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保育内容「環境」の授業④・・・「幼児の教育2008年2月号」の記事・・・紙人形「おばけちゃんとかいじゅうちゃん」

前回は、岩波映像の「もういっかいやろうよ」を視聴し、映像の中の幼児の姿や教師のかかわりと関連付けて、「幼稚園教育要領解説」の文章をどのように理解したのかを記述するという課題でした。

前回各自が書いた文章を読み直した後、映像を再度見て、さらにピックアップした4名分の文章を読みました。
今回は、映像と同時進行で、映像に現れる「幼児がかかわるモノ」「幼児の体の動きの種類」を黒板に書き出していきました。

モノとしては
登れる樹木、綱引用の綱、縄跳びロープ、滑り台、ジャングルジム、ブランコ、バケツ、ビールケース、ゴザ、体育用マット、フープ(ソフト)、巧技台、大型積み木、水、石
動きの種類は
ロープをひっぱる、飛び上がる、台から飛び降りる、坂をよじ登る、太いロープを握る、細いロープの先をつまむ、ロープにぶらさがる、揺らす、手を伸ばす、体を支える、持ち上げる、引きずる、物をける

などがありました。

ここで、「幼児の教育2008年2月号」(第107巻2号)に掲載された「運動発達を阻害する運動指導」という論説をもとに、杉原隆先生(当時、東京学芸大学)らが調査された結果についていくつかのことを話しました。


①保育形態によって運動能力の発達に違いが見られ、一斉保育中心園の方が、自由保育中心・両者半々の園より運動能力が低い。
②保育の一環として運動を行っている園(体操・水泳・縄跳び・器械運動・サッカー・マラソンなど)といない園を比べると、全く行っていない園が最も運動能力が高く、よく運動を行っている園ほど低い。

杉原先生は、このようなことは「発達」と「遊び」とのとらえ方の違いから生じていると指摘します。

「スポーツや体力づくり運動の一斉指導が行われる背景には、発達とは量的な増大であるという考え方が根強くあります。」
「このような発達のとらえ方は非常にわかりやすく、保護者にも受け入れられやすいものです。」
「ただ、質的な変化は非常に複雑でわかりずらい上、遊びを通しての指導が子どもの発達的特徴に応じた指導であることを主張しても、これまで遊びの教育的効果を示す客観的な科学的根拠がほとんど示されてこなかったたために、なかなか保育現場や保護者に受け入れられにくいと言う現実があります。」

なお、「幼児の教育」誌は2008年度分までは、お茶の水女子大学リポジトリTeaPotで閲覧が可能で、上記の調査結果のグラフと表も掲載されています。

http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/49886/1/20080201_007.pdf

この図を見ると、それがよくわかります。
もう7年ほど前になりますが、東京家政大学の修士課程に在籍していた当時、夏に杉原先生の集中講義があり、院生3人に対してまる3日間ぶっ続けで講義をしていただきました。その時の講義内容にもこのデータが使われていました。

この授業は、保育内容「健康」ではなく「環境」なのですが、運動能力・機能の発達と遊びとの関係を理解した上で映像を見直すと、環境の領域の「内容」例えば(2)(7)(8)の意味が、身体性との関連として見えてきます。

(2) 生活の中で,様々な物に触れ,その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
(7) 身近な物や遊具に興味をもってかかわり,考えたり,試したりして工夫して遊ぶ。
(8) 日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ。

幼児にとっては、気付く・考える・試すといった精神的と思われる働きは、実は身体を潜り抜けているということです。
関心をもつ対象としての「数量」とは、1,2,3と数えることではなく、例えば「届かない」→「台を運び込んで載ってみる」→「届いた」という体験です。そこでは、長さ・高さ・比較・加算などの数学的な原体験をしています。
また、ロープを木や鉄棒にかけてひっぱる体験は、「力の方向」「素材による反発力の違い」など力学についての原体験でもあります。

学生の授業参加コメントをいくつか紹介します。

「前回見たビデオをもう一度見て、ブランコや滑り台など(固定遊具)の場に対して子どもは様々なイメージをもって自分の考えた遊びをしている事がわかりました。幼児の運動能力には、体育指導をしているしていないよりも、遊ぶ時に必要な物的環境の豊富さがより影響していることもわかりました。」
「改めておなじVTRを見ることで、一日のあるひと時の中で、すごくたくさんの運動をしていたことが、書き出すことでよくわかりました。」
「モノを使ってどう遊ぶか、どう使うかなど、考える力も同時に身についているんだなあと思いました。いつも使っていないモノを出してみることで、子どもの想像力や運動能力も上がって来るんだと思いました。」
「遊びを通して、モノとのかかわりを深め、性質を理解することは子どもの考える力や想像力を育てることがわかりました。そのために自由に遊ばせ、子どもたちの遊ぶ範囲を広がらせることで、様々なモノに触れる機会を増やすことが大切だと思いました。」
「小さい頃からやっていたことは、上手になるイメージがあったけれど、体育指導をしているかどうかではないということに驚きました。私たちは、もう子どもではなく意識的に考えて運動をしています。小さい子どもたちは遊びの中で無意識に動いています。だから、保育者側になる私たちは、子どもたちがよく学べるように工夫していく必要があるのだなと思いました。」
「物的環境の豊富さが大切だということがわかりました。子どもが魅力に感じるモノを自由に想像力を働かせて遊ぶことが、運動機能を育てることや考える力を育てるのに大事なのだとわかりました。それだけでなく、遊びを作り出すことが好きな子は、自分が気付いたことにみんなが気付いて、自分に対して興味をもっていると感じることができているなどの場面も、物的環境の豊富さによるのだと思いました。」


さて、授業の最後30分は紙人形の作り方をしました。
ハサミで紙を切るのではなく「破る」です。

《おばけちゃん》
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ハサミで少しだけ切れ込みを入れます。入れなくてもかまいません。
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一方を押さえて、びりびりと引き下げるように破ります。
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引き下げるように破ると、紙がロールします。
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水性ペンなど裏写りしにくいペンで顔を書き足します。
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曲がるストローにセロテープで、少しブラブラするように貼り付けます。
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「おばけだぞう~」もちろん「♪おばけになろう」(作詞:片岡輝 作曲:越部信義)を歌いました!
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《かいじゅうちゃん》

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おばけちゃんには、「足」がありませんが、足のほうも破ると・・・・
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四つんばいのかいじゅうちゃん!
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紙の目の方向を誤ると、こう破れてしまいます。気をつけて!
二足歩行のかいじゅうちゃんもいます。
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次週は、かいじゅうちゃんやおばけちゃんを使っての「お話作り」です。

(相馬靖明 和泉短期大学)

保育内容「ことば」の授業④

前回の授業は、VTR「せんせいにも きかせて」(岩波映像 1993年)を視聴し、「幼稚園教育要領解説」の言葉の領域についての解説文(フレーベル館版ではP138~139)について、映像の場面とつなげた感想を書くという課題でした。

ちなみに、このVTRに登場する「ゆうこ先生」こそ、夏の実践研究全国大会の第一分科会にご登壇いただく足立祐子先生なのです。
かつて、毎月1回土曜日の午後、台東区立根岸幼稚園で開催されていた「保育を語る会」では若手グループの一員として足立先生たちと一緒に保育を語り合っていました。
VTRの中に、その当時のままの「ゆうこ先生」がいるのは、なんだか不思議な感じです。

今回は、学生の書いた感想文の中から6つをピックアップして、コピーをプリント配布しました。
授業の流れは次のようでした。

①、前週に書いた自分の感想文を読み直す。
②、もう一度VTRを見る。
③、プリントを読む。

今回ピックアップしたものは、次の視点で選びました。
1、ある程度の分量を書いている。
2、「子どもの内面を積極的に理解しようとする保育者の存在」という視点で書いている。
3、構文的に冗長だったり、結語が不十分だったり、書き言葉と話し言葉が混ざっていたりもする。

④、感想文からいくつかの部分を取り上げ、書き換え方を示す。
例:「家の人が言っていた言葉や…」→「家族や身近な大人が使う言葉や…」
  「言葉の発達が少し遅れている子に…と伝えてあげていた。」→「言葉の発達は個人差が大きいので…と伝えてあげていた。」

⑤、どれか一つを選ぶ、またはいくつかを組み合わせて、文章を校正してみる。(文末や単語の言い換え、段落の取り方など)

⑥、「かかわりのドーナツ」について図を板書し解説する。
⑦、「幼稚園教育要領解説」より、言葉の領域の内容1と2についての解説文(フレーベル館版では、P140~142)について、「せんせいにも きかせて」と「かかわりのドーナツ」とに関連付けて解説する。


という流れでした。
図で表していくと、「かかわりのドーナツ」I(私)とYou(二人称的他者)との間で、They世界へ向けての、Joint Attention(共同注視)がおきていることがわかるわけです。

「幼稚園教育要領解説」のこの部分では、どのように書かれているでしょう。

「幼稚園において,幼児が周囲の人々と言葉を交わすようになるには,教師や友達との間にこのような安心して話すことができる雰囲気があることや,気軽に言葉を交わすことができる信頼関係が成立していくことが必要となる。このように,言葉を交わすことができる基盤が成立していることにより,幼児は親しみを感じている教師や友達の話や言葉に興味や関心をもち,自分から聞くようになり,安心して自分の思いや意志を積極的に言葉などで表現しようとするのである。」

You的他者としての教師や友達の存在をクローズアップした表現です。「かかわりのドーナツ」の第一接面で起きていること、でもあります。
また、You的他者としての教師との関係を基盤に教師の視線の先にある世界(教師や友達が関心をもっている世界)へと出会うこと(Joint Attention)も生じていきます。これは、第二接面で起きていることです。

「その幼児なりの動きを交えた表現を教師が受け止め,積極的に理解することによって,相手に自分の思いを分かってもらいたいという気持ちが芽生えていく。そして,教師が的確にその思いを言葉で表現していくことによって,幼児が表現しようとする内容をどう表現すればよいかを理解させていくことも大切になる。教師や友達の言葉による表現を聞きながら,幼児は自分の気持ちや考えを言葉で人に伝える表現の仕方を学んでいくのである。」

You的他者と共に、They的世界にある文化(ここでは、「表現の仕方」)と出会い、それを私のものとしていきます。

さて、授業ではこの後、カエルの紙人形作りもしました。
紙人形を使って子どもと保育者とで「お話つくり」を楽しむことなども、かかわりのドーナツのような状況を作り出すのにも役に立ちます。(このあたりは、無理やりのこじつけですが…)

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カエルの紙人形に、曲がるストローをセロテープでつけています。
これをもって、動かして遊びます。

学生が書いた、イラストメモ

カエルの切り方
Kaeru

Kaeru2


カエルであることが、実はとてもポイントだったりもします。
いきなり人間の紙人形を作ると、自分で描いた顔が「変だ」と思う子どももいます。
ところがカエルの顔だと、横に開いた口やら、鼻の穴やら、バランスが悪そうに思える顔もなんだかカエルらしく思えてきますし、「うちの子(カエル)がやっぱり可愛い」と思えるようなのです。
また、4歳児クラスの今の時期に、「直線的にハサミで切るだけで形を構成する」ことや「ハサミの動きを調整して、途中で止める」ことを経験していくことは、遊ぶことの幅を広げていきます。

次週は、これを使って、ペアになっての「お話作り」をします。

(相馬靖明 和泉短期大学)


備忘録:ピアノ譜から音楽データを作成して、iPodやiPhoneで聞きたい。

先日のエントリーで、パネルシアターをしたといいました。

曲は「だからあめふり」(新沢としひこ:作詞、中川ひろたか:作曲、増田裕子:ピアノ譜、クニ河内:編曲)でした。
月間音楽広場特別編集2「絵本SONGBOOKぼくたちのうた」所蔵

Bokutatinouta

当日は音楽の先生にその場で楽譜を見て弾いていただきましたが、前日の学生との準備の段階では、私では楽譜どおりにはピアノが弾けませんので、シーケンサーに打ち込んだものを再生しました。

で、そのときに考えたのが、手元にあるiPhoneで打ち込みデータ(MIDI形式のファイル)を再生できないだろうかということです。
iPhone自体に、かなりクリアに聞こえるスピーカーがついていますし、外部出力からアンプスピーカーにつなぐこともできます。
MIDIファイルを再生できるアプリはないだろうかと・・・。
実は以前、学生を引率してスクールバスで出かけたときに車内で音楽を再生できないかなあと考えて、いくつかの音楽アプリはダウンロードしていたのですが、残念ながらどれもイマイチの出来でした。

というわけで、ぐぐってみました。
PC上で、音符を入力して楽譜を作ることでそれをそのまま再生したりMIDIファイルに変換してくれるフリーソフトがありました。

Studio ftn Score Editor
Scoreeditor


http://studio-ftn.rdy.jp/

そのままではピアノの音色に設定されていますが、もちろん様々な楽器の音色を選べます。
詳しくは上記のサイトでの説明をご覧ください。
楽譜に関するちょっとした知識は必要ですが、中学校や高校の音楽で習った程度の知識で十分いけます。

ところで、MIDIファイルとは何でしょう?
スタンダードMIDIファイル(SMF)と呼ばれる標準規格による音楽ファイルです。 一般的にファイル名の拡張子が「.mid」になっています。
MIDIファイルは、CDなどのような音声データではありません。
音声データは通常、ファイルサイズが大きくなってしまうので、どの音程を、どの音色で、どれくらいの長さで演奏するのかといった情報だけを記録し、そのファイル情報を元にMIDI音源(現在のPCにはソフトウエア的な音源が標準で入っています)から音を鳴らすことで、小さいサイズのファイルにすることが出来ます。
現在は、ネットワークの高速化や記録媒体の大容量化のおかげで、MIDIファイルの必要性は薄れてきているのかもしれません。


さて次に、iTunesにそのMIDIファイルを取り込み、iPodなどで再生できるACCファイルに変換してしまえばよいわけです。

早速やってみました。


ここでは「1142」という名前のMIDIファイル(1142.mid)を先ほどのスコアエディターで作成し、itunesのライブラリに追加します。

Itunesli

iTunes上でファイルを選択し、詳細のプルダウンメニューから「ACCバージョンを作成」をクリックしました。
すると、「1142.acc」という、iPodやiPhoneで再生可能な音楽ファイルに変換されます。

Itunesacc

accバージョンだけでなく、mp3バージョンへの変換も可能です。
iTuneseについてのAppleのサイトにも詳しく説明があります。

相馬靖明(和泉短大)

クリスマスのお菓子

今日、しののめ広場たんぽぽの前の廊下に、新しいクリスマスツリーを設置しました。
クリスマス関連商品が、ジャ○コで30%OFFになってました!
最近のツリーはとても簡単に組み立てられるようになっていてびっくりでした。

飾りつけは、ゼミの1年生にやってもらいました。
朝、カップケーキを焼いたので、広場に来ていた親子も交えて、みんなで食べました。
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クリスマス柄のマフィン型の中身は、プレーンなマフィンというかカップケーキです。

上にのせているのは、温州みかんのゼリーとマシュマロの雪だるまです。

みかんは、先日、学生の実習先に伺ったときにたくさんいただいてきたものを使いました。
マシュマロは、半分に切って串団子状に爪楊枝に刺しています。
目・口・ボタンはココアパウダーを水で溶いて、爪楊枝を使って描きました。


クックパッドのレシピを参考に、オーブントースターで焼きました。
最近は、iphoneでクックパッドのレシピを素早く検索できます。その上、PCと違って、作業の途中ですぐ参照できるのが便利です!
マフィン型の1/4ほどで生地を入れ、アルミフォイルをのせて17分焼くと、カップの2/3まで膨らみました。
試し焼きの時は、表面が硬く焼けてしまったので、フォイルを使いました。

みかんゼリーは、外の皮をむいたみかんの房を包丁で切って、砂糖を加えてレンジで加熱し、出てきた水分をざるでこして、そこへゼラチンパウダーを入れ、よくかき混ぜてバットに入れ冷蔵庫で冷やします。
固まったらフォークでかき混ぜて、焼きあがったカップケーキにのせていただきます。
レモンの酸味を加えようか迷いましたが、みかんの甘みと酸味が、子どもにはちょうどよかったようです。

次週、木曜日の午前中は、クリスマスのミニツリーとクリスマスカード作りをします。

今夜は、保育実践講座の第三回目です。

(松山東雲 相馬)

続き・・・

このところ、週一ペースでいろいろな保育園を見させていただいています。
午前中の遊びの様子を観察して、気づいたことなどを園長先生や主任の先生たちと話します。
そこで、気づいたことなのですが、多くの保育園が、ブランコの扱いに困っているということでした。
園庭の遊びを見ていると、2歳児がポイントであることが分かります。
3歳児以上でしたら、ブランコもいずれは人がついていなくても大丈夫だと思いますが、2歳児ではそうはいきません。
その上、毎月毎月、新入園児がいるというのが多くの園の状況です。
で、結局、はずされたブランコは、1年中そのままに・・・ということのようです。

そこで、鉄棒にぶら下げるタイプの取り外し可能なロープブランコを紹介しました。

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材料は、クレモナロープ(3打ち・12mm)2m(680円)、サクションホース(φ25mm)30cm(120円)、スプリングフック(カラビナ・ステンレス・φ10mm)1個(600円)、合計1400円ほどになります。
すべて、西村ジョイ(資材屋さん)で購入しましたが、DAIKIその他のホームセンターでも購入可能です。

ロープの端は、スプライス処理をしてアイ(輪)を作ってあります。
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アイ・スプライスの方法は、こちらを参考にしてください。
http://www.nn.iij4u.or.jp/~ookatou/rope/i301.htm

2mのロープを、両端20センチ程度折り返してますので、1.6メートルほどになります。
高さ80センチの鉄棒(多分、園で一番低い鉄棒だと思います)にかけると、2歳児にちょうどよい高さになると思います。

鉄棒へのかけ方などは、東間掬子先生のウェブサイトをご覧下さい。
http://www.mdn.ne.jp/~touma/
私自身、東間先生の「あなたが変える庭遊び」という書籍を参考にしました。


また、この時期はマラソンなども取り組まれているようです。
園庭にトラックを描き、そこを周回するわけですが・・・幼児期に持久走をさせることは、呼吸・循環器系の発達からみて問題があると、多くの専門家が指摘しています。

私自身は、顔を真っ赤にして咳き込むくらいの運動量、というのは必要な経験だと思っています。
ただし、子どもが自分でその運動をやめられるという状況が必要です。
長縄跳びならば、苦しくなれば縄に引っかかってしまうから途中でやめることになります。

で、提案したのが、「マラソンよりは、走って飛ばすタコあげはどうでしょう?」
ストローとレジ袋、セロテープ、広告紙だけでできます。
以下、写真で作成手順を紹介します。
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曲がるストロー2本と曲がらないストローを2本使っていますが、曲がらないストロー4本でも大丈夫です。
また、角度をつけるために切れ端の短いストローを桟にして渡していますが、曲がるストローを使う場合はなくてもかまいません。
セロテープのとめ方で、角度がつくと思います。
タコ糸を使うと、絡まって、「先生ー、とってー」の連続になります。
レジ袋の細切りを結んだ紐のほうがからまりにくく、軽いのでちょっと走ってもよくあがります。
ポイントは、広告紙を丸めて作ったスティック(剣)に紐を結ぶことです。
このスティックが、エクステンション・ロッドの役割を果たします。
腕が長くなるわけですから、身長の低い子どもでも、タコを高い位置にキープしやすくなるわけです。

すべての材料が、セロテープとの親和性が高いので、接着も簡単です。
また、数を揃えるのも楽々な材料だというのもポイントです。
油性ペンで、模様を書き込むとさらに素敵です。

(写真をクリックすると拡大表示されます。)


松山東雲 相馬

愛媛地区保育実践講座2回目

少し前なのですが・・・11月26日(木)に、第二回の保育実践講座を行いました。
鬼ごっこやボール遊びをテーマに体育館で、というアナウンスだったせいか、参加された保育者の方たちは、若手中心の10名ほどでした。
それにプラスして、大学の教員が5名ほど加わりました。

初めに、何種類かのボールに触れていただきました。
反発が少なく、転がりにくいもの・・・赤ちゃん用の遊具で、オーボールという商品があります。
また、発砲スポンジをウレタンでコーティングしたものも、反発が少ないので子どもが扱いやすいです。
ただし、この商品は2~3千円はするので、そうそう買えないかもしれません。

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左下が、オーボールです。
上の黄色いサッカーボールは、トイザラスで999円だった発泡スポンジボールです。
青いのは、サッカーのリフティング練習用のボールです。


サッカーボールは、弾みが少ないのと、ある程度重さがあるので転がりも少なく、幼児のサッカーには向いていると思います。
弾みが少ないと足元に納まりやすくなります。
ただし、このボールでキャッチボールやドッジボールをやると、重さがあるので怖さが出てしまうでしょうね。

つまり、ボールの硬さや重さからくる「怖さ」をいかに少なくするか、と、ボールの反発性や転がりやすさからくる「子どもの手に余る扱いにくさ」をいかに少なくするか、を考えておけば、ボールを使った遊びへの抵抗感が少なくなるはずです。

で、やっぱり、簡単に出来るのは、新聞紙ボールです。(右下)
新聞紙でおにぎりを作って、海苔を巻いて、海苔を巻いて・・・ある程度の大きさになったら、カラークラフトガムテープを巻きつけます。
布ガムテープを使うと、重さがが出てしまうので、クラフトテープがいいと思います。

ということで、新聞紙ボールを使った「中当て」をみんなでしました。
円の中に4~5人、外に2人での「転がし」中当てです。
ボールに当たったら、外の人と交替です。
次は、人数を増やし、ボールも複数にします。

中当てをしてみると分かると思いますが、これは、鬼ごっこの変形です。
円の中で逃げ回っているのを、外の鬼がタッチして捕まえる鬼ごっこです。
「手伸ばしアリ」とか「おおまた何歩?」というのと同じことを、ボールがその役目を果たしているわけです。
ですから、鬼が交替するルールもあれば、鬼が増えていくルールもあります。

その次は、方形の中当てです。
四角いコートを使います。ただし、外野はボールをエンドラインからのみ転がします。
サイドライン側へボールが転がっていった場合も、一度エンドラインに戻ってから転がすようにします。
こうすると、ボールの方向は縦方向だけになります。
横方向にボールが行かないので、狭い庭でも数箇所のコートを取ることが出来るでしょう。
内野を4~6人、外野を2~4人にすれば、6~10人のグループが一つのコートで遊べますから、2~3個のコートが取れれば、同時進行で一クラス全員が、かなりの確率でボールに触れながら遊ぶことが出来るでしょう。

そのためには、初めの頃は、エンドラインからエンドラインまでの距離を3メートルくらいから始めるとよいでしょう。
次第に慣れてきたら、距離を5メートルくらいまで広げます。
その頃には、新聞紙ボールではなくて、スポンジやソフトバレーボールなどの硬さからくる怖さの少ないボールを使うとよいでしょう。
そうすると、中にいる人たちの動きは、徐々に次のようになっていきます。
ボールを持っている外野を向きながら、後ろ向きで後退します。
転がってくるボールを見ながらそれを避けます。
避けたと同時に、身体をターンさせて、通り過ぎたボールの方向を向きます。

こんな動きになってきたら、転がしルールではなくてノーバウンドで投げて当たったたらアウト、というルールにすると、ボールをキャッチする動きも自然と出てきます。
発泡スポンジのボールはキャッチしやすいので、この頃に出してあげるとよいのではないでしょうか。
センターラインを引いたら、もう、ドッジボールのルールで楽しめます。


実践講座では、その後、「ラインサッカー」と「引越し鬼」「三つ巴鬼」をして楽しみました。
ラインサッカーは、センターラインをはさんでバレーボールのように、自陣から相手の陣地へボールをけりこみます。
そのボールが相手側のエンドラインを越えたら得点になります。
同時にボールを複数使って遊びますので、ある程度の広さがある方が楽しいのです。
私の場合は、年長の子ども達を、ゲートボール場に連れて行ってました。
冬の時期は、10時半くらいまでは、おじいちゃんおばあちゃんたちが出てこないので、それまで遊ぶのです。
そのためには、登園時刻を早めにする必要があります。
登園してすぐに、ゲートボール場に行くと、霜柱で遊べたりします。
鬼ごっこをしたり縄跳びをしたりして、最後の20分くらいをラインサッカーの時間にしていました。
入学間近の時期なので、朝の早い時間帯に、活動的な遊びや集中する遊びをすることも必要になってくるからです。

「三つ巴鬼」はグーチョキパーの関係での鬼ごっこです。
今回は、体育館に運動マットを3枚、4~5mの間隔で三角形の位置になるように置きました。
そこがそれぞれの陣地です。
グーはパーにつかまらない様に逃げ、チョキを捕まえるのです。
当日は、グーチョキパーではなく「ドロボウ・ケイサツ・ドラキュラ」の「ドロ・ケイ・ドラ」でやりました。
体育用の2色のゼッケンがあったので、それを目印にしました。
カラー帽子(裏が白)があれば、色と白と帽子なしで出来ると思います。
これは、大人でも盛り上がります。
慎重な人ほど、安全地帯から出ませんから、最後の1人になりがちです。
結局、おとなしい子が最後に目立ってしまうということがおきます。
こういうのも、クラスの中の人間関係の変化に影響します。
(誰でもいいから助けて欲しい)(あの子を助けちゃった)(助けられて本当によかった)・・・いろんな思いをしながら、クラスの中の感情が徐々にマイルドになっていくのが手に取るように分かる、それが年長組の担任の面白さです。

実践講座に戻ります・・・
まとめとしては・・・運動能力を高めるには、園内に可動タイプのモノがどれだけの種類あるかによる、という研究結果がたくさんあります。
とすれば、ボール遊びや鬼ごっこは、どちらかというと、子どもの「知的な面での発達」に対して保育者がどれだけ応えられるか、ということなのではないか、というのが、私の今回のメッセージでした。

松山東雲 相馬


実習ノート・・・先輩実習生からのアドバイス

松山東雲短大保育科では10月に、1年生の保育所実習があります。
1年生にとって初めての学外実習です。

今年度は、保育科教員全員がそれぞれ1年生も2年生もゼミを担当しています。
「じゃあ、同じ先生の1年生と2年生同士で、昨年の実習を思い出して話を聞くという企画ができるね」
ということになり、10月に入ってすぐに実施の運びとなりました。
1・2年生合同ゼミで、大教室で机椅子の移動可能な部屋です。
各ゼミごとに集まり、先輩後輩で話し合う感じです。
これまで、1年生と2年生が時間と場所を共有するということが極端に少なかったので、どうなることかという感じはあります。
カリキュラム編成がどうしても窮屈なので、確かに難しいのですが。

さて、当日配布する資料を作りました。
その一部を紹介します。

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「言葉が抽象的」「何を大切にして子どもとかかわったのかが書いてない」「自分の視点をもって書いてみて」といった指摘を受けました。
どうしたらよいのでしょう?
先輩実習生の振り返りを紹介します。先輩たちが実際にどんなことに心掛け工夫していたのかがわかると、そのヒントになると思います。
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実習ノートの「書き方」「内容」でほめられたことはありましたか?自分なりに工夫したことは?
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①実習の初めは、1日の流れを書くことで追われてしまいます。
数日すると、一日の流れはだいたい同じなので、子どもとのやり取りや様子を書く余裕が出てきました。
そうすると、「子どもの様子がよく見えてきた」とほめられました。

②1日ごとに実習目標を書いているのがよいといわれました。
目標にそって行動するように心掛けました。
「本日の実習を振り返って」の欄には、その日に気づいたことや感じたことを2~3選び、それぞれ「~について」とタイトルをつけて書きました。
「子どもの姿からこんなことを発見したんだな」と分かりやすい、と言っていただけました。

③先生たちの仕事の流れ・子ども達の生活の流れは「読みやすく書く」ように心掛けました。
片付けや食事など、生活の流れの節目を大きな字で書き、あまり詰めずに間をあけて書くことも心掛けました。
時間のまとまりで横線の区切り線を入れてみたら読みやすくなったと言われました。

④特にその日させてもらったこと(授乳、オムツ交換など)については、体験してみての感想を忘れずに書きました。
その際に、先生にアドバイスしていただいたことに対して、自分の行動は実際はどうだったかを考えながら書きました。

⑤担当の先生は、「質問したこと」とそれについて受けた「アドバイス」が書かれていると、「熱心に取り組んでいることがわかる(そう見える)」とおっしゃっていました。

⑥先生から「こういうことを、こんなふうに書いてみたら?」と教えていただいたので、言われたことを丁寧に書いてみました。
すると、「言われたことをすぐに素直に聞き入れて行うことができるということは、仕事をしていく上でとても大事なことで、すばらしいことだ」とほめていただきました。

⑦「(乳児は落ち着いた雰囲気、幼児は活発な感じ、など)年齢によって保育室の雰囲気が違う」「絵本の読み聞かせの時に先生がしていた工夫」など気づいたことを書きました。
すると先生から「よく気が付いたね。なぜ、そうしているかを考えてみることがより大事よ」と教えていただきました。

⑧実習の最中には、メモをするひまがほとんどありませんでした。
でも、一言だけでも書いたメモがあると、それを元に、出来事と出来事の間に起こったことを思い出せました。
メモを元に時間順に整理していくと一日の流れがよくわかりました。
メモに時間を書いてなくて、あとで前後関係がわからなくなってしまったことがあったので、時間を忘れずに書きました。

⑨すべての年齢のクラスで実習をしました。(1クラスあたり2日)
その年齢の特徴をとらえるために「保育室の様子」や「食事の配膳の様子」をイラストで書きました。
子どもの様子も、一言で終わらせないように、もう一言ないか考えました。
各クラスの2日目は、昨日との違いがみつかると、もう一言が出てきました。
(昨日はこうだったが・・・。昨日は気づかなかったが・・・など)

⑩簡潔に書くことと詳しく書くことの違いがよくわかりませんでした。
でも、私は、文章が長くなるくせがあるので、早めに「。」を入れて区切るようにしました。
子ども同士の会話は、言葉をそのまま具体的に書いたら、先生が読んだときに、その場の様子が伝わってきた、とほめられました。
一つ一つは短い文章のほうが(簡潔)、様子が伝わりやすい(詳しい)のかな、と思いました。

⑪ノートの書き方で「積極的な実習生」かそうでないかがわかる、とほめていただきました(笑)。
気をつけたのは、「内容」と「気づき」をセットで書いたこと。
なるべく「~した。」だけで終わらないようにした。
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今の2年生が、昨年秋と冬に行った保育実習Ⅰの後に、実習を振り返って書かせたものから抜粋したものです。
実は、この資料は、1年生の実習先へも既に送付してあります。
生の文章だと、読み解くのが難しい場合もあるので・・・いくつかを合わせたり、読みやすく文章を変えたりしています。
その分、ライブ感が抜けているので、それは今度の合同ゼミで、ということです。

なぜほめられた話ばかりなのか、「失敗談」こそ貴重なのではないか・・・
という見方もあります。
でも、まだ現場に行っていない1年生にとっては、失敗談を聞くと萎縮してしまう可能性のほうが大きいようです。
なので、「成功体験」のイメージを伝えてもらおうと思います。

また、「失敗談」はともすると、現場で担当していただいた保育士の方への非難めいたニュアンスが出てしまうこともままあります。(なので文章化しにくい・・・大きな声では言いにくいのですが、学生にとっては、そうやってガス抜きをして、ようやく自分のことが振り返ることができる、というのも事実です。)
そんな雰囲気にはしたくないということもあります。

2年生には、昨年自分が書いたものを配布します。
2年生は1年生より1週間はやく、短大最後の実習「幼稚園実習」が始まりますから、それに向けて自分の成長も感じ取ってもらいたいというねらいもあります。


(松山東雲 相馬)

保育実習Ⅱ巡回訪問終了!

2週間にわたり行われている、短大2年生の保育所での実習ですが、巡回訪問も今日で終わりました。
トータル6日間で、県内外を820km走りました。
うかがった園の数は40園!
一日に11園を回れた日もあれば、4園回って日が暮れた日もありました。
間に、香川県の保育所の園内研究会に参加した日がありましたので、1週間の走行距離が1300km!
運転し続けで、背中がパンパンです。


市街地の保育所は、水不足の影響でどこも水遊びが中止になっていました。
5つのテーブルを並べると保育室がそれだけでいっぱい、1テーブルに6人年長さんが座っていて、今日の休みは2人、そこに担任の先生と、加配の先生、実習生と、大人が3、4人加わって、熱気でムンムンの保育室の園があるかと思えば・・・

山の中の保育所、海に面した保育所は、すれ違いができないような道がくねくねと続いた先にありました。
年長さんは6人だけの海辺の保育所、その上6人全員が女の子・・・。
全園児が6名、今年度で閉所の山の中の保育所、「この保育所にとっても最後の実習生です」・・・・。

愛媛県は、9月に運動会を実施する地域が多いようです。
そのため、既に「運動会体制」に入っている園もあれば、小学校の運動会、中学校の運動会、高校の運動会、地域の運動会などに毎週のように園児が参加している(参加せざるを得ない?)という園もあるようです。
9月の前半はまだまだ暑い日が続きます。
その中を、体を動かす活動が中心の生活になっていくわけです。

ある園でうかがったところによると・・・
以前は、水遊びは8月で終わりにして9月になると運動会の練習を中心とした生活になっていたそうです。
しかし最近は、さすがにプールは2週目までということですが、3週目くらいまでは水遊びの環境を残し、園庭でかけっこをしたりダンスをしたり汗をかいた後に、水浴びをしてさっぱりして昼食・午睡という生活の流れが定着してきたそうです。
水不足の松山市や香川・徳島の園からはうらやましがられそうです。

5歳児のクラスで「総合実習」をすることになったある実習生の話。
その園では、5歳児は運動会で「リレー」をすることになっています。
ラップの芯をバトンにチーム対抗のリレーした後、前日に作ったカブトムシやクワガタムシをバトンにしてリレーをすることを実習生が提案したそうです。
「カブトムシ・クワガタムシ」とは、乳酸飲料の容器(ヤ●ルトなど)をタテに半分にカットし、黒や茶色のビニールテープで表面を覆ったり、油性ペンで塗ったりした後、ビニタイ(被覆された針金、キュウリのツルを支柱に固定する際に使用したりする)の黒(菊用として売られています)で脚をつけ、工作紙や牛乳パック紙などで作った角や大あごをとりつけたものです。
クワガタムシを頭に載せて落とさないように走るというのが、実習生からの提案だったのですが、その後、四つんばいになって背中に乗せる、仰向けの四つんばいでおなかの上に載せる・・・いろんなリレーの仕方が生まれてきたそうです。
さらに、どうしたら落ちにくくなるかチームで作戦を考える場面を用意することで、5歳児にとって手ごたえのある活動になったようでした。


今回の実習は8月末から9月にかけてと、二ヶ月にまたがっての実習です。
園によっては、途中入園があって園児数の増加に伴い採用されたばかりの臨時の保育士さんがいたり(場合によっては臨時保育士の手当てがつかず園長・主任が休めない状態が続いている園もあるそうですが・・・)、入園したばかりで泣いているお子さんが多かったりと、園全体が落ち着かない雰囲気の中での実習となっている場合もあるようでした。
また、夏休みで子どもの数が減る時期に園舎や庭の工事などが入ることも多いようで、職員の方たちも「あそこのトイレは今日使えるんだった?」「あそこが通れなくなるのはいつからだっけ?」とかなり気をつけながらの保育となってしまうようです。
そんな中にいる実習生にとっては、どうしても、職員の方たちの動きを「探りながら」の実習となってしまいます。
自分から「積極的に動く」ということが難しい状況になっている場合もあるようでした。

1年次の実習園と基本的には変更しないで2年次の実習を行うようにしています。
しかし、地域によっては園児数が少なく2年次の実習には向いていないと受け入れを断られる場合や、地元での就職の見込みが無いので将来を考えて松山市内での実習を学生が希望したりすることもあり、数名は初めての園での実習でした。
多くの実習生が、子どもたちが昨年のことを憶えてくれていた、自分も子どもたちの名前を憶えていた、というところから実習が始まるのですが、実習先を変更した学生は、子どもの名前も職員の名前も初めから憶えなくてはならないのでやはりハンデとなります。

多くの実習生が今日・明日で総合実習を終える予定になっています。
屋外での活動を予定していた実習生にとっては、雨が降らずに済みそうでなによりです。
笑顔で子どもたちとの別れを惜しむ実習となるように祈っています!

(松山東雲 相馬)

オープンキャンパス

先週末は、香川県のある保育園の園内研に参加してきました。
公立園なのですが、園庭がたいへん広く恵まれた自然環境の中にある園でした。
たいへん暑い日でしたが、子どもたちがよく遊んでいるのが印象的でした。
4歳児の男の子が二人、シャベルで庭の砂を集めていました。
園庭の遊具がどうやら船のイメージのようで、集めた砂の中に木の枝が混じっていると「うなぎがとれた!」といっています。
そういえば、土用丑の日の翌日でした。
また、近所のおじいちゃんとおばあちゃんたちが、園舎内の一隅に座卓があって和やかに談笑されていました。
それもまたとてもよい雰囲気で、地域の中の園として大事にされている様子が伝わってきました。
翌日は、別の市の保育士会のみなさんと研修会でした。
保育所保育指針について解説するという仕事をいただき、約150名の皆さんの前で話してきました。
今回は主に「保育課程」と「食育」、さらに人間関係の領域にしぼって「保育内容のとらえ方」について提案してきました。
私が時間配分を間違ったために、参加者相互のディスカッションの時間が取れずに終わってしまい、たいへん申し訳ないことをしました。

以前ご紹介した「感じるマネジメント」という書籍についても触れ、

Kannjirumanejimennto

企業の組織理念の浸透について著者らが取り組んだことの中で、初めは「語り伝えること」次に「共に体験すること」さらに「対話によって共感を生み出すこと」と3つのモデルが、次第に見えてきた。
そんな話をしていて、私の話が「語り伝えること」で時間切れになってしまったというなんとも情けないことでした。


松山に戻り昨日はオープンキャンパスでした。
今回は、附属幼稚園を会場に、夏休みの日曜日で子どもはいないのですが、幼稚園の環境の中で遊んでみましょう!というのがテーマでした。


04


ペットボトルの水鉄砲でテーブルの両側からプリンカップを狙って水を打ちかけます。
水の勢いで相手側に落ちたら勝ちというゲームです。
サイドはB型ブロックを長くつなげたものを物干しざお用洗濯バサミでテーブルに固定しています。


01

乳酸菌飲料の容器を縦に半分に切り、クワガタやセミを作っています。
カラービニールテープの黒や緑や茶色で覆って胴体にします。
ビニタイ(キュウリのつるを支柱にとめたりする時に使う被覆された針金)の黒や緑や茶色を使って足にします。
クワガタの大あごやセミの羽(スズランテープに油性ペンで葉脈のようなものを書き込みます)をつけます。
園庭の木にネットを掛けて、そこに虫たちが引っ掛かるようにしてあります。


02


魚釣りのコーナーです。
つりざおは、カレンダーの紙を細長く丸めたもの。
先端にストローをセロテープで止めてます。
ストローに糸を通して、竿の手元にはトイレットペーパーの芯を十字に取り付けています。
そこに糸を巻きつけてリール竿にしているわけです。
糸の先端には、おもりとしてワッシャー(ボルトを締めるときの座金、5円玉のように中心に穴が開いています)を結びつけ、エサとしてセロテープを丸めてつけています。
魚は、細長く切った色画用紙を細長の透明な袋にいれ、口を絞ってセロテープで留めてから魚の尾のように広げています。
セロテープにくっついて釣れるわけです。

03

牛乳パックやスチロールトレイのゴム動力船を作って、プールに浮かべています。


05


縦になって水中を泳ぐ魚の作り方を、学生スタッフが説明しています。
適当な大きさに切ったスチロールトレイを、切り開いた牛乳パックではさみます。
(アジの開きをイメージしてください。開いた魚を元に戻すような感じで、お腹に浮き袋としてスチロールを挟み込みます)
牛乳パックの白い面が外側になるようにして、油性ペンで魚の絵を描きます。
ジャンボクリップで腹側を止め、そのクリップにおもり代わりのワッシャーをぶらさげます。
スチロールの浮力と、ワッシャーの重さが釣り合うと、水中にサスペンドして縦になって魚が泳ぎます。


アップの写真が撮れていなかったので、詳細がお見せできなくて残念ですが・・・


(松山東雲 相馬)

心太・水鉄砲・ビニールプール・・・

次週になるのですが、香川県のある市の保育士会に伺って、新しい保育指針についてお話をすることになっています。先月一度大まかなことを話しているのと、今回は保育士さん+栄養士さんや調理師さんたちも研修に参加されるということなので、食育についても触れて欲しいと言われています。

そのことと関係あるのかどうかなのですが・・・
四国に来てから、道の駅などの地元の特産物を売っているところをのぞいていると、夏場はテングサがよく売られていることに気づきました。
そこで、この夏は一丁、手作りのトコロテンを作ってみようと思い立ったのですが、トコロテンを突き出す道具がどこに売られているのかが分かりませんでした。
そこで、先日東京に帰った時に東急ハンズでプラスチック製のトコロテン突きを購入してきました。
(後日、松山に戻ってから、近くのホームセンターに行ったら、昔ながらの木製のものが売られていました。)

テングサを100グラム購入し、毎日トコロテンを作っています。
100グラムで、相当作れます。
何度か繰り返すうちに、喉越しのよいトコロテンの固さもわかってきました。
西日本では、三杯酢だけでなく黒蜜でもよく食べると聞いたので、黒砂糖も購入して自家製黒蜜も作ってみました。
個人的な好みですが、純米酒や軽めのワインには、高知のポン酢でトコロテンが最高です。
四万十の青海苔をトッピングしてみたらどんなだろうと思います。
黒蜜と白玉を合わせると、上品なドルチェです。

今週末は、学生会主催の清涼祭(夕涼み会)があります。
そこで私も、急遽なのですが「心太屋」を開くことにしました。
ホームセンターで新たに購入した天突きと、附属幼稚園の先生たちがお持ちのものも合わせて、「自分でにゅっと!やってみよう!」というトコロテン屋さんです。
東京の自宅からは、浴衣と下駄も持って来ました。

考えてみると、秋田のそれも山のほうで育った私は、子どもの時にトコロテンを食べた記憶がありません。
テングサなんて売っていなかったと思います。
やはり、海に近い地方の食文化なんでしょうね。
地域の食文化との出会いって面白いですね。


さて、キャンパス内の子育てひろば「たんぽぽ」でも水遊びが始まります。
今日は、昨年しまっておいたビニールプールの様子を見るのも兼ねて、キャンパスの中庭で膨らませて水をためてみました。
ビニールの劣化などは無いようでした。
そこで、今日の午後の2年生のゼミは、水を使った遊びをやってみました。
牛乳パック・発泡トレイ・割り箸・輪ゴムで動力船を作ったり、テーブルの上に載せたプリンカップを、ペットボトルのキャップに千枚通しで穴を開けた水鉄砲で、両側から水を掛け合い、相手側に落とした方が勝ちというゲームをやったり。

このゲームは、東京フレンドパークでホンジャマカがエアホッケーをやっていますが、あれのウォーター版です。
テーブルの上にブルーシートをかぶせ、両サイドからカップが落ちないようにBブロックを長くつなげたものを、物干し竿用ピンチ(洗濯バサミの幅の広いもの)でテーブルの両端に固定します。
(ブルーシートでなくてもいいのですが、テーブルが直接ぬれないように、ビニールクロスなどで覆っておくことをオススメします。テーブルの合板が水を吸い、直射日光で乾くときに合板が剥がれてしまいますので・・・)
テーブルの長辺にBブロックが固定されていますが、短辺はオープンになっているので、水の勢いでカップを推し進めると、最後はテーブルから落っこちるわけです。

今回は、3対3のチーム対抗で遊んでみました。
結構盛り上がりました!
初めは、「濡れるんじゃない?」なんていってましたが、ゲームが始まるとお構いなしにピュー!
今日は特に暑かったので、水に濡れると気持ちいい!も味わえました。

2週間後のオープンキャンパスで、参加した高校生と附属幼稚園の園庭でこれで遊んでみようと思っています。
ゼミ生は、その時のスタッフでもあるので、今回は事前にそれを体験しておくという意味もありました。
次週のゼミでは、作り方や遊び方を模造紙に書いたり、作っていく途中のプロセスが分かるような展示物を作ることを課題にしました。
そして、それをそのまま、保育所実習の指導案作成の素材にし、他の2年生全員にプレゼンテーションさせる予定です。
できたら、実際に実習中に子どもたちと一緒に楽しめたらいいですね。

遊んでいる相馬ゼミの様子を見ていたのか、後で他のゼミの学生がやってきました。

「今度、ボタンティアクラブの活動で、小学生と水を使った遊びをすることになっているんですけど、私にも水鉄砲の作り方を教えてくれませんか?」

「子どもの握力を考えると、ペットボトルよりマヨネーズの方がいいけど、最近の円柱型でないやや平べったい食器用や家庭用洗剤の容器もそのまま使えていいし、でも、何より子どもたちとやるには数を集めないといけないから、今だったら「生茶」だね。小栗旬くんがパンダの指人形でやってるでしょ」

「あー、なるほど。キャップに穴を開けるのは危険なので、こちらであけておいたほうがいいですかね?」

「何年生が来るの?」

「1年生が多いです」

「もし、子どもにやらせたいとしたら、キャップを粘土に一度押し付けてから上から両手で千枚通しを使わせると怪我しないって言う方法もあるけど、今度は千枚通しが沢山必要になるよ・・・」

「なるほど・・・ありがとうございました」

なんということもないやりとりだったのですが、私にはその学生がとても成長したなあと感じられたのでした。
「子どもが自分でできるようにしたいけど安全面を考えるとどうなのかなあ」という思考をめぐらした、ということが伝わってきたからです。


さて、清涼祭では、そのビニールプールは、西瓜冷やし用として使われることになっています。

(松山東雲 相馬)

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