさんに問いかけました。
Sさんはしばらく考えた後、
「むっくりくまさん、ってあるじゃないですか、あれやってた時・・・」
「むっくりくまさん、むっくりくまさん、あなのなか♪ですか?」
「そうそう、それやってたときに・・・」
「何歳の子達がやってたの?」
「5歳と4歳が混じってました」
「で?」
「先生がわざとつかまって鬼になったんですよ」
(おや?最初にふった質問とは違ってきたかな?でも、もう少し聞いてみよう)

「何でわざとつかまったのかな?」
「何度もしてるうちに、子どもが飽きてきたんやろか」
「飽きてきたのは、4歳児?5歳児?」
「5歳児です」
「なぜ、飽きてきたんだと思う?」
「つかまるのが、同じ人ばかりになってきたからだと思う」
「なぜ、同じ人ばかりつかまるようになったのかな?」
「うーん?」
(やっぱり、質問の意図をとらえて答えたのではなくて、思いついたことを話し始めちゃった、ってことだったようです)

すると、Sさんと同じ幼稚園に実習に行ったTさんが
「反省会の時に、先生がナンカ言ってました」
「なんて言ってたの?」
「5歳の女の子たちが、砂遊びはするけど、こういう遊びはあまりしたがらないって」
「それで?」
「あとは、あんまり憶えていません」

実習生がここでもう少し突っ込んだ質問をすれば、もっと理解が深まったのかもしれません。

つまり・・・
ルールのある遊びで、かつ「走る」「つかまえる」という運動技能が伴う遊びに、5歳児と4歳児が自然な流れの中で混ざり合って遊んでいる状況です。
年齢が違えば、人間関係も違いますし、運動能力にも違いが出ます。
そのため、いつのまにか次の鬼になる人が、同じ子どもたちで繰り返されるようになってきたことが、遊びをつまらなくしていきます。
このことを理解するには、「むっくりくまさん」という遊び自体を理解しておく必要があります。

そのような遊びの状況をとらえた先生は、自分がわざとつかまり、これまでつかまえてもらえていない子どもを選んでつかまえていくことで、遊びの面白さが続くようにしたわけです。

しかし場合によっては、遊びがつまらなくなる状況が出てきた時こそ、遊びがポシャることで子どもたちの中に「気付き」が生まれることがありますから、その場合は、このような援助はしないで「様子を見る」ということもあるでしょう。

しかし、それを選ばないという判断をした根拠が、実はあったのです。
「5歳女児は、外で体を動かして遊ぶ経験が少ない」という実態の読み取りの下に「5歳女児には、戸外で体を十分に動かして、友達と遊ぶ楽しさを味わって欲しい」という願いがあったから、ということになります。

保育者は、今その時の遊びの状況のとらえと、これまでの姿から導き出される子どもへ願うこととがクロスするところで、判断を下し、適時的な援助を選んで行っているのだということですね。

反省会では、このあたりをもっと解説して下さっていたのかもしれませんが、
「作業しながらの反省会やったけん、なんも憶えとらん!」
のだそうです・・・

(松山東雲 相馬)

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青空の下 みんなであそぼう!

松山市中央児童センター主催の「青空の下 みんなであそぼう!」というイベントが、本日、松山東雲女子大・短大の桑原キャンパスで開催されました。
雨の予報でしたが、午前中は青空が広がりました。
女子大こども福祉専攻と短大保育科の学生ボランティアも、36名参加しました。
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芝生広場では、様々なゲームコーナーがあり、市内各児童館のジュニアリーダーのメンバーと東雲の学生とで担当しました。
体育館でも、ボールプールなどちいさな子ども向けの遊びのコーナーがあり、午前午後1回ずつの「ふれあいタイム」では親子で体を動かして遊びました。
東雲のVYSクラブも、コビトに扮装しての出しものをしました。

実は、私もタオルを使った人形劇をしました。
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今日は、学食も営業して、たくさんの親子でにぎわいました。
午前10時から午後2時までの4時間のイベントでしたが、総参加親子が450人を越え、ボランティアスタッフと児童館のスタッフ、さらに大学のスタッフも合わせると550人を越える参加があったわけです。

最後の片付けも予定時間よりも早く終えることができました。
ボランティアの皆さん、本当にお疲れ様でした。
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このイベントは、保育科との共催イベントとして毎年5月に行われてきました。
今年は開催時期を6月にずらしたので、教育実習の時期と重ならず短大保育科2年生がたくさん参加できましたし、女子大こども福祉専攻の1,2年生もたくさんボランティアとして参加してくれました。
遊びに来てくださった親子の中には、しののめ広場たんぽぽで顔なじみのお子さんもたくさんいて、お父さんも一緒に遊びにきたご家庭が多かったようです。

(松山東雲 相馬)

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四国ローカルですが・・・最近のNHKの番組から

去る5月30日、NHK総合の四国ローカル番組「四国羅針盤」で「子どもたちに何をどう教えますか-幼児教育最前線からの報告-」という番組が放映されました。
以下は、NHK松山放送局のサイトの番組紹介から引用です。

「アメリカ人が英語ですべてを指導する保育所。論語や俳句を音読する幼稚園。今、独自の教育プログラムで、子供の持つ才能を早期に引き出そうという保育所や幼稚園が増え、幼児期の過ごし方が大きく変わろうとしている。一方、幼児期の子供との過ごし方を学ぼうという親の動きも広がっている。子育ての方法を学ぶ通信講座が人気を集め、音楽を通して子供とのコミュニケーションを図る取り組みもある。幼児教育最前線の動きを取材。」

幼稚園・保育所とありますが、実際にはどちらも無認可園でした。
このような切り取り方の番組は、いかがなものかと思います。(90年代にはNHKの本局でも同じような番組が多かったのですが・・・)
ある大学の教育学部教授がコメントされていましたが、脳科学の研究成果の進展とグローバルな学力競争がその背景にあるといったようなことでした。
この解説も私的には、?でした。
唯一つの救いは、男性アナウンサーが最後に、「うーん」と唸って「砂場で子どもたちが遊んでいますよね、そこで育まれる創造性、虫取りに夢中になるときの集中力、そういったものが大切ではないか・・・」とコメンテーターに話しかけたことです。
コメンテーターの幼児教育が専門の先生にこそ言って欲しかった一言でした・・・。

さて、同じ日に「ご近所の底力」の再放送がありました。
4月に放映された「育児に悩む母親を救え」というテーマの回でした。
(この再放送もローカルだったのかもしれません)
こちらは、面白かった!
コメンテーターの大日向雅美先生が、子育てのちょっとしたことが「ナマの情報」として伝わっていることがとても大事だ、とおっしゃってました。
この番組は、様々な身近な「困りごと」に対して、コミュニティによるソリューションを提案するという番組で、これまでにも育児・子育てに関することも多く取り上げられてきました。
一方、四国ローカル番組では、子育てアドバイスの「通信講座」でした。
二つの番組を続けてみることで、そのあたりがくっきりして面白かったのです。


さて、今夜のNHK教育、9時30分からの「土よう親じかん」では、「運動ができなくてもいい?」がテーマです。
子どもたちの体力や運動技能の実態から、子どもにとっての「身体を動かすこと」の大切さについて考えるのだそうです。
ゲストも、振り付け師の香瑠鼓(かおるこ)さん(慎吾ママですね)や小学校教師の方だそうです。
羽根木プレーパークも取り上げられるそうです。

(松山東雲 相馬)

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短大1年生保育所見学

この3月末をもって県立の保育専門学校が廃止されたことに伴い、県内の保育士養成施設の連絡協議会で実習時期の見直しが行われ、私たちの大学でも、保育所や児童福祉施設での実習時期が今年度より変わっています。

昨年まで短大1年生は、8~9月の夏休み中に施設実習、11~12月にかけて保育所実習を行っていましたが、今年度より、保育所を10月に、施設を11、12、1月の3期で実習を行うこととしました。

そうすると、保育実習Ⅰの事前事後指導の進め方が大幅に変わることになります。
そこで今年度より、前期中に、近隣の保育園にお願いをして園見学をさせていただくことになりました。
保育実習Ⅰは水曜日の午後2時40分から開講されているので、その時間に1学年を4グループに分けて、毎週1グループずつ保育園に引率して見学させていただきます。

その時間帯は、保育園ではちょうど午睡から起き出してパジャマを脱いだりトイレにいったりした後、おやつを食べるような時間です。
まさに、保育所保育の特徴的な時間帯と言えます。
当初は、保育室の外側から様子を見せていただくだけでもと思っていたのですが、(園長先生のご好意で)学生が保育室内に入ることも許され、「パジャマを脱ぎ着替える場面で手伝ってもらうと助かるわ」と声をかけてもいただきました。

今日は、保育園見学の第2回目でした。
前回は、お昼寝から覚めて目をこすりながら起きてきたら、大勢の大人の姿があって戸惑っていましたが、今回は子どもたちも「また来たの!」と少し慣れていました。

園長先生とチーフの先生から、施設的な特徴についても説明していただき、学生も熱心にメモを取っていました。

これは、園にとっても大学にとっても、地域との連携・交流の一つという位置づけで行っています。
また、この保育園では、園児のお散歩コースにキャンパス内も組み入れてくださり、学生にとってこれまでよりも身近に乳幼児の姿に接し触れ合う機会となっています。

さて、私はといえば、少し後ろから学生の様子を見ています。
(なるほど、あの二人はいつも一緒に行動するんだな)とか
(園長先生が話してるのに、視線を向けていないな)とか
現場に出た時の動きが見えてきます。

見学を終えた後、園長先生からも「あの子は誤解されやすいかも、って思った学生が何人かいましたね」とコメントをいただきました。
「そうなんですよ、学生にとっては子どもが可愛いと実習に対する期待が高まると思いますけど、私のほうは、そういう学生を早く見つけ出すのに役立つなって思いました。ありがとうございました」

さて、2回目の今日は「今回の学生さんは、表情も動きもよかったですね」とのコメント。
多分これは、保育園の子どもたちの慣れもあるし、学生も同級生からの情報を得ているので少し予想できる状況だったということが大きかったように思います。
実習生の評価も、状況との関係性に左右されるのだということも実感できました。

(松山東雲 相馬)

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こども型エンジン

毎年8月の「子どもと保育実践研究大会」ですが、今回私と高杉展さんとで、「保護者との協働」をテーマとした分科会を担当します。
今年の分科会はいずれもワークショップタイプのものを予定しています。

いろいろ考えたのですが、「協働」が生まれてくる時って、メラメラと火をつける人がいたり、やっとついた火が消えないようにそーっと息を吹きかけ続けている人がいたりしますよね。
で、「保護者と協働」するのは園や保育者なのですが、その役割を保育者だけがするのかな?というのが疑問だったのですね。

それが「子ども」だったりするのかな?というより、何か物事が進んでいくときの推進力になっているものの中には、どうやら「こども型エンジン」タイプのものがあるのではないか?という思いが生まれて、そのことを体験してみるというワークショップでもいいかなと、思い付きですけど、考えています。

で、いろいろ下調べしていたらみつけたのが、広告代理店の博報堂さんの「こどもごころ製作所」
http://www.kodomogokoro.jp/
その中の、神田山陽さん(「にほんごであそぼう」に出ていた講談の人)のトークが面白かったのです。
http://www.kodomogokoro.jp/#/relay/kanda/

山陽さんが、40歳にして小学校に再入学したという話なのですが・・・山陽さんのトークは上記のサイトでどうぞ!

私も幼稚園の仕事を辞めて大学院にいた頃、新人保育者時代にお世話になった小学校の先生にお願いして、校長をされている小学校で、週1~2日程度でしたがフィールドワークさせていただきました。
教室の後で授業を見ていたり、校外学習の時に列の後ろを歩いたり、プールの時は泳ぐの苦手な子たちと一緒にプールに入ったり・・・・
そのときに感じたこと・・・こどもはこどものエンジンもっているのになあ・・・そのエンジン使わせてもらって、こどものノリでいけば面白いところにいけそうなのに・・・うーん・・・でした。

思い付きを形にするにはどうしたらよいか・・・私の経験則からいくと、「動いてみる」です。
あっちこっち動いてみると、ヘンなところでつながってあっというまにそうなる、っていうことが多かったので、今回はその手でいってみようかな、と思います。
(今回はって、いつもそうでしょ!という声が聞こえてきそうですが・・・)

松山東雲 相馬


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松山東雲・幼児教育講演会

今日、5月25日、松山東雲短期大学・女子大学主催の「幼児教育講演会」が、柴崎正行先生を講師に開催されました。
事前の申し込みが約350名あったのですが、当日申込も含めて400名ほどの参加がありました。
保育所・幼稚園でほぼ半々でした。

柴崎先生には「幼稚園教育要領・保育所保育指針の改定をふまえた保育実践のあり方」について約2時間お話しいただきました。

まずは、次の二点について、要領・指針両方の検討委員であった立場から解説がありました。
1.幼稚園教育要領改訂の方向性
2.保育指針改定で課題となること

次に、課題となっている「幼児の生活リズムの乱れ」や「協同的な関係を形成する力」「相手に思いが伝わるように話したり、話を聞く態度の形成」といった面については、次にの2点がポイントとなるとのことでした。
1.身体を動かす活動
2.友達と協同的な遊びを展開すること


以下は、柴崎先生の話を伺っての、私の感想です。

経済界や行政の一部からの施設の最低基準の見直しを求める声の中に、園庭がなくても認可園にしようとする動きがあるそうです。
これを許すとすると、子どもにとってというより日本という国にとっても、まさに「取り返しのつかないことになる」ということを声を大にして言っていかなければならない、と感じました。

また、前回の教育要領・保育指針改定から約10年で、「子育て支援」の問い直しが求められていることを感じました。
これまでの10年は、様々な子育てのサポートについて、園が引き受けることが求められてきたと思います。
これからは、地域全体としてどう行っていくのかを、地域のみんなで吟味しながら行っていくことが求められます。
柴崎先生からは、園には「親が子どもの成長に喜びを感じられるように」様々な工夫をすることが求められているということで、いくつかの具体的なアイディアも紹介されました。

また、食育に関しては子どもと保育者の会話の例としてギョーザやピーマン肉詰めの話題が出てきました。
柴崎先生が「あまり適当な例ではなかったですね」とおっしゃっていたので、どんな食材がぴったりかな?と考えました。
同僚の高杉展さんのご家庭では、最近お嬢さんが「シメジ」を気に入っているそうです。
展さんいわく、
「シメジは大きさが不ぞろいだからいいんだよね、赤ちゃんキノコさんだ!とか、大きいの食べた!とか食卓の話題が増えるんだよね」
とのこと。

昨夜のNHK教育「すくすく子育て」では、研究所の仲間である大豆生田啓友さんが出演していたのですが、メインキャストの照英さんに、小さなおにぎりを自分のお子さんに作ったことを自慢されて苦笑してました。
ま、お父さんが食事を作ることが家族の食卓がにぎやかになることにつながるという点では、大事なことかもしれません。

しかし、家族との会話を楽しむ食卓・・・お父さんが夕食の時刻までに家庭に帰れるのかどうか・・・ということに結局なります。
先日公表された総務省調査の「社会生活基本調査」では、帰宅時刻の平均が一番早いのが高知県で18:15でした。一番遅い神奈川県19:28との差は1時間13分!
多くは通勤に要する時間のせいだと思います。
「今日はA代表の試合がある!」と思えば、高知のお父さんはうちに帰って家族と夕食を共にしながら見るけど、神奈川のお父さんは試合開始時刻に間に合わないから途中の居酒屋で見よう、ということになってしまう・・・というのが現実感のある例え話でしょうね。
実際私も、都内に暮らしていた時と愛媛単身赴任とでは、所要通勤時間の差は1日につき約2時間ですから、月間40時間、年間480時間、ということは1年で20日分です!
地方単身赴任は、一年365日が385日になって、20日もお得?

(松山東雲 相馬)

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幼稚園実習2日目の実習ノート

短期大学保育科2年生の幼稚園実習、前期2週間が今週から始まりました。
松山市内での就職を希望する学生の中には、地元に帰らずに市内の幼稚園にお願いして実習をさせていただくことも多いのですが、そんな学生は、その日の実習を終えると大学の共同研究室にやってきて実習ノートを書いていたりします。
昨日も、6時半過ぎに一人の学生がやってきました。
私が共同研究室に入っていくと、いきなり
「先生!、○○幼稚園怖くなかった!」
というのです。
この学生は、学生の間での噂を聞いて実習園に対する不安をもっていたようなのですが、実習が始まってみるとそんなことはなかったというのです。
「ほら、口コミってあてにならないよって言ったでしょう。でも、よかったね。」

さて、彼女は今日の実習ノートを書き始めたのですが・・・
「園長先生が、実習ノート(の指導)はどうしようかねっておっしゃるんですよ」

「どれどれ、昨日の分のノート見せてごらん」
見てみると、その日の実習のねらいが記入されていません。
一日の流れに沿って「幼児の姿」「教師の援助」「実習生の動き」「気づいたこと」が記入され、最後に一日を振り返っての反省が記入されています。

「昨日の実習のねらいが書いてないね」
「そうなんです、先生に言われたので今日は書きます」
「自分で立てた実習のねらいに対応して、一日の振り返りが書かれていると、読むほうもわかりやすいんだよ」

「逆に、振り返りを読むと昨日の実習のねらいは、3歳児の一日の生活の流れを知る、っていうことになるのかな。そうすると、今日は、3歳児の一日の生活の流れは一応は把握したわけだから、自分でもそう動こうって思った場面があったでしょう?どんな場面だった?」
「うーん?あ、外で遊んでから保育室に入る前にトイレに行って手を洗ってその後お弁当になりました。手を洗っておいでって声かけました。」
「そしたら、3歳児さんたちはどうだった?」
「はーい!って手を上げて、可愛かった!」


「それはね、あなたは子どもを動かしていたんじゃないんだよ。実際は動かしていたわけなんだけど・・・そうじゃなくて、3歳児の5月って園にも慣れてきて外遊びもたくさんして遊びに満足するじゃない、そうして次はお弁当だって言うときに、トイレに行って手を洗って気持ちよく次の生活に移っていくって大事だよ、そうすると気持ちいいよね、っていうことを子どもたちに伝えていたんだよ。」
「ふーん」
「だから、今日の実習のねらいはどうなる?」・・・・

というわけで、その日の実習のねらいは「3歳児の一日の流れに応じた教師の必要な援助を自分でもやってみる」といった感じなりました。
すると
「先生、いちいち気づいたことを書いてたじゃないですか、そうじゃなくて環境構成を書いた方がいいよって担当の先生がおっしゃるんですよ。」
「それはとてもいい指導をしていただいたね」
「どうやって書いたらいいんですか?」
「園庭から帰ってくる子達に声をかけた場面があるよね。そのとき自分はどこに立ってた?」
「3歳の部屋はここにあって、入り口の靴箱がここで、ここに立っていました。」
「トイレはどっちの方向?」
「3歳児用のトイレはここにあって、子どもはこっちに流れていって・・・」
「それを書くんだよ。そこが、外で遊んで満足して帰ってきた子どもたちの気持ちを受け止めながら、次の生活に移っていく時に、手を洗ってさっぱりと気持ちよくなろうねっていうメッセージを送ることができる場でしょう。環境図を描くとそういうことがわかってくるんだよ」
「あ、そうか」
「一日を振り返って、そういう気づいたことを書くんだよ。で、例えば、「本日の実習のねらいについて」ってまず書いて、少し段を下げて、「外遊びを終えてトイレ・手洗いを促す場面で」、とか小さい見出しを書いてから書き始めるといいよ」

実習生全般に言えることですが、「一日の感想・反省」の部分は、一旦全部読んでみないと、何が書かれているかわからず、その上、全部読んでも、この実習生は一体何を言いたかったんだろう?となることが多いのです。

事前指導では、そのあたりを伝えてはいるのですが、やっぱりINPUTからの学習は定着率が悪いようです。
伝えるだけではダメで、OUTPUT、つまり「書いてみて」それを修正してまた「書いてみる」ということの繰り返しの学習が必要だったかも知れません。

「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返すほうが、脳回路への情報の定着がよい」という研究成果があるそうです。
日経BP社の、池谷裕二氏の記事です。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080402/152046/

そのことを、これまで実習園側に暗に押し付けていたのかもしれません。
反省です。

(松山東雲 相馬)


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第61回日本保育学会・保育内容「人間関係」の授業

先週末、名古屋市立大学を会場に日本保育学会が開催され参加してきました。
私自身は、「保育者の資質能力・保育者の専門性」に関しての発表を行いましたので、この分野を中心に他の方の発表を聞きました。
また、近年は「子育て支援」に関する発表が増え、特に養成校が行っている支援や子育てひろばでの実践に関する研究報告が増えているのを感じました。
来る6月8日には、子育てひろば全国連絡協議会が、児童福祉法改正(地域子育て支援拠点事業が第二種社会福祉事業として位置づけられる)に伴う「地域子育て支援事業自主ガイドラインづくり」に関する公開セミナーを開催するそうです。
社会福祉事業として位置づけられることで、今後は、ひろばもまた自己点検・自己評価が求められていくということです。

●2008年6月8日(日)14:30~16:30
●フロラシオン青山(港区南青山4-17-58)

さて、名古屋から帰って翌日、女子大学2年生を中心とした授業「保育内容人間関係」がありました。
これまで、吉村真理子先生が書かれた「人とのかかわりが育つ道すじ」(0歳から5歳まで)という文章や、津守房江先生の親子や家族の情景を描いた文章(「育てるものの日常」から)を読んできました。
それに合わせて、新保育所保育指針の「人間関係の内容」の各項目について解説してきました。

今回は、2004年に出された「3年間の保育記録」(岩波映像)というVTR作品から、「3歳児編前半」の巻を半分(20分弱)見ながら、「人とのかかわりの育ち」の側面から捉えてみようと思いました。
4月の入園から4月下旬までの様子です。
学生には、映像の場面毎に区分けされた表を配布し、そこに、子どもの表情や身体について気がついたことを記入することを課題としました。
実際には、映像の流れを追っていくことに精一杯で表情に気がつくまでにはいかなかったようです。
そこで、もう一度見てみることにしました。
具体的に「身体がこわばっている場面」「緊張が解け始めた場面」「遊びに集中し始めた場面」としては、こんな場面があったよ、と伝えた上で、もう一度見ました。

VTRを使った学習には、いくつかポイントがあるようです。
例えば、実習に向けての心構えを説くように作られたものは、途中でポイントがインポーズされることも多く、特に見方を知らせることは必要ないのですが、子どもの遊びの様子が延々と続くようなVTRでは、子どもや保育者の「表情」「身体の緊張の具合」「声の出方」などに着目してみると、「心が動いた場面」「身体が反応した場面」を捉えやすくなります。
本当は、学生自身がそのことに気づいていくのが一番いいのでしょうが、気づかずに終わってしまうことも多いので、「VTRを使った学習のポイント」は示してあげるのが親切かな、と思っています。

学生による、授業参加メモの一部です

・初めは、お母さん以外に対してとても警戒している感じがしました。だんだんと、遊びへの興味、先生に受け入れられることの経験、友達との遊び、から表情が柔らかくなっていることがわかりました。そして、遊具で遊んでいるときは、お母さんが来ても帰るのを躊躇している様子にはとても成長がうかがえました。
・Rくんの表情の変化を見ていると、抱っこされていることで安心するということがわかりました。最初は、「笑っているか」「笑っていないか」という表情はわかっても、Rくんの口元の違いまでわかりませんでした。2回目には口元の違いにも注目できました。
・先生同士も助け合いながら子どもたちをサポートしていて、よい人間関係がないとやっていけないと思った。
・3歳の子どもが母親から離れる不安があると同時に、親のほうにも不安があることが、母親の表情や身体からわかった。保育者は、子どもだけでなく親の不安も支えるような援助をしなくてはいけないんだなと思った。
・子どもが「受け止めてもらった」と感じるのは、言葉ではなく、身体全体からなのだ。


授業をやってみての感想(個人的なメモ)
元々このVTR作品は、、現職保育者の研修を意図して作られているので、学生が見るには難しさもあるが、それぞれの領域から「子どもの育ち」をとらえてみるという使い方は、とてもしやすかった。
領域の「内容」が、具体的な場面として表れている!
今回は「人とのかかわりの育ち」として見たが、「言葉の育ち」「環境とのかかわり」などとしてみていくことも可能。
そしてさらに、領域相互の関連が、保育者の自然な発想として見えてくるというところがスゴイ。
しかし、そのことをとらえられる「フレーム」が学生にできるにはまだまだ時間がかかりそう。
でも、全4巻、3歳から5歳までを見ていくならば、かなり「見るフレーム」ができてくるのではないか?


(松山東雲 相馬)


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抜けた歯を飲み込んだけど大丈夫?

今日は、午前中の1年生のゼミをキャンパスの芝生広場で行いました。
身体を動かして遊ぶ遊びをいくつか紹介しようと思ってです。
そこで一応、附属幼稚園へ。
「今日、芝生広場にお散歩に行く予定のクラスはありますか?」
「予定はしてないようですけど、行かないほうがいいですか?」
「いえいえ、邪魔じゃないですよ、逆です。」
「じゃあ、うちのクラス行っちゃおう!」
というわけで、4歳児2クラスと芝生広場で待ち合わせをすることになりました。

鬼ごっこをしたり、花壇の花を見たり、虫探しに付き合ったり、爽やかな初夏の青空の下、楽しい時間を過ごすことができました。
とはいえ、単なる交流活動に終わらせておくわけには行きません。
実際の子どもたちの姿から、4歳児クラスの担任の先生がその場で言われていたことを学生に伝えて、保育者って実は「とても考えた保育をしているんだよ」という話もしました。

さて、お昼休みの時間になると、5歳児の一クラスがお弁当を芝生広場で食べようとやってきました。
シートが数箇所に敷かれています。
半分くらいの子が食べ終わるような時間、二人の男の子がシートの上で会話をしていました。
「歯、抜けたん?」
「ううん、まだ」
といって、イーッと口を開いて歯を見せているようですが、私からは死角で見えません。
相手の子は、何だか不思議そうな顔をして会話を続けます。
「歯、抜けてないの?」
「うん」
私は、前に抜けた箇所があるけど、今は抜けていないって言う意味なのかな?などと思っていました。

「おかーさん!」
イーっとしていた子が手を振ると、向うからその子のお母さんがやってきました。
保護者の会の用事で園にきていたようです。
「あれ、あんた、歯はどうしたん?」
「?」

「あっ、やっぱり!二人で話の通じない会話をしてたから変だと思ってたんですよ」
その子の顔を見ると、しっかり前歯が一本抜けています。
担任の先生も一緒に、お弁当箱の中にないか、お弁当包みの下に落ちてないか、と探してみるけどみつかりません。
「抜けかかってたので、ずっと気にしてたんですけど・・・朝、園バスに乗るときにはまだ抜けてなかったです」
「飲み込んだのかもしれませんね」
「大丈夫でしょうか?」
「私の子どもも1回飲み込んでますけど、大丈夫でしたよ。クラス担任をしてたとき、3人いましたけど、みんな大丈夫でした。元々自分の体の一部だし、異物を飲み込んだわけではないので」
「そうですか」
などと、担任の先生も交えてお母さんと話していると、ふと、思い出したことがあって
「歯が抜けるって言えば、マックロスキーの絵本を思い出すんですけど・・・」
というとそのお母さんが
「私、その絵本知ってます。素敵ですよねあの絵本」
と答えてくれました。私も、
「うちの娘が歯が抜ける時期に、何度も読んであげてました。思い出すなー」

マックロスキーの「海べのあさ」です。

Umibenoasa


ロバート・マックロスキー文・絵 石井桃子訳 岩波書店


おかあさんは
「抜けてよかったね、おめでとう」
とお子さんに声をかけていらっしゃいました。

あとで、担任の先生から聞いた話では、絵本が大好きな方で「絵本の会」のような活動にも参加されている方だそうです。

相当な絵本好きでも、マックロスキーの作品で「海べのあさ」まで知っている人は少ないかもしれません。
と言っても、私が絵本のことを何でも知っているというわけではありません。
「海べのあさ」で描かれる、海辺での家族の生活に憧れていただけです。
ボートのエンジン(船外機)を修理する場面があるんです。
私のヒットポイントはそこだったんですけど・・・
この絵本に出会い、年長から小1にかけての頃の子どもたちにとって、歯が抜け替わるって自分が大きくなっていく象徴のような出来事なんだなあ、と自分の子ができてから感じたことを思い出しました。

(松山東雲 相馬)

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部分実習指導案・子どもの日のNHKの番組

短大2年生の、幼稚園実習が次週より始まります。
それに向けて、部分実習指導案の書き方について、授業で取り上げました。
まずは、実習初日の「実習生の自己紹介の場面」を想定したものです。

①指導案の枠組みを板書する。
②板書を元に、白紙の罫線ノートに枠組みを記入させる。
③時刻・自己紹介をする前の状況・自己紹介が終わった後の予定、などについて状況設定を伝える。
④状況設定に応じて、自己紹介を始める段階、終わった後の保育室の環境図の書き方を示す。

ここまでを授業中に行い、
①「ねらい(=自己紹介を通じて、実習生が子どもたちに願うこと)」と「内容(=自己紹介を通じて子どもたちが経験すること)」
②「自己紹介のしかたの具体的な流れ」
を書いてくることを、宿題としました。

そして翌週の授業。
各自が書いてきた部分実習指導案を、スキャナーで取り込みます。
60枚程度ですと、20秒ほどで終わります。
取り込んだ画像を次々にスクリーンに映し出しながら、具体的に添削していきます。
特に、「ねらい」と「内容」とが混同される傾向があります。
「文末の表現をこう変えるといいよ」「二つの内容になっているから、一つずつに分けるとこうなるよ」と
実際に書かれたものが映像上で添削されるのは、その違いがわかりやすかったようです。


「私の好きな食べ物を当ててください!」と自己紹介をクイズにしてきた学生がいました。
また、自分の名前一文字ごとに、それを頭文字にしたイラスト(「う」だったらウサギのイラスト)を用意して行うことを考えてきた学生もいます。

例えば、「ねらい」は、「実習生に関心をもち、楽しんで自己紹介クイズに参加する」となっていました。
また、「内容」は「関心をもって実習生のする話を聞く」「自己紹介クイズの答えを考えたり、言ったりする」となっていました。

そこで、「子どものクイズへの参加の仕方は様々だと思いますが、どのような姿が予想されますか?」と問うと
・答えを考えて言おうとする。
・友達が答えを言うのを見ている。
・当たったり、はずれたりするのが楽しくて、様子を見ている。
などが出てきました。
そこで、「そのような様々な参加の仕方をするだろう子どもたちに対して、実習生としてどのような心配りをしますか?」と問うと・・・
残念ながら、その場ですぐには出てきませんでしたが、あとで授業参加メモを読むと
「○○ちゃんと同じだった人?」と聞いて、言葉では言わなかったけれど一緒に参加している姿を認めるような言葉をかけようと思った」
などといった言葉がありました。


さて、5月5日のこどもの日、NHK総合テレビで「ママがのぞいた子どもの時間」という番組が放送されました。
川崎市にある風の谷幼稚園を舞台に、、園児の母親たちによって撮影された、3年間の密着映像(120分テープで200本以上!)を編集したものが映し出されました。
途中の子育てタレントのコメントはともかく、まさに「子どもの時間」が切り取られていました。
芋ほりからの帰り道の映像などは、一見「スパルタ式?」と思われるかもしれません。
でも、今の子どもたちが体験できていないことってこういうことだよなあ、と思いました。
自分がこういうやり方でやるかどうかは別にして。

再放送があるのかどうかはわかりません・・・

先日、研究所の運営会議が都内で開かれたそうです。
夏の研究大会の内容が、少しずつつめられています。
ちなみに、「実践報告」とそれを受けた「シンポジウム」の他に、4つ程度のワークショップも予定されているようです。
私は「保護者との協働」をテーマにしたワークショップをするようにと割り当てられました。
どんな感じになるかは、これからです。
今週末の名古屋の保育学会でも打ち合わせがあるでしょう。
その後ぐらいには、より詳細な情報をUPできると思います。

(松山東雲 相馬)

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読む・書く

このGW後半は、フェリー、新幹線、高速バスを乗り継いで松山と東京を往復しました
飛行機の予約ができなかったためです
東京の自宅には丸二日間いられたのですが、そのために往復35時間の移動時間が必要でした
これまでGWには、多少混んでも三浦半島や房総の海に出かけたり、群馬県川場村のあるきんぐクラブ山の家で過ごしたりと、家族あるいは友人の家族同士で出かけることが多かったのですが、娘二人とも中学生になると俄然、部活、部活の毎日で、今回は全く出かけませんでした
おかげで、長い移動時間と合わせて、「ライラの冒険」三部作を読了!
映画は見ていません
スケールの大きいファンタジーですが、個人的には「指輪物語」のほうが好きです

私は「トムは真夜中の庭で」をはじめ、20歳を過ぎてから読んだファンタジー作品の方が多いのですが、大人になってから読むのと子どものときに読むのとでは違うのだろうか?とよく思います

小学生の頃夢中になったのは佐藤さとるさんの「コロポックルシリーズ」でした
佐藤さんの一連の作品が文庫本化された中学生の頃はお小遣いをつぎ込みました
佐藤さとるさんの描く世界の主人公は、自分だけの秘密を守るためによく独り言を言っています
今でも、ちょっとした道でも一人で歩くのが好きなのはその影響だと思います
周りに気にせず独り言を言いながら歩くのが好きなのです

大人になってから読んだファンタジーとの違いはそのあたりにありそうな気がします


さて、GWの中休み5月2日には、教育実習、保育実習でお世話になる実習園の皆様との懇談会がありました
今回は、保育所実習の担当者として、「保育指針」や最低基準の改定を受けて実習のねらいとするところを整理してプレゼンテーションしました
また、実習ノートの様式についても、これまで少なからず現場からの不満の声をうかがっていましたので、ある程度整理して示しました
基本的には実習のねらいに即して3種類の様式から実習生が選んで記入できるように事前指導を行っていくので、それを踏まえた現場での指導をお願いしました
もちろん、独自の記録方式がある園では、それが園の環境や文化をある意味体現したものであるわけで、それを用いた指導はしていただいてかまわないと思います
概ね、この提案は受け入れていただけたようでした

今後は、学生が「書きたい」と思えることを見つけ出したりそのことを「書ける」ようになるための具体的な技法について、試行錯誤を重ねていくことになります

「書く」ことと「読む」ことには密接なかかわりがあることは確かなのですが、入学前までの生活で読むことが苦手になっている学生が多いのも事実です
そのあたりを考えていくには、小学校や中学校での実践からの示唆が大きいように感じます

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文楽の夕べ・卒業生と久しぶりに会いました

今夜は、松山市内の史跡庭園「庚申庵」が夜間開園され「文楽の夕べ」というイベントが行われました。

この春に卒業して新人保育者として働き始めた相馬ゼミのメンバーにもメールで知らせたところ、二人がかけつけてくれました。
二人とも心なしか頬が少しほっそりしたような印象です。

さすがにGWで、今日の日中の陽射しはまさに初夏!気温もかなり高かったのですが、日が落ちると少しひんやりした風が和風の庭に流れ込んできます。
庚申庵は、実は見渡すとマンションやオフィスビルなどに囲まれているのですが、今夜は更に、夕闇の中にライトアップされ風に揺れる藤の花と相まって、和の情緒溢れる異空間となっています。

演目は「壺坂観音霊験記」
文楽といっても、義太夫と三味線だけの素浄瑠璃と呼ばれるものでしたが、浄瑠璃がこんなにもドラマチックなものだとは思いませんでした。
浄瑠璃で使われる三味線は太棹です。
叩きつけるような奏法は弦楽器というよりも打楽器!
小さな庭園に響き渡る大夫の語りと三味線の音を聞いていると、きっと人形がこんな動きをしているんだろうな、とイメージされてくるのです。

演者の方たちは大阪からいらっしゃったそうで、演目が終わり三味線を分解して仕舞われている様子を見ていたら、三味線はゼロハリバートン風のケースの中へ!
江戸時代からの庵の和室に羽織袴の出で立ちで、ゼロハリバートンを抱えている図・・・を想像してみてください。
てっきり風呂敷に包まれるのかと思っていたのでなんだか可笑しかったのですが、プロの道具ですから納得です。

さて、その後、二人の卒業生たちと夕食を一緒にしました。
やはり、まだまだ子どもとのことよりも先輩・上司とのことが大変な時期のようです。
ここには到底書けないような新人の悲哀を聞きました。
通園バスに乗っているときが一番ほっとするそうです。

3週間後には、二人のところにも教育実習生が行きます。
頼むぞ!先輩!

(松山東雲 相馬)

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古民家めぐり・連句興行

毎月第二、第四土曜は、松山市三津浜港の朝市にあわせて、明治時代に建築された民家「木村邸」が公開されています。
CAFEとしてコーヒーや甘夏ジュースをいただくこともできます。
当時の贅をつくした商家が保存されています。
保存といっても、お金をかけて修復されているわけではありませんので、それなりに傷んでいます。

伊予鉄の駅舎は古くて趣のある洋風建築が多いのですが、昭和初期の建築といわれる「三津駅」は今年中に取り壊されるのだそうです。
建築基準的に、駅舎としての保存は難しかったようです。

三津浜港の朝市をのぞいたあと、木村邸を探して歩いてみました。
「三津の渡し」(港の対岸とを結ぶ渡し船)のすぐ近くにありました。

木村邸を見た後、松山の中心部に戻り「庚申庵」へ
庚申庵は、江戸時代の松山の俳人栗田樗堂の草庵だったもので、現在は修復・復元されて史跡庭園として一般公開されています。
GWは、その5周年記念の様々なイベントが行われていて、今日は「連句興行」でした。
庵の中で「連句」が行われています。「連中」と呼ばれるのだそうです。
その様子が庵の庭に続いた広場のスクリーンに実況中継されます。

【連句解説の様子】
Image_167
【庚申庵】
Image_169
【藤がみごとです】
Image_168


史跡庭園としての「庚申庵」の運営はNPOの手で行われています。
スタッフに松山東雲女子大・短大の卒業生がいます。
行政による保存・復元のきっかけとなったのが、そもそも大学生の論文だったのだそうです。
今日のイベントでも、短大のG先生のゼミ生が活躍していました。

実は、四月の初めに実施されたある「新入生歓迎イベント」担当だったのですが、毎年、講演会的なものが行われてきたということで、人を探していましたが、面白そうな人が見つからず困っていたところ、庚申庵スタッフのお二人が卒業生ということを知りました。
そこで、お二人と私を含めた教員二人との「テーブルトーク」という形で、先輩からのメッセージという形にしたのでした。(実際、話がまとまったのがイベントの数日前、という冷や汗ものでした)

その時に、4月末から藤が見事だと聞いていたので今日行ってみたのでした。
樹齢200年といわれる野田藤という品種で、これからますます長く垂れさがるそうです。
4月29日には夜間開園されライトアップされた藤を見ることができるそうです。見逃せません。

さて、「連句」ですが、私は江戸や京都を舞台とした時代物を読むのが好きで、最近気に入っているのが風野真知雄さんの作品です。
「大江戸定年組シリーズ」「赤鬼奉行根岸肥前シリーズ」は、次が文庫で出るのを楽しみにしています。
大江戸定年組では、この「連句」が隠居した男たちの趣味として様々な場面で出てきます。
中高生の頃に日本史などで知った程度の知識しかなかったので、その場で次々と詠まれていく句がスクリーンに表示され、同時進行で連句のルールについての解説があることで、相当に知的なゲームだということもわかり、「花を持たせる」「挙句の果て」といった慣用句が、連句の世界から出ているということも初めて知りました。

少しだけ知的な週末を過ごすことができました。
(松山東雲 相馬)

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忙しい自慢・・・

私は現在、短期大学の保育科で教員をしていますが、そこにいたるまではかなりの変遷をたどりました。
例えば、現在の日本の公的年金制度は、国民年金・厚生年金・国家公務員共済・地方公務員共済・私学共済がありますが、私はそのいずれにも加入記録があります。
国民年金の3号被保険者の期間まであります。
3号被保険者とは、一般的には「サラリーマンの妻」と表現されますが、私の場合、大学院在学中は妻の被扶養配偶者だったわけです。つまり、食べさせていただいていた、というわけです。(この表現よくないかな・・・大豆生田さんに叱られそう・・・)

私の職歴の一番最初は、国家公務員でした。中央省庁のノンキャリアというか現業職員だったのですが、ここが「忙しい自慢」のものすごいところで・・・
トイレで他の部署の同期と顔を合わせると
「ソーマちゃん元気!全く、忙しくってさー!先週なんかずっと国会待機で家帰ってないよー!今度、遊ぼうよー!でも、忙しいから時間が取れないかなぁー!じゃ、そういことで」
みたいな会話になるわけです。
これって何なんだろう、と若い頃の私は思っていたわけです。
仕事の中身よりも、仕事の拘束時間の長さが心の拠り所になる職場って、どうよ?と
それ以来、様々な仕事をしましたが、「忙しい自慢はよそう!」という思いはもち続けていました。

で、今、思うのは、多分、私の場合、様々な職種・職場を経てきたおかげで、その職種が外側からは「どう見えているのか」を意識するようになってきたのだろうな、ということです。

私の研究テーマとして「保育者のキャリア形成」をあげることができると思います。
特に、様々な境界を越境する経験が保育者のキャリア形成(専門性の形成といってもいい)にとってどのような役割を果しているのか、ということに興味があります。
Boundary(境界)Boundary Crossing(境界横断)は、レイヴ&ウェンガーのコミュニティ・オブ・プラクティス、バフチンの多声性(ポリフォニー)、エンゲストロームの活動理論などでも、キーとなる概念として扱われています。
自分自身が、バウンダリー・ピープルだからそのことに興味があるのでしょうね。

なぜ突然、こんなことを書き出したかと言うと、実は5月の日本保育学会での発表が間近だというのに何も準備ができていないからなのでした。
だって、4月って忙しいんだもん・・・
大学の先生って、外側からはそんなに忙しくない職種と見られてると思います。
「先生、お忙しいところすみません」とお世辞のようには言って下さいますが・・・そうするとついつい、忙しそうに見せたくなってしまう私も、まだまだ人間が小さい、と思うこの頃です。

(松山東雲 相馬)

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レポート用紙って何ですか?

昨日、短大保育科の1年生が附属幼稚園の施設見学を行いました。
私は幼稚園実習の担当ではないのですが、一緒についていきました。
このあと数カ月かけて、数名ずつ3日間の観察実習をすることになっています。
見学を終えて「今日の感想をレポート用紙に書いて30日まで提出」という課題が学生に与えられました。

すると・・・「先生、レポート用紙って何ですか?」という質問を受けました。
「えっ?」と驚いていると一人だけじゃないんです。
「横ケイ線のノートなんだけど、上で綴じられていて、1枚ずつはがして使う・・・」
「ルーズリーフじゃないんですか?」

私が子どもの頃は「大学ノート」という言葉が使っていましたが、既に「死語」ですね。
「レポート用紙」も死語となってしまっていたのでしょうか・・・。
ま、高校までの学校生活で使う機会がなかったということでしょう。

というわけで、今日の1年生ゼミは「レポートの書き方教室!」となりました。
(もともと、やろうと思っていたのですが・・・)
「ちびまるこちゃんの作文教室」を参考に(小学生向けながら、「勉強の仕方・こつ」を上手に伝えてくれる良書です!)感想文や記録文の書き方のポイントを押さえます。
感想文のポイントは、「テーマを絞る」「初めて知ったこと、驚いたこと、もっと知りたいと思ったことなどを書く」「前向きな感想を書く」ということです。
記録文のポイントは、「事実+感想で書く」「出来事の順序を意識する」「数字で表せることなどはできるだけ詳しく」でした。

今回の課題は附属幼稚園見学の感想ですから、実際には
①保育室の様子を実際に見て
②園の先生たちの話を聞いて
③預かり保育でいた子どもたちの様子を見て
の三つのことについての感想にしぼることができます。③についてはおまけのようなものですから事実上は二つです。(実際、学生に昨日何を見たり聞いたりしてきた?と聞いたら上の三つをあげました)

例えば①について一人ずつ聞いてみると、学生たちは自分のメモを見て
1.初めにキリン組を見たら家で使っているものと同じリアルなものがあった。(落としたら割れそうな皿・コップ、布団、なべ・・・)、
2.次にヒヨコ組を見たら、クマ組と違って絨毯が敷いてあった。
2.生き物が飼ってあった。(魚、クワガタ、ハムスター・・・)
3.名前が書かれている靴箱やロッカーにひとりずつ違う絵のシールが貼ってあった。
4.テーブル下の大きな段ボールの中に、お菓子の空き箱などが集めてあった。

などとあげていきます。
「初めに・・・次に・・・」と順序を意識してしている点を指摘して褒めたり
「実際には、レポートを読むS先生はヒヨコ組と書いてあれば満三歳児のクラスでキリンと書いてあれば年長だなとわかりますが・・・数字で表せることなどはできるだけ詳しくが大切ですから、次に満三歳児のヒヨコ組の保育室には・・・としたほうがいいね」と指摘したり
「シールが貼ってあったことや空き箱が集めてあったのは事実ですが、なぜそうしているのだろうと考えましたか?」と疑問点をもたせたり
「じゃあそれを、次の観察実習の時に生かすといった前向きな表現にするとどうなる?」と方向付けたり・・・

まるで小学校の作文の時間のレベルではありますが、保育科学生の2年間はまさにこの「フィールドノーツ」の書き方に悩まされるわけですから、初歩段階としては必要な指導だと思います。
もちろん、レポートに最低限必要な項目「所属・学年・番号・氏名」や「題目」「ページ数」などを記入することや、ワードなどを使う場合のヘッダーの設定の仕方や、複数ページになる場合はステープラーなどで綴じること・・・など言わずもがなと思うこともしっかり伝えました。

最終的にレポート自体を書かせたわけではなく、各自のメモの内容からポイントやコツを伝えただけですが、書いてみてそれをポイントやコツに従って直してみるというのも勉強になりそうです。

(松山東雲 相馬)

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忙しい4月・・・

新年度がスタートして、3週目。
大学の授業も、今日でひとまわりしました。
明日は新一年生のスタートアップセミナーで、バスに乗って学外に出かけます。
その準備や打ち合わせを、授業の合間をぬってしていたので、何やら忙しい日々でした。

大学での勤務も2年目に入り、授業で使う資料や配布物などは昨年頑張って作ったものがあるので、多少のバージョンアップで使いまわせるので少し楽になっています。
とはいえ、今年から新しく受け持つ科目がありそちらは一から作成になりますし、昨年度からの「保育実習」の科目については、実習時期が変更になったため、授業内容の配列を考慮しながら進めていく難しさはあります。
昨年度、1年目ということで高杉展さんとの複数担当になっていた科目は、今年は高杉さんがはずれ一本立ちすることになりました。
そういう意味では、大学院在学中にいくつかの養成校で非常勤をさせていただいたりと、恵まれた「初任者研修」をしているなあ、と思います。

初任者と言えば・・・・「キリスト教保育」という小さな雑誌があります。
5月号と6月号に、新人保育者に向けたエッセイのようなものを書きました。
5月号は「新人保育者のリアリティ・ショック」、6月号では「新人保育者のアンカー」という表題です。
興味をもたれましたら、ぜひご覧ください。
私の他にも、津守房江先生や東京家政大学の花輪充先生の連載もあり、「キリスト教保育」誌、なかなか内容が充実しています。
キリスト教系の園か養成校でなければ目にすることは少ないのかもしれません。
私自身、これまで手に取る機会がありませんでしたし・・・

先日、出来上がった5月号が送られてきました。
柴崎正行先生が、4月号から2号にわたって「幼稚園教育要領と保育所保育指針」について解説されています。
早速、大学の図書館に行き4月号を読みました。
教育要領改訂・保育指針改定のポイントがとても理解しやすく、早速、授業にも生かしていきたいと思いました。

5月には、柴崎先生に松山に来ていただき講演をお願いしています。

●松山東雲短期大学保育科「幼児教育講演会」
●5月25日(日)14:00~15:30
●松山東雲短期大学桑原キャンパス
県内の関係各園には、短大からお知らせをします。
ぜひ、ご参加ください。

また、8月には「夏の保育セミナー」を開催します。
お茶の水女子大学附属幼稚園の宮里暁美先生に、保育実践研究について語っていただきます。
宮里先生は、現在、附属幼稚園の副園長をされていますが、長く東京都の公立幼稚園に勤務されていました。
東京地区実践研究会である「保育を語る会」の中心メンバーでもあります。
午前中は、「保育を語る会」でのエピソードから「実践を語る」ということについてプレゼンテーションをしていただき、午後は、実際に参加者の皆さんとのワークショップを行います。
園内研究の進め方の参考になるのではないかと思います。

●松山東雲短期大学保育科「夏の保育セミナー」
●8月3日(日)10:00~15:00
●松山東雲短期大学桑原キャンパス
こちらも、近づきましたら、県内外の関係各園にお知らせいたします。

このブログでも何度か紹介している「アフタフバーバン」のメンバーが、10月に高知県での活動予定があるとの事です。
10月11・12日に高知にいらっしゃるとの事なので、その前後に松山でも一緒に何かできないかと考えています。
何か動きがありましたら、お知らせしたいと思います。
ちなみに、アフタフバーバンの前身である「遊び・劇・表現活動研究会」はバーバンの北島尚志さんと、宮里さんの夫の宮里和則さんとの出会いからスタートしたものです。
そのあたりは、お二人の著作「 ファンタジーで遊ぶ子どもたち」に詳しいのですが、残念ながら現在絶版のようです。

キャンパス内の子育てひろば「しののめ広場たんぽぽ」は、4月から週4回の開催と回数を増やしました。
月・火・木・金、9:30~14:30となります。
新年度に向けて、松山市への提出書類を作成する関係で、利用状況の統計を出しました。
エクセルの関数を駆使して、子どもの年齢別の利用時間帯などを調べたのですが、徐々に、0~1歳児が中心となってきている状況があります。
室内の面積や環境構成から、どうしても低年齢のお子さん向けにはなります。
しかし、新年度が始まり学生食堂がスタートしましたので、1~2歳児の方も増えています。
室内で少し遊んだ後、中庭の芝生広場で遊び、学食で昼食をとり、といった利用が増えています。
2~3歳児向けには、附属幼稚園の「しののめひろば」が毎週木曜日、5月22日から始まりますのでそちらもご利用ください。
詳細は、松山東雲学園のウェブサイトからどうぞ!
http://www.shinonome.ac.jp/kindergarten/sinonomehiroba/index.php

(松山東雲 相馬)

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春・・・

アパートの近くの雑木林に鶯がいるらしく、ホーホケキョの声で目覚めているこの頃です。
私の学校では、明日が入学式です。
松山は今日は雨になるという予想でしたが一日穏やかなよい天気で、明日も桜は残っていそうな雰囲気です。
黄砂のせいなのか霞がかかったような青空なのですが、それが春らしい感じもします。
松山の桜はソメイヨシノ一辺倒ではないようで、色合いは様々です。
濃いピンクの花もあれば、かなり白い花もあります。
桃の花も咲いていますし、水の入っていない田圃には黄色い菜の花が咲いています。
麦があっというまに伸びて穂を出しています。
春ですね。

3月末は、下の娘の卒業式などもあり東京に帰っていたのですが、その合間を縫って勉強もしておりました。
東京大学の赤門のすぐ横に、ベネッセがお金を出して作った「福武ホール」というのができました。
3月29日の午後、フィンランドのヘルシンキ大学の先生の講演があるとのことで行ってきました。
同時に、ベネッセと東大の産学連携として開発されたあるプログラムについての報告もありました。
英語の教材なのですが、簡単に言うと「企業ごと」に独自のコンテキストに基づいた教材を開発したということです。
ベネッセからすると企業ごとの教材は開発コストがかかりすぎるので、コンテキストを重視しながらコストとのバランスがとれるものとして「業界ごと」の英語教材を開発しポッドキャストで配信しはじめたそうです。

この日の午前中、研究所のメンバーがかかわっている保育関係の教科書の編集会議があり顔を出していました。
いわゆる大学全入時代に突入しテキストの形も変化を求められているようです。
4コマまんがをいれたらどうか、事例での状況説明をイラストで表現してはどうか・・・と、読みやすい形がもとめらてています。
編集会議に参加しているメンバーはそれぞれ養成校で授業を担当しているので
「この頃じゃ、まだディスカッションは無理だよね」
「この時期は、あのビデオを使うかな」
「そのビデオだったら、Aの場面とBの場面とでどう思う?って問いかけると、学生は問題意識を持ちやすいようだよ」
・・・と、他の人たちがどのように授業をしているのかを聞くのはとても勉強になりました。
結局、テキストがあってもそれぞれがカスタマイズして授業をしているわけです。
とすれば、オーソドックスなテキストで十分ではないかと思いました。
結局私なども、テキストは最小限しか使わず、事例やデータは別の所から持ってきて配布資料を毎回作ってましたし、一番使えるのは最新保育資料集とかベネッセのサイトの調査報告書とか、平成10年以前の文部省の資料集とかだったりしてますし・・・

教材の開発という点で東大で聞いた話とそのあたりでつながって面白かったのですが、企業での学びと学校での学びとの中間地点に保育者養成はあるのかな、とも思いました。
さて、今年度は短大だけでなく四大の授業も持つことになったのですが、それなりに楽しみにしています。

子どもと保育総合研究所では、2008年度の事業予定などを実践研究会会員の皆様に送付しました。
後日、このブログに内容をアップしますのでしばらくお待ちください。

(松山東雲 相馬)


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園内研究の進め方・育休父さん日記

昨夜は、木曜研(火曜日でしたが)でした。
参加者のお一人が、園内研の進め方で悩んでいるということで、参考になるだろうと思われる書籍を紹介したのですが・・・
「不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか」 (講談社現代新書 1926)
Hfukigen

「効果10倍の<学び>の技法 シンプルな方法で学校が変わる!」 (PHP新書 455)
Kouka10bai


このブログでも何度か紹介しているのですが、再掲しておきます。

さて今夜は、新居浜市教育委員会の家庭教育支援総合推進事業として、民生委員・児童委員の方たちを対象とした研修会の講師をしてきました。
「子育て・子育ち講演会」ということでしたので、以前に少し触れた「育休父さん日記」を参加者の方たちと読みました。
これは、友人の小学校教師・岩瀬直樹さんが数年前、育児休暇を1年間とった時の日記です。(先ほどの、「効果10倍・・・」の著者のお一人でもあります。)
当初はオープンなブログだったのですが、半年を経た時点で「書きたいことが書けない」ということで一般には公開されないクローズのブログとなったのですが、岩瀬さんにお願いして全文を読ませていただくことができました。
今回は、ご本人の了解を得た上で、前半の公開されていた時期の日記の一部を抜き出して紹介しました。

1年間の男性の育児休業というのは、「小学校教師という公務員だから」と特別な事例として受け取られそうな気がしますが、実はそうではありませんでした。
男性が仕事を休んで育児をすることで、子育ての日常が見事に浮かび上がってきます。
そして、岩瀬さんの日記は、専業主婦(主夫ですが・・・)の話でもあり共稼ぎ夫婦の話でもあるのです。
ここが実に面白い。どちらからも共感を得られると思うのです。

専業主婦の家庭と共稼ぎ夫婦の家庭って、お互いに相手を「違うよね」と感じていると思うのです。そういう事実があるというか・・・
我が家もかつて保育園で親同士のつながりができました。互いに都合をつけあって父母会の行事をしたり、家族同士の交流会を企画したりもしました。
ところが、子どもが小学校に上がると、PTAの役員決めの時には、(申し訳ないけど、うちは役員はできないからなぁ)となるべくだんまりを決め込むことになります。
小学校のPTAは、基本的に学校がやっている時間帯に活動していますから、我が家のように教員夫婦には物理的に無理なことがほとんどだからです。
専業主婦家庭も共稼ぎ家庭も、たがいに相手の事情は理解しているとは思うのですが、やっぱり不満が現れることもあります。
「○○さんは、仕事してるからPTAの仕事は一切できないって・・・運動会の当日だけの仕事もありますよって言ったのに・・・」
「専業主婦ってヒマなんだね・・・」
4月の保護者会の前後、そのようなことばがあちこちから聞こえてきます・・・
幼稚園と保育所が一体化した園での難しさとしても、似たような話を聞きます。互いの共感のしにくさが存在するのです。
岩瀬さんの話は、それを乗り越えていく何かになっていくような予感がします。


で、今日の研修会ではフロアから、母親が就業することを安易に選んでいるのではないか、それでいいのだろうかという発言もありました。
どのような家族の形を選択しようとも、そう選んだことが尊重されることが大事なのではないでしょうか。
単身赴任という家族の形を選んだ私としては、そう思わないとやっていられませんし・・・

(松山東雲 相馬)

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卒業記念パーティー・ムービーメーカー

私の勤務する短大では、今週、卒業式と卒業記念パーティーがあります。
卒パの企画・運営は実行委員の学生が行うのですが、この時期、特に私立幼稚園に就職する学生は「研修」があるため、パーティーで上映する2年間を振り返ったビデオ・スライドの仕上げ作業は私がすることになりました。

シナリオと映像素材・BGMなどは学生が用意してくれているので、ムービーメーカーを使って、シナリオ通りに素材を配列し、テロップやエンドロールのテキストを入力していくだけなのですが・・・・
今日は結局、先ほど夜11時まで学校にいてしまいました。
20分弱の作品ですが、エンコードするのに約1時間かかるということなので、PCの電源を入れたまま帰ってきました。
最近は、夜勤の守衛さんとも仲良くなっています。

マイクロソフトのムービーメーカーは、数年前と比べて格段に使いやすくなっていました。
十分な機能があるのですが、例えばタイトルを画面右上に配置したり、画面下部に横にスクロールするテロップを配置するといった機能はありません。
ところが、学生が作ってきたシナリオには「タイトル・右上に」「下にテロップ」といった指示がありました。
ネットでいろいろ探すとみつかりました。
自作のアドオンを公開してくださっている方がいて、タイトルもテロップも指示通りのものができました。

やってみてわかったのは、映像の尺と、テロップで流すテキストの分量とのバランスが難しいということでした。
短い尺に長いテキストを流すと、ものすごいスピードで右から左へとテロップが流れていくのでまるで読めません。
その場合は、いっぺんに文章を見せてしまったほうが読み取りやすいようです、
また、映像の上にテキストをかぶせた時は、間(ポーズ)の取り方で読み取りやすさに違いが出ます。

学生が書いてきたテロップの文章は顔文字続出!顔文字辞書から探し出すのも大変で、結局直接入力するはめに・・・
あきらかな漢字の使い方の間違いは修正しました。
が、言い回しについては、私的にはそういう使い方はしない、と思っても地域的・世代的にはありの使い方かもしれないので、「ねえ、こう言うの?」「こんな使い方する?」と周りの若い人に聞きながら、でした。

編集中はBGMを何度も繰り返し聴くことになります。今、コブクロとaikoとkiroroが耳鳴りのようになっています・・・

10年くらい前は、PC上でのビデオ編集というのはけっこうハードルの高いものだったのですが、最近はかなり簡単にできるようになっています。
遊びのデジタルアーカイブなどもやってみると面白いかもしれません。
手遊びとか歌遊びのデジタルアーカイブがあると学生が喜びそうですが、そうではなくて、名前のない遊びです。
穴を掘るとか、砂を集めるとか、何かを転がすとか、物を積み重ねるとかそういったビデオ素材があると授業で使えるのではないかと・・・

(松山東雲 相馬)

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子どもの時間を共に生きる

このところ、更新をしていませんでした。大学は来週卒業式です。

本日、日曜日の午後、NPO法人あそび環境Museumアフタフバーバン代表北島尚志さんの講演会が松山市内でありました。
北島さんとは、昨年末アフタフバーバンの忘年会(IN吉祥寺)以来でした。
昨夜高松から松山入りされたそうで、今朝ホテルに迎えに行き午後の講演までの時間、一緒に松山城を観光したり海辺のお店で瀬戸内料理をいただいたりして過ごしました。
松山城では「ここで忍者したいな!」、「和歌山城は石垣登ってもいいんだよ!登りたくなるよねえ!」と、早咲きの桜と天守閣からの景色を楽しみました。

今回の講演は、「子どもが、子どもの時間を生きる」ことの意味に北島さんが気付いていくプロセスを、かつて児童館の職員だった頃のいくつかのエピソードで振り返っていくのですが、今、アフタフバーバンがしていることの意味付けや方向付けがどのように変遷してきたのか、という話でもありました。

子どもと保育総合研究所の冬季セミナーで、森上史朗先生が「園の独自性」について、公立とか私立とかではなく志に立脚した「志立」、ミッションといった話をされていました。
ミッションには、「目的」と、その目的に向けての「活動」、そしてその目的や活動は「何かに求められている」ことの三つの要素が無ければならない、と言ったのはピーター・ドラッカーだったでしょうか?
確か、「非営利組織の経営」で近いようなことは言っていたと思います。

今回の北島さんの講演は、ミッションがどのように形作られ更新されていくのかという話としても、とても興味深いものでした。
同じ吉祥寺にあるジブリ美術館とのコラボレーションも可能性が拡がってきつつあるようで、それもとても楽しみです。
北島氏の講演内容は、近著「子どもの時間を共に生きる!」に詳しいので紹介しておきます.
Kodomonojikan

ISBN 978-4-89380-355-9
晩成書房

(松山東雲 相馬)

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大場幸夫先生の講演・PBLの可能性(その2)

松山は冷たい雨の日が続いていました。
昨夜の愛媛地区実践研究会「保育実践講座」は今年度の最終回、大場幸夫先生の講演会でした。
平日の夜です。つい先ほどまで保育をしていた皆さんがたくさん駆けつけてくださいました。ありがとうございます。
大場先生のお話は、とても熱のこもったものでした。
初めは、いつものように静かな語り口だったんです。でも、後半になるにしたがい、大場先生ってこんなに熱く語る方だったんだ!私の身近な人たちには大場先生をリスペクトしている方がとても多いのですが、このエナジーだったんだ!と再認識しました。
講演後、吉村真理子先生も一緒に、近くの珈琲専門店でカプチーノをいただきながら、さらにお話を伺いました。
最近は、保育所保育指針「解説」の作成作業で大変お忙しいようでした。


ところで、先週京都であったPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)型の大学の授業改革についてのシンポジウム、実は、少し気になることもありました。
PBL型科目の実践報告では「主題選択は学生に任せ・・・一つのテーマに長期間・・・学部横断・学年縦断型・・・チームによる協調型の学びあい・・・」といった言葉がたくさんありました。
そして、幼稚園や保育所の各HPには、次のような言葉で「園の特色」を説明しているものをよく目にします。
「年齢の枠を超え、 活動を自分で選択できるコーナー保育を導入しています・・・」
「テーマは文化・歴史・自然といった分野から抽出し、1~3ヶ月の期間取り組んでいきます・・・」
「クラスを縦割グループに分け3・4・5歳の異年齢の子ども達が助けあい、協力しあって活動していきます・・・」

「テーマ保育」「コーナー保育」「縦割り保育」・・・先ほどの大学のPBL型科目の特色に重なってきませんか?
最近ではレッジョ・エミリアの実践が日本に紹介されて以来、レッジョ詣出が流行し「プロジェクト型保育」というものも登場しています。
すべてを批判する気はありませんが、発達のプロセスとして、例えば場が分節化されてコーナーができてきたり、異年齢のかかわりが生じた結果縦割りのグループで遊んでいたりすることと、「コーナー保育」や「縦割り保育」が目的となってしまうことには大きな差があります。
「やらせ」になってしまうからです。

大場先生が危惧されていることの一つは、保育所保育指針を大綱化して「各園の独自性」が強調されると、現実には、「保育所はちゃんと教育も研究も研修もしています」とのアピールの結果、子どもたちの生活が細かくスライスされたものとなる・・・といったことが起きがちだということでした。

そのような危惧に対して、プロジェクトベースという「型」が持ち込まれる場合があるわけです。
幼児たちが本気で遊んだプロセスの結果として、あたかも子どもたちが一つの、あるいはいくつかのプロジェクトに取り組んでいるかのような日々を過ごしていた・・・といったようなことは、保育者をされている方ならば何度か経験されているでしょう。
本気の遊びとやらせのプロジェクトを見分け発言していくという「立ち位置」に保育者が「在る」のかどうか、大場先生の言葉を借りれば、そういうことになると思います。

大学の授業改革としてのPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)にも、まったく同じことが言えるのではないでしょうか。

(松山東雲 相馬)

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PBLの可能性

ただいま京都にいます
同志社大学が教養科目として取り組んでいるプロジェクト科目、現代GPの発表とシンポジウムがあり参加していました
シンポのパネラーに友人の小学校教師、岩瀬直樹さんが登場するということで京都までやってきました
京都は夕方から雪でした
3月の陽気の愛媛から京都に降り立つとさすがに厳しい冷え込みでした
明日は金閣寺に行ってみようと思います
めったに見られない風景なのではないかと期待しています

プロジェクト科目のシンポも岩瀬さんが加わったことで非常に面白いものになっていました
フロアとのディスカッションで「評価」のことがテーマとなっていきました
基本的には、学生による自己評価と、自己評価が妥当なものなのかどうかの科目担当者による吟味ということでした

ということは、学生が自己評価できるかどうかになってくるわけです
それは、今の自分を受け入れられることと、こうなりたい自分を思い描けることとがポイントとなってきます
これはまさに、保育が養護と教育が一体となって、というあたりとつながってきます
そして小学校から大学までそのような学習が本当に面白くなってくるときそれは「遊び」と言ってもよいものとなっていくようでした

シンポの後のレセプションでは、評価に関して実は隠れたカリキュラムがあることが関係者から語られたり、とても面白い一日でした

来週の火曜日は、いよいよ愛媛地区実践研究会、大場幸夫先生講演会です

松山東雲 相馬


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子育てひろばの学生ボランティア

松山東雲女子大・短大のキャンパス内にある子育て広場「しののめ広場たんぽぽ」では、この春休み、学生にも希望者を募りボランティアをしてもらっています。

昨日はひろばのイベントがあり、9名の学生ボランティアがいました。
いつもの広場の部屋ではなくて少し広いカーペット敷きの演習室を使い、断乳や離乳食のこと・オムツはずしなど子育ての素朴な疑問や悩みについておしゃべりしませんか?ということで、14組の親子が集いました。
床の上に座われるようにし、子どもたちが遊ぶ遊具や絵本などを用意しておきます。
まずは、断乳の時期に関する10年前と最近の調査結果比較や、日本と外国でのオムツはずしの時期の違いなどのデータをプロジェクターに映し出して紹介しました。
保護者の方たちは、子どもを傍におきながらおしゃべりに参加していきます。
やや外側で耳を傾けているだけの方もいますし、「うちの子、満腹感がわからないのか際限なく食べるんですけど、大丈夫でしょうか?」などとスタッフに声をかけてくる方もいます。
次第に、あちこちで小さなおしゃべりの輪ができていきます。

学生ボランティアの役割は、そんな時に、遊び始めた子どもたちの相手をすることなのですが、今回は学生の構成に特徴があり、学生の動きにそれが表れました。
学生の構成は、短大2年生2人、短大1年生3人、女子大2年生4人でした。
この冬、保育園での1回目の実習を終えた短大一年生は、1歳前後の歩き始めた子どもたちに自然にかかわって一緒に遊んでいます。
親同士の小さなおしゃべりの輪が出来始めたとき、その中に自然に入っているのは、この春には保育の現場に出て行く短大の2年生です。
1年生と違っているのは、親に働きかけていくところでした。
その学生さんは、人とかかわることが特別に得意なタイプではないと思っていたのですが、実習を経験した力なのでしょうか、「抱っこしてもいいですか?」「お母さんの方がいいみたいですねー」「お母さんの感触と違うのがわかるんですね」と会話が続いています。
一方、女子大の保育実習はこの春からなので学生は実習未経験です。遊び始めた子どもたちにも何となく出遅れたのか、やや外側に学生同士でかたまっています。
でも、親子同士のつながりはまだなくてみんなのおしゃべりのやや外側にいる親子にとっては、学生はただ近くに座っているだけなのですが、なんとなく他の人たちと同じ場にいる感じがして安心できていたようにも見受けられました。

今後、春休み中の週3回の開催日に、午前・午後2人ずつの学生ボランティアが参加することになっています。
最近のひろばの利用状況は1日あたり20数組の利用があり、一時期口コミで新規の方が爆発的に増えていたのですが、このところリピーターの方が増えているようです。

(松山東雲 相馬)

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あしあと展

松山では、椿祭りのある今頃が一番寒いのだそうです。
市内からも方向によっては、石鎚山(西日本最高峰)の白い峰が見えます。
四国・瀬戸内という言葉の響きからは、そのような景色は想像していなかったので、不思議な感じがします。
埼玉あたりで遠くに浅間や赤城の白い峰が見えるというよりも、松山から見える石鎚はもっと近くにあります。
この高い山のおかげで、先日、徳島や香川、東予地方で大雪だったときも、松山ではチラついただけでした。

さて、この数日は、採点作業と並行して、雑誌の原稿締め切り・子育てひろばの広報誌作りに追われていたのですが、いよいよ採点だけになってしまいました。
もう一つ、年末の保育所実習が体調不良で中断していた学生が現在実習中です。実習の巡回指導もその合間にありましたが、今回は順調に終わりそうです。

ひろばの広報誌には、今回スタッフの紹介を載せました。似顔絵イラストは、附属幼稚園の先生にお願いしました。
「しののめ広場たんぽぽ」の情報を探してこのブログにたどり着かれた方は、3月のスケジュールなどが掲載してありますので、下のPDFファイルをご覧ください。(なお、ひろばスタッフの個人名は削除してあります)

「TampopoNewsVol1.pdf」をダウンロード

附属幼稚園では今週、「あしあと展」という作品展のようなものがあります。
これがまさにカリキュラム・ビタエ、子ども一人一人の一年間の軌跡といえるものだそうで、同僚の高杉展さんによると、展示してあるものだけを見てもわからないから前日の準備のときに顔を出すといいよ、とのことでした。
そうすると、幼稚園の先生たちが「これは実は・・・」とどのようなドラマがあったのかを話してくれるそうです。
「準備のときに行くと邪魔かなとも思うけど、ほら、話したくてしょうがない先生たちばかりでしょ!」とのこと。

(松山東雲 相馬)


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大場幸夫先生講演会

愛媛地区実践研究会では、厚生労働省「保育所保育指針改訂に関する検討会」座長でもある、大場幸夫先生(大妻女子大学副学長)の講演会を下記の日程で行います。

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●講演「こどもの傍らに在ることの意味」
●2008年2月26日(火)午後7:00~
(講演は7:00ちょうどに始まりますので、お早めにおいでください。)
●松山東雲女子大学・短期大学桑原キャンパス(松山市桑原3-2-1)
●D館3階D-3-1教室
●参加費500円(事前予約の必要はありません。)
●軽食(おにぎり・温かい飲み物・お菓子)を用意しています。
●キャンパス内の駐車場をご利用ください。
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愛媛地区実践研究会では今年度の「保育実践講座」で大場先生の近著「こどもの傍らに在ることの意味」を読み続けてきました。
昨夜の保育実践講座では、最終章「こどもの傍らに在るおとなが問われること―私案10項目」を読みました。
私案10項目は「子どもがそれを求めているのだ」という視点が明快で、だとすれば「保育者の省察の指針」となることは何か、が述べられています。
そして、10項目の後半部分は「保育者の協働性の省察」のための指針と考えることができるでしょう。そのことのもつ意味の大きさを感じさせられました。
保育所保育指針については、現在告示案が公表されパブリックコメントが募集されている最中ですが、「こどもの傍らに在ることの意味」はまさに大場先生の「保育指針」といえます。
それを受けて、私たちが「実践化」していくときには何が問題となるのかを、ご参加の皆様と共に考えていきたいと思います。

現場はまさに年度末のあわただしさの真っ最中、一年で一番寒い時期のそれも平日夜の開催となりますが、多くの方のご参加をお待ちしています。

(松山東雲 相馬靖明)

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ドリフトとアンカリング

今、ある小さな雑誌からの依頼を受けてその原稿に取り組んでいます。
出版されるのは5月・6月で、この春から保育の現場に立つ新人保育者向けのエールとなる文章を書いて欲しいとのことです。
そこで、園に配属されたばかりの頃を思い出して、何がつらかったか、何にホッとしたかなどをいろんな人に聞いています。
幼稚園でいえば最初の1学期をどうやって乗り切ったかということでもあります。
人の話を聞いたり自分自身のことを思い出したりしながら、とにかく次から次へと現われる現実に対応するだけで過ぎていく日々だった気がします。
その「感覚」を思い出しているうちにこんなことを考えていました。

最中には、「対応している」感覚すらないのですが、いつしか「対応している自分」を感じられるようになります。
それは流れに乗りはじめたときなので、このときは、流れに任せる感覚が大事なように思います。
流れに乗って漂流(ドリフト)していく感じです。
でも、どこまで流されるかわからないのは不安ですから、アンカー(錨)を打ちます。
ボートで釣りをした事がある方は経験している感覚だと思います。
アンカーを打つとボートは移動しなくなるかというとそうではありません。
アンカーロープの長さだけ自由にドリフトするのです。
アンカーロープの長さを半径に円を描いた範囲内で自由に動くのです。
通常、ボート釣りではアンカーロープの長さは水深の3倍必要だとされます。
短すぎると、きつい潮の流れや風に負けて転覆してしまうからです。
新人釣り師には、どこに魚が集まる根があるのかわかりません。
とりあえずの場所にアンカリングして、潮と風に任せてボートを流していると偶然魚が釣れ出すことがあります。
その下に良い根があることがわかるのです。
そこで、アンカーを打ち直し